今僕は複雑な気持ちでこの作品を書いています。
この気持ちはなんでしょうかね?
「愛の力を信じるかい?フレミー。僕は信じているよ」
暗闇の中にぽつりと照らし出されるイチジク。
テグネウ。
瞬時に弾丸を装填し、その醜いイチジクを撃ち抜く。
砕けたイチジクはそれでも私に話しかける。
「酷いなぁ。僕だって君のことを愛しているんだよ、君も本当は僕のことを愛しているんじゃなのかい?フレミー」
砕けたイチジクの欠片がぐねぐねと動き、再びくっつき元の形になる。
私は銃口をテグネウに向けたまま答える。
「私が愛しているのはアドレットだけ。私を愛してくれるのも、アドレットだけ」
ありったけの憎しみを込めて打ち砕く。
「…痛いなぁフレミー。…でもその、アドレットの愛すらも僕の力だ。…結局君は、誰からも愛されていないんだ」
もう一度テグネウを打ち砕く。粉々になれ。
頭の中に浮かんでくる。私を愛するふりをした家族たち、アドレットの顔、アドレットの言葉。
「なあアドレット、君は本当にフレミーを愛していたかい?」
暗闇に響くテグネウの声。
すると暗闇の中からコツコツと歩く音がするかと思うと、アドレットがテグネウの側に来た。
「…決まってるだろ」
アドレットは私を見つめる。
そしてアドレットはテグネウを掴み、その果実を頬張った。
「アドレット!」
「おいフレミー!大丈夫か⁉︎」
テグネウを食べたはずのアドレットは私の顔を心配そうに見つめている。
ドクドクと忙しなく心臓が動いているのがわかる。
「アド、レット」
ああ、そうか。ただの悪い夢だったのね。
そう思うと、怖かった私の心は安堵した。
そしてやすらぎを感じる。
多分、アドレットが私の手を握ってくれていたからかもしれない。
「アドレット」
もう一度アドレットの名前を呼ぶ。
「…フレミー、大丈夫だ。俺がいる」
アドレットはそう言って笑った。
「…そうね。あなたがいるものね」
私にはアドレットが居てくれる。アドレットだけが、居てくれる。
「アド、…あなたって、馬鹿よね」
私はアドレットの頬に触れる。
ちゃんと、暖かい。
「そうかもな…。何度も死にかけたし」
この人は、何度も死にかけた。私を守る為に。
それは、たとえテグネウに操られていなくてもそうだったと私は思う。
というか、想いたい。
「そういうフレミー、鈍感だよな」
アドレットは笑いながら私のほっぺを引っ張る。
引っ張っているけれど、不思議と痛くはない。
「…アロ、りたいわ」
お返しに私もアドレットのほっぺを引っ張ってやった。
痛くないように。
お互いで引っ張り合い、お互いを見て笑う。
もうすっかり心臓は落ち着いていて、今ならこの音をアドレットに聞かせてもいいくらい。
「フレミー」
アドレットは私を見て、手を握り直している。
「なに?アド」
私もアドレットを見つめて、握った手に少しだけ力を入れる。
アドレットの手は大きくて暖かい。
「今でも、生きたいと思っているか?」
手を握るアドレットの力が強くなっていて、少しだけ痛い。
「ええ。生きたいわ。…あなたが守ってくれるもの」
握る力が緩むのと同時に、アドレットは再び笑う。
「そうか」
満足そうな顔をしている。
「アド」
今度は私も聞いてみよう。
「あなたは私を命に代えても守ってくれる?」
ずっと守ってくれた。
「それは無理だな」
「え、」
そんな…アドレット。
「…だってさ、死んじゃったらフレミーをもう守れないだろ」
アドレットは子供みたいに笑った。
「じゃあ、これからも守ってね」
この人が地上最強でよかった。
嬉しいものですね。
僕の作品を読んで六花の勇者を好きになってくれる方がいるんですから。
そしていずれはその方も六花の勇者のssを書いてくれるとさらに嬉しいです。
それと話は変わりますが、六花の勇者の連載の件の活動報告にコメントを頂いたのですが、僕にそれが書けるかが心配です。
書ける自信皆無です。
今のところ連載の内容はまだ決まっていません。
というか、僕の力では連載できるかすらわからないです。
いずれは連載したいですみたいなこと言ってしまってすみません。
どうにか連載できるよう善処します。