はい、バレてたので事情を説明した。
「……なるほどねぇ」
「ってか、気付いてたんならなんで言わなかったんだよ」
慶がジト目で聞いた。
「いえ……最初は本当に言い逃れだと思ってたから……だけど、なんか二人の様子が変だなぁって思って、だけどこういうことって確信を持ってから聞かないと万が一違ったとき恥ずかしいでしょ?それで、確信が持てるまで聞かなかったんだけど……昨日、二人の部屋の前を通った時、たまたまそんな会話が聞こえてね……」
「そりゃ助かる。そういうこった。もう一ヶ月このままだぜ?」
「そうねぇ……とりあえず二人一緒にトラックで跳ねてみる?」
「トラックの運転手にも迷惑かかるし、今回も無事で済むとは思えねぇだろ」
「そうよねぇ……。でも、奏はもう卒業でしょ?」
「問題ない。冬休み前の期末は俺ちゃんと満点取ってやったしな」
「すごいわねあなた……」
「わ、私も満点取ったわよ?」
「お前は当たり前だろ。むしろ留年したような感覚はどうだった?」
「つまんないわよ……。クラスメートも知らない人多くて話し合わせるのが大変だったわ。でも体育の時間は楽しかったわね。体がいつもより軽くて」
「そういえば奏。お前の成績表とりあえずオール5にしといたから。あとでなんか奢れよ」
「私になってる間に散々能力使ったのでチャラよ」
「お前の場合は内部進学前の重要な成績表だろうが」
「デンドロビウム3万円なんだけど?」
「ぐっ……!」
「あの、その辺にして」
葵が割って入った。
「とにかく、元に戻れる方法を探さないと」
「いや、なんかもうどうでもよくなってきたんだよね」
慶が言うと、他の二人は「はぁ?」と声を揃えて言ってきた。
「なんかもう慣れてきた。仕方ない気がしてきた。別に俺は奏の身体でも不自由しないし、問題もない。だから……」
と、話してるとプップゥーっと音がした。後ろを振り向くと、トラックが来ていた。
「「「えっ」」」
ゴガッと跳ねられた。
*
病院。
「奇跡ですね。奏様が庇っていなかったら皆さん全滅ですよ。まぁ運もありましたと思いますけど……。それでも無事でよかったです。念のため一週間は安静にお願いしますね」
「「「分かりました」」」
三人は声を揃えて言うと、病院から出た。
「ィィイイヤッホォォォォウッッ‼︎‼︎」
瞬間、慶の身体の慶が跳ね上がった。
「もぉどったぁ‼︎いやったぜぇ!ィィイイヤァァァホォォォォウゥッッ‼︎‼︎‼︎」
そのまま暴れてると、慶の肩を2人がつかんだ。
「「なんで諦めかけてたあんたが戻るのよッッ‼︎‼︎」」
二人は怒鳴る。
「えっ?なんで?お前戻ってな……あっ(察し)」
つまり、葵と奏が入れ替わったのだった。
「まっ、人生諦めが肝心なのよ!君たちもさっさと諦めることだね!ハァーッハッハッハッ‼︎」
そのまま去ろうとしたが、掴んだ手に力を入れる葵と奏。
「「解決まであんたにも付き合ってもらうわよ」」
この後、なんか戻った。
結局、そんなに濃い話になりませんでした。
なんかすみません。次はもう少し考えてからやろうと思います(今更感)。