ラブライブ! とある吹奏楽部員とμ'sの軌跡   作:ルカイン

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遅くなりました……

今回は真姫ちゃんと真姫ママのターンです


依頼

その日の帰り道

 

「まぁ……会えたら、というけど実際そんな

あえるわけないよなあ……」

 

アイツらの手前、勢いよく言ったはいいが

必ず真姫に会えるという保証なんてない。

ましてや、真姫とは病院の中で喋った位。

そもそも小学生の時依頼、殆どあってないのだ。

あちらが俺を覚えているのかすら怪しい状況である。

 

「まー、そのうち会え…………ん……?」

 

ふと、視線の端にあるものが映る。

赤毛の女の子が柄の悪そうなチンピラ数名に

囲まれている。

…………面倒事は出来れば勘弁願いたいから

悪いがそのまま……と思ったが

 

「やっ、ちょっと……離しなさいよ!」

 

女の子の声を聞いて確信した。

俺はしっかり覚えてるぞ、真姫!

真姫が絡まれてるとなれば、助けないわけにはいかないだろう。

とはいえ大会前に喧嘩沙汰がバレるのは

非常マズイ……何か隠せるもの…………

 

つ「ロングタオル」

 

……ありあわせではあるが、この際に四の五の

言ってられるか!

 

 

 

「おい、あんたら」

 

「あ?んだテメェは?」

 

「その子さ、俺の妹なんだわ

今から帰るとこでよ。返してくんない?」

 

「なんだ、お前兄貴だったのかぁ?

じゃあなおさらだな、ダメだ」

 

「へぇ……?」

 

「テメェは、俺らにボコボコにされんだからなぁっ!!」

 

はぁ……案の定こうなるか……仕方ない。

少し怯えた様子の真姫に、小声で話し掛ける。

 

「真姫、悪いけどコレ、少しの間預かってて」

 

「え?えぇ……」

 

「へっ……そっちもヤル気みてぇだな……殺れ」

 

リーダーらしきやつの合図と同時に、三人の

チンピラが殴りかかってくる。

…………が、遅い。遅すぎる。

 

「はい外れ……残念でし……たっ!」

 

かがむと同時に後ろ向きからの蹴りをかます。

 

「ぐほっ……!?テメェ……!」

 

「これでも喧嘩は慣れてんだよ……ほら、どうした?

まさかもう終わりか?」

 

「っ……調子のンなよテメェ!!」

 

今度は鉄パイプを拾った1人が後ろから

襲い掛かってくる。

 

「っ……後ろ!」

 

「はいはいわかってる……ての!」

 

一撃を避け、すぐさま奴の手から鉄パイプを

はじき飛ばす。宙を舞ったソレは、狙い通りに

俺の手に収まるように落ちて来、キャッチする。

 

「さて……まだやるかい?」

「おっと動くな!」

 

「……!真姫……!」

 

しまった……他に気を取られてたせいで

真姫を人質に取られた……!

 

「動くなよ……?動けばこいつがどうなるか……」

 

「おい兄貴、その女の抱えてるケース

もしかしたら金目のもんとかあるかもしれねぇぜ!」

「ほぉ?そりゃたしかめるしかねぇな」

 

「……おい嬢ちゃん、そのケースをこっち

に寄越しな」

 

「真姫、絶対に渡すな! 」

 

「(こくっ)ふ、ふん!誰がアンタ達なんか

に渡すもんですか!」

 

「……ちっ、男のケースなら構わねぇ!

ぶっ潰せ!」

 

「オラぁっ!」

 

「いつまでも後生大事に抱えてんじゃ

ねぇぞコラァっ!!」

 

…………今、この男たちは何をした?

今、俺の大事なトランペットを……!

顔も知らない、俺の母さんとの唯一の繋がりを……!

真姫まで傷付けて……!

 

 

瞬間、俺の中で……何かが飛んだ。

 

「……オイ」

 

「んだよ……うごっ!」

 

「……お前ら、皆〇しだ」

 

そこからは早かった。

ひたすら手にした鉄パイプを片手に

男達を滅多打ちにしてやった。

それこそ、動けなくなるくらいに。

 

「ひ、ヒィっ……!」

 

「お、覚えてやがれ!」

 

ありがちなセリフを吐いてクソチンピラ共が逃げる。

だったら最初から喧嘩買わなきゃいいのに。

そうこうしているうちに大分落ち着いてきたようだ。

 

とりあえず、真姫の無事を確かめないとな。

 

「真姫、大丈夫か?怪我してないか?」

 

「え、えぇ……大丈夫……

って、そういえばあなた誰よ?

顔隠してるし……私の名前まで……」

 

そうだった……その事をすっかり忘れていた。

そりゃ俺のことを分かるはずもないか。

 

「っしょっと…………ふぅ……どうよ?

これで分かるかな?」

 

「…………っ……!!?

もしかして……ユウ……なの……?」

 

「おう、病院以来だな……久しぶり、真姫」

 

ーーーーーーーーーー

 

「急に私を顔隠した状態で名前呼びするから

……誰かわからなかったわ」

 

「悪いな、咄嗟の状況だったから……

真姫の為にも助けずにはいられなかったし」

 

「なっ……べつに助けてなんて……!」

 

「お、赤くなった。お前の好きなトマトみたいだぞ」

 

「うっさい……ばか」

 

「ハハッ、悪かったって!怒んなよ真姫〜」

 

「ふん……」

 

「……折角会えたんだ、話の一つでも

してかないか?」

 

「そうね……まぁ、こんなとこで立ち話もあれだし

……家、寄っていきなさいよ」

 

「ん、そうだな…そんじゃお邪魔させてもらおうかなっ」

 

ーーーーーーーーーー

 

……なんだかんだ真姫の家って初めてだけど……

これは夢か?目の前に大豪邸が佇んでるのだが。

いや、病院の院長夫妻の娘さんなのは

知ってたけど……まさかここまでとは……

 

「何してるの?さっさとはいるわよ」

 

「アッハイ」

 

「?変なユウ……」

 

 

 

「ただいま、ママ」

 

「あら、おかえり♪」

 

真姫の家に入ると、お母さんが

出迎えてくれた。前に話した時から

変わってない様子だ……若々しい。

 

 

 

「あらまぁ……ボーイフレンドかしら?♪」

 

「「っ!!?」」

 

サラッと何を言い出すんだ!?

真姫もさっきより顔真っ赤じゃんか……

 

「っ……もうママ違うってば!

……覚えてない?ユウよ、高槻由羅」

 

「高槻……あぁ!

優菜ちゃんの息子さんね!」

 

「はい……お久しぶりです。

って、母さんのこと……知ってるんですか?」

 

「ええ、優菜ちゃんは私の高校の同級生よ」

 

「そうだったんですか……」

 

「ま、立ち話もなんだし上がって頂戴な♪

真姫ちゃん、案内してあげてね」

 

「わかってるわよ……」

 

……母さんの死には触れなかったのは

あの人なりの優しさだろうか。

……有り難うございます。

 

「あ、よかったらあなたも私のことママって

呼んでもいいのよ?♪」

 

「え、遠慮しときます!////」

 

やっぱりこの人良くわかんねぇ!

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