ゆっくりと、自分の剣と盾が落ちてある所に歩いていきのそりとそれらを掴み背中に固定する、後ろは向かず一言ま発さずにシンは拠点へ帰っていった。
先程までの大声はなんだったのか、閃すらも何も言わずに呻いている元ハンターになる4人を縛っていく、1人仲間のボウガンで撃たれたが肩を打ち抜かれたらしい、命に別状はない、むしろ両腕両足をおられたほうが危険だ、縛り終わりどうしたものかと悩んでいると拠点の方から煙があがる、シンがどうやら応援を呼んだらしい
「ふぅ……少し待機しとくかな」
シンは拠点に戻り煙を焚き始める
(気づかなかった、自分の中に何かが入っている)
入っている、というのは表現だがシンは自分の心に何かが入っているのを感じた
(あそこまでする必要は無かった、やりすぎたんだ)
あがる煙を見つつそう考える、すると頭の中で何かが語りかける
『なにがやりすぎたんだ?自然の中で生き残るためには相手を完膚無きまでに叩き潰すべきだ』
シンが驚き、剣を引き抜き周りを見渡す、しかしそこには誰もいない、応援がまだ来るはずもない
『落ち着けよ俺はお前だ、お前の中に閉じ込められているお前だ、どうだった?人を痛めつけ、ボロ雑巾の様にした気分は?』
シンは喋らない、それでも脳内に言葉が響く
『あぁ、言わないんだな、言わなくてもいい、気持ちよかっただろう?清々しい気分だったろう、生き残る為に人を痛めつけて友人に止められるまで止めれなかったくらいにはな』
さらに続ける
『俺はお前、すなわちお前は俺なんだ、ほんとうのお前だ、何も隠していない状態だ、いつまでそうしているんだ?
お前は俺と言う意志がある、それをだせばいいと言うのに…』
さらに言葉を続けようとする、シンは剣を力の限り横に振り払う
『喋るな、か…
まぁこれだけは言っておいてやるよ、今の俺がいるのは呼び起こされたからだお前の本性だ、仲良くやろうぜ?』
その言葉を最後にふわりとそれが自分の体の内側に入るのを感じた
「シンくん、大丈夫か?」
いつの間にか筆頭がそばにいた
「筆頭さん!?大丈夫です、しかし犯罪を犯した奴らの確保は任せても宜しいでしょうか、この先で閃がまっています」
筆頭はシンの顔をみて疲労と見たのだろう、快く了承してくれた
「わかった、君は先に戻っていてくれ、私と閃で彼らを確保し、村まで連れて帰り処罰をあたえよう」
一言感謝の言葉を話すととぼとぼと歩いて戻っていった
団員の皆からおつかれと声をかけられるが殆ど何も言葉を交わさずに自分の部屋に行き別途に転がり込んだ
(俺の…本性?あんなに酷いことをするのか?人を護ると言ったのは僕だ、でもあんなに酷いことをしたのは俺だ、僕は、俺は…俺?いつから自分の事を俺と呼び出したのかな)
その記憶を辿る
(あぁ、ハンターになって、初めてモンスターを狩って帰った時からだな、異常に興奮してた、あれからか……)
『そこからだよ、いままで抑えてきたんだ、優しいお前が、本性の俺を早く俺をだしてくれりゃああの時の奴にも恐れずにいけたんだろうに』
また出てきた、敵意は感じられない、自分の本性だと言うそいつは気になる言葉を話していた
(あの時?誰だよ、僕は知らない)
わからないと伝えたシンの言葉を聞いても呆れたのかなんなのか、だるそうに喋り出す
『あー、もういいよ、またあいつと戦う時、その時なにかわかるだろうよ』
そう言うとまたふわりと消えていった
「なんなんだ、あいつ、くそ、僕は、俺は……」
悩んでも悩んでもそ答えはでてこない、時間ばかりが過ぎて言った
そう言うと
ここら辺からストーリーをゲームからずらして行きましょうかねぇ