遅くなりました……申し訳ないです。
いろいろリアルの方も忙しくて
中々時間が取れませんでした。
しかも今回もラ!要素があまりないと言うね。
水曜日……
「南さんの話じゃ、正門で人が待ってるん
だったっけか……」
あっ……どういう人が聞くの忘れてた……
制服だけじゃ見分けつかないし……
どうしたもんか……
「あら、高槻くん?」
……っと、突然声を掛けられた。
声のするほうに振り向くと、見覚えのある
姿があった。
「あ……あなたは……」
「久しぶりね」
「どうもです、お変わりないようで」
「えぇ、それにあなたこそ」
音ノ木坂学院生徒会長、絢瀬絵里さん。
偶然にもこの人と会えたのは大きい、
早速聞いてみよう。
「あの……絵里さん」
「なにかしら?」
「南理事長に正門に人を待たせてる……
との事なのですが、何か知りません?」
自分でも思うがなんとも拙い説明だろうか。
(作者の文章力がないだけとも言う)
「理事長に?……てことは、丘野月からの
来賓って、あなたの事だったのね」
「あれ……もしかして、絵里さんが?」
「えぇ、そうよ」
ワォ……なんて偶然なんでしょ。
いや、こちらとしてはありがたいけどね?
「そういう事なら話が早いわ、
早速行きましょ」
「っちょ、待ってくださいよー!
ここ入るのまだ慣れてないんすから……!」
ーーーーーーーーーー
絵里さんに連れられ、俺は今理事長室の
前にいる。
送り届けると同時に、絵里さんも離脱した。
なんでも、生徒会の仕事があるとか。
……とにかく、入るか。
「失礼します」
「えぇ、開いてるわ。入って頂戴」
ガチャ……
「どうも……」
「あなたが、テスト生を引き受けてくれる……」
「高槻由羅です、宜しくお願いします」
……ことりにそっくりだ……
いや、実際初めて見て間違えかけたよ。
それほどにそっくりだ。
「そう。まぁとりあえずそこに
掛けてちょうだい」
「失礼します……」
「ここに来たということは、ある程度の
事情は把握してくれてる……
そういう認識でいいのよね?」
「……はい」
「なら、早速これからのことの説明を
しちゃうわね。
あなたには、来週からここの生徒として
生活してもらう事になるわ。
とはいえ、共学化のテスト生としてだから
それなりに協力はしてもらいたいのだけど…」
「構いません、ここは……俺の母親も
通っていたと聞きます。
他人事とはおもえないので……」
あくまで父さんから聞いた話だ。
俺の母さんは、俺を生むと同時に
死んでしまった。
ただでさえ体が弱い母さんが、無理を推して
俺を生んだばかりに、死なせてしまった。
ある種、俺のせいだと言える。
ろくに写真も残ってなかったから、未だに
俺は母さんの顔を知らない。
だけど、母さんのものと思われる品は
いくつか残っていた。
……俺の使っているトランペットも
昔母さんの学生時代に使っていたものらしい。
「……由羅君……だったかしら?」
「はい?」
「……あなたの母親……もしかして
…………高槻優菜……って名前かしら?」
「……!」
こいつは驚きだ……またも母さんの
知り合いがいたなんて……
「はい、仰る通り…俺の母さんの名前は
……高槻優菜……だそうです。
……すみません、母さんのことは余り
詳しく知らないもので……」
「……いいのよ。
それに、優菜ちゃんのことは私も
聞いてるから。」
「……あの、母とはどういうご関係で?」
「……同級生よ。同じ音ノ木坂学院の、ね。
とにかくありがとうね、引き受けてくれて。
っと、続きね。
とりあえず、あなたは二年生として
配属されることになるから、そこは宜しくね。
あと……必要なものだけれど……」
と、そんなこんなで理事長からの
説明も終わった俺は、やる事も無く
家に帰っていた。
ーーーーーーーーーー
「ただいま」
ドアをあけて、マンションの中の我が家に
帰ってきた。
……と、見覚えのある靴が目に付いた。
「……帰ってきてるんだ、姉ちゃん」
高槻緋沙奈。
俺の4つ上の姉で、現在海外の企業にて
働いているため家にいることも少ない
のだが……今日は珍しく帰ってきたみたいだ。
俺の家族にはもう一人、父さんもいるが……
それについては追々説明しようか。
「あら、お帰り由羅。早かったわね?」
「ただいま、姉ちゃん。
珍しいね、こっち戻ってきてるなんて」
「今まで働き詰めだったからねぇ……
上にお願いして、お休み貰ってきたのよ。
今回は1~2週間ほどいる予定よ」
とまぁ、こんな感じでかなり忙しいらしい。
いつか過労で倒れるんじゃないかといつも
心配になるよ、ほんと。
「そっか、じゃあ今日は夕飯多めに
しないとな……何か食べたいのある?」
「うーん……そうねぇ……
久しぶりに由羅の得意な肉じゃが!
アレ好きなのよねぇ…向こういても
食べたくなっちゃう♪」
「りょーかい、すぐ作るから待ってて」
こうして、誰かに料理を作るというのも
久しぶりだ。
父さんも姉ちゃんも海外出張が多く、
家には殆どいないことが多いために
一年の大半は1人で過ごす事になる。
時々帰ってきたと思ったら、2人とも
そろって俺の肉じゃがが食べたいって
言うんだ……味を覚えててくれるって
凄く嬉しい事なんだって、思うようになった。
ーーーーーーーーーー
「えっと……つまりは由羅がテスト生として
音ノ木にってこと?」
「まぁ、ざっくり言うとね」
「ふーん……由羅が女子高にねぇ……」
「その言い方は他が聞いたら誤解するから
止めようか姉ちゃん」
「ジョーダンよ、冗談。
しっかし、あそこが廃校の危機かぁ……」
「たしか、姉ちゃんも音ノ木坂の出身だっけ?」
「えぇ、空気も良くてあたしは
好きだったんだけどなぁ……」
どうやら我が家の女性は2人とも音ノ木坂の
出身だったようだ。
ともなると…尚更見過ごすわけにもいかない。
「まぁ、何とか俺も頑張ってみるさ。
丘野月の吹奏楽と掛け持ちになるけど」
「由羅はほんと音楽好きよねぇ……
いやまぁあたしも人の事言えないけどさ。
由羅に吹奏楽勧めたのもあたしだし」
「そうだね……確かに姉ちゃんに
勧められなかったら、あのトランペットも
部屋に眠ったままだったよ」
そう。我が姉……高槻緋沙奈も
俺と同じ吹奏楽部出身で、音大も
出てるという経歴を持っている。
現在の姉の仕事……それは演奏家だ。
音楽で食っていくには、かなりの努力と
時間が必要である。それを今なお続ける
姉には尊敬するばかりだ。
「そういえば、姉ちゃんの楽器は?
持って帰ってきたの?」
「もちろん。あたしがあの子を忘れるような
ヘマをするお思い?」
「いえ。滅相もない」
あ、ちなみに姉ちゃんのいうあの子ってのは
自持ちのトロンボーンの事だ。
某メーカーのY○L-820GⅡ。
お金が溜まったらもっといいのを買いたいと
姉ちゃんは言うけど、今のでも十二分に
活躍できるだけの技量をもってる。
「ねぇ、由羅」
「なに?姉ちゃん」
「学校も吹奏楽も大変だと思うけど……
頑張んなさいね」
「……もちろんさ」
「ふふ……ね、今度一緒にセッションしよっか」
「……喜んで♪」
離れてはいたけど、仲は良好だよ。
ーーーーーーーーーー
翌日…
「よし……大分形にはなって来たね……」
「新体制始まってはやひと月……
今年の一年は順応が早くて助かるわ」
「ホントホント。でもさ、こうでもないと
華麗なる舞曲って無理だと思うなぁ……」
「さすがはグレード6の最難関……
うちにエースが沢山いて助かったぜ……」
練習を終え、片付けをしながら
皆は今日を振り返りながら駄弁る。
「先輩、気になったんですけど……」
「ん?どうした?」
「先程エースが沢山って……
一体誰なんですか?私含めて一年生
あんまり知らなくて……」
「そうだなぁ……そういや、自己紹介らしい
紹介なんてしてなかったよな、ウチの部活」
三年の先輩の言葉に皆が「そういえば!」と
言った顔でうなづく。
「っし、2・3年のエースをこの俺が
紹介してやるぜ!一年!片付け終わったら
紹介すっから席付けー!
もう帰ったやつはほっとけー、さすがに
呼び戻すなんてことはしねーからな」
「「「はい!」」」
…………マジでやる気ですか……
あ、ちなみにこの先輩はパーカッションの
打島翔太郎(うてじましょうたろう)先輩だ。
パートリーダーをしてて、ドラムの腕は
かなりのもので某動画サイトにも数本
いわゆる❮叩いてみた❯というのをアップ
しているそうだ。俺も何個か見たしな。
「おーし揃ったか。そんじゃまずは
我らが部長からだな。
改めて、我らが部長三島遥奈だ!」
「ちょっと……恥ずかしいからやめてよ……」
ちなみに、この二人は現在付き合ってる
との噂が流れているが…真偽のほどはしらん。
「遥奈は小学校からフルートをやっててな
ソロコンでは何個か金賞とってるんだぜ!」
「おぉ……!」
「確かにすげぇ上手いっすもんね……」
「おし、次だ!
オイ倉科!いつまで手入れしてんだ!」
「うっさいなぁ……木管は日々の手入れが
大事なんだから……」
倉科先輩………あぁ、パートはクラリネット
なんだけど…自持ちの楽器ってこともあって
手入れに余念がない、否、無さすぎる。
毎日、終わった後の手入れに30分以上かける
人だ。よごれが気に入らない、なんて日は
1時間弱かかったことまであったらしい。
「えーと、なに?自己紹介?
……まぁ、知ってるとは思うけど
ウチは倉科奏(くらしな かなで)。
クラリネットのパートリーダーね」
「こいつを一言で言うなら
クールビューティーだな!
倉科は初見能力が高くてな、初めて渡された
楽譜も1、2回の流しであっという間に
殆どものにしちまうんだ!」
「すご……倉科先輩超憧れる……」
「それに加え、驚異のタンギング能力を
持ってんだ。
倉科、最高記録はいくつだ?」
「…………テンポ160の16分が精々」
いや、充分だと思うんすけど。
速いタンギングは木管だと少々……いや
結構難しい。
それをこの先輩は今言った160でやって
しまうんだから驚きである。
「マジかよ……倉科先輩パネェぞ……」
「これで出るとこでてりゃなぁ……ったぁ!?」
「殺すよ?」
言い終わる前に譜面ファイルの角で
倉科先輩が打島先輩をぶんなぐる。痛そう。
……なにがとは決して聞かない。
聞いたら俺も殺される気がする。
「ってて………時間もねえからあと1人にするか
おーい、出番だぜ由羅!」
「「「「おぉー!!」」」」
「えっ、俺すか!?」
しまった、よばれるなんて完全に
予想外だった……!
「ほら早くしろ、一年女子の大半は
お前目当てだろうからな!」
「……こんな羞恥プレイは初めてだ……」
「ハハハッ!ほれ、早く自己紹介しな」
「わ、分かってますよ……!
……えーと…二年トランペットパートリーダー
の高槻由羅です。
なんで二年でパートリーダーかっていうのは
……まぁ、副部長がトランペットから出てて
パートリーダー兼任すんのはメンドイ
……という理由だそうで……」
ヤバイ、ある意味緊張してるかも。
演奏本番並……いや、下手したらそれ以上だ。
「こいつは言うまでもなく、若きウチの
エースだな。卓越した技術、その華奢な
ナリからは想像できん音量。
抜群の音程感もこいつの持ち味だわな。
絶対音感でも持ってんじゃね?」
「さすがにそこまでは……世界の伊調の
孫は持ってると聞きましたが……」
たしか、竹風って高校で学指揮してんだよな。
神峰同じような……いや、伊調のほうが
経験としては先輩か。
「っと、そろそろ時間だな。
今回はこの3人で終わりだ!
ま、また要望がありゃやるぜ!」
……はぁ、打島先輩の自由さには
ホント振り回されっぱなしだよ……
はい、今回オリキャラの先輩が出てきましたね。
今後も何人か増える予定なので
よろしくおねがいします