クローディアの日記
マルディアス記
1月4日
はれ
今日は朝からババア(オウル)に叩き起こされた。何事かと思えば、森が騒がしいから様子を見に行けと言う。
自分で行けばと頭を掠めると、オウルがニコニコしながら黙って見ているから仕方ありません。諦めて様子を見に行きました。
私のお気に入りの湖で適当にサボって帰ろうとしたら今日は人間の先客がいるではありませんか。全くもって邪魔ですね。
見たところ二十代後半くらいの筋肉マンがテントを貼り、森にそぐわない真っ赤な出立ちの、私より少し上ぐらいの女の子が湖の水を汲んでいた。
それ…二日酔いのオウルがよくピーをピーする湖ですよ?
そんな水を飲んでお腹、壊さないと良いですね。
そしてその女の子に寄り添うように立つ男性がいた。派手な服を纏い、腰にはあまりお目にかかれない刀を下げている。
彼だ。間違いありませんね。
眉目秀麗、頭脳明晰な彼はババアが言っていた残念な男性。
うん。関わらない方が良いわね。私はウチに帰ってババ…オウルに森は別に変わった様子はなかったと伝えたら、ババアは両拳で私の頭をグリグリした。
とても痛かったです。
仕方ありません。嘘がバレてしまったからには行くしかありませんね。でも探すのもだるいのでお友達のブラウとシルベンに手伝ってもらうことにしました。
シルベンはその狼の嗅覚でアッサリ見つけ、ブラウが彼を優しく捕まえてくれました。
でも、落ちているモノを食べたら駄目といつも言っているでしょう?全く…駄目な子ですね。
でも即座に見つけたところは流石ですシルベン。流石はピーピーなだけはありますね。
でもシルベンは私が気付いてないと思っているようですから…内緒です。
さて、森を騒がす原因の彼を捕獲した事ですし、オウルに見つからないよう、なるべく奥地に棄てに行かなければなりません。
そうだ。人って不法投棄に入るのでしょうか?
なるべく遠くに向かっていたらオウルがどこで◯ドアーで私達のところへやってきてしまいました。
全く…口惜しいですね。
しかしこの世界の神様も捨てたものではありませんでした。なんとババア(オウル)の方から世界を見に行けと言うのだ。
南国のバファル帝国に雪が降らなければ良いですが…。
それにしても淑女たる私の方から一緒に行きたいなんて言えません。やはりここは殿方の方から誘って頂くのが淑女のたしなみと言うものですね。
さ、クローディアと愉快な仲間達の冒険はこれからです。ちゃんと私をエスコートしてくださいね?
グレイ。