High School DxD Another Route 作:明日凪
修正しまくり!原型を留めてないよ!どうすんの!
えぇいままよ!
…と書き上げたのが今回のお話です。。
堕天使の男から大河を護る様に立ち塞がった金髪の女性、その背中から男とは違う形状の翼を生やし妖艶な笑みを浮かべる
「…ふん、卑しい悪魔風情が何を言うかと思えば…【正義】だと?」
「そう正義、仔犬が目の前で烏に襲われてるんだもの、放っておけないじゃない?」
「貴様…」
「あらあら?もしかして怒っちゃった?」
「…ちっ」
烏と嘲笑され頭に来たのだろう、大河と対峙していた時の余裕は顔に無く男は無言で光の槍を展開させる。
「…僕はそこの人形と人間に用がある、貴様にはお引き取り願おうか」
「それは無理なご相談、烏ちゃんには悪いけど私もそこで寝てる彼に用があるの」
「貴様は見た所相当な魔力を持つ悪魔だな、その様な輩が…たかだか人間風情に何の用がある」
「あらそれは貴方にも言える事では無くて?【元グリゴリ】のメンバー、そんな貴方がたかだか人間の男の子にご執心…何を企んでいるのかしらねぇ?」
「な、貴様…!何故それを知っている」
「何ででも良いじゃないそんな事、それで?退くの退かないの?」
「悪魔風情が…調子に乗るなぁっ!」
男が射出した光の槍、眩く光る鋭い切っ先が凄まじい勢いで標的である彼女へと向かっていく
「あくまでも遣り合うってわけね、…悪魔だけに?」
しかし男の放ったそれが彼女を捉えることは無かった、彼女の足元から現れた【水の柱】によって光の槍は阻まれ霧散し消えてゆく
「不快な奴め…!その余裕、いつまでも保ってられると思うな!」
大河を切り裂こうとした時に比べ、倍以上の光の槍を自身の周囲に展開させる男、彼女はそれに恐れる事も無くクスリと笑う
「あらん凄い数、まぁ頑張りなさいな~私は【何もしない】から御自由にどうぞ」
「何処までも巫山戯た女だ…良いだろう…その四肢バラバラに解体してくれるわっ!」
直後、無数の光の槍が轟音と共に彼女へと襲い掛かり、辺りを粉塵が包み込んでゆく
…此処は何処だ?
痛む頭を押さえ、周囲を見渡せば辺り一面の全てが真っ白な空間
何か見覚えがあるんですけど…もしかしてまた死んだんですかっ!?
「って事はあの幼女が何処かに!」
…いませんでした。
まぁ神様がホイホイと簡単に出て来るわけが無いよな
でもあの時とは違っていまいち自分が死んだという実感が無い、不思議に思っていた俺の目に見覚えのある人影が映った。
「…」
「あいつ…何で此処に…?」
さっきまでは居なかった俺以外の人物の出現、だが驚きよりも先に身体が動いていた。
「よ、よう」
「あなたは…」
俺を見て目を見開いた彼女、意識が飛ぶ直前に見た映像を思い出しズキリと僅かな痛みが過った。
「うん、まぁそのなんだ…久しぶり?」
「…何故あなたが此処に…?」
「いや俺にもわかんねぇんだ、気づいたら此処に居て」
「そうですか」
「おう」
「…私には少し心当たりがあります」
「うん?」
「【思念相波の糸】…」
「お前、なんでそれを」
「僅かながら意識はありましたから…貴方の声も聞こえていました」
「俺の声も、か」
「はい」
気まずい空気が流れる、そりゃそうだ、俺はさっきまでこいつの【ご主人様】と遣り合っていたわけだし…
「私は…」
「おう」
「私は貴方に心配して頂く様な【物】ではありません…軽々と人を殺め、罪の意識を感じるでもなく、あの御方の望むままに同じ行為を繰り返す…」
俺が最後に見た映像で謝罪の言葉を呟く姿、その事に気付かず自分はあの男の道具であると言い聞かせ、こいつは自らを保って来た
そうでもしなければ僅かに宿った心すら壊れてしまうと、自分では気づかぬうちに防衛本能の様な物が働いていたのだろう
人形である自分は彼の道具として役に立っているのだから、自分は必要とされているのだからとそれだけに縋って生きてきたのだろう
「お前は謝ってたじゃねぇか、自分が殺めてしまった相手を想って、ごめんなさいって泣きながら謝ってただろう?」
「な、何を馬鹿なことを…」
「本当は奴を止めたかったんじゃないのか?自分のご主人様に間違った事はしてほしく無かったんじゃないのか」
「ち、違う…主は間違ってなど…」
「公園で遊ぶ子供たちを見て、自分もあんな風になりたいって思った」
「そんな事、思ってない…!」
「あいつの言う事だけを聞く人形が、誰かを想って涙を流したりはしないはずだ」
「わ、わたしは…私は…っ」
何かから身を護る様に身体を抱え、小刻みに震える彼女の姿
「あいつが何と言おうがお前は人形なんかじゃない、少なくとも俺がそれを否定してやれる」
「わたしは…あの御方の為に…っ」
今にも壊れてしまいそうな小さな身体を、俺は優しく抱きしめる
俺の背中に微かな感触が感じられた刹那、真っ白な空間がまるで霧の晴れる様に段々と色づいていく意識
そして一瞬の暗転の後、俺の視界には薄暗い廃工場の鉄骨犇めく天井が映っていた。
先程までのアレは何だったのか…そんなぼんやりとした意識の中に凛とした声が響く
「お目覚めかしら?」
驚いて目を向けた先に、まるで洋芸術の様な金色の髪を靡かせながら紅茶を嗜む女性が微笑んでいた。
どちら様…?
「初めまして、早瀬君。私は【エリス・フェンネ】、駒王学園の生徒会長をしているの、宜しくね」
何故生徒会長様がこんな廃工場で御紅茶を嗜んでおられるのか、あの男は何処へ行ったのか、先程までのアレは夢だったんですか…?
俺の疑問符は尽きる事無く脳内を埋め尽くしてゆくのだった。
あぁ何と言うかすいません。
文才が欲しいなぁ。