6巻を読み終え、どう書いていいかわからなくなってしまい、とても書きにくかったです。
なんか、原作読み進める程にこの作品を書くのが大変になっている気がします。
「フレミー、今日からここが俺たちの家だ!」
魔神を倒しフレミーとふたりで旅を続け、そして俺たちは帰る場所を見つけた。
まあ見つけたというかは、手に入れた、という感じなのだが。
これからはフレミーとふたりで、この家で、新しい生活を始めるんだ。
「ここが、私とアドの家…」
「そうだ。そしてこの村が、俺たちの居場所だ。フレミー」
フレミーは小さく「居場所…」とつぶやき、しばらく家を見つめていた。
いつかフレミーは魔神と戦って相打ちが理想だと言っていた。
私には居場所がない。だから魔神を倒し、自分も死ぬのだと。
ふとフレミーは俺を見た。
「アド。あなたは、地上最強ね…」
そう言って笑うフレミーはやはり愛おしくて、守りたいと思った。
フレミーが居れば、俺は地上最強になれる。
テグネウが信じた愛の力。
こんなことを思うのは癪だが、テグネウのお陰で俺とフレミーは幸せだ。
全部テグネウが悪いが、全部テグネウのお陰。
…複雑だ。ちゃんと目に見えるようにはっきり分かれていればいいのに、複雑に絡んでいて割り切れない。
フレミーのことを想えばシェトラやライナのことが浮かぶ。
シェトラやライナのことを想えばフレミーのことが浮かぶ。
どちらかを選べば、選べれば、もっと楽になれるのに。
今でもよく、夢に出る。
醜いイチジクの姿のテグネウが言うのだ。
『シェトラを殺したのはフレミーだ。憎いとは思わないのか』
『フレミーのせいで君の村は無くなったんだ。フレミーが居なければ君はもっと幸せだったかもしれない』
うるさいと叫びながらテグネウを握り潰し、剣で斬り刻み、聖者の釘で串刺しにする。
それでも復讐したいという衝動は収まらない。
それでもテグネウは言うのだ。
『そんな君にプレゼントだ』
するといつの間にかいるのだ。
返り血を浴びたフレミーが。となりには死んだシェトラが。
そしてごめんなさいと叫ぶフレミーを殺した俺は、その悪夢が覚めるまで永遠泣き続けるのだ。
「アド」
気がつくとフレミーは俺に抱きついて、服には少しだけフレミーの涙がついている。
「アド…泣かないで」
そのとき初めて自分も泣いているのだと気付いた。
そして気付くと、それは止まらなくなる。
とめどなく流れ、ふたり抱き合いながら泣いた。
家に入ってからも泣き、そしてふたりは泣き疲れ眠ってしまった。
目が覚めると目の前にフレミーが居て、目が合ったフレミーは目を逸らした。
「起きたのね…アド、瞼が腫れてて面白いわよ」
「フレミーだってそうじゃないか。フレミー、にらめっこでもするか?」
お互い泣き合い、お互い笑い合う。
「幼稚ね」
目を逸らしドアの方を見ているフレミーの頬をつかみ無理やりにらめっこを始める。
俺がフレミーの頬を押して変顔を作る。するとフレミーも俺の口を引っ張りやり返す。
お互いがお互いの顔を変顔にするというちょっと変わったにらめっこ。
なんだか平和過ぎて笑ってしまった。
「アロのまへ〜」
俺に変顔をされながら無邪気な感じでそんなことを言うフレミーは可愛かった。
今度は俺がフレミーを笑わせようと自分の目を引っ張り、精一杯変顔をした。
フレミーは俺の顔を見て少しだけ耐えた後、ついに吹き出して笑った。
「アド、変な顔」
フレミーに笑われるのも悪くないなと思った。
次回はどうなるかわかりません。
また更新遅れるかもしれません。