ラブライブ! とある吹奏楽部員とμ'sの軌跡   作:ルカイン

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一歩を

 

「これは何かの因果か……

まさかあいつらまで……」

 

「ゆうくん、知り合いなの?」

 

「あぁ……小学生からの付き合いでな

家が近所だったから、よく遊んだもんだ」

 

小泉花陽と星空凛、この2人はガキの頃

よく遊んだもんだなぁ……

っと、この2人との出会いはまた今度

話すことにしよう。

 

「とにかく、会って話しねぇことには

始まらないな……放課後行く予定あるか?」

 

「うん、今日も一応スカウトしてみる」

 

「……俺が一緒に行くとかえって

怪しまれそうだし……うーんどうするか……」

 

どうしたものか……積もる話も色々あるし

1人1人話したほうが決心固めやすいか?

 

「3人とも知り合いなのでしたら……

今日はゆっくり話してきてはどうでしょう?」

 

と、海未が助け舟を出してくれた。

パーフェクトだ、海未!

 

「すまんな、助かるよ海未

んじゃ、今日は3人はいつも通り練習。

俺は話してくるついでに勧誘してみる」

 

「うん、わかった!

じゃあ今日は終わったら

すぐにお別れかな?」

 

「そうなるな、まぁ無理しない程度に

頑張れよ 」

 

「うん、ありがとゆうくん!」

 

 

さて、仕掛けるなら放課後かな?

 

ーーーーーーーーーー

 

放課後……

 

「3人は居るかなっと……」

 

早速放課後、一年生の教室を覗く。

 

「あれ、いねぇのか?」

 

「あの……」

 

と、不意に背後から声がかかる。

 

「誰かお探しでしょうか……?」

 

「あぁ、小泉花陽・星空凛・西木野真姫

この3人を探してるんだけど……」

 

「星空さんと西木野さんは分かりませんが…

小泉さんなら、さっき掲示板の前に

いましたよ……?」

 

こいつは有り難い情報だな、花陽の

ことだ、まだあそこにいる可能性もある。

 

「そうか、ありがとうな!」

 

「はい、お気を付けて……」

 

さ、待ってろよ……迷えるお姫様さんよ。

 

ーーーーーーーーーー

 

いた。

何かを見ているようだが……

あれは……ポスター……?

 

「はーなよっ!」

 

「ひゃぁっ!?」

 

おーおー、このリアクションも久しぶりだな。

後ろからおどかす感じで声をかけると

いつもこうだ。

 

「よっ、久しぶり花陽」

 

「えっ……あっ…ゆ……高槻くん……?!」

 

「おう、俺だ。

てか、呼び方昔のゆら君でいいのに」

 

「そ、それは恥ずかしいよ……」

 

顔を赤らめ少し目をそらす花陽。

俺としてはあの呼び方に慣れてたから

どうも花陽の名字呼びは違和感がある。

 

「っと、ところで何してたんだ?

なにか見てたみたいだけど」

 

「あっ……うん……えっと…これなんだけど……」

 

そう言って、一枚の紙を手渡してくる。

これは……

 

「これは……μ'sの、か」

 

「知ってるの?」

 

「知ってるもなにも、この3人知り合いだし」

 

「知り合い!?」

 

「おう、まぁな」

 

どうやらこの情報は花陽にとっては

驚きだったようで、さっきから表情が

コロコロと変わりっぱなしだ。

 

「にしても、相変わらず花陽はアイドル

好きなんだな?」

 

「うん、アイドルは私の憧れでもあるし……」

 

「……やってみたいんじゃないのか?」

 

「っ……私には…無理だよ。

声も小さいし、度胸もなくて……」

 

「……花陽…」

 

どうやら卑屈なところも相変わらずのようだ。

ここは、一発言ってやった方がいいか

 

「いいか、花陽?

チャンスってのは、一度逃したら

もう戻って来ないことが多いんだ。

花陽がずっと夢見た、憧れたアイドルは

この今、この瞬間にしかないチャンスなんだ。

またの機会に、この自分を克服できるまで…

なんてしてたら、永遠にチャンスは掴めない」

 

「……うん」

 

「それにさ、西木野さんにも……真姫にも

言ったけど、やりたいことを我慢して

我慢して……って、それを続けてるうちに

そのやりたい気持ちは❮やりたかった❯に

変わっちゃう」

 

「やりたいことが……やりたかった……ことに?」

 

 

おずおずと、花陽が顔を上げこちらを見る。

視線に応えるように、俺もまた花陽に

頷き返し、花陽をまっ直ぐに見て、続ける。

 

「第一さ、アイドルを……ましてや

アマチュアともいえるスクールアイドルを

やるのにそんな気難しい気持ちや条件

なんていらないと思うんだ、俺」

 

「え……?」

 

「こうあるべきって思うのは結構だけど、

それに囚われ続けてたら、その型の中で

しか動けない人間になる。

アイドルやるのにビビリ?大いに結構!

その方がファンも身近に感じるし、

なにより可愛いって思えるだろ」

 

俺の素直な感情を、そのまま。

思ったままを言葉にして伝える。

 

「最初から成功しなきゃ認められない

なんて、そんなのアイドルじゃない。

最初は、皆ゼロからだ!

何事もな、初めはやってみたい、やってみる!

って言うのが大事だと俺は思うよ。

もしそんな人を笑うやつがいたら、俺に言え。

そん時は俺がそいつらに花陽を笑う資格

なんざねぇ!ってかましてやっから!

俺は花陽を否定しないぜ?」

 

俺の言いたいことは、全て伝えた。

あとは、花陽次第。

……そして、花陽は伏せていた顔をゆっくり

上げて、真っ直ぐに見つめる。

 

「……ありがとう、ゆら君!」

 

「花陽……?」

 

それは、予想だにしない…感謝の言葉。

 

「私…勇気、でたかも……♪」

 

「そっか、なら早速……と言いたいとこだが」

 

「ふえ……?」

 

そう、俺にはもう1仕事残っている。

いや、正確には2仕事かな?

 

「もう2人、μ'sには入ってもらわなきゃ

ならん人がいるからな!」

 

「もう2人……?」

「あぁ、花陽も知ってる人さ。

お前さんの大親友と、ちょっと素直じゃない

ツンデレお姫様を、な♪」

 

「……うん!」

 

あとは、少しだけ……2人の背中を

押してあげるだけだ。

そうすれば、また一つ……ピースが埋まる。

 

いや、花陽が決心出来たんだ。

案外俺が口を出さなくても…いいかもしれない




最近更新遅くてすみません……

ちょいちょい原作内容弄りながら
書いてるうちに辻褄やらがズレてきそうで
怖かったので慎重に書いていた結果
こんなに遅くなってしまった上に
大した量と質がないというね。

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