八重に連なる想い(旧:多分かんこれ)   作:キッド@水雷戦隊司令

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皆さん、はじめましてこんにちはこんばんは。
今サーバー群の移住計画が進行していた気がしますが、提督が鎮守府から移動するとどうなるんだろ?ってふと思って筆を取ってみました。
なお、各種設定については独自仕様となっておりますのでご了承ください。艦娘の形態はアニメとメンタルモデルの併用としてあります。


第1話

静かに寄せては返す波。

日が傾き始めたためやや青黒くなり始めた水面。

鎮守府と呼ばれる軍施設に作られた港。

その埠頭の先に男が一人立っていた。

 

提督───

 

男はそう呼ばれているが本来の名前は誰も知らない。

シュボッ・・・ジジ・・・

一本の紙巻タバコをケースから取り出すと、オイルライターでタバコに火をつけ一息吸い込む。

吐き出した煙が風に流れていく…と同時に、背後から若い、というよりは幼いとも言える声が掛けられる。

「提督、やっぱりここに居たんですね」

「五月雨か」

「長門さんが探してましたよ?」

「ははは、もう見つかってしまったか」

「提督はここで何を?」

「何、と言う程でもないがな。あれだよ」

そういいながら海を指さす

指差した先に目を凝らすと、そこには小さな影が4つあった。

「あれは、舞風さん達ですね」

「ああそうだ、よく分かったね」

「そっか。そういえば今日は舞風さん達が初めて遠征に行く日でしたね」

「ああ、そうだ」

「提督はいつもそうですね。何時もここから私たちを見送ってくれます」

「いつもという程ではないけどね」

そう言うと海の方へと向き直る。

「私は、こうやって見ている事しか出来ないからな・・・」

ぽとり、と長く伸びた灰が足元に落ちる。

と、声にならないほどの小さな声でつぶやく。

「そう、あの時もこうやって見送る事しか出来なかった」

ふと気が付くと、タバコを持った手が微かに震えていた。

「大丈夫ですよ、提督」

そっと手を取る。まるで親子のような大きな手と小さな手。

「私は、いえ私たちは、提督の願いを適える為にちゃんと毎日「考えて」ますから」

「ありがとう、五月雨」

そう言って頭に手を置くと軽く撫でる。

「えへへ・・・」

しばらくそうして撫でた後、頭を軽くぽんぽんとして手を下ろす。

「さて、そろそろ戻らないと長門の右ストレートが飛んできそうだな・・・」

五月雨はややジト目になると溜息をつく。

「提督がしょっちゅう抜け出すから、ですよ?」

「だよね~、提督ってホントしょっちゅう抜け出すもんね~」

何の前触れも無く掛けられる声にびくっとする。

 

私の知る限りこんな事が出来るのは一人しか居ない。

 

軽く溜息をつきつつ後ろを振り返る。

「川内、気配を消したまま声を掛けるのはやめなさい、心臓に悪い」

「え~、そんなの二人の世界に入ってるのが悪いんだよ?私は別に気配消してなんかないもーん」

と言って口を尖らせると、すばやく五月雨が居るのとは反対側の手を取って引っ張る。

「ほら、夜はいい時間だけどさ~。少し冷えてきたし、そろそろ帰らないと色々ヤバいよっ!特に長門さんがカンカンだったよ?」

こめかみを嫌な汗がつつっと流れる。

 

これはもしかしたら手遅れかもしれないな。

 

「あ、ああ。分かった。すぐ戻るよ」

苦笑しながら五月雨の手を取り、執務室に向けて歩き出す。

「五月雨も、一緒に帰ろうか」

「いいですけど、私は一緒に謝りませんからね?」

「うぐっ」

「て・い・と・く・が、ちゃんと長門さんに謝ってくださいねっ」

満面の笑顔で五月雨が毒づく。

はぁ、こんな毒吐くような子だったかな。

「私がこうなったのは提督のおかげですから」

「お前はエスパーか」

「初期艦は伊達じゃないって事です」

にやりんと笑うと言葉を繋ぐ

「それより、手遅れになる前に早く行きましょうよ」

「あ、ああ、そうだな、確かにそろそろやばそうだ。川内も、わざわざ迎えに来てくれたんだろう?」

「もう何回言ったかわかんないけど、気をつけなよ~」

「そうだな」

苦笑すると少し歩みを速め、かけて一瞬足を止めて海の向こうへ向けて振り向く。

と、またすぐ歩き出す。

 

───俺はお前たちを、もう二度と沈めたりはしない。どんな手を使ってでも…

 

海の方から、少し強い風がさあっと吹いて白い軍帽を飛ばした。

あっと叫んで帽子を追いかけ揺れる青く長い髪。

後ろ手に組んで笑顔いっぱいの赤い服の少女。

建物へと歩みを進める白い軍服の男。

ふと雲の切れ間から夕日が差し、それら含める辺り一帯を金色に染める。

思わず目を背けそうなほど強い、それでいてどこかやわらかさを感じさせる、そんな光であった。

 

 

───今度こそ信じていますからね、提督。あなたたちも提督をよろしくね。




川内「それにしても、作者は無謀だよね~。語彙力そんな無いのに小説書こうだなんてさ」
五月雨「でも、他の作者さんの作中には私ってあんまり出て来ないから、ちょっと嬉しいかも」
川内「何でも、それが執筆始めた切っ掛けらしいよ」
作者「おいこら野戦バカ。1話の後書でいきなりバラスなや」
川内「いいじゃーん、どーせすぐバレるんだしさ~」
作者「ぐっ…」
川内「五月雨ちゃん、こんなのほっといて間宮さんとこにアイス食べに行こ!代金は作者が払ってくれるってさ」
五月雨「あ、いいですね!じゃあ先に言っておきますね」
川・五「作者(さん)、ごちそうさま(でした~)」
作者「ヒエ〜ッ!」
比叡「私の、セリフ、取らないで!!」
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