2.涼宮ハルヒの憂鬱の世界に転生   作:錯也

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前回からかなり時間が空いたうえに文量も少なくて申し訳ないですm(._.)m
更新してないのにお気に入り増えててビックリしました。ありがとうございます!
更新これからも続けていきます(亀更新ですがご容赦ください)


ロリ率高くねーか?

 気付いた時にはもう遅い、と言うことがあるが、今俺の後をつけてくる少女がまさにその状態だった。もっとも、一つ付け加えるのであれば、その少女はまだ気づいてなどいないのである。

「さぁて、いつ気付くか待っても良いけれど……ありゃ気付きそうに無いよなぁ……」

 俺の姿をした人形の後を(恐らく本人はこっそりのつもり)付けているツインテールの少女を、空中で座って見ながら、俺は呟いた。

 それにしても。

「ロリ率高くねーか?この世界」

 佐々木は勿論だし、昨日のレストラン襲撃の刀ロリもだし、今、後をつけている少女も恐らく佐々木とそんなに変わらないであろう年頃である。

 正直最初に今、後をつけている……面倒だな、ツインテロリでいいかな?

 最初にツインテロリの姿を確認したときは、後を付けてくるのが本当にその少女か疑ったレベルである。それくらい幼い。とても裏社会の組織とかに属して異そうには見えないのだが、まぁやっぱり後を付けてくるのはその少女のようなので、罠を張るこt……じゃなかった、いたずらを仕掛けることにしたのだ。

 断っておくが、幼女にイタズラ的な、犯罪臭がするような事をするわけでは断じてない。イイネ?

「さて、ぶっちゃけ読者に、コイツ何してんの?とか思われそうだけど……始めますかぁ」

 まぁ正直やることは最高にアホみたいな事だが、「こちらはお前に気づいているぞ」というメッセージを送るのには十分なハズである。

 イメージを現実に反映する特典を使って、この周囲には人が寄らないようにしてある。とあるに出てくる人払いのルーンを想像してもらえるといい。まさに効果はそれと同じだ。

 つまり、この場で何が起きようと誰かに見られたとしても何も問題はない。ノープロブレムである。だからぁ……、犯罪臭するような事はしませんって。

 丁度、少女が電柱から電柱へ移動するために、十字路の真ん中に差し掛かったタイミングで俺は仕掛けた。

 即座に特典を使って、道を歩く人形の俺の前にマンホールを出現させ、その蓋を跳ね上げさせる。人形は真っ直ぐ進むように操っていたので、そのまま蓋の吹き飛んだマンホールの中に真っ逆さまに転落していった。

「…………………………え?…………………………えぇっ!?」

 まぁそうなるよな普通(笑)。だがまだ終わりではない。

 あまりの事態についてこれず、その場で足を止めた少女を放って、さらに俺は人手間加えることにする。ちなみに誤字ではない。

 こういうときにダークマター能力の特典は便利である。別の十字路のそれぞれにマンホールを出現させると、先程と同じように蓋を跳ね上げさせ、そこからダークマター能力で製作した俺の人形を這い出させた。

 ついでに落ちてた人形にも「登って来い」と指示を出して、これで、ツインテロリを取り囲むようにマンホールから俺そっくりの人形が計4体這い出した状態にする。

「」

 ツインテロリはというと、声も出せずにガクガクと震えながら、4体の人形をキョロキョロと見回していた。

 概ね予想通りの反応である。前に居たロードラの世界には、マンホールなんてなかったし、そもそもこんなイタズラを仕掛けるような相手だっていなかったので、なかなか新鮮で面白い。よし、面白いついでにもう少し続けることにしよう。

 とりあえず……ツインテロリに向かって4体の人形をアルカセテ見ようかなー。

「十字路の中央へ歩いて移動。……なるべくゾンビっぽく」

 指示に従ってゆらりと動き出した人形を見て、ツインテロリは「いやぁぁぁあぁぁっ!!助けてぇぇっ!!」と叫び声を上げてパニックになった。

 あ、ちなみに助けとか来ないんで☆

 にしても、コイツも精神年齢的なところは刀ロリと同じで見た目通りみたいだな。まぁ、俺からしてみればこの出来事がツインテロリにとってトラウマになろうが知ったことじゃないからやめないけど(ゲス顔)。

 ゆらゆらと近づいてくる人形をパニくりながら見ていたツインテロリは、慌てながらも一つの道に狙いを定めて走り出した。恐らく横からすり抜けて強行突破を図るつもりだろう。だが甘い!…………いや待てよ。ここは突破させてから人形使って鬼ごっこ(強制)させたほうが俺はこのまま帰れるし楽な気がしてきた。どうせ家に帰ったって様子を知ることぐらいは可能なんだしそうしよう。

 というわけで、俺はツインテロリが一体の人形の横をすり抜けるのをまってから、4体全てに「ツインテロリを走って追いかけろ」と指示を下して、そのまま帰路についた。

 ちなみに、人形が普通の速度で走ってくるのを見たツインテロリが。

「うわぁぁあっ!おいかけてきたぁ!!いやなんでゾンビって走れないはずでしょおぉぉっ!!」

 とか叫んでいた。言われてみれば、ゾンビパニック物の映画に出てくるあいつらって何故かやたら動き遅いよね。でも、ごめん。それゾンビじゃなくて人形なんで。

 

 

 さて、ツインテロリとの一件(但し一方的)以外は、ゴールデンウィーク中は何事もなく日が過ぎていった。一度刀ロリの所に乗り込んで見ようかとも考えたものの、基本的に暇なのか、佐々木が毎日うちに来ていたので、特に退屈することもなかった。

 ついでに、ツインテロリを追いかけた人形の様子を見てわかったのは、ツインテロリの勢力が一人では無いこと、人形の撃破に異能の力の類いは使わなかったこと、拳銃を使用したことからある程度の組織力があること、試しにゴールデンウィーク中佐々木を一人で家に返してみたが、なにもしてこなかったこと、である。

「つまり、佐々木に対して危害を加えようとする勢力ではないということか」

 …………佐々木愛護団体とかじゃあ無いよな?まさかねぇ。

 

 

 ゴールデンウィーク明け、ゴールデンウィーク中に佐々木の通っている中学校に手続きをしておいたので、今日から転校生として学校に編入される手筈になっている。

「討也さん、何組だって?」

「ん?確か2組だったかな」

「あー僕とは別かぁ」

「まぁ別に構わんだろ、なにか話すことがあるなら屋上とかで昼飯でも食べながらすればいいだろ?」

「いや、討也さん。中学校は給食だよ?」

 ん?言われてみれば……確かにあったね、給食ってのが。俺死んだの高校生の時だからすっかり忘れてたぜ。

「そうだな、それじゃあ用があるなら休み時間にでもするよ」

「あの刀を持った女の子の件もあるしね」

 そんな会話をしながら登校した俺は、途中で佐々木と分かれ職員室へと向かった。

 それから朝のホームルームの時間に合わせ、担任の教師にクラスへと連れていかれた。

 ここまでは特に面白くもなかった。まぁ授業とかも適当に聞き流せばいいやー、と思いながら教室に入り、クラスメイトの顔をぐるりと確認した俺は、内心で楽しげな笑みを浮かべた。

 何故なら、そのクラスには、昨日のツインテロリがいたからである。

 これは退屈しなさそうだねぇ。

 

 

 あんな言い方をしておいてなんだが、俺だってすぐに行動を起こす気はない。俺の行動次第では、原作にそれなりに影響が出てくるのだから、そこはまぁ、注意しなければならないのである。これは、ロードラの世界にいたときもある程度配慮したことだ。

 違いがあるとすれば、ロードラの世界の時とは違って、俺はまだこの世界の原作がさっぱり思い浮かばないことである。

 一応、ベリタスには原作開始のおよそ3年前という情報だけ聞き出したが、3年もあるのだから、迂闊に干渉すると下手したら原作が始まらなくなる。

 だから、原作がわかるまでは昨日やったようなあまり影響が出なさそうなことをやるしかない。

 もっとも、ベリタスに確認したところ、刀ロリは本来この作品に存在しないハズのキャラクターらしいので、少なからず原作と異なる部分は既に出てきてしまっている。

 逆に言えばだからこそ迂闊に行動するわけにいかないのだ。

「だと言うのに、コイツときたら……」

 学校が終わり、家に帰って荷物をおいて、メタモルフォーゼで変えていた姿を、いつもの見た目年齢高校生の姿に戻してから買い物に出かけた先で、俺は人通りの少ない光明寺公園とかいうところで、件の刀ロリと出くわした。

 勿論、今回も刀を持っている。

 刀ロリは、鞘から刀を抜いて構えると、うふふふと笑いながら言った。

「さぁさぁお兄ちゃん、この前のリベンジをしに来たよ♪」

 ……ま、コイツ原作キャラじゃあないみたいだし気兼ねなくボコれるし良っか。

 そんなことを考えながら、影からゼロシキの刀を取りだし、ノーモーションをとる。買い物済ませる前で良かったぜ。

 さぁ来いよ、と言わんばかりに、楽しげな笑みを浮かべ俺は刀ロリのリベンジを受けることにした。

 

 

 

 

「ところで、リベンジってことは前回のあれ負けた自覚あったんだね、刀ロリ?」

「うっさいわ!あと、刀ロリ言うな!!」




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