架空戦艦戦闘記録   作:青乃助 陸陸砲

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 初めての投稿で、色々なところがおかしいかもしれませんが、これからよろしくお願いします。

 ここで一言申し上げておくと、1度も『艦隊コレクション』をプレイしたことがありません。

 なので、実際のものとはそうとう変わっていると思われます。

 wikiや友人等の協力の元で、実際のものに近付けようとしておりますので、違う所が有れば感想等で報告していただけると幸いです。

 又、わからない所やどういう設定なのかも感想にて言って頂ければ、後書き、もしくは『情報編』で説明することにいたします。

 ネタバレになる所は話せませんが…。

 次の話からは、ここはあらすじになります。

 近状報告出来るようなものもありませんので、ご了承ください。

 それでは。


第壱話 『記憶喪失の艦娘』

 気が付けば、そこは海の上だった。

 

 ここが何処なのかは知らない。自分が何者なのかも知らない。

 

 いや、自分が何なのかはわかる。

 

 架空の戦艦。存在しない筈の戦艦。

 

 名前は無い、不思議な存在。

 

 …私は何のためにここにいるのか。

 

 答えはすぐに出てきた。

 

 ―『敵』を倒して、『味方』を守る為―

 

 なら今は、『敵』を探して、沈めるだけに専念する。

 

 実際、することも無いからだ。

 

 電探が、上空に偵察機を見付けたといっている。

 

 しかし、私にはどうでもいいことだ。

 

 勘でしかないが、上の偵察機は攻撃をしてはいけない物、つまり『味方』だと考えたからだ。

 

 少し経ち、電探が十二時方向から、2隻の『敵』を見付けたと報じた。

 

 ―コイツらだ―

 

 私は躊躇なく、電探が見付けた『敵』の距離と速度を2回目の電探の情報で、頭で計算し、主砲を斉射する。

 

 その同時に、敵に向かって走り出す。

 

 『敵』は焦りつつ、今までと同じ速度と方向で私に砲を向ける。

 

 しかし、その『敵』は撃つ前に、私が先に撃っておいた砲弾に何発も直撃して、爆発した。

 

 呆気ない。

 

 『敵』が爆発、海に沈んでいったのを見届けると、私はゆっくりと向きを変え、進み始める。

 

 方角は南南西。

 

 その先にあると思われる、島を目指して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――同時刻 トラック海軍基地から五十キロ先沖にて――

 

 「赤城サーン!私、珍しいもの、見付けちゃっタネー!」

 

 「珍しいものってなに?金剛。」

 

 「驚かないで聞いてくだサーイ!何と!私、戦艦を見付けちゃっタネー!」

 

 赤城は、冷たい眼で金剛を見ながら、

 

 「戦艦何て、大和さんとかいるんだし、珍しいものじゃ無いでしょ?それに、貴女だって戦艦じゃない。」

 

 そう答えた。すると、金剛が、

 

 「違うんデース!もしかすると、大和姉さんを越えた力をもっているかも知れないンデース!」

 

 そういった。

 

 「ふーん。けれど、その根拠はなに?」

 

 赤城が疑いながら聞くと、金剛が、

 

 「何と!私の偵察機が伝えてくれたことナンですガ!深海棲艦の、戦艦タ級二隻を『一斉射』で仕留めたのデース!」

 

 興奮気味に説明する。

 

 「そう…。無線は使えないから、私達が直接会って、話をしてみましょう。戦艦タ級二隻を一撃で沈めた彼女がいれば、私達の目的は達成できるわね。提督には、後で話すことにして…行きましょうか。その子に会いに。」

 

 「ハーイ!私が案内しマース!」

 

 金剛が先に動き、赤城がその後ろに続いてく。

 

 二人とも、強い戦艦の彼女の外見を、思い思いに想像しながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―名無しの戦艦―

 

 暫くすると、見えてきたのは島………ではなく、戦艦と空母だった。

 

 それは、私を見付けると、今まで以上に速度を上げて、こちらに向かってくる。

 

 上空にいた偵察機が、向かってくる二隻を呼んだのだろう。

 

 偵察機が二隻の方に向かっていったのを見た。

 

 私はその場に止まって、待った。

 

 電探で、『敵』を探しながら、遅い二隻を待った。

 

 …しっかし、遅い二隻だ。

 

 こんな小さい波で速度が出なくなるのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「どうもー!私、金剛型戦艦の1番艦、『金剛』デース!」

 

 巫女服のような服を着ている戦艦の彼女は、今にも飛びかかりそうな勢いで自己紹介してきた。

 

 「赤城です。赤城型正規空母1番艦の。」

 

 弓を片手に持ち、こちらも巫女服のような物を着ている、空母の彼女もそう言って、自己紹介。

 

 この成り行きから見たら、私が自己紹介するこ

とになるのだろう。

 

 「私は…。『存在しない筈の戦艦』だ。どう呼んでくれても構わない。」

 

 少し素っ気なかったと思うが、特に気にしないでおいた方がいいだろう。

 

 実際、長く接触はしたくはないのだ。

 

 接触しない方が、彼女等にいいと思うから。

 

 しかし、私の気持ちとは裏腹に、赤城が質問をしてくる。

 

 「貴方と、少し話がしたいの。いいかしら?」

 

 拒否をすることも出来た。しかし、拒否をする理由も無い。

 

 「…大丈夫。」

 

 そう答えて、赤城を真正面に見る。

 

 「実は、貴女が先程沈めたのが、『深海棲艦』という者で、我々はそれらから、人を守る為に戦っているのです。」

 

 深海棲艦…。それが、私の『敵』の名前か。

 

 「それなら、貴女達は何だ?」

 

 「我々は、『艦娘』です。過去の軍艦の記憶を持った、『深海棲艦』達とは違う存在です。」

 

 「そうか…。」

 

 『味方』が『艦娘』、『敵』が『深海棲艦』。

 

 これだけ知っていれば、大丈夫だろう。

 

 赤城が続ける。

 

 「それで、私達と共に、戦って頂けないかと思ったのです。私と金剛だけではありませんし、他にも色々と艦娘達はいます。どうでしょうか?」

 

 「私も、一緒に来てほしいなと思いマース。可愛い子達もいっぱいでスヨー。」

 

 顔にも、来てほしいと書かれているように、目をキラキラさせている金剛。

 

 「貴女達が良いならそれで構わない。唯、私は自分の為に戦っている事は理解して頂きたい。」

 

 「自分の為に…戦っている…。」

 

 驚きの顔をする赤城。無理もない。

 

 この二人もその仲間も、人を守る為に戦っている。

 

 私のように、自分の為に戦うのは彼女達には考えられないだろう。

 

 私は二人に背を向け、

 

 「失礼しよう。いつか又、会えたらその時に―。」

 

 去ろうとした時、

 

 「自分の為でも、私達は敵にはなっていないんでしょ?それなら、一人よりも何人もいた方が戦いやすいと思うんだよ。」

 

 金剛が、はっきりとそう言った。

 

 訛った感じが無くなったしゃべり方は、私の心を揺れ動かして、

 

 「人手が足りません。無理に、人を守る為に戦ってとは言いません。唯、私達と共に、戦って欲しいだけなんです。」

 

 赤城の言葉が決定的になった。

 

 「…わかった。貴女達と一緒にいこう。」

 

 「本当ですか!?ありがとうございます!」

 

 「やったネー!上手く説得できたネー!」

 

 二人とも、相等嬉しかったようで、ジャンプして、ハイタッチをしている。

 

 何故かは知らないが、自分も少し嬉しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―あれから2時間後―

 

 「………。」「………。」「………。」

 

 私は赤城と金剛を曳航索で引っ張っていた。

 

 二人とも、あの時跳び跳ねて嬉しさを表現していたのが仇になったのか、一時間30分前に燃料切れ。

 

 曳航索をそれぞれの艦に繋ぎ、走り出したのはその10分後。

 

 金剛は、あの時跳び跳ねていなければと項垂れているままだ。

 

 「このまま真っ直ぐに進んでください。」

 

 赤城が道案内をしてくれるので、迷うことは無い。

 

 しかし、恥ずかしい事だろう。

 

 嬉しくて跳び跳ねた後、すぐに燃料切れを起こして曳航されているのは。

 

 悔しそうな顔をしている赤城に、項垂れている金剛。

 

 そんな彼女達をみて、思う。

 

 恐らく、彼女達は『兵器』であり、『人』なのだろう。

 

 『兵器』だけなら、楽しいとか悔しい等の感情はない。

 

 『人』だけなら、こんなところで戦えない筈だ。

 

 そして、戦えば誰かが死ぬ。

 

 死んだのが友人なら、生きるが嫌になる程辛くなる…

 

 知らない筈が知っている、自分が怖いが、私が『艦娘』を守ろうとしているのは、それが本当に辛いことだとわかっているからか。

 

 命懸けで、守らなければならない。

 

 例え、私が沈んでも…。

 

 少し気が沈んできているようだ。

 

 ともかく、今はこの二人を運ぼう。

 

 他は後でも大丈夫だ。

 

 そう考えると、少しだけ気分は軽くなり、ちょっとだけ、重荷がとれた気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―トラック海軍基地 司令部内―

 

 金剛と赤城と共に、この基地の『提督』に会いに行くことになった。

 

 途中で、『撃沈された艦娘達の写真展』というものがあった。

 

 ちらりと見ただけだが、金剛は2回も沈んでいたらしい。

 

 赤城は1回も沈んでいないようだ。

 

 何か意味はあるのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『提督』の執務室前。

 

 ガチャッ

 

 「ただいまデース!『提督』ー!」

 

 「こ、金剛…!ノックして返事が来るまで開けるなと、何回もいったろう…赤城、ご苦労様。」

 

 「いえ…警戒等、簡単な事です。」

 

 真っ白い軍服のような物をを着ている男の人が、いきなり入っていった金剛に抱きつかれながら、赤城に労いの言葉をかける。 

 

 と、『提督』と呼ばれた男の人は、私を見て、

 

 「君は、誰だい?」

 

 当たり前の事か。

 

 「私は、『名無しの戦艦』です。」

 

 簡素に言った。

 

 逆に、他になんと言えば良いのか聞いてみたいものだ。

 

 「名無しの…戦艦?。」

 

 一人で悩む『提督』をよそにして、私は金剛に向かって、

 

 「私が持ってる砲が、『56,0㎝ 45口径 四連装8基』となっているんだが…。」

 

 そう言った。

 

 「『56,0㎝』の主砲だと!」

 

 椅子に座っていた『提督』が、いきなり立ち上がりながら、そう叫んだ。

 

 私含めた4名が、『提督』を驚いた目で見た。

 

 …4名…?

 

 「そ、そんな筈ありません!私を越えた砲を持つ戦艦など、存在しない筈です!」

 

 金剛と赤城も、4名目の人に今気づいたのか、驚いた目で見ている。

 

 セーラー服の、袖が無い物を着ていて、ミニスカートを着ているその女性は、『提督』に訴えているようだった。

 

 「存在していたとしても、『48㎝』か『51㎝』の筈!」

 

 言ってしまうと、何で私が『56㎝』という巨砲を持っているのか、私自身1番知りたいのだ。

 

 何故戦艦なのかも、私は知りたい。

 

 「知らないぞ。俺だって初めてだし、それに大和、お前は又音を出さないように入ってきたな?」

 

 「う…。し、しかし!」

 

 「もう少し待ってろ!…全く…。済まない、こんな見苦しい物を見せてしまって。」

 

 『提督』はそう言って座り直して、

 

 「君の名前を付ける為にだ、過去の軍艦の命名方法で良いか?」

 

 そう訪ねてきた。

 

 「どうぞ。」

 

 知らない事を聞かれても困るのだが、どうでも良いので適当に答えた。

 

「そっか。」

 

 そういうと、『提督』は思考し始めた。

 

 「………少し普通とは違うから…本州と離れている島…。」

 

 その間に、大和という人に話しかけてみる。

 

 「あの…大和さん?」

 

 「何で…何で…『56㎝』の主砲を持った戦艦が…。」

 

 正気ではなかったようだ。

 

 そうとうショックがでかいのだろう。

 

 『提督』が立ち上がりながら、

 

 「うむ。名前が決まったぞ。」

 

 そう言うと、他の全員が直立の体勢をとる。

 

 『提督』は私の方を見て、

 

 「君の名前は、『佐渡』だ。と、言うことで、よろしくな『佐渡』。」

 

 そう言った。

 

 佐渡が、私に与えられた名前ということになる。

 

 覚えておかねば。

 

 「でだ、私の名前は片音 蒼火《かたね そうか》。海軍少将で、ここに来て大体5年だ。佐渡が新しくはいってきたし、強さを見るためにも、演習をしてもらおう。」

 

 いきなりの演習だ。

 

 よくわからないまま、トントン拍子で話は進んでいく。

 

 …まあ、なるようになれ、だ。

 

 「大和。お前が攻撃側の旗艦だ。好きな仲間を探しておくと良い。『武蔵』と『翔鶴』、『瑞鶴』が丁度この基地に泊まっているから、。」

 

 『武蔵』…『翔鶴』…『瑞鶴』…?

 

 「わかりました。『妙高』、『那智』の2人でも大丈夫ですか?」

 

 『妙高』…『那智』…。

 

 「問題ない。それでは、明日の0900。二番演習海域にて、模擬戦闘訓練を始める。」

 

 「はい!」

 

 そのすぐ後に、提督が、

 

 「赤城。佐渡にこの基地を案内しろ。変なことは吹き込むなよ。」

 

 「え?あ、はい。…行きましょうか。」

 

 そう返事した赤城に連れられて、私は執務室を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 基地内部を全て案内してもらった後、当分は自分の部屋になる場所に入った。

 

 何の荷物もない私には、整頓をする必要が無い。

 

 …それが、自分一人だけだったらの話だ。

 

 「zzzzzzz…。」

 

 「………。」

 

 入った部屋は、すごかった。

 

 これは…流石に…酷い。

 

 それに…これは誰?

 

 「ムニャムニャ…もう食べられないよ…。」

 

 今日の最後の仕事は、他者の片付けか。

 

 パンツが転がっているし、ズボンは畳んでいないし…汗臭い。

 

 ずっと放置しているのか…これは。

 

 全く…しっかりとしてほしいぞ、本当に。

 

 ついでに、タンス勝手に開けちゃうか。

 

 開けないと仕舞えないし。

 

 「う…。」

 

 ムアーンとした汗の臭いが、部屋に広がる。

 

 ……決まりだ。

 

 全て洗濯して、タンスに押し込んでやる。

 

 片付けして無い方が悪いのだ。

 

 汗の臭いが充満する部屋から逃げるのも手だが、せっかくだ、全自動洗濯機とやらを使ってみるか。

 

 どうせ逃げられやしないだろうし。

 

 抱え込めるだけ抱えて、全て洗濯して、畳んでタンスに…。

 

 どうやら私は、こういうお節介のような事が好きなようだ。

 

 ニヤッと笑って、総量三キロの洗濯物を持って部屋を出た。

 

              第1話 END




 いかがでしょうか。

 まだまだ未熟者ですが、これからもよろしくお願いします。

 
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