ホイホイチートと完璧霊力チート様。~キセキ世代とこわい話~ 作:深緑の古龍
「助けられたのだよ。五歳くらいの子どもにな」
「こわい話ではありますね、一応」
「次誰だよ。話するの」
「じゃ、俺話す~。みどちんの聞いてたら思い出した~」
じゃあ話すねー。
これはねー、俺が前に聞いた話なんだけど。
紫原敦のこわい話。
~ねんねこねんねこ~
あのね、俺の親戚で幽霊見える人がいるんだって~。
うん、俺以外でもう一人いんの~。
その人が体験した話らしいよー。
えっとねー、この話する前に、俺も聞きたいことあるから聞くねー。
昔の歌でねんねこ?ってあるでしょ?知ってる~?
うん、それそれ~。広ちん歌うまいねー。
それに関係ある話なんだって。
あんま興味なかったから、ちゃんと聞いてなかったんだ~。うろ覚えでいい~?
ありがとー。
その人、昔から変なものばかり視るで、他の親戚の人たちからはあんま好かれてなかったの。
俺は好きだったよ、お菓子一杯くれたし。
俺、よくその人と一緒に外に遊びにいってたんだ。
神社とか、お寺とか。
でも、一ヶ所だけすごくその人がいきたがらない神社があったの。
その神社の前を通るのすら、嫌がるくらい。
俺気になって、聞いてみたんだ~。
なんで、ここの神社だけお参りしないの?
って。
そしたらね、その人真っ青な顔しながら教えてくれたの。それが、今から俺がする話。
その人・・・もうめんどいからおじさんでいい~?
ん、じゃあおじさんにする~。
今から三年前のことなんだけどね、おじさんはその神社である女の人とこっそり密会してたんだって。
あ、不倫とかじゃないよー?おじさん、独身だしー。
んで、女の人と密会してたのね。
その女の人、すごく美人だったらしいよ。
おじさんその女の人に恋してたらしくって、色々プレゼントとかしてあげてたんだって~。
でもねー、その女の人ちょっと変な人で、神社から出たがらなかったの。
どっかにデートしに行こーって言っても、笑って首ふるんだって。
おかしいなーっておじさんも思ってたらしーんだけど好きな人だったし、ただ単に騒がしいのが苦手なのかなーって思って、特に気にしてなかったんだって。
で、ある日ふと思い立って、連絡しないで神社にいって、サプライズプレゼントしようと思ったんだって。
・・・ん~?ううん。その女の人、神社の人じゃないって~。
でも、よく神社にいるからその日もいると思ったみたい。
まあ、当たってはいたらしいんだけどねー。
おじさんが神社に来たとき、その女の人いなかったんだ~。
あれ?いないのかな?って思って、おじさんそのまま帰ろうとしたの。
そしたら、何処からともなく子守唄が聞こえてきたんだって。
ねんねこねんねこってやつ。
なんだ、いたのかって思って、おじさん近づいたの。
それで近づいていったんだけど、途中で立ち止まったんだって~。
子守唄が、はっきり聞こえてきたから。
♪ねんねこねんねこ ねんねこせ
ねんねは良い子じゃ ねんねこせ
泣くな泣かずに ねんねこせ
泣かんで寝らんと かわるんど
泣いて寝らんと 川流す
ねんねこせん子は 墓立つる♪
この歌の意味がわかった瞬間、おじさん逃げたんだって~。
あ、あとねー。
その女の人、子どもはいないんだって~。
ん?んん??
なぜ怖くならない。。?
というか、意味がわかるとこわい話になってますね。