ラブライブ! とある吹奏楽部員とμ'sの軌跡   作:ルカイン

14 / 17
「……さて、何か言い残すことはあるか?」

え、待って死ぬ前提なの?

「当たり前だろう、この数週間…… いや
下手したら一ヶ月弱何してた!?」

えっと……友達とenjoyしてまし……うわっ!?
なんでナイフが!

「ちっ、外したか」

なんで由羅君ナイフを持ってるのかは
聞かないでおくよ……
でも、今は……
命が惜しい!

「あっ、逃げやがってアン畜生!」

とそんなわけで、続きです!
どうぞ!


運命は、動く

いつもと同じ様に、同じ時間に

目を覚まし……俺は、新たな始まりの

場所へ向かうーーーー

 

 

 

 

ハズだった。

 

 

「由羅ー!おきなさーい!

編入今日からなんでしょー!?」

 

姉ちゃんのその呼び掛けで、初めて俺は

目を覚ます。

 

「…………はっ!?

今何時…………」

 

俺の時計にはデジタルでこう書いてあった。

 

 

08:14

 

 

「アアアァァァァアァっ!!!? 」

 

やべぇじゃんこれ!確定で遅刻コース

まっしぐらだよコレぇ!!!?

 

「ほら、早く支度する!

ったく……初日から何してんだか……」

 

「もうちょい早く起こしてくれりゃ

良かったのに……っとぉ!」

 

今までにないスピードで早着替えをし

所定の荷物をもって家を飛び出す。

朝飯?んなもんねぇさ!

姉ちゃんは典型的なメシマズだからな!

悪いが姉ちゃんには買っておいたパンで

済ませるように言ってある。

朝飯くらい抜いてどうにかなる姉じゃ

ないはずだ。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

「ん、ようやくきたんやね」

 

「あっ……希さん……

すみません初日からこんな……」

 

「まぁ時間としては丁度良かったかもね、

生徒は講堂に移動してるから。

さ、見つからないように行こか♪」

 

「は、はい……お願いします」

 

希さんにつれられ、講堂に向かう。

他の生徒に見られないためのルートを

前もって確保しておいてくれたのだろう。

希さん以外のだれにも見つかっていない。

 

「ここ入ればステージ裏だから

しばらくそこで待機しててな?」

 

「はい……分かりました」

 

そう言って希さんが中へ姿を消す。

察するに朝礼で挨拶かなにかするんだろう。

何か一言二言考えとかなきゃな……

 

ーーーーーーーーーー

 

そうこうしているうちに、俺の出番が

来たみたいだ。

誘導に従って舞台袖へ向かい、待機する。

 

「皆さんにはお伝えしましたが、今日より

この学院のテスト生として、男子生徒が

皆さんとこれからを共にしていきますーーー」

 

南理事長が壇上で本題を話し始めた。

そろそろ出る準備するか。

 

「ーーーでは、その生徒さんに自己紹介を

していただきましょう、どうぞ」

 

「っし、いくか……」

 

緊張を抑えながら、ゆっくりと……

しかししっかりとした足どりで壇上へ上がる。

マイクの前に来、軽く息を整え……

俺は言葉を紡ぐ。

 

 

「えー、皆さんおはようございます。

本日よりこの学校でお世話になります、

丘野月高等学校から来ました高槻由羅と

言います。

不慣れではありますが、精一杯頑張って

行きたいと思うので、これからよろしく

お願い致します!」

 

と、そんなテンプレートな挨拶を終える。

反応はそこそこ。初めてにしちゃ

悪くは無いかな?

 

「高槻くんには二年生の生徒として

これから生活して頂きます。

皆さん仲良くしてあげてくださいね」

 

そう南理事長が締めくくり、朝礼は終了だ。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

「おっ、来たか。

アタシがお前のクラスの担任の

笹原京子だ、よろしく」

 

「はい、よろしくお願いします…笹原先生」

 

「しっかしまぁ、よくこの状況でウチんとこ

来ようなんて思ったね?」

 

「……俺の姉も母も、ここの出身なんです。

だから…他人事のようには思えなくて。

それに……」

 

「それに?」

 

「ここには……俺の応援してる奴らがいる。

遠巻きで見てるより、近くにいて支える方が

希望がある感じ……しません?」

 

「……ははっ!いいねぇ、中々面白い子だね。

まぁ、適度に頑張るんだよ」

 

「はい!」

 

担任の先生もなかなかいい人のようだ。

この分なら、ここでも上手くやって

行けそうな感じがする。

 

 

 

 

「さ、お前さんはちょっとここで待機な 」

 

「あ、はい」

 

そう言い、笹原先生は目の前にの教室に

入っていった。

きっと教室の皆に説明するのだろう。

ここは大人しく待機して……

 

「おーしお前らー、今から例の転校生

入れっから静かにしとけー。

遠巻きからじゃわかんないと思うが、

近くだと中々にイケメンだぞー?」

 

前言撤回、なんて爆弾を放り込みやがる!?

 

「えーうそー?」

 

「だとしたら超最高ジャン!」

 

ヤバイヤバイ凄い期待されてる……

そういや、あの3人は流石に驚かないか。

まぁ顔見知りだしな。

 

「よし、入っていいぞー?」

 

っと、どうやら出番のようだ。

……行こう。

 

「失礼します」

 

ガラッ

 

すると、どうだろう。

 

「いいねぇいいねぇ……!」

 

「カッコイイじゃん……!」

 

反応を見るに、そう悪い印象ではなかった

ようで何よりである。

 

教壇に立ち、一呼吸置く。

ゆっくりと、言葉を紡ぐ。

 

「えー、今日からこのクラスでお世話になる

私立丘野月高等学校から来ました、

高槻由羅と言います。

今回共学化のテスト生としてこちらに配属

される事になりました。

女子校の中に男子1人飛び込むにあたって

慣れないことや、思慮の至らないことも

あると思います。どうかその時は自分を

助けてくれるとありがたいです。

皆さん、よろしくお願いします!」

 

言い切り、勢いよく頭を下げる。

…………が、それがまずかった。

 

ゴンッ!!!

 

「っ……たぁぁぁぁぁぁあっ!?」

 

勢いが良すぎたせいで教壇の角に

頭がクリティカルヒットする。

と、同時にクラス中に大爆笑の嵐がおこる。

 

「あはははははっ!」

 

「何それウケル!」

 

「由羅君最高に面白いじゃん!」

 

「あ、アハハハは…………」

 

とりあえず反応はいいみたいで何よりだ。

そのかわりに俺のヘッドが犠牲になったが。

 

「んじゃ、高槻はあそこだな……

おい高坂!いつまで寝てるんだー?」

 

「んにゃ……?」

 

まさかこいつ、今の今まで寝てやがったのか!?

道理で騒がしさが欠けると思ったら……

 

「えっ、あれっ!?ゆうくん!?

なんでここに!?」

 

「寝てたお前が悪いから説明はパスだ」

 

「なんだ、二人知り合いか?

だったら話は速そうだ……高槻、お前の席は

高坂の隣な」

 

「はい」

 

先生に促され、穂乃果の横の席に移動する。

席についた俺は、ありったけの笑顔で

未だ寝ぼけ顔の穂乃果にこう言ってやった。

 

「今日からよろしく頼むぜ、穂乃果」

 

「あっ……う、うん……////」

 

ーーーーーーーーーー

 

ーー昼休み

 

「いやぁ、あの穂乃果の顔ったらなかったな!」

 

「もうゆうくん!その話は止めてってばぁ……」

 

「穂乃果ちゃん、顔紅かったもんねぇ〜♪」

 

「むー、ことりちゃんまで……」

 

いや、実際あの真っ赤な穂乃果は

新鮮なものを感じたな。

いつもとは違うものを見れて、俺は満足だ。

 

「んで、話は変わっちまうけど……

どうだ、あの後から活動の方はさ」

 

「むぐ……んっ……

えっとね、何人か入ってくれそうな子の

目処は立ってきたんだ。

あとは後押ししてあげれば……」

 

「へぇ……どんな子達だ?」

 

そういうと、穂乃果が名前とクラスを

紙に書いて渡してくる。

そこには、こう書かれていた。

 

1-1 小泉花陽

1-1 星空凛

1-1 西木野真姫

 

「この3人なんだけど……」

 

これは……何か運命的なものを

感じずにはいられなかった。

 

だって……

 

「マジかよ……」

 

「由羅さん……?」

 

 

 

3人とも……俺の知り合いなんだから。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。