High School DxD Another Route 作:明日凪
宜しくお願い致します。
覚えているのは突っ込んでくるトラックの轟音と誰かの悲鳴、そして広がる赤、朱、紅…痛みも苦しみも無くほんの一瞬で
俺は短い一生を終えた。
思えば平凡な人生だった、ごく普通の家庭に生まれてごく普通に育って、一般的な偏差値の高校へ通って…恐らくあのまま普通に就職して、普通に誰かと結婚なんかしたりして普通の家庭を自分で設けてたのかもしれない。
それが当たり前なのだと思っていた、誰もがそうなのだと思っていたのだが…
「お前にやり直す機会をやろうではないか!」
「…は?」
どうやら俺はとんでもない事に巻き込まれてしまったらしい
辺り一面真っ白な異質の空間で目を覚ました俺の眼前に立っていたのは、幼い少女であった。
少女は成長途中の無い胸を張り開口一番
「我は神である!偉いんだぞ!」
などという妄言を言い放つ、見知らぬ空間で目を覚ました俺に対して私神です偉いんですって言われましても…
「…あ、はぁ…どうも…」
当然、浮かぶ言葉は無いわけでというか急に神とか言われましても何の冗談ですかとしか…
「むぅ!なんじゃなんじゃ!つまらん奴じゃなぁっ!もっと驚かんか!崇め奉らんか!」
わぁちっちゃいのに難しい言葉知ってるんだねぇ、偉いんだねぇ…
「うがーーーー!なんだその馬鹿にしたような目はーーーー!せっかく魅魂を再生してやったのに無礼な奴なのじゃ!」
「きゃんきゃんうるせぇなぁ…頭に響くからやめろって、んで?自称神様は俺に何の御用ですか?」
「うむむむむ…なんだか腹が立つ言い様ではあるがまぁ我は寛大であるから許してやるぞ!」
「そりゃどうも…んで神様、俺は確か事故に巻き込まれて死んだ筈なんだが…此処は何処だ?何故俺はこうしてあんたと話せているんだ?」
「うむ!おぬしの言う通り、おぬしは肉体的に死を迎えた…この様にな」
「うわぁ…えっぐい…」
白い空間に映し出される自分の最後の姿、何と言うか…誰がどう見ても死んでますね間違いない…出ちゃいけないモン出てるし。
「だが…何と言えば良いのか…実はだな…」
「何だよ?うっわぁ…あれ内臓?いやぁグロいなこれ…」
「あ~まぁなんだその…本来であればあの日、あの場所で死ぬのはお主では無かったのじゃ」
「おぉう口からもナンか出て…は?ちょ、ちょっと待て!どういう事だそりゃぁ!」
「どういう事も何も言葉のままじゃ、本来あの事故には被害者など存在しない自損事故で命を落とすはずだったのはトラックを運転していた男なのじゃよ」
「じゃあ何で俺が」
「あの男は生粋の悪での、若い頃に…」
「運転手の事はどうだって良いっつの!何で俺が死んでんだ!?」
「…うむ、説明すれば長くなるのじゃが…簡単に、簡潔に言うのならば…」
「言うのならば…?」
「すまぬ☆間違えちった☆なのじゃ☆」
「んぁ?」
何かアホな娘みたいな声が出た
「いやぁ~!死亡者名簿を整理している際にちょっとな!手違いが起こっての!いやほんとに笑えるほどのちっさい手違いなのじゃが!」
「待ておい【ちっさい手違い】って何だこら!」
「こう…何と言うか…ごっちゃになってしまったのじゃ!すまぬすまぬ!わははは~!」
「ふっざけんなこのチビ!手違い?ごっちゃになった?そんなもんで死んだとか洒落になってねぇぞ!大体なんだ『☆』とか付けやがってムカつくんじゃ!」
「まぁまぁ!そう怒るな怒るな!わしとてこのまま冥府送りにする程鬼では無い!神ではあるがな!わははは~!」
「鬼とか神とかどーでも良いわ!っつーか笑えねぇっての!」
「という事でのお前にやり直す機会をやろうではないか!」
「…は?」
どういう事ですか?
「こちらの手違いで失ってしまった命は戻らぬが、別の者として生をやり直させてやろうとな!感謝するが良いのじゃ!」
ズビシ!とこちらを指さしドヤ顔で訳のわからんことを口走る自称の神の幼女、フンスと鼻を鳴らしエヘンと無い胸を張っているが到底神様には見えない
「別の者として…って要は別人として人生やり直せるって事か?」
「そういう事だの!」
「そんな事が本当に出来るのか?」
「まぁ本来であれば後世に名を残す程の栄光を轟かせた英霊などが神仏になる為の転生術ではあるが、今回は我ら神界側に過失がある故、特別措置というわけじゃな!」
「…そんな大層なもんを単なる一介の高校生にやって良いのかよ?」
「良い!我が決めた事なのじゃ!おーるおっけーである!」
おーるおっけーて神様は横文字もご存じなんですね
「さいですか…」
「してどうする?新たな生を受けるか否か、勿論強制では無い選ぶのはお前じゃ!」
「ちなみに受けなかった場合はどうなるんだ?」
「ふむ、お前らの言うところの天国へと送られ死後の世界でのんびりと過ごすというところかの?」
「…受けなくてもそれなりに良い待遇で迎えてもらえるっつーことか?」
「まぁ悪い様にはせんの」
「…ふぅん」
「して、己が答えは是が否か?」
真っ直ぐな目で俺を見つめる彼女、先程までの雰囲気とは打って変わり、俺を捉えたその瞳からは異質な何かを感じさせる。
そんな瞳に対し俺は…俺の答えは…。
「なぁ神様、転生する世界ってのはある程度選べたりするんかな?」
「ほっほっほっ。我を誰だと思っておるのじゃ?その様なことは造作も無き事よ」
どうせなら二度目の人生、未知なる世界で【普通】や【平凡】でない【冒険】をしてみたいって想いが有った。
マンガやアニメみたいな大冒険ってのは誰しもが憧れるシチュエーションだもんな
ある程度の条件は幼女の伝えた、はてさて俺を待ち受けるのはどんな世界か…
心躍る感情のまま、眩い金色の光が俺を包み辺り一帯を飲み込んでいった。
ボチボチ書き込んでいきます。
お付き合い頂けるなら幸いです