誹謗中傷は止めて欲しい。
今回もよろしくお願いします。
「同志、此れを持って本部に届けてください。此処からだと直接本部に連絡が取れない様なので。我々は、此処で生き残った人々の脱出の準備をします。上の連中に手伝いを寄越せと伝えてくれ。頼むぞ、幸運を願う」
と言いながら一人の部下が『スカイネット』から盗んだ情報をUSBメモリにダウンロードし、それを抜きながら部下がアナスタシアに渡した。アナスタシアは、
「分かりました。必ず上の人達に伝えます」
と言った後、敬礼し、足早に元来た道を肩に掛けていたドラグノフをバースト射撃に切り替え両手で構えて、周辺を警戒しながら戻っていった。
暫く戻ってみるとアナスタシアは、ふいに足を止めた。
「これは....」
と言葉がでなかった。なぜならそこには、大量のT-1,T-100と防衛用自動機銃の残骸と共に服装等がズタボロで折り重なる様に横たわっている将兵達があり、周囲は未だに硝煙の匂いが立ち込めていた。其処はまるでさっきまで激戦が続いていた様子であった。アナスタシアは、近くで横たわっていた目を開けた将兵に近づくとしゃがんで優しく撫でるとゆっくりとその戦士の瞳を閉ざした。アナスタシアは立ち上がって周囲を見渡して無言で姿勢を正し、敬礼し、又小走りで出口に向かって言った。
地下から地上を通じる巨大な潜入口にアナスタシアが辿り着き、其のまま地上から侵入したロープを腰に装着してあったハーネスに括り付け、其処から巻取り用器具を使い、アナスタシアは一気に地上に向かっていった。
砂塵舞う地上の入り口に手を掛けたアナスタシアは、一気に両手に力を掛け登り切り、地上の光景を見て絶句した。
「此れは、酷い。全滅だ」
と口から洩れた後、喉頭マイクで地下に繋げた。
「此方、吹雪1。地上部隊は全滅した。繰り返す地上は地獄だ。応援は無い」
「此方、鷲1。良く聞こえん。もう一d」
と地下の部隊の返答の途中で、別の侵入口から突如巨大な爆発音と共に巨大な茸雲が立ち昇り、直後に衝撃波が彼女を襲い、数メートル彼女が吹き飛ばされた。
幾分か気絶していたらしいアナスタシアは、体中に広がる軽い痛みと口の中に入り込んだ砂を唾と一緒にはき出して、ゆっくりと息を整えてから周囲を見渡した。すると数百メート先に未だに天に昇っていく巨大な茸雲を見て取れた。
「ああ、何という事でしょうか....」
と呆然としたが、突然右肩に強い力で掴まれるとアナスタシアは、その方を見るとメタリックに輝く血の付いた手を見たが、下半身を失ったT-600はそのままアナスタシアを転がした。仰向けになったアナスタシアを拳で叩こうとしたT-600を何回か上手く避けたアナスタシアは、足を使いT-600の腕を抑え、アナスタシアは持っていたサイドアームであるMP-443をT-600に弾倉が空になるまで撃ち続けた。仰け反ったT-600から逃げたアナスタシアの足をT-600が掴みそのまま転がすように投げ、投げ飛ばされたアナスタシアはそのまま無傷のMi-8のドアに叩きつけられ、背中に鈍い痛みを感じたが、すぐさまうつ伏せで匍匐すると靴を掴まれると、アナスタシアはすぐさま脱ぎ捨てるとヘリの反対側に備えてあったUKM-2000を使い銃をT-600に乱射した。
頭部の一部を吹き飛ばされたT-600は完全に機能を停止した。
「ハア、ハア、ハア….」
とゆっくりと息を整えたアナスタシアは背後に何かあると思い振り返ると右半分の砲塔部分が半壊し、火花を散らした対空対地設置型HK-Tの頭部の視覚センサーがアナスタシアを捉え残った左側の2連装大型機関砲を向けた。
「ああ、そんな…ここまでなの。御免なさい、美波、プロデューサー、みんな」
と覚悟して目を閉じた。
すると、ヘリのホバリング音と共に断続的な発砲音と共に金属音がするとアナスタシアは、目を開けたHK-Tの背後からKa-50が30mm機関砲2A42を撃ちながら、ゆっくりと旋回した。HK-Tは脅威レベルをヘリに向け、自身を旋回させ、砲塔をヘリに向け発砲しようとしたが、Ka-50hが最後に残っていたヴィーフリ対戦車ミサイルを発射し、HK-Tを完全に破壊した。
『此方、ライカ01。地上に居る部隊に通達。繰り返す。此方、ライカ01.地上に居る部隊は居ますか』
「此方、吹雪1.応答せよ」
『吹雪1。其方の生存者は何人だ』
「私だけです」
『了解。すぐさま救出部隊を送る』
「心配無用です。此方に無傷のヘリがあります」
『了解。援護します』
「有り難う御座います。美波」
『え、もしかしてアーニャちゃん』
「はいそうです。美波」
暫く美波は、心の底から嬉しさがこみ上げたが、すぐさまアナスタシアのヘリの援護する為に周辺警戒を始めた。するとアナスタシアが乗ったMi-8が上昇し、美波の乗っているKa-50の横に並び、一緒に人類軍の基地に向け飛行した。