金色の疾風【ネタ切れのため一時更新停止】   作:渦風ミナミ

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ナル様お誕生日おめでとう‼原作じゃもう三十路を越えて、子供も大きくなって…。うちはまだ一歳ですけどね!今回は、新しいキャラクターが登場します。誰なのかはお楽しみに。
それではどうぞ↓



ナルトの成長(三ノ巻)~乱入者~

10月10日。

 

 

九尾襲撃事件から丁度一年経った今日。

 

 

それは、ある人にとっては思い出したくもない災日であり、ある人にとっては憎しみを彷彿させる日であり、またある人にとっては悲しみを増幅させる日である。

 

そして、たった一人にとっては、この世に生まれた、大切な日である。

 

 

『ナルトよ、今日はお前がこの世に誕生して、丁度一年が経ったぞ』

 

 

【??いちねんたつと、なにかあるの?】

 

 

『あぁ。人間共は毎年、己が生まれた日を誕生日と言って祝うらしい。』

 

 

 

【へぇーー、じゃあナルもおいわいってゆーのをするの?】

 

 

『妾は人間ではないからな。人間のような騒がしい祝いをするのは慣れておらんのじゃ』

 

 

【ふーーーん……】

 

 

 

そんな会話をしているのは、九尾とナルトだった。

 

 

 

九尾襲撃事件の一周忌を迎えた今日、里のあちこちからは悲しみの気配と、線香の香りとが漂っていた。最も、火影邸の奥深くの部屋に幽閉されているナルトには無縁のものだか。

 

 

 

 

 

 

「良いか、絶対に此の扉を開けてはならんぞ」

 

 

今日の朝、三代目が世話役に言い聞かせているのが聞こえた。世話役は、少し不服そうに返事をしていた。恐らく、いつものようにナルトに鬱憤を晴らすことが出来ないからだろう。

 

 

 

『(毎日鬱憤を晴らしておるのに、なんじゃその態度は!今日という日は決してナルトに近づけるものか)』

 

 

勿論ちゃあんと会話を聞いて(盗聴?)いた九尾は、これでもかというほどに扉を睨み付けた。

 

 

『とゆうか、扉を開けてはならないとは、三代目の糞爺はナルトに飯をやらないつもりか!』

 

 

 

つくづく、アホな三代目だ。と、九尾は呆れた。

確かに扉を開けずにナルトが外へ出なければ、里からの非難も暴力も無いだろう。しかし、扉が開かない=ご飯を届けられないという方程式を忘れている。

 

 

 

『まっ、良いのだがな。これで今日は1日ナルトと二人きりじゃVv』

 

 

飯は妾が作ってしまえば良いのだからな、いつものことじゃ。

 

 

 

そう言うと、九尾は懐から呪符を取りだし、壁に張り付けた。そして、ひとつの尾を左右に大きく振り、何かを言った。すると、呪符が一瞬輝いて、その輝きが失せたそこには、一般家庭も顔負けの立派なキッチンがあった。

 

 

 

 

『ふむ。今日はナルトの誕生日だからな、何を作るべきか。』

 

 

 

ナルトはまだ一歳。食べられるものは限られてくる。歯が生えているといっても、硬いものは避けた方が良いだろうと、九尾は考える。

 

 

 

 

しばらく悩んだ後、九尾はポンと手をたたく。

『そうじゃ、茶碗蒸しにしよう!』

 

 

作るものを決めた九尾は、早速茶碗蒸しを作りにかかる。

 

 

まずは生地から。

冷蔵庫から卵を取りだし、ボウルに割って入れる。そして、白身が無くなるまでよくかき混ぜる。かき混ぜたとき卵に、白だしを適量、塩を少々加え、今度は泡立たないようにゆっくり混ぜて馴染ませる。

続いて具を作っていく。ナルトが食べるので、少しお子ちゃまな具にしよう。

冷蔵庫から、椎茸、かまぼこ、三つ葉、鶏肉のむね肉を取りだし、それぞれを、包丁で切っていく。(椎茸、かまぼこ→薄切り。鶏肉のむね肉→半口サイズ。三つ葉→一つまみ分)

続いて続いて生地と具を器にいれていく。これは具から先に入れると、出来上がりに食べやすくなる。三つ葉はいれないこと。生地は、極力泡立たないようにお玉で注ぎ入れる。泡立てずに入れることにより、出来上がりが美しくなる。

最後に、蒸し器で小一時間蒸し上げ、仕上げに三つ葉を乗せれば、九尾特製お子ちゃま茶碗蒸しの完成だ。

 

 

 

【パパ、これはなあに?】

 

 

ナルトは目の前にある茶碗蒸しを見て九尾に問う。

 

 

『これは、茶碗蒸しとゆうての、卵を使った蒸し料理じゃ』

 

 

【むしりょうり?むしさんがはいってるの?】

 

 

『いや、虫が入っている訳ではないぞιまあ、食せばわかる。食うてみぃ』

 

【うん、いただきます!】

 

 

 

 

「俺もその茶碗蒸し食べて良いですか?」

 

 

『!!!!!!!!!??』

 

 

九尾とナルト以外、誰もいないはずの部屋から、第三者の声が響いた。

 

 

『(妾が気付かなかったじゃと!?周りには充分に警戒しておったはずなのだが)』

 

 

【パパ、このひとだれ?わるいひと?】

 

 

 

ナルトの声に、九尾はその男を見る。男は――いや、まだ少年だろうか――黒尽くしの衣装に、真っ白いベストと手甲をつけ、黒い髪と浅黒い肌をした顔を隠す面――戌――をしていた。声はアルトな響きをしていて、落ち着きがあった。

 

 

 

 

『お主は誰ぞ?』

 

 

九尾が問う。勿論、ナルトをその身でかばいながら。

 

 

「俺の名は、うちはイタチ。暗部名を閃といいます。火影様より、うずまきナルトの護衛を任されました。」

 

 

イタチと名乗った少年は面を外す。面の中からでてきたのはあどけなさの残る、しかし、どこか大人びた顔だった。

 

 

 

『護衛とな。何を今さら言うか。人間共が』

 

 

 

「それより、貴方のお名前は?」

 

 

 

『九尾だが。とゆうか見て察しろボケナス』

 

 

 

「そうですか、すみません」

 

 

――――あぁ、なんかもういいわ――――

 

イタチのマイペースさに、九尾は折れた。

 

 

 

「で、茶碗蒸しは食べさせてくれるんですか?」

 

 

イタチが至って真剣に九尾に問う。

 

 

『………構わない』

 

 

九尾が承諾すると、ほわっと嬉しそうに顔を綻ばせた。

 

 

「では遠慮なくいただきますね」

 

 

 

なぜ九尾がイタチに寛大なのか。それは、イタチから一切の悪意を感じなかったからだ。寧ろ、ナルトに対して、愛情を抱いているようだった。

 

 

『(ナルトは妾のものじゃ)』

 

 

そんなイタチに対して、九尾は、大人げなく嫉妬してしまった。まぁ、そもそも、厳重な部屋の監視を、九尾に感づかれることなくすり抜けてきたことから、もうイタチは規格外なのだが。

 

 

 

【パパ、このひとだれってば?】

 

下から袖を引っ張られ、そこで漸くナルトの質問に答える。

 

 

 

『こやつは、これからナルトと遊んでくれるやつだ』

 

「うちはイタチです。モグモグ改めてよろしくお願いしますモグモグ」

 

 

 

九尾の紹介と共にイタチが茶碗蒸しを未だ頬張りながら挨拶をする(大変行儀が悪いので皆さんは真似しないように!)

 

 

 

 

【イタチ?】

 

 

「ゴックンそうだ」

 

 

【イタチ!よろしくね!】

 

 

 

ナルトが無邪気に笑いかける。

イタチが「(なんなんだこの可愛らしい生き物は!?)」と思って悶絶している後ろで、九尾が嫉妬を含んだ目でイタチを睨み付けていたのは余談だ。

 

 

 

 

 

 

 




その後のはなし

『はっ、貴様妾がナルトの為に作ってやった茶碗蒸し、全部食いおったな‼』

「すみません。つい手が出てしまいまして」


『ナルトの祝いの品が…』ズズズーン


【パパ、もいっかいつくって!】


『よし!任せろ‼』



イタチがナルトの分まで茶碗蒸しを食べてしまい、九尾が激昂しますが、ナルトがおねだりして万事解決!


…なんじゃこりゃ。

もはや誕生日ネタかどうか定かではなくなってしまいましたが、まあ、九尾とイタチだから、良いでしょう!←ダメだろ

『「ナルト、誕生日おめでとう」』

【ありがと、パパ、イタチ】ニコッ

おしまい。次話に続く。


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