クリミナルガールズ ~時給3000円~   作:DAMUDO

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ちょっとだけ原作と違うところがあります。





スイッチの罠

トモエが通ったことにより、通路の罠が作動。道が閉ざされた。これでは自分たちが進めない。

 

「ごめんな~、うちうっかりしてもて」

「うっかりじゃないわよ!どうしてくれんの!」

「本当にごめんな~。返す言葉もないわぁ」

「あぁもう……ちょっと、ユウ!どんすんの!」

 

このまま話し合ってもどうにもならないと思ったキサラギ。こう言う時は便利なユウに全て任せるに限ると、どうするか聞いてみた。

 

「いいかサコ、ラン。合図を出したらこの丸太を持って扉に突撃するんだ」

「オヤジ……ホントに成功すんのか?」

「あの時は確かに手応えがあったんだよ。キサラギが邪魔しなければスイッチなんて押さずとも扉を突破できたはずだ」

「ほんとか!スゴいな!」

「よっしゃ!んじゃ……行くぞ!!」

 

「行くぞ!じゃ、ないわよ!」

 

振り返ると何故か丸太を持っているユウと、その丸太を一緒になって持っているサコとランの姿があった。

ツッコミばりに自分の剣をユウに向かって投げる。ユウは自分に向かって投擲された剣を絶妙なタイミング蹴りあげてこれをやり過ごす。片手を丸太から離して落ちてくる剣をキャッチする。今、さらっととんでもない身体能力を見せ付けたが誰も気にしなかった。

 

「危ないでしょうが!なに考えんてんだ、キサラギ!」

「なに考えてんだ!はこっちのセリフよ!さっさと扉開けなさいよ!」

「だからこうやって丸太をだな……」

「それ前も試してダメだったじゃない!」

「いや、今回はサコとランも協力してくれるし、いけるだろ」

「いけるわけないでしょ!バッカじゃないの!」

「・・・」

 

キサラギに叱られて冷静なる。

丸太で壊れりゃ、スイッチなんかいらんしな。

 

「それもそうだな」

 

丸太から手を離してから、キサラギの元に歩いていき剣を返す。

 

「ありがとうね。がんばってくる」

「しっかりしなさいよね」

 

簡単な会話を交わしてユウは扉に向かう。

ユウを見送っているとサコとランがキサラギに話しかけてきた。

 

「いや~助かったぜ、キサラギ」

「あんたまで何やってんのよ?」

「最初は断ったんだけど、なんかオヤジの目に生気がなくてよ。気付いたら付き合うことに……扉絶対壊すとか呟いてて変だったんだ」

「サコもそうだ。ユウのとびらをみるめ、こわかった」

「……完全にトラウマになってるじゃない……」

 

三人はそろってため息を吐く。

その時、ちょうどユウがトモエと話をつけて帰ってきた。

 

「どうだった?」

「いつもと一緒。スイッチ探すぞ。トモエにはその間、動かないでいてもらう」

「また、スイッチさがすのか~……」

「仕方ないでしょ。じゃあさっさと行こ」

 

俺たちはまた、スイッチを探す為に歩き回った。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

「お、スイッチ発見!割りと近くにあったな」

 

歩き回って数分。さっさくスイッチを見つけ、気分がよくなる。そばまで行き、意気揚々とスイッチを押す。しかし、

 

「あるぇ~?」

 

カチリと音がなるだけでいつもの扉が広く時の重い地鳴りが聞こえない。辺りは静寂だけで、何かが起こる気配もない。キサラギ達も状況を理解できず互いに顔を見合わす。

 

「ハズレが……あるのか?」

 

俺の疑問に誰も答えない。諦めて来た道を戻ろうと歩き出す。すると、キサラギが突然俺に向かって突進してきた。

 

「あぶない!」

 

キサラギが勢いよくぶつかってきて、そのまま地面へ倒れる。

なにをするんだ!と言いかけた時、俺を見つめる幾つもの目が空を背景にて視界にうつりこんだ。クリミナル!多眼のクリミナル、ドレッドアイの攻撃がキサラギを掠めて空を切る。すかさず追撃を行ってきた。

 

「させるか!」

 

ドレッドアイの追撃は横から伸びてきたランの盾に阻まれ、俺たちに届くことはなかった。その瞬間、ランの体を踏んで勢いをつけた、サコの拳がドレッドアイに突き刺さる。自分の拳に炎を纏わせてパンチを放つサコの必殺技、『熱血パンチ』だ。ドレッドアイは後方へ飛んでいきながら炎上。そして、爆散。ドレッドアイだった破片は煙のように消えていった。

俺が倒れてから一瞬の内の出来事だった。

 

「……た、助かったよ。ありがとう」

「……バーカ」

 

素直に感謝の言葉を述べると、キサラギは俺を足で軽く小突く。俺が起き上がる時にはささっと離れていった後だった。

 

「ゆだんしてちゃだめだぞ!」

 

あげくの果てにはサコにまで注意を受ける。

最近、みんなを引っ張っていける先生でいけてたのにまだまだダメだなぁ、俺も。

 

「みんな、すまない!」

「勘違いすんなよ。オヤジが居なきゃ、ヨミガエリができねーから助けたんだからな!」

「あぁ、そう」

 

ランの言葉にガックリする俺。せめて、心の中では照れ隠しだと思おう。ほんと、俺もこいつらみたいに頑張らないとな。

一人、心を固めて歩き出す。次はへましない。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

「また罠かよ!」

 

再び見つけたスイッチ。押してみたら、また何も起きずに突然、ドレッドアイが襲いかかってきた。今回も俺を狙った攻撃。罠と言う罠に縁がないことをつくづく、このフロアで体感した。

 

「てりゃあ!!」

 

サコの『熱血パンチ』がドレッドアイに炸裂。敵を撃破した。

 

「また、地雷をふんだわね」

 

ジトーっと呆れた顔で睨むキサラギ。

 

「俺はちゃんと注意したもん!」

 

今回もスイッチを押しても何も反応しなかったからすぐに周りから何かが出てこないか警戒したんだ!そのままジリジリと足を滑らせるようにその場から離れようとしたら、上から降ってくるなんて……反応できるかよ!

心で言い訳してる自分が情けなく思えてきて、膝から崩れるように地面へ突っ伏した状態で泣きだす。

 

「うう~~~、ゴメンね~みんなゴメンね~。ダメな先生でゴメンね~……」

「よしよし……頑張るの……」

「先生、ユコが慰めてあげるから元気だして」

 

アリスとユコがそんな俺を慰めてくれる。嗚呼、地獄に仏……いや、天使か。

袖で涙を拭い、自分を奮い立たせながら起き上がる。心では二人にお礼を言う。ああ、先生で良かった♪

少女に元気付けられる時のなんとも言えぬほわほわとした興奮を覚え、悩みごとがスッキリする。てか、くよくよしてる場合じゃねぇ!俺、お兄ちゃんとして頑張る!

 

「よっしゃ!過去の過ちは次の糧にして、頑張って行ってみよう!ヒャッホー♪」

 

気持ちを切り替えて先に進もうとした俺は密かにあることが気になっていた。俺の言葉に五人の表情が曇った気がしたのだ。あの表情は……そうだ、親に正論を言われても素直に納得できない子どものそれと似ていた。

気のせいかもしれないが、頭の隅にでも置いておこう。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

「スイッチ発見。俺はもう押さない。これでOK?」

「そう、それでいいの。じゃあサコ、あんた押してきなさいよ」

「おう!」

 

三つめのスイッチを発見することができた。しかし、これも罠かもしれないので、俺は押さない。代わりにサコがスイッチを押すことになった。

ハハハ!お前は囮なのだ!あの、トラップはスイッチを押した者をターゲットにクリミナルが襲いかかることになっているのがわかった!サコの戦闘力なら死ぬことはないだろうが、せめて俺と同じめにあうのだ!……決して、俺だけビビって恥ずかしいとかじゃないからな?さあ、スイッチを押せ!……よし、押した!

 

 

「あ、扉の開いた音」

「・・・」

「んじゃ、さっさと戻ろうぜ」

「そうだね」

「行くの……」

「いくぞ!」

 

五人の少女達はそそくさと先に行ってしまい、俺はこう言う時は罠じゃないんだよなぁ……。と呟く。この胸に沸き上がる罪悪感と言うか不満と言うか、やり場のない気持ちはどこに向ければ良いか考えた。

 

「・・・ジーザスッ!!」

 

俺は不公平に毒を吐いて、走り出した。全力で。ついでに五人を追い抜いて、小バカにするように笑っておく。

 

「ヒャハハハハハ!!俺が一番乗りだ!ザマァみそ!」

「うわ、ウザッ!」

「なんか知らねーけど、負けたくねー!待ちやがれ、くそオヤジ!!」

「きょうそうか?サコもやるー!」

「え?待ってよサコ~ッ!」

「アリス……走るの嫌……キサラギ……一緒に……行くの……」

 

全力で動くとスッキリするってのは本当だなぁと染々とかんじながらトモエの場所まで走った。

 

「ヒャハハハハハ!!」

 

笑いながら。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

「いきなり、お兄さんが奇声を発しながら走ってくるから、ほんまにビックリしたんよ?」

「はい、すみません……」

 

トモエの元までダッシュで向かった俺達。一番に到着したのは俺であった。しかし、調子に乗っていたあまり、走っている時の俺が人様に見られて良い状態じゃなかったのを忘れており、結果トモエさんに悲鳴をあげられると言うものになってしまいました。ここんとこ、俺損な目にしかあってない気がする。

 

「でも、うふふふ……」

 

俺に説教し終えると微笑むトモエ。

 

「良かったわぁ、またみんなと会えて」

 

彼女の率直な気持ちなのか、眩しい笑顔でそう言った。

ああ、ええ子や……。

 

「あんたがドア閉めちゃわなきゃ、最初っから顔付き合わせてられたんだけどね」

 

キサラギ、お前毎回一言余計だぞ。

 

「わ~ん、怒ってしもたん?うちがドジしてもたせいで……カンニンな……」

 

トモエは悲しむように、俺の腕にしがみつき、上目遣いで許しを乞うてきた。

 

「ッ!!?」

 

俺は思わず息を飲む。光が差し込む海の中にあるガラス玉みたいに澄んだ美しい目。服越しから伝わる巨大なおっぱいの感触。その二つを間近に感じるとトモエがこの世の女性とは思えないほど魅力的に見えてしまう。俺が怒ってる訳じゃないのに、二つ返事で許したくなる。……それにしても良いおっぱいですね!柔らかいです!押し潰すように俺に密着しているわけで、張りとかもう色々とヤバい!はやく離れないと、気が変になる。狼的意味で。でも、離れたくないなぁ。男の性です。

 

「オヤジ……なに鼻の下伸ばしてんだよ!」

「ッ!!いや!別に!な、なんでもないぞ!うん!」

 

急いで、トモエを離して平常を取り繕う。でも、ラン達の視線が痛い。し、仕方ないじゃないか……。

ランは俺を一瞥すると、ため息吐いてトモエに話しかけた。

 

「はぁ……ま、そっちにケガがなくて良かったよ」

「うん。うちはこの通り!」

 

自分の状態を見せつけるように一回転してみせるトモエ。胸が揺れる。

 

「そやけど、なんやみんな楽しそうやねぇ……なにしとるん?」

「この地獄から現世に生き返る為に、ヨミガエリっていうプログラムを行っているところなんだ。トモエにも来てほしいんだが……どうかな?」

「ええよ。一人でおってもつまらんし、みんなと一緒の方がたのしそうやもん!」

「……お友達……増えるの……」

 

こうして、トモエが仲間になった。え~、不謹慎ながら、かなり役得な気がしますぞ!ふんすふんす!

 

 

 




どうも、昨夜アリスと添い寝する夢を見たDAMUDOです。
天国でしたw

トモエの台詞が書きにくい!ヤバい!主にそれに手間取って、今回はギリギリで仕上げました。後で、色々と手直しすると思います。

さて、次はトモエをおしおきして、あいつを登場させます。
プギャーwww


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