Fleet Combat -Dawn of the horizontal line-   作:大川静真

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皆さんおはようございます。こんにちは。こんばんは。大川静真です。

投稿が遅れてしまい申し訳ございませんでした。
またしても仕事でミスが重なり精神的にヤバくなったが為、碌に筆が進まず……気が付いたら2カ月近くも経っていました。
現時点ではそこそこ持ち直しはした為大きな問題はありませんが……

おっと、そんな自身の近況は置いといて。
皆さん秋イベはいかがだったでしょうか?
自分は実装艦は山風や朝風を運よく入手できたため個人的には満足しています。
取りあえずサラトガの胸部装甲が素晴らしい事素晴らしい事……(ガン見中

それでは前置きはこの辺りにして、第24話をどうぞ。


#24 急襲-Assault-

「おっと、お早う神通」

「おはようございます圭さん」

 

 深雪や舞風、霧島が着任してから1週間程が経過したある日。いつもの朝のいつもの時間。俺は恒例行事の朝練を行う為に寮の門に向かった所、そこには既に神通が来ていた。

 神通はいつものロングヘア―を一纏めにしており、上はTシャツに下はハーフパンツをはいたラフな格好だ。

 

 時雨に始まり神通や文月の加入から段々と参加者が増え始めたこの朝練。最初の頃は俺が1人で走っていたのに今ではもう艦娘全員でランニングを行う程に大きくなっている。当然最近入った深雪や舞風、霧島も加入の翌日から参加している。

 赤城の方も身体面に問題なしと判断されたため新入り3人と共に今日より練習に参加している。

 

 さてさて他のメンバーが集まり次第開始と行こうか……と思っていた矢先。

 

「……」

「あー、どうした神通?」

 

 何やら神通が俺の体に顔を近づけて来た。鼻が微妙に動いていることから何か臭いを確認しているようだ。

 

 汗臭いって訳じゃない……よな?朝起きてとある事情で汗まみれだったからここに来る前に軽くシャワー浴びたんだが、問題は無い筈だg

 

「成る程白露さんと夜戦ですか」

「はうあっ!?」

 

 

 

 なななななななななな何でばれたし。

 

 

 

「え、あ、ちょ、な、ど……どうして」

「えっと、その……私どうも他の艦娘より嗅覚が優れているみたいで……何となく分かってしまうんです」

 

 いやそれは嗅覚云々で分かる問題じゃない気がするんだが……

 と顔を背けて真っ赤になった神通に突っ込みを入れたかったが、口がこれ以上の言葉を拒否しているかのようで出てくることは無かった。

 

 まあ神通の言っていた通り、とある事情とは昨夜白露と夜戦を行ったからである。あるのだが、まさか山城の時みたいに速攻でばれるとは……

 

「あ……で、でも、お互いに愛し合って同意の上で行っているなら私は特に何も言いませんので。ええ、特には……」

「あ、ああ……分かった」

 

 お互いにしどろもどろになりながらも言葉を交わす。そしてそのまま俺も神通も視線を合わせることなく会話が途絶え、無言の時間が過ぎていく。

 

 

 

 き、気まずい……

 

 

 

 そのまま2人の無言状態は他のランニング参加者がやって来るまで続いたのだった。

 

 

 

「そう言えば圭さん」

「ん?」

 

 日課のランニングを終えて俺は1人空手の型を行い始めた時に神通からお呼びがかかり、型を中断して彼女の方を向く。

 因みに他のメンバーは時雨と霧島、赤城は疲れてはいるようだがある程度肩を上下させているだけであった。

 だが、残りの深雪や舞風、山城や白露に文月は最早動くことも叶わないのか地面に大の字に寝転がった状態で息を切らせている。

 

「ランニングに参加した日から気になっていたのですが、貴方は今みたいにランニング後にそのような妙な動きを行っていますが……それは一体何なんでしょうか?」

「ああ、それは霧島も気になっていたんですよ」

 

 神通の問いかけに近くにいた霧島もやってきて聞いてくる。

 

「まあ秘密にしている訳でも無いからいいか。俺が今やっているのは単に空手の型なんだよ。こいつを行い続ける事でその武術での効果的な動きってものを体に覚えこませて行ってるんだよ。実際には組み手の方が経験的にいいかもしれんが、こうして1人ででも練習することで万が一敵と肉薄した時に対応出来るだろうと思ってここに来た時から行ってるんだよ」

「接近戦を行う可能性を考えての事でしたか。成程」

「とは言え私達は基本的に距離を取っての砲撃戦をメインに行っていますからそうそう起こるとは思えませんが……」

 

 霧島はどうやら納得したようだが神通の方は有効そうに思えてないようだ。

 

「まあ何度も起こるような事じゃないってのは俺も理解しているよ。だからこその万が一だ。実際にそんな事態になった時に「全く対応出来ない」と「ある程度対応できる」とでは大きな差があるだろ?そういうことさ」

「言われてみれば確かにそうですね」

 

 どうやら神通の方も納得してくれたようで。

 

「まあ、無理に近接戦闘を理解しておく必要は今の時点では無いよ。俺が教えるという手もあるが正直アマチュアの人間が教えられることなんてたかが知れているからな。それに生兵法は大怪我の基とも言うし」

「それはいずれは理解させるという風に取れますけど?」

「まあ、覚えておいて損は無いからな……」

 

 その辺りがいつになるかは未定な訳だがな。

 

 

 

 

 

 

「さて、全員出撃準備は良いな?」

 

 時刻は午前10時前と言った所か。俺は海の上に立ち、随伴となる艦娘達に向けて言った。

 

「深雪さまはOKだぜ!」

「舞風も問題ありませんよ♪」

「霧島も大丈夫ですよ」

「私の方も大丈夫です。艤装も問題なく動いています」

 

 俺の言葉に返事をしたのは深雪、舞風、霧島、神通、そして……

 

「取りあえず全員初実戦と言う訳だが、必ずしも敵の殲滅が最優先じゃない。全員で無事に帰ってくることを第一としてくれ。それと赤城、お前は復帰して間もないから、今までとの違いがあったりするかもしれんから気を付けてくれよ……」

「……分かりました」

 

 赤城は何やら思うところがあったのか、僅かな沈黙の後に了承する。

 なぁんか不安だな……なまじ意識を取り戻した時のあの言葉を耳に入れてしまったが為に、どうしても彼女の戦闘の傾向を警戒してしまう。

 兎に角何事も無ければそれに越したことは無いんだがな。

 

 赤城の艤装に関しては俺の指示で製作を遅らせてはいたが、流石に言いくるめるのも限界が来つつあったため―――いい加減出撃したい的な雰囲気を他人が分かるレベルで醸し出していたんだよ―――艤装の製作を平常通りの速度で行わせたのだ。

 正直今も彼女を戦闘に出すのは不安が残るが、こうなってしまった以上は仕方ない。何とか俺が彼女の手綱を握るしかない。

 

「それにしても、山城さんは災難でしたね。深海忌雷の被害を受けるなんて……」

「ああ……そうだな」

 

 ふと思い出したのか唐突に出て来た神通の言葉に俺は遠い目をして返事をする。

 

 

 

 神通の言葉通り山城は航海途中に深海棲艦制の機雷を喰らって艤装が破損したため今回はお休みだ。

 と言うか移動中に海上に浮いている残骸と思わしき物体に山城が気付き、それを警戒無しに持ちあげた所、それがまさかの深海忌雷だった訳なのだ。

 で、山城がそれ持ちあげた瞬間に機雷に付いていた4本の触手が彼女の体に絡みつき、本体と思わしき中央部の黒い物体が破裂、白い妙な液体を周囲にぶちまけたのだ。

 白くべたつく液体ってのが色々と絵面的にヤバい気がしたが、問題なのはそこでは無く、その液体は艤装を溶かす効果を持っていた訳である。

 それによりその液体をモロに被った山城の艤装はあちこちから煙を出して溶け始めた為、その日の哨戒を中断して大慌てで戻った訳である。

 

 工廠妖精の話によると結構融解具合が進んでいるらしく、一旦オーバーホールを行ってから修復作業を行う為、修復に1週間程かかると言っていた。その為代わりの砲戦戦力として霧島に白羽の矢が立った訳である。

 霧島の着任当日にあまり出撃の機会が無いと言った矢先にこんな事で彼女の力が必要になるとは思ってもいなかったがな。

 

「ボス、山城さんの艤装は無事に修理出来るのでしょうか?」

「さてな。その辺りまでは分からん。主任達工廠妖精の力を信じるしかあるまい」

 

 その霧島が気まずそうに問いかけてくるが……工廠の妖精達はこれ幸いと言わんばかりに魔改造しかねないなぁ……と思ったが口にしないでおく。

 こういうのは言ったらフラグとやらが立ちかねないからな。気を付けておかねば……

 

「さて、そろそろ出発するぞ。目的は近海の哨戒、ただし、敵艦隊を発見次第攻撃を行い撃破する事。深海棲艦の数を減らせればいいが、だからと言ってそれに固執して突出するなよ」

 

 気を取り直して全員に向けて告げる。特にそれをやりかねなさそうな赤城に視線を向けて言ったつもりだが、気にもとめてないようだ。

 大丈夫かねぇ……

 まあいい、その時は俺が意地でも止めるだけさ。

 

 

 

 

 

 

 で、出撃したのは良いが……

 

「敵の艦隊が見当たりませんね」

「そうだなぁ……」

「私の艦載機の方からも報告はありません。単艦行動中の敵影も確認できていませんね」

 

 神通の言葉に適当に相槌を打っていたら赤城からも返事が来た。

 結果は敵影見えずとの事。

 現在俺達は竹ヶ島から沖縄方面に向けた沖合にいるのだが、ここに来てただの一度も深海棲艦達と戦闘はおろか遭遇、捕捉すら出来ていない状態であった。

 まさか俺達が深海棲艦を倒し過ぎてこの辺りの戦力が壊滅したって訳か?いやしかしあいつら倒しても倒してもモグラ叩きゲームのように延々と出てくるから、それはなさそうだし……

 

「単に偶々この辺りの敵がいなくなっているという可能性もあるかなぁ……」

「あり得ない話ではありませんね。しかしそうなると何処に敵がいるのかという事に繋がりますが……」

『場合によっては何処かに襲撃をかける為に戦力を集中しているとも考えられるな』

 

 神通とピクシーも推測しているが……うーん……さっぱり分からん。

 

 因みに今回はガルム隊も俺の艦載機達の中に編成している。

 彼らに偵察を行わせようとも思ったが1回発艦させたら基地まで帰還する為、以前の空母棲姫のようなイレギュラーな遭遇の可能性を考慮して温存中である。

 出撃させたがいいのだろうけど……どうにもなぁ……

 

 まあ、それは置いといて。

 

「取りあえず哨戒を続行しよう。まあ何もなければそれでいいし、何かあったらその時に対応しよう」

「それは行き当たりばったりと言いませんか?」

「あー……まあ、あれだ。高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変に動くんだよ」

「ですからそれを行き当たりばったりというんですよ」

 

 以前ネットで見た言葉で取り繕うも神通にジト目で思いっ切り突っ込まれた……分かってる。分かってるんだけど……

 

「仕方ねぇだろ……敵の動きが掴めない以上、後手に回るけどどう対応しろっていうんだよ……」

「まあ、確かにそれもそうですね……」

 

 溜息を吐きながら霧島が同意する。

 さて、哨戒再開と行こうかね……

 

「よーし、深雪、舞風、赤城、もう少し進むぞー」

「了解だぜたいしょー!」

「分っかりましたー♪」

 

 

 

 …………あれ?

 

 

 

 深雪と舞風の双方から元気な返事が返ってくるが、もう1人、赤城からは返事すら帰ってこなかった。

 気になったので辺りを見回してみると……何処へ向かおうとしているのか俺達から離れている赤城がいた。ってうおいっ!?

 

「おい赤城止まれ!何処へ行くんだ!?」

「艦載機が敵影らしき影を発見しました。そちらに向かって確認次第撃滅します」

 

 全速力で移動を開始していた赤城を見つけ、制止しようとするも彼女は聞く耳持たずに移動を続けている。

 

 ああもう懸念していた最悪の事態が発生しやがったよ畜生が!

 

「くそっ!全員赤城を追うぞ!<ホークアイ、一旦こっちに戻ってきてくれるか!赤城が敵艦隊を見つけたらしいが勝手に移動を開始した為相手の戦力が分からない。だからそっちで確認できる距離まで近づいて貰いたい!>」

「了解です!」

「分かったよたいしょー!」

「「ええ!」」

≪了解ですケストレル!直ぐにそちらに向かいます!≫

 

 舞風、深雪、霧島と神通の順に俺の言葉に返事する。ホークアイ妖精の方からも了解の通信が入る。

 

 

 

 そして赤城の追跡を開始した。したのだが……

 

「ああ糞っ!追い付けねぇ!」

「赤城さんの航行速度ってこれ程だったでしょうか?」

「霧島も詳しくは知りませんが実艦時代は少なくとも30ノットは出ていた筈です」

 

 異動しながら呟く俺の悪態に神通が疑問を口にし、霧島が付け加えてくる。

 俺達と赤城の距離は数十メートル程度ではあるがその距離が一向に縮まらないのだ。こっちは俺の出せる全速力で移動しているにも関わらず、である。

 

 史実における空母赤城の最大速度がどれほどなのかは分からないが、どうなっているんだよ全く!

 まさか主任の野郎艤装に魔改造したとかじゃねぇだろうな!?あれ程言っておきながら!!

 

 俺は内心で悪態を吐きつつも口には出さず揃って赤城の後を追跡していく。

 

 

 

 …………だが。

 

「どわあっ!?」

「っ!?深雪!何があった!?」

 

 いきなり悲鳴のような声が聞こえた為俺はそちらを振り向くと深雪が思いっ切り水面に倒れていた。

 

「ご、ごめんたいしょー。ちょっとスピードに慣れて無くってさ……タハハ」

「まあ仕方ないか。いきなり実践初日でこんな全速力を維持しろってのが無理があったかもしれんな……」

 

 深雪に近づいて彼女を起こしつつも俺は思案する。仕方ないとは言え正直彼女のアクシデントが原因で赤城との距離はさらに離された訳だ。

 仕方ない。こうなったら……

 

「神通と霧島はそのまま赤城の追跡を!舞風は俺と一緒に深雪が復帰次第追跡再開するぞ!」

「「「了解((です))!」」」

 

 神通と霧島の2人は俺の言葉を待ってましたと言わんばかりに即座に対応し、そのまま進んで行った。残されたのは俺と舞風、深雪の3人のみ。

 

「舞風の方は大丈夫か?」

「アタシの方は何とか大丈夫です」

「ごめんなたいしょー。こんな事で時間取らせちまって……」

「気に病むことじゃないさ。この失敗をバネに次に生かせばいいんだからな」

 

 立ち上がって落ち込む深雪に俺は諭す。そうだ。命がある以上は挽回するチャンスなどいくらでもある。ならば1つの失敗に落ち込むことなくそれを糧として次に生かせばいいのだから。

 

 さて、追跡の再開だ。霧島と神通に赤城の後を追わせたが大丈夫だろうか……

 

 

 

≪第一次攻撃隊、発艦してください!≫

 

 追跡を続行していた所、突然として通信機から声が聞こえた。声の主は言わずもがな、赤城であったのだが声の内容的に恐らく敵艦隊に向けて艦載機隊を発艦させたのだろう。

 

≪ハハッ、俺の敵じゃないな≫

≪ハッ、丸見えじゃないか≫

≪この俺から逃げられると思うなよ!≫

≪やってやる!やってやるぞ!≫

 

 恐らく発艦した艦載機の妖精達のであろう、やけに強気な声が通信機越しに聞こえた。

 

≪奴を落とせば俺もエースだ!≫

≪金星を頂く!≫

≪この勝負……貰ったぞ!≫

≪墜ちろってんだよ!≫

 

 ……何ともまあえらく強気な連中だな。1人妙に気が弱い気がしなくもないが……

 

≪ケストレル。こちらホークアイ。聞こえますか?≫

<どうした?>

 

 そこへ赤城の向かって行った方向とは違うところに偵察に向かわせていたホークアイから通信が入る。

 

≪たった今赤城と交戦に入った艦隊を確認しました。空母ヲ級エリートが2体と軽母ヌ級が1、戦艦ル級が1と駆逐ロ級が2です!≫

<分かった!そのまま他の反応が無いか付近の偵察を続行してくれ!>

 

 ホークアイの通信により敵戦力の把握が出来た為そのまま偵察の行わせるよう通信を行い、俺は深雪たちの方に向き直る。

 

「すまんが少し急ぐぞ。敵戦力が把握できたがどう考えても赤城と霧島、神通だけじゃあ厳しい連中と思われるから、俺達も合流して敵を叩く。いいな?」

「そんなにヤバいのかたいしょー?」

「ヲ級エリートが2にヌ級とル級が1ずつ、それとロ級が2だな」

「エ、エリート級!?大丈夫なんですか!?」

 

 流石に驚いたのか舞風が聞いてくるが答えは決まっている。

 

「どこまでやれるか分からんが、やるしかあるまい。初出撃でいきなり強力な敵を相手にするのは気が気じゃないだろうけど、逃げる訳にもいかんからな……とは言え今回2人は俺の近くで接近して来る敵を迎撃するだけでいい。無理に前に出る必要はない」

「わ、わかったよたいしょー!」

「が、頑張ります!」

 

 深雪と舞風の気負いながらも元気な返事を聞いて俺は笑顔で頷き、そのまま追跡を続けた。

 

≪ターゲット確認、攻撃開始!≫

≪逃がさんぞ!≫

≪これで終わりにしてやる!≫

 

 赤城艦載機隊がどうやら敵空母級の艦載機隊と交戦状態に入ったらしく相も変わらず威勢のいい通信が続く。

 

 しかし、相手の空母級は3に対して、こちらは赤城1人が突出して相手をしている状態だ。数の不利は大きい筈だ。

 

 

 

≪ぐぅっ!?避けた筈だぞ俺は!≫

≪こ、この俺が直撃を!?≫

≪や、やられた!?≫

≪も、もう持たない!≫

 

 案の定、数的不利で一気に押されたであろう艦載機隊は段々と弱気な声を発し始めた。何と言うか一連の台詞に聞き覚えがある気がするが恐らく気のせいだろう……そうだと思いたい。

 ええい!こうなったら仕方ない!

 

「まだ交戦エリアには遠いがトムキャット隊、ガルム隊発艦始め!敵艦載機部隊の撃破を頼む!」

≪……(コクリ)≫

≪了解だ大将、ガルム2出る!≫

≪ガルム3行きます!≫

≪トムキャット隊随時発艦開始します!≫

「深雪、舞風、さっきも言ったが俺から離れすぎるなよ!」

「りょーかいたいしょー!」

「分かりました!舞風、圭さんの護衛に付きます!」

 

 ガルム隊とトムキャット隊のみ発艦させて敵艦載機の対応に当て、深雪達と共に進軍を再開する。ホーネットとA-10隊はもう少ししてから発艦予定だ。

 

 さて上の戦況は……

 

≪敵機撃墜!このまま撃墜スコアを更新させてもらう!≫

≪ガルム1、敵機撃墜≫

≪ガルム3ナイスキル!≫

 

 俺の艦載機隊が増援として加わり、そらの戦況が一気にこちらに傾いて行った。

 相変わらずガルム隊の3人が物凄い勢いで敵を撃墜しているが、だからと言ってトムキャット隊が役に立ってない訳では無く彼らもいい具合に敵を倒して行っている。

 

「すっげー……」

「機体性能もあるかもしれませんけどホント圧倒してますね~」

「まあ、全員優秀な奴らだからな」

 

 深雪も舞風も上空での戦闘に興味津々の様だ。

 ……艦載機隊の中には色々な意味で性格に問題ある奴もいたりするが、それは口にしない。

 

「さて、頃合いだろうから……ホーネット隊、A-10隊。発艦始め!敵艦隊への攻撃を!」

≪よっしゃあっ!!俺達の力を見せてやるぜ!≫

≪≪≪休んでいる暇は無い!さあ出撃だ!≫≫≫

 

 こちらも威勢のいい言葉を放つホーネット隊の隊長に、相変わらず何故かナチス式敬礼を行うA-10隊妖精。そして彼らもまた発艦して行った。

 

<霧島と神通は上空の艦載機と連携を取りつつ敵艦隊の撃破を!赤城は一旦戻って来い!性能差があるかもしれんが足並みそろえるのも必要だと思うぞ!>

<了解しましたボス!>

<はい!神通行きます!>

 

 2人からは了承の通信が入る。だが、反対に赤城からは……

 

<大丈夫です圭さん!まだ行けます!まだ戦えます!>

<猪武者よろしく前に出て戦い続けるのはよくないぞ!一旦下がるのもまた戦いだ!いいから戻って来い!>

 

 赤城の言葉に思わず声を荒げる俺。

 どうしてそこまで深海棲艦の撃破に拘るのか分からないが、兎に角今の彼女を前線に置いたままにするのは不味いだろう。

 

<…………分かりました>

 

 少し間があったものの了承したのか通信が入り、赤城がこちらに向かってくるのを視界の隅に捉えた。何と言うか、同じ突撃思考でも白露の方がまだ聞き訳がいい方だぞ……

 

 さてさて上空は……っと。

 

 上の様子は敵空母艦載機隊の数的有利が完全にひっくり返されていた。

 やはりケストレル艦載機の機体性能が敵の戦闘機と比べても圧倒的なのが1つだろうが、それ以上にガルム隊の強さが特に目に入る気がする。

 まあ、圧倒的実力を持つのはエースコンバット主人公だから、と言ってしまえばそれまでかも知れないが……

 

 とは言えガルム隊無しでもこれは制空権は取れたかも知れn

 

≪オメガ11、イジェークト!≫

 

 

 

 余りにも唐突に、だが以前にも聞いたことのある通信に俺は思いっ切りずっこけた。

 

 またか!またなのかあいつは!!

 

「け、圭さん!?」

「たいしょー大丈夫か!?」

「大丈夫だ、問題無い」

 

 いきなりこけた俺に舞風と深雪の2人が心配して近づいてくるが俺は気にしないように伝えて立ち上がる。

 あの野郎……ただでさえジェット機の機体補充に使用する資材量は、レシプロ機のそれと比べて馬鹿にならない量が必要だってのに……

 

≪投下!投下!≫

 

 そうこうしている内に制空権を確保した当艦隊の艦載機部隊。その中のホーネット隊が投下したUGB―――以前も言ったが全機に搭載できるよう主任に頼んでおいた―――が駆逐ロ級の1体に直撃しそのまま爆沈させた。残り5!

 

≪こちらも負けてられん!行くぞ!≫

 

 彼らに対抗意識を燃やしたのかA-10隊も同じくロ級にアベンジャーを叩き込んであっさりとハチの巣にする。残り4……だが出来れば双方とも戦艦ル級か空母級を狙ってほしかったのだが……とはいえ数が減っただけでもよしとしよう。

 

「赤城!遊撃している霧島と神通が戻って着次第、先にお前が発艦を行え!タイミングを見計らってこちらも発艦させて波状攻撃を行う!深雪と舞風は敵艦載機の警戒!数は減ってるがもしかしたらもあり得るからな!<霧島、神通、一旦戻ってきてくれ!連続して攻撃を行い敵艦隊を一気に仕留める!>」

「分かりました!」

「りょーかいたいしょー!」

<<了解です!>>

 

 艦載機を一旦旗艦させて俺は皆にそれぞれ指示を送る。赤城は俺の言葉を理解したのかは分からないが、取りあえず理解したと思っておく。

 

 しかし、先程から戦艦級の砲撃が散見されるが、空母級から新たな艦載機が発艦された感じがしない……どういう事だ?

 

 

 

「ただいま戻りました」

「ボス、次の指示を」

「よし、赤城!発艦開始!」

「第2次攻撃隊!全機発艦!」

 

 敵艦隊の上空に向けて矢を放った。

 放たれた矢は途中で光り輝くと戦闘機に変化して攻撃を開始する。

 

≪攻撃準備!……いいか?いいな!≫

≪了解した≫

≪任せろ!≫

≪一斉攻撃、開始ぃ!!≫

「よし、第2次攻撃隊発艦始め!赤城の艦載機隊の攻撃終了に合わせてお前達が攻撃を開始するんだ!」

≪≪≪了解!≫≫≫

 

 一連の赤城と俺の艦載機達の波状攻撃により回避し損ねた軽母ヌ級が直撃を受けて撃沈。残り3。

 そしてどうやらル級の方も何らかのダメージを受けたのか、左手に持っている砲台と思わしき物体が壊れていた。撃沈には至らなかったが戦闘力の大幅なダウンは見込めるな。

 

 そしてそんな状況となっても残っているヲ級は艦載機発艦などの行動を一切行わない。

 

 これはもしかしてもしかすると……艦載機全滅による攻撃手段喪失か?だとすれば……

 

「あのヲ級達、まったくもって笑えますね。他の艦娘がいても似たような気分でしょう」

 

 と、そこへ俺の思考を読んだとでもいうのか傍にやって来ていた霧島が俺に何やら呟く。いやいやいや。

 

「いや、お前ね。あれも一応俺と同じ空母なんだぞ」

「ただのカカシですねぇ……あんな状態になってしまえば最早動く的です。これは忘れないほうが良いですよボス。艦載機を失った空母がどうなってしまうかをね……」

「色々酷い言い方をしているが、そんなお前こそ空母級を恐れているんじゃないのか?空母の持つ艦載機による空からの攻撃能力が怖いんじゃないのか?」

「勿論です。プロですから」

 

 いや、なんのプロだよなんの?

 あれか?自分はプロだから恐れを理解して相手に対して慎重かつ冷静に行動するとでも言うのか?

 それ以前にどこかで聞き覚えのあるような会話なのは気のせいか?何と言うか赤城艦載機部隊の台詞に感じた既視感とは別の奴っぽい気がするが……

 

 ま、まあいい。今は戦闘に集中しよう。

 

「よし、航空機隊と艦隊で一斉砲撃開始!深雪と舞風は敵に向けて魚雷を発射!」

「それ1、2!」

「深雪スペシャル!いっけー!!」

「砲雷撃戦、開始します!」

「距離、速度、良し!全問斉射!!」

「艦載機の皆さん、用意は良い!?」

 

 

 

 空と海から一斉に攻撃を行い残存している敵艦隊に集中打を与え、撃沈して行った。

 最後の最後にル級が道連れにでもしようとしたのか砲撃を行ってきたが、碌に狙いを付けていない砲撃だった為に、大きな水柱を上げるだけであった。

 

 それが戦闘終了の合図となったのであった。

 

 

 

「みんなお疲れ様」

「な、何とか勝てたー」

「アタシと深雪ちゃんは碌に戦闘参加出来なかったけどねー」

「護衛も大事なお仕事ですよ2人とも。その点では2人はきちんと任務をこなしたと言えますから気にする必要はありません」

 

 戦闘を終えて俺は皆に労いの言葉を送り、それを聞いて水面にへたり込む深雪と肩の力を抜いて呟いた舞風。そんな2人にフォローの言葉を神通は送っていた。

 

「お疲れ様です。何とかなりましたねボス」

「そうだなぁ……」

 

 霧島が近づいて労いの言葉を送って来たが俺はそれに生返事を返すぐらいしかできなかった。霧島も俺の対応の原因を理解しているのかそれ以上何も言ってこなかったが。

 

 俺はそのままおざなりな対応になってしまった原因である赤城を見やる。

 彼女の勝手な行動が無ければ何も言う事は無いのだが……

 

「取りあえず今日はこの辺にして帰投するとしよう。深海棲艦の姿が殆ど確認できない現状じゃあ探し回ったとしても無駄足になりかねないからな。皆もそれでいいかな?」

 

 俺は随伴の皆に向かって言う。すると赤城が手を上げて来た。

 

「だからと言ってこのまま深海棲艦を放置しておけばまた新たな犠牲が出てきますよ。私としては探索を続行して即撃滅が良いと思います」

 

 ……おいおい……俺の言っていた事を聞いてなかったのかよこいつは。

 

「その可能性だって考えているさ。だが俺達が出来る事はたかが知れている。この広い海域をこの少人数でくまなく探索するとか不可能に近いからな。赤城の言う通り深海棲艦を放置して後手に回り犠牲が出てしまう可能性があるのは否めないが、だからと言って自分の出来る限界以上を延々と求め続けても潰れてしまうだけなんじゃないかと思うんだが?」

「私も圭さんに同意します。ただただ敵を倒し続けているだけでは体が持つ訳がありませんから。そういった身体的な面でも今回は帰投することに賛成です」

「それに、私霧島もそうですが、深雪さんや舞風さんは今回が初の実戦です。精神的な疲労も溜まっているでしょうし」

 

 俺の言葉に神通と霧島も乗って来た。それに対し赤城は何も言う事が出来ずに沈黙する。

 

「…………分かりました」

 

 ややあって渋々と言った形であるが赤城は首を縦に振る。

 それを聞いた俺達は基地の方へと進路を向けて移動を開始し、赤城は俺達よりすこし離れた位置から追従してきた。

 

 

 

「赤城さんは……どうしてあそこまで深海棲艦討伐に固執しているんでしょうか?」

 

 帰路の途上。神通が疑問に思った事を口にしてきた。他の子に聞こえないように呟いて来たことから俺に向けての言葉だと勝手に推測する。

 

「さてな……推測は出来るがそれが正解とは分からないからなぁ……」

「過去に何かあったんでしょうか?圭さんの言っていた特異個体になる前の艦娘時代に……」

「かも知れんなぁ……だが、このまま赤城が単独行動を延々と続けるようであれば……」

「……」

 

 何となく理解してしまったのだろう、神通はそれ以上何も言うことは無かった。

 

 

 

 自分なりに現時点で考えうる最悪の可能性……

 

 このまま赤城が、ただただ深海棲艦を倒すためにこちらの指示も、自らの命も顧みず突き進むのであれば……

 

(最悪、彼女の追放や艤装の解体の可能性も考えないといかんかもしれんな……)

 

 

 

 頭痛の種が出来た気分だぜ全く……

 

 

 

 

 

 

 その一件のあった翌日。俺は霧島と一緒に艤装を付けて海の上に立っていた。

 

 今日の出撃は神通が旗艦となり、白露達5名を随伴に加えて水雷戦隊を編成して周囲の哨戒兼資材回収任務に当たっている。その為俺、霧島、赤城、そして艤装修復中の山城は今回は各自任意の訓練を行うこととなっている。

 

 因みに俺も霧島も艦載機や弾丸の類は装備していない。理由としては……

 

「しかし、霧島から格闘術の初歩を教えてほしいなんて提案が来るとはなぁ」

 

 隣に立つ霧島に向けて俺は呟く。つまりは俺が言った通りの事。

 今日の朝練が終わり、朝食も終えた皆は今日の担当場所に向かおうとしていた矢先に霧島に呼び止められ、今俺が言った事を頼まれた訳である。

 

「昨日の朝練でのボスの言葉を聞き、近接戦闘の必要性を感じたからでもあります。ボスは私達艦娘の由来は知っていますよね?」

「ある程度はな。艦船の船魂の一部を人の器を与えてそこに定着させて現出させた存在という事と、艦船時代の記憶に意識がある程度引っ張られる事。艤装を解体すれば普通の人間に戻れる事ぐらいだが」

「概ねその通りですね。それでボスが今も言っていた、艦船時代の記憶に引っ張られる事が霧島的に少々問題に思えましたので」

「ふむ……その問題を聞こうか?」

 

 俺が問いかけると霧島は一度頷いてから続けた。

 

「私達艦娘は戦闘において艦船時代の記憶から来る行動が大きな割合を占めているんです。その為どうしてもかつて自身の行った事をここでもまた実行に移そうとしたり、かつての凄惨な記憶を乗り越える為に必死になったりするんですよ。それ故に自分自身を「船の器」として無意識の内に考えて行動を取っているのではないか……と考えてしまいまして」

「ほう……」

「それからどうもかつての記憶が「枷」のように思えてきてたんですよ。それで今まで行おうとしなかった何か新しい事に取り組む事が出来れば……もしかしたらその「かつての記憶」という枷のような物から脱却出来るのではないかと霧島は考えた次第です」

「つまりはその「かつての記憶」による無意識の枷を外すための手段として、俺の格闘術の初歩を習ってみようと思ったわけか」

「そういう事になります。それが新たな変化になればそれで良し。何も変わらなければ他の方法を探すまでですから」

「……」

「何か言いたそうですねボス」

 

 沈黙する俺の顔を見て霧島はあっさりと言い当てて来た。ホントよく俺を見ているなぁ……

 

「まあ、何だ。正直そのかつての記憶から無理に逃れようとしなくてもいいんじゃないかって思ったんだが……」

「それはどうしてですか?」

「確かにかつての艦としての記憶の中には思い出したくも無い「つらい記憶」とやらもあるかもしれない。けどそれはあくまで過去の記憶なんだ。確かに今の自分自身を形成する一つではあるだろうけど、そのつらい過去を乗り越える事を口実として無茶をするのは正直筋違いに思えてくるんだよ。大事なのは「過去」なんかじゃなくって「現在」だと思ってるからな」

「ふむ……」

「過去に犯した間違いは決して正せない。だけど今できる事はその間違いに囚われる事じゃ無く、その間違いを何度も犯さない事だと思うよ。そうやって進む事こそが本当の意味で「過去を乗り越える」事に繋がるんじゃないかなー……って、俺は思った訳なんだがな」

「そういう事でしたか」

 

 クスリと微笑む霧島。何だろう……俺って何か彼女を笑わせる事言ったのかね?

 

「とは言え、霧島が自分なりに考えて提案してきたというのなら俺は歓迎するよ。俺が教えられる範囲でなら教えよう」

「ありがとうございます」

 

 さてさて何から教えようか……手始めに正拳突きからでいいかね。何事も基本は大事だと言うからな。

 

≪圭さん!緊急事態です!≫

 

 霧島に向けて言葉を放とうとした手前に、通信が入る。通信元は主任の様だが、どうもかなり慌てているようだ。何かあったのかね?

 

<どうした主任。何かあったのか?>

≪つい先程哨戒任務中の神通さんから緊急の通信が入りました。単独行動していた敵艦が接近、戦闘行動を取って来たとの事です!≫

 

 単独行動……っ!?

 

<おいおい単独行動ってまさかっ!?>

≪通信によりますと重巡ネ級でありながら他艦種の改フラッグシップと酷似するオーラを出していたとのことです!恐らく特異個体と推測されます!≫

「<分かった!すぐ戻って準備をする!>すまん霧島、空手を教えるのは後日だ!緊急事態が起きた!」

「何かあったのですか?」

 

 俺の表情を見てよろしくない状況が起きていると理解したのだろう。真剣な眼差しで問いかけて来た。

 

「神通達が敵の襲撃を受けたみたいだ。敵は単艦だが少々問題があってな。俺達も出撃して神通達の援護に向かう」

「分かりました。しかし現時点で戻って武装を装備しなおしてからでは遅いと思います」

「む……確かにな」

 

 俺は顎に手を当てて考える。確かに霧島の言う通り今から基地に戻って武装を装備しなおして再び出撃しても時間がかかりすぎる。何かいい案は無いものか……

 

「ボス。いつも装備している艦載機は基地の艦載機をまとめるスペースに保管しているんですよね?」

「ああ。以前主任に案内してもらったことがある」

 

 唐突に霧島が問いかけて来たので俺は答える。

 

「提案になりますがその艦載機をこの基地の滑走路から発進させるのはいかがでしょうか?」

「成る程確かに、俺のA-10やF-15を帰還させる為に作った滑走路で発進させる訳ね」

 

 そうと決まれば善は急げ。俺は主任へと通信を繋げる。

 

<主任、聞きたいんだが俺が今日海に出る前に下した艦載機達を滑走路に送って発進させることは出来るか?>

≪成る程航空隊代わりとする訳ですか。メンテナンスは終わっているので直ぐにでも発進可能です!≫

<分かった!俺達は直ぐに戻って準備をし直してから出るが、トムキャット隊とホーネット隊、それとガルム隊はそっちの方で先に出撃させて神通達の援護に向かわせてくれ!>

≪分かりました!≫

 

 さて、俺達も急いで戻るとしよう。

 

「霧島、急いで戻るぞ」

「分かりましたボス」

 

 

 

 この状況で間に合うだろうか……

 ふとそんな不安が頭をよぎり、だが俺は首を振ってその思考を振り払う。

 

 間に合わせて見せるんだ。ネガティブな思考で挑んでいたら出来る事も出来やしなくなる。

 

 

 

 間に合わせて見せる!




赤城艦載機妖精CV:島田兵
やかましい連中です。それぞれ皆さんの脳内で再生してみましょう。
ぶっちゃけるとチャプター1を終えて赤城を出そうとしていた時から温めておいたネタでもあったりします。
そして同時に「艦載機妖精達にキャラクター付けをするのなら他の妖精達にも強めのキャラを付けてみようかね」と思い立ち、次話を書き始めた所……現在のような濃い妖精達が出来上がる結果となりました。
尚、反省も後悔もしていません。

それではこの辺にて。
次回が遅くなるかもしれませんがエタらせる気は毛頭ないため頑張って書いていきます。
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