家庭教師ヒットマンREBORN!星の守護者 作:akisame
出来立てほやほやです。
今、体育の授業でやるチーム決めをしている。
「ツナはお前たちのチームにくれてやるって」
「やだね!負けたくねーもん。」
(なんでこうも勝ち負けにこだわるのかね、授業なんだから楽しめばいいのに)
チーム決めで、ツナが最後の一人になり両チームでどちらのチームに入れるかもめている。
「いーんじゃねーの?こっち入れば」
黒髪、短髪のいかにもスポーツが得意そうな少年、山本武がそう言う。
「そうだぜ、楽しくやれればいいじゃん」
山本と同じチームである俺も続けて言う。
「そうそう、俺が打たせなきゃいいんだろ?」
まだ渋っているチームメイトを山本が説得している。
「山本や星野がそう言うなら」
しぶしぶだがツナも同じチームになったのだった。
試合終了後
「おめーのせいだぞ、ダメツナ」
「トンボ掛けは一人でやれよな。」
「しっかりやんだぞ~負け男~」
そう言ってほとんどのチームメイトが帰ってしまった。
「あいつらただ単に、トンボ掛けしたくないからツナのせいにしているだけじゃねえか」
帰っていく様子を見ながら俺は怒る。
「しょうがないから二人でやろうぜ」
そう言うなり、トンボを持つ。
「助っ人とーじょー」
後ろからそんな声が聞こえてくる。
「「山本」」
俺とツナの声がかぶる。
「ごめん、俺のせいで・・・せっかくチームに入れてくれたのに」
ツナは申し訳なさそうに言う。
「気にするなよ、ツナ」
「そうそう、たかだか体育じゃないか頼むぜ俺の注目株達!」
山本は楽しそうにそう言った。
「注目株?」
ツナが不思議そうに聞く。そういう俺も気になり話に耳を向ける。
「星野は勉強できるし、運動神経いいからな。ツナは最近スゲーだろ?剣道の試合だったり、この間の球技大会とかな」
「それに引き替え俺なんてバカの一つ覚えみたいに野球しかやってねーや」
「何言ってんだよ、山本はその野球がすごいんだろ?」
「そうだよ、一年でレギュラー入りしているなんてすごいことじゃないか」
ツナの言葉に同意しながら言う。
「それがどーもうまくなくってさ、ここんとこいくら練習しても打率落ちっぱなしの守備乱れっぱなし。このままじゃ野球始めて以来初のスタメン落ちだ。俺どうすりゃいい?」
山本は思いつめたようにそう話した。
「な~んてな、ツナ達が頼もしいからついな・・・」
さっきまでの雰囲気がなかったように明るく言う。
「やっぱ・・・努力・・・しかないんじゃないかな~」
ツナが後ろめたそうに言葉を出す。
「俺は努力も大事だと思うけど、壁に当たったら違うことして気分を変えることも大事だと思うぞ。好きだからやっているんだろ?あんまり思いつめると楽しめなくなるぞ。」
俺は自分の考えを話す。
「なるほどな、やっぱ努力は大事だよな。星野の話も参考にさせてもらうわ。けど、今日は居残りで練習しようと思うわ」
山本は嬉しそうにそう言う。
「おう、無理しないように練習しろよ」
俺は山本の言葉にそう返す。
(俺のアドバイスで山本が怪我しないようにしたかったがこれは難しいか?)
心の中でこの後のことを考えながらトンボ掛けを終えるのであった。
次の日の朝
「大変だー山本が屋上から飛び降りようとしている!」
クラスメイトが教室に慌てて入ってきた。
「あいつ、昨日一人で居残って練習していて、無茶して腕骨折しちまったらしいんだ。」
クラスの皆が信じないため訳を話始める。
「とにかく屋上に行こうぜ」
この言葉で皆で屋上に行くことになった。
「ツナ君、星野君、いこ」
笹川がそう声を掛ける。
「う、うんすぐに行くから先に行ってて。」
ツナが焦りながら笹川につげる。
「おう、先に行っててくれ。」
俺もそれに続いて声を掛ける。
「早く来てね」
笹川はそう言うと屋上に向かった。
「山本のやつ、だから無理の無いようにって行ったのに。」
昨日のことを思い出しながら言う。
「ツナ、早く行って山本を説得しよう。」
「けど、俺が昨日努力しかないって言ったから・・・」
ツナは昨日の自分の言葉を後悔しているようだった。
「だったらそのままでいいのか?このままだと山本が本当に自殺するかもしれないんだぞ?」
「え、けど・・・」
「お前は友達の山本を助けたくないのか?」
俺の問いかけにツナの表情が変わる。
「助けたい」
短い言葉だが決意を持った力強い言葉だった。
「じゃあ、早く屋上に行かなきゃな」
「うん、行こう」
そう言うなり、ツナは屋上に向かい走り始めた。
「リボーン、なんかあった時は死ぬ気弾を頼むぞ」
だれもいない教室でそうつぶやくと
「ああ、山本はファミリーに必要なやつだからな、任せとけ。」
そう言葉が返ってきた。
俺はその言葉を聞くなりツナを追いかけて教室を出るのだった。
学校の屋上
「「山本」」
屋上につくなり山本を呼ぶ
「止めに来たんなら無駄だぜ、ツナなら俺の気持ちがわかるはずだ。」
山本はフェンスの向こう側から言葉を返す。
「ダメツナって呼ばれるお前なら、何やってもうまくいかなくて死んだ方がマシだって気持ちわかるだろ?」
「え、いや、山本と俺は違うから・・・」
「流石最近活躍が目覚ましいツナ様だぜ、俺とは違って優等生ってわけだ」
ツナの言葉に山本が反応した
「ち、違うんだ!ダメなやつだからだよ!!俺、山本みたいに何かに一生懸命打ち込んだことないんだ・・・[努力]とか調子いいこと言ったけど本当は何もしてないんだ。ごめん!だから俺は山本と違って死ぬまで悔しいとか挫折して死にたいとか、そんなすごいこと思ったことなくて・・・むしろ死ぬときになって後悔しちまうような情けないやつなんだ。どうせ死ぬんだったら死ぬ気になってやっておけばよかったって。こんなことで死ぬのもったいないなって。だからお前の気持ちはわからない・・・ごめん。じゃ!」
話終わりツナは山本の前から去ろうとした。
「待てよツナ」
しかし、山本がツナの袖をつかんで引き留めようとする。
いきなりのことでツナが足を滑らせ後ろに傾きフェンスに当たる。その衝撃で、もともと錆びていたフェンスが壊れ、山本と一緒に落ちてしまった。
「うわああああ」
「ぎゃああああ」
山本とツナの悲鳴が聞こえる。
「ツナ!!」
俺も慌ててフェンスの下を確認する。
確認するとすでにツナが死ぬ気になって山本を助けた後だった。
周りの皆は山本のジョークだったんだと思い込み帰っていく。
「は~、いくら原作で助かるって知っていてもこれは流石に心臓に悪いな。けど、無事でよかった~」
皆が帰った後に一人つぶやくのだった。
まさか山本の登場場面でここまで文字数が行くとは・・・
ほんとはもう一つくらい入れるつもりだったのに・・・