審判の日   作:東海

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外伝その1

  2007年 日本 346プロダクション 小会議室 

 

 「え、クビですか?」

 「ああ、君はもう、このままとだと輝けない。この事業には輝けない者は必要ないからだ」

 ある日、業務から呼び出された島村卯月は、突然の解雇辞令に困惑した。今はプロデューサーが、『ラブライカ』の二人と初の海外公演の為ロシアに行っている為、『シンデレラプロジェクト』の面々はそれぞれのグループで活動中だったが、突然の常務の会社方針の転換が行われ、各プロジェクトの凍結と再統合の混乱の渦に逢った時にこの話を持ち込まれた。

 「どうしてですか!それにプロデューサーにはこの話は伝わっているのですか?」

 「彼には、帰国後伝える予定だ。勿論、その時もう一度君に声が掛かるかも知れないが、その時は、私がもう一度考えよう。しかしながら現時点を以て君を解雇する。これでこの話は終わりだ。荷物を持って帰りたまえ」

 

 常務は、此れで終わりという様に椅子から立ち上がり、部屋から出て行った。一人残された。卯月は、暫く呆然としていたが、両手で顔を隠すように泣いた。それを天井の監視カメラがじっと見ていた。

 

 同年 アメリカ合衆国 民間軍事会社内 極秘研究施設

 

 

 「これが、『次世代戦略プログラムAI』か」

 「はい、未だに本格的な稼働はしていませんが、ゆっくりと部分的な対外的な稼働実験は今の所成功しています」

 「そうか。だからこのような世界各国の様々な情報が載っているのか」

と研究者とそこの責任者が、AIからもたらされた次世代兵器の設計図と世界各国の行使混合の各種資料がプリントアウトされたものを見つめていた。その中に何人かの人物データが載っていた。

 

 「そういえば、此れはなんだ?」

 「私にも詳しくは分かりませんが、AIが勝手に表示していてほしい人材みたいです」

 「なるほど。なら見つけ出して連れて来たまえ。金と人材には糸目を付けない様にするんだ。このAIは素晴らしいからな」

 「分かりました。直ぐに準備しましょう」

と何枚かの人物の写真が挟まれた資料を机に放り出した。其処には様々な分野の人物が載っていた。その中に何人かの日本人が載っていた。その中にまだまだ若い少女が資料と写真が一緒に載っていた。

 

 その人物の名は『ウヅキ シマムラ』と書かれていた。

 

同年 日本 アイドル養成場

 

 「ハア、私どうしたらいいんだろう」

と一人鏡の前で蹲り考えていた卯月は何回も同じような台詞を吐いた。他の同僚のアイドルには、養成場で訓練したいと言って暫く休むと無理矢理笑顔を作り飛び出して来た。

 

 暫くしたら、ドアが開く音がするとトレーナーが

 「卯月ちゃん。失礼するよ」

と言って入ってきた。

 「あ、トレーナーさん。何ですか」

と卯月は笑いを作りながら立ち上がった。

 「これが届いたんだけど」

とトレーナーが卯月宛の分厚い封筒を見せた後、卯月に手渡し、

 「あまり無理しちゃだめよ」

と言い残した後、部屋から出て行った。

 「何だろう?この封筒」

と呟き、分厚い封筒を確認しながら、閉じ口を綺麗に開けると、何枚かの手紙とアメリカ行きの航空券と分厚いアメリカドルの現金が入っていた。

 

 暫く卯月を入っていた手紙を読むと以下のような内容的だった。

 

『 島村卯月様

 

 突然お手紙失礼します。私はアメリカ合衆国先進技術開発局局長のマイルズ・ダイソンと申します。我が開発局に働いてみませんか?我が開発局は貴殿の様な素晴らしい才能を持つ人物を欲しています。一度話を聞きに来てください。此方に来るまでの全ての旅費等は我が社持ちですので、気軽に来てください。何時でもお待ちしています。ただ、同封の手紙に何時頃来てくれるのかを記入して下さい。貴殿のアメリカ入国を心から待っています」

という内容が書かれていた。

 

 3日後 成田国際空港 国際線

 

 

 そこには、多数の少女が集まり一人の少女を見送りに来ていた。

 

 「しまむー、本当にアメリカに行くの?」

と皆の代表として未央が聞くと、

 「はい、気分転換に観光に行こうと思いまして、島村卯月楽しんでアメリカ旅行楽しみます」

と言いながら、荷物を持ちながら出発口に向かって行った。

 

 

 

 

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