Fleet Combat -Dawn of the horizontal line-   作:大川静真

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皆さんおはようございます。こんにちは。こんばんは。大川静真です。
翔鶴の改二が来ましたが俺は夏イベでカタパルトを手に入れることが出来なかったためしばらくお預けになってます。
リアル仕事が忙しかったからなぁ……(遠い目

それでは第五話となります。どうかお付き合いください。

15/9/28
前書き修正しました。
「カタパル」って何だよ「カタパルト」だよ……俺のバカorz


#5 艦隊戦-Fleet warfare-

 あの後白露のボケに突っ込みを含めた説明を行い、それが終わって出撃。現在は基地から少し離れた海上を先頭が俺、その少し後ろを白露と時雨がガードするように移動している。

 時刻は10時を少し回ったところ。天気は晴れ、雲は数あれども雨を降らす程大きなものではなく、青い空が水平線まで広がっている。

 

「それにしても、凄い艤装だね」

「私達の時代の空母とは大きく違ってるねー」

 

 時雨と白露は俺の艤装に興味津々のようだ。なんか見世物になった気分で少し恥ずかしい。

 

「船の名前は……ケストレルだったっけ?」

「イエス、ケストレル」

「「?」」

 

 後ろに顔を向けつつサムズアップしながら言った俺の返答に、時雨と白露は意味不明といった感じで全く同じ方向に首を傾げる。

 ……しまった、彼女達にこのネタ通じないんだった。

 

「あー、いや、うん。気にしないでくれ」

「?それに、オーシア……だっけ?元になった空母が作られた国の名前は」

「そうだな」

「私達は聞いたことのない国だよね」

「うん……僕も覚えがないかな」

 

 白露の言葉に時雨が首を傾げながら同意する。まあ、俺のいた場所のゲームの中の世界なんて知るわけが無いか。

 

「俺も第2次世界大戦どころかこの世界の軍艦ですらないこれがどうして完成したかは分からない。主任……あの基地でまとめ役になってた妖精だな、彼も艤装の製作を行っていたらいつの間にかあれが完成していたって言ってたから詳しいことは分からないって言ってた。それにどうして俺が装備できるかも不明だな」

「「ふむふむ」」

「まあ、こうやって艤装に適合してしまった以上は男だけど艦娘として深海棲艦どもと戦うつもりだよ。何もせずに死ぬなんてのは御免だからな」

 

 そこで一旦言葉を区切り、2人の方向に向き直って続けた。

 

「とはいえ俺1人ではできることは限られてくるからな。白露、時雨、お前達2人には俺の護衛を頼みたい。だからと言って俺の代わりに死ねとは言わん。難易度は高いだろうが全員で生き残って帰ろうぜ」

「わっかりましたー!私がいっちばん圭さんを守るよ!」

「僕も分かったけど、一つだけ質問いいかな?」

 

 時雨がおずおずと手を上げる。

 

「今日の朝に周りを見てたんだけど、圭のいる基地に他の艦娘達はいないのかな?圭と妖精以外は見かけなかったんだけど、仮に他にもいるのならどうして彼女達じゃなく僕達に頼んだの?」

「あー、それか。どうもあの基地は深海棲艦の襲撃にあって一度放棄されてたらしくてな、妖精たちが必死に修理したのはいいが艦娘を生み出す建造機械がまだ修理中なんだ。武装の開発や艤装の修理、後は艤装のみの制作と入渠は問題ないんだがな。だから現状は俺達3人でなんとかしなきゃならない。きついかもしれんが頑張れるな?」

「そういう事だったんだ。分かったよ」

 

 どうやら理解したようだ。

 

 

 

「さて、偵察機の報告によるとどうやら敵が進軍しているらしい」

 

 あれから1時間ほどして周辺を移動、偵察しつつ深海棲艦の残骸を回収していたところ偵察機から通信が入った。

 

「数や敵の種類は分かる?」

「ああ、どうやら軽巡がへ級とホ級の2体に駆逐イ級の3体だそうだ」

「私達より数が多いじゃん!大丈夫なの?」

「一応俺がこの編成の連中相手に何とか勝ったことはあるが……」

 

 白露が心配そうに問いかけて来たので俺は答える。とは言えあの時は被弾が重なってやばい状態だったのは確かだ。艦載機が接敵と同時にイ級を1体撃破してくれたからまだ行けたがそれが無かったらどうなっていたことやら……

 

「まあ兎に角迎撃するしかないさ。俺がまず艦載機で攻撃するから、敵がばらけたら確固撃破でいこう」

「う、うん」

「さあ!張り切って行きましょー!」

 

 初の実戦という事で緊張している時雨とは正反対で白露は元気だな。まあ、それが彼女の強みなのかもしれん。彼女達がどこまで出来るかは現状分からないが期待はしようかね。

 そうこう言っているうちに接近する敵影を確認、俺達3人は戦闘態勢に入る。

 

「敵艦見ゆ。では……艦載機、発艦始め!」

 

 ボウガン状の発艦ユニットを敵艦隊の中央付近に向けて艦載機達を発艦させる。編成は初日の段階で行っているF-14トムキャットが5機とF/A-18E スーパーホーネットが4機

 艦載機を見つけた敵艦隊は慌てて進路を変更して攻撃を避けようとするもイ級2体が完全に反応が遅れ、動きを止める。

 足並みを乱した艦隊に攻撃機達がミサイルを発射する。軽巡級の2体とイ級の反応できていた1体はギリギリ回避に成功するも足を止めたイ級2体のうち片方はミサイルの直撃を喰らい轟沈、もう片方も直撃ではないもののかなりのダメージを負ったようだ。

 

「よし、1体喰えた。それじゃあk「いっちばん先に砲撃するよ!」っておい白露、待て!!」

『真正面に突っ込んでいくぞあいつ!』

「いっちばーーーーん!!」

 

 指示を出そうとした途端に白露がいきなり突撃を開始、残存する敵艦隊のイ級の方に突っ込んでいく。さすがに妖精Bとしても不味いと判断して声を荒げたが白露はもはや何も聞こえてないかのようだ。

 

「ご、ごめんね圭。白露って1番に固執してるところがあるから突撃することが多いんだよ」

「今それを理解したよ。兎に角時雨は白露と一緒に行動してイ級2体の撃破を。軽巡級2体は俺が何とかする!イ級達を倒しても俺が戦闘してたら援護を頼む!」

「大丈夫なの?」

「一応自衛用の武装はあるから大丈夫だ」

 

 そういって背中にかけているハープーンミサイルを見せる。時雨はそれを見てもまだ納得できない部分があるようだがやがて白露の方に向かっていった。

 駆逐2体に此方の駆逐艦娘を2名相手にさせて、空母は軽巡級2体を1人で相手にさせるとか、戦術としても完全にアウトにしか思えない。

 だが初陣と言っても過言ではない2人は一緒に行動させたほうがいいかもしれないという俺なりの考えだ。

 まあチーム戦を理解できない素人の考えでしかないな。こうやって戦闘に赴く以上この辺も随時学んでいかなきゃならんか。

 さて、そろそろ頃合いか。

 軽巡級の方に意識を集中すると双方とも砲撃準備が完了してるように見える。

 

 俺は足を止めゆっくりと深呼吸を行い精神を落ち着かせる。ほんのわずかな時間ではあるが、戦闘直前にやるようになった精神集中の儀式のようなものだ。

 

 焦りは油断を生む……戦場での油断は命取りと前々から言われた。生き延びはしたが焦りが原因で痛い目も見た。ならば焦るな。血気にはやるな。冷静に周りを見て行動しろ。第六感を含むすべての感覚を極限まで研ぎ澄ませ。

 

 そう、(EDGE)のように。

 

「覚悟はできた、ならばやるだけだ。さあ来い!護衛艦のいない丸腰の空母はここだぞ!!」

 

 軽巡級2体に対して大きく声を上げて注意をこちらに向ける。挑発が効果を成したのか軽巡級は白露達から意識がこちらに完全に向いたようだ。

 よし、時雨たちが艦娘として初陣といっても過言ではない以上まずは駆逐級のみと戦わせて感覚を掴ませる。そのために邪魔な軽巡級はこちらで対処すればいい。幸い2対1の戦いは今まで何度かあったしすべて切り抜けて来た。

 だが、経験があるからと言って慢心はしない!どんな事だろうと真剣に取り組み、生き残った時点で得られるものがあればそれを糧として次に生かすだけだ!

 

「当ててみろ!俺はここだ!」

 

 挑発から間をおかず軽巡ホ級とヘ級が砲撃を開始した。俺は砲撃を見ずに大きく円を描くように回避運動を行う。そのまま牽制も兼ねてファランクスをホ級に発射、足止めを狙いつつ右手の艦載機発艦ユニットを腰にあるハンガーに収めつつ一旦射撃をストップ、左手に装備していたファランクスを右手に持ち替える。その間も軽巡級両方への警戒は緩めない。

 と、その時へ級が水面に何かを落とした気がした。直後に海面に何やら泡の跡が線になってこちらの少し横に向かって来るのが見える。このまままっすぐ行けば俺の進行方向と被り、交差するような進路だ。

 

 

 

 予想されるのは一つ。俺の進行方向の先へ偏差射撃で放たれた魚雷。

 

 

 

「ええい!」

 

 慌てて逆方向に急旋回をかけて偏差射撃をかわす。ブレーキをかけてもよかったが急停止すればそこを狙われる可能性が高い。敵も待ってはくれないだろうしな。

 しかし、相手もこちらの動きをある程度予測していたのかホ級の方が俺に狙いをつけて攻撃する、これはジグザグ運動で回避していく。

 それから少しして俺はあるものを確認し、そちらに進路を変えてスピードを上げて直進、軽巡級2体から距離を離す。ややタイムラグを置いて俺の動きを見た2体は即座に追撃に移る。チラ見したところへ級が前に、ホ級がやや後ろから追撃している模様。

 その間に俺は左手にハープーンミサイルを持ち、後ろを向いてバック走行しつつ2体がついて来ているかを再確認してミサイルを構える。

 

 狙うは、前にいるへ級!

 

「こいつでも喰らってろっ!」

 

 言うと同時にミサイルを発射。ハープーンはそのまま高速で直進し、反応する間も与えず追撃して来たへ級に直撃、爆散した。よしっ!

 だが、それだけで終わりとは思うつもりもなくあるところでブレーキをかけて後退をやめた。

 

 そして……

 

「白露、時雨!こっちに来て砲撃用意!」

「え!?ふええっ!?」

「いいから!」

「う、うん!」

 

 俺の言葉に2人は慌てて俺の左右に陣取り、手に持った連装砲を構える。

 その後すぐに、爆炎の中からホ級が突っ込んでくる。多少の傷はあれどまだまだ元気のようだ。

 

 だが、そう来る可能性は既に予測している!

 

「砲撃開始!」

 

 俺の言葉と同時に3人の一斉砲撃がそのままホ級に襲い掛かり、速攻でスクラップへと変化させた。

 

 

 

 何のことは無い。俺が先ほど横目で確認したのはこの2人が駆逐イ級を撃破した光景だ。2人の手が完全に空いたのを確認した俺は彼女達の方向に向かったと言う訳だ。

 その途上でへ級を撃破すると同時に爆炎を目くらましとして利用して、突っ込んできたホ級を3人で集中砲火を浴びせたのだ。今回は運よく2人の戦闘終了を確認できたのが勝因の一つと言ってもいいかもしれない。

 

「ふぅ……助かったよ2人とも」

「すっごい驚いたよホントー」

「ああそうだ白露、ちょっとこっち来い」

「何々ー、圭さん?」

「ていっ」

 

 とりあえず勝手に突撃して行った白露を呼び、彼女の頭に軽くチョップを当てる。

 

「ちょ!痛いよー!」

「最初にいきなり突撃したお前が悪い」

「自業自得だよ白露……」

「ええー!?時雨まで圭さんの肩を持つの!?私一応お姉ちゃんなんだけど!」

「いや、関係ないだろおい。一番に固執するのは構わないがそれで無謀な突撃して孤立しましたなんてあった日には笑い事じゃなくなるからな。全員で帰るためにも、もうちょっとこちらと足並みをそろえる努力をしてくれ」

『大将の言う通りだぞ白露』

「むむむ……」

 

 何がむむむだ。

 白露はどうにも納得がいってないらしい。とはいえ先ほどの単独行動は可能な限り自粛してもらいたいものだ。

 実際に事が起こってからでは遅いのだからな。

 

「まあ最初の突撃以外は問題ないな。最後の攻撃はいきなりの事だっただろうが上手く対応できてたよ」

「圭もすごいね。2対1で戦ってて攻撃全部回避してたし、僕達の出番が殆ど無かったね」

「そうでもないさ。お前達が駆逐級の相手をしてたおかげでこっちは軽巡級2体に集中できたし」

「いやいやそれでも圭さんすごいよ!」

「ん、ありがとう」

 

 2人に尊敬の眼差しを向けられて少々気恥ずかしいが、まあ悪い気はしない。

 彼女達と生きて帰るためにも、俺も頑張らないといけないな。

 

 そんな感じで、白露達を連れての初出撃は幕を下ろしたのだった。




いかがだったでしょうか?
白露や時雨の戦闘シーンが入ってませんが……

ハイ。純粋に作者の力量不足です。

この辺りも上手く描写できるようにしたいですね。

それではこの辺で。次回「#6 計画を打ち砕くもの-Story of Razgriz-」にてお会いしましょう。
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