ラブライブ! とある吹奏楽部員とμ'sの軌跡   作:ルカイン

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今回はアノ人が登場……?


理由

「ファーストライブ?」

 

「うん、今度の新入生歓迎会の後に

やろうと思って」

 

「……そうか」

 

「ゆうくん……どうしたの?」

 

「……やっと、アイドルっぽく

なってきたなって」

 

「……意外と、あっという間だったよ」

 

「…かもなぁ……

穂乃果、やるからにはキッチリ決めてきなよ?

たとえ何があっても…お前には味方がいる。

その味方を信じて、自分を信じてやれば

自ずと結果はついて来るはずさ」

 

「うん……私、頑張るね」

 

「あぁ、じゃあな」

 

ーーーーーーーーーー

 

翌日、久々に休みとなった部活。

俺はいつものように神田明神へ向かう途中だ。

 

お気に入りの歌を口ずさみながら角を

曲がろうとした瞬間……

 

ドンッ!

 

「キャッ……!?」

 

「うぉっ……!」

 

歌に気を取られていた俺は、向かってくる

影に気づかず、そのまま激突してしまった。

 

「ったた……」

 

「あっ……ごめんなさい……!

怪我無いですか……!?」

 

「え、えぇ……大丈夫

こちらこそごめんなさいね、ちょっと

ぼーっとしてて……」

 

「すみません……立てますか……?」

 

「えぇ……ありがと」

 

俺がぶつかってしまったこの女性。

金髪のポニテに、整った顔立ち……

一言で言えば❮綺麗❯だ。

そして、俺はとあることに気付く。

 

「ぁ……その制服……もしかして音ノ木坂学院

の人スか……?」

 

「そうだけど……?」

 

「あぁ、やっぱり……いや、知り合いが

同じ音ノ木坂に通ってるものだから……」

 

「なるほどね……あ、そういえば……

そのケース!大丈夫だったかしら……?

変に傷とか入ってないかしら……?」

 

俺の持っていたトランペットに気付き

どうやら心配してくれた様だ。

なんというか……優しい人だな……

 

「大丈夫ッスよ、ハードケースですし」

 

「……ねぇ、失礼なのは分かってるけど……

そのケース、何が入っているの?」

 

「これッスか?これは……トランペット

っていう楽器で……いまから神田明神で

吹こうかなと思ってたとこです」

 

「神田明神?丁度いいわ、私もそこに

行こうと思ってたのよ。

……あぁ、ということは貴方が希の言ってた

高槻由羅君なのね?」

 

「知り合いなんすか?」

 

「えぇ、同じクラスで生徒会の副会長を

しているのよ希は。

で、私は生徒会長をやってる絢瀬絵里よ

よろしく」

 

「どうも……よろしくス」

 

wao……まさかの生徒会長さんと

角でごっつんこか……

しかも表情や声のトーンを聞くに

何かに追われて余裕のない感じの……

使命感に満ちた声だ。

 

 

………なんだ?

俺は何を……いや、会長は表面からみても

普通なはずだ……

なのに……なんだ、この違和感は……

 

「さ、行きましょ?

私も貴方の音を聞いてみたかったの」

 

「あっ……ちょっと…!!

待ってくださいってー!」

 

ーーーーーーーーーー

 

「希ー?きたわよー」

 

絵里さんが佇む希さんに声を掛ける。

どうやらすぐに気付いたようで、その長い

髪をフワリとさせながら振り向く。

 

「あっ……えりち…に由羅君やないの♪

なになに?お二人さん知り合い?」

 

「いや、ついさっき初対面で……」

 

「ふーん……?てっきりえりちが

この子を誘惑したんかと思たんやけど」

 

「なっ……!?////」

 

誘惑ってーと……つまりは……

そういう事……なんだよな……?////

 

「ちょっと希……この子ショート

しちゃってるんだけど……」

 

「あらら……まだまだ初心やねぇ……♪」

 

「と、ところで絵里さん!

希さんに用があったんじゃ?」

 

「そ、そうね……希、あの件だけど……」

 

あれ、この流れ俺も話聞くのこれ?

 

ーーーーーーーーーー

 

「……つまり、アイツらが失敗して

学校の存続が危うくなるのを危惧してると」

 

「…………」

 

話を聞いた俺の問いかけに、絵里さんは

答えない。

 

今の俺の感情は複雑だ。

たしかに絵里さんが言う事にも一理ある。

……でもだ。

 

「どっちの肩を持つわけじゃないけど……

やらせてみれば良いじゃないすか?

判断はそれからでも」

 

「だけど……!あの子達は素人で……

現実を知らない……!理想だけで生きれる程

甘くないの!」

 

「…えりち……」

 

なるほど、俺が絵里さんから感じた違和感

はこれだったんだ。

…………感じた?……何を?

最近の俺は何かが変だ。

丁度鳴苑との合同練習が終わった辺りから

……対面する人の心の違和感に鋭くなった。

……正確に言えば、心の表情が

チラッとだけど…一瞬ではあるが見えるんだ。

まるで……神峰みたいな……

……だめだ、話してる最中に

他のことを考えるな…

 

「でもですよ、絵里さん。

このまま何もしなければいずれ廃校は

免れないんでしょう?」

 

「っ……!だから私達生徒会が動いて……」

 

「……それです、絵里さん

それが理事長が生徒会が独自で動く事を

認めない理由なんだ」

 

「なによ……それ……訳わかんない……!」

 

「アンタは、どうしたいんだ?」

 

「決まってるわ……❮生徒会長❯として

学校の廃校を止めて……」

 

「……じゃあ、質問変えます

……アンタに、夢や理想はありましたか?」

 

「夢や……理想……?」

 

「絵里さんにもある筈です。

生徒会長ではなく、絢瀬絵里貴方個人の、ね

とにかく、まだ結論を出すのは時期尚早

という訳です」

 

それだけ言って俺はその場を後にする。

こんな空気になっちまったら吹くものも

吹けなくなっちまうから。

 

「お邪魔しました、希さん」

 

「ん、またね♪」

 

ーーーーーーーーーー

 

「夢や理想……ねぇ」

 

絵里さんにはああ言ったものの、

俺も人のことは言えないなと1人で嘲笑する。

 

「全国金賞、ただただ約束の為だけに

俺の全てを捨てた癖に……人のこと……

言えねぇよ……」

 

俺の……やりたいことは?

 

決まってる、全国に皆で行きたい。

この決意は1粒ほども変わりはしない。

でもそれは、約束の為に?

 

違う、約束もそうだけど…俺は心から

全国の舞台に立ちたい。

高槻由羅として、トランペット奏者として。

全国に俺達の存在を轟かせる為に。

 

「どうしような……俺……自分が

分かんなくなりそうだわ……」




由羅くん、少しではありますが
共感覚(シナスタジア)に目覚めつつあります。
どんな能力かは、本文を見ていただいた方は
何となく想像出来るかと思います。
引き続き精進していきたいと思います。
是非ともご感想、ご意見ありましたら
よろしくお願いいたします
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