さっきまで何もなかった場所が、突然光を反射させながら盛り上がってくる。
鏡のようなものに囲まれてそいつは出てきた。
「痛ましいのぉ……痛ましいのぉ……」
巨大な氷華の化け物。
そいつはユウ達を見下ろして話続ける。
「幻の海で溺れ死ぬがうぬらには似合いであったのに……」
その悠然とした態度と落ち着いた口調が化け物の存在感をより高貴なものへと感じさせていた。
「あんたが裏で糸を引いてた黒幕ね!」
「……。うぬらに似合いな疑心と邪念のフルコース……。それを最後まで味わうことなく死ぬとは……。まことに気の毒よのぉ」
「散々しっちゃかめっちゃかにしといて、それを気の毒の一言で済むと思ってんの!」
「わしはただきっかけを与えただけ……この迷宮が見せる幻に躍らされ疑心にかられたのはうぬらの罪……」
「なにわけのわかんないこといってるんだ!!」
「ユコ達の絆はそんなんじゃ切れないよ!」
「もののわからん囚人どもがつけあがりおって……」
「はっ!偉そうなのはそっちじゃねーか!」
「心遣いはありがたいけど、さっさと帰ってくれんかなぁ?」
「そうじゃないと……おしおきするの!」
巨大のクリミナルがなにを言おうと、少女達の意思には少しの揺るぎもない。
「囚人の分際で心を通わせ合うとは……許せんのう……許せんのう……!!」
クリミナルの声の色が変わり、奴から放たれるプレッシャーが一層濃くなっていく。
「その身も心も食ろうてくれるわ!!!」
クリミナル──『アイスデザイア』が吠える。
「散々影でこそこそやってた引きこもりが、俺らに勝てるわけがねぇだろぅが!シン、二手に分かれてやるぞ!」
「任せといて!」
戦闘開始。
ユウとシンの班に自然と分かれてアイスデザイアを挟み込む。
ユウの班はキサラギ、トモエ、ラン。シンの班にアリス、ユコ、サコだ。
「小賢しい……だか、しょせん烏合の衆」
アイスデザイアは巨木のようなその体に紫色の結晶華を咲かせると、ユウ達に向けてきた。
「わしのような巨大な存在を前にぬしらの存在は無に等しいと知れ!」
アイスデザイアが吼えると、結晶華から氷の弾丸がさ発射された。
それを各々はひょいとかわし、再び接近する。
最初に肉薄したのはサコだ。
「ねっけつぱんち!!」
【ほのおパンチ】がアイスデザイアに炸裂。
「小癪な!」
アイスデザイアは結晶華を一つ落とすと、それは鋭利な針となりサコに飛んでいく。
「ぐっ!」
針はサコの右腕に刺さる。すると、刺さった箇所から氷が張られ、サコの右腕を覆ってしまった。
「サコ!今、治すから!」
ユコがサコに近づき、治療を開始する。
「させるか!」
それを阻止しようとアイスデザイアが氷の弾丸を飛ばす準備にかかったその時、
「やらせねぇのはこっちのセリフだよ!」
「ぐがぁあああ!」
アイスデザイアの体を走る電撃。ランをの【エレキアタック】が直撃したのだ。
「ざ、雑魚どもが!」
「どっちがだよ。お前さんあんまり周り見えてねぇじゃねぇか」
「なにをほざくか!!」
ユウは手を叩いてアイスデザイアを挑発する。
「ッッッ!!人間性風情がぁあああ!!」
アイスデザイアは激昂に身を任せて氷の弾丸をユウへと一斉掃射。
が、しかし、
「バーカバーカ!そんなもんが当たるかってんだよ!もっと頭使って戦えよ、ヒャッハーーー!」
奇声をあげて、発射された弾丸を軽やかに避けるユウ。言うまでもなく、被弾数はゼロだ。
そして、ユウに集中していたアイスデザイアは周りを取り囲んでいる少女達に気が付かなかった。
「みんな、やっちまいな」
ユコの【ライトボール】、アリスの【イターム】、ランの【サンダーボルト】、シンの魔法攻撃がアイスデザイアに向かって一斉に降り注ぐ。
「ぐぉおおおおおお!!」
全身を焦がすアイスデザイア。体の結晶華が半数以上破壊されていた。
苦しみもがくも、奴にのたうち回る時間などない。
キサラギの【二段切り】、サコの【ほのおのラッシュ】、トモエの【二つ巴】が炸裂し、残りの結晶華を全て打ち砕いた。
「ぬぉおぉぉ……おのれ、おのれぇええええ!!絶対に許さん!食い殺してくれるわぁあ!!」
バカの一つ覚えのようにまた、激昂したアイスデザイアは怒りに身を任せて暴れる。
「トモエ!あれで決めるぞ!」
「はいな、ランさん!」
ランとトモエが揃って駆け出す。
「あのれちょこまかと!!」
アイスデザイアは二人に向かって氷の枝を叩きつけたり、地面から氷塊を突きだして攻撃するも、二人を止めることはできなかった。
ランが先に走り、アイスデザイアの向こう側へと到着すると、くるりと向き直る。
トモエとランで挟み撃ちしている形になった。
「さ、これで終いにしよ」
トモエの刀が光輝き、アイスデザイアに斬りかかる。
「ぬうっ!」
流石のアイスデザイアもこれには悪寒を覚えたのか、トモエの刀をかわす。……が、しかし……
「行くぜぇえええ!」
トモエの向かう先には、刀と同じ光を放つ盾を持ったランがいた。
「「必殺の【∞スマッシュ】!!」」
トモエの刀とランの盾が激闘。その瞬間、光が炸裂し辺り一帯に超破壊力のエネルギーが乱気流の如く荒れ回り、そばにいたアイスデザイアは呑み込まれる。
「ぐがぁあああああ!!……うぬらがこれほどの力を持っているとは!……我が迷宮で今しばし、さまようがいい……!!」
最後、そんな呪詛のような言葉が聞こえたその直後。
「ここは……!?」
「……氷の試練の入り口あたり……よね?」
さっきまで激戦など無かったかのように、ユウ達は氷の試練に入ってきた階段の前に立っていた。
「あいつの能力かなんかか?」
「うへ~。もーいっかいのぼりなおしかー……」
「今度はみんな一緒やし、すぐに上まで行けるはずよ」
「だな。それに、奴もあの状態で使ったとなると、これは奴の奥手。次は使われないだろう」
「よっしゃー!それじゃ、さっさとぶっ飛ばしにいこうぜ!」
「ふふふ、中途半端は嫌やね」
ユウ達は再び氷の試練を歩き出す。今度は誰一人として離れることのないように。
「あ、やっぱりキャンプで休もうぜ?」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
《???》
いつものように探索していたある時のことだ。
結婚式の招待状を見つけた。
なんでまたこんなものが……。
そんなことを思いつつ手に取ってみる。
さてさて、差出人は「センセ、なに見とるん?」
突然声を掛けられ驚いた俺は振り向き様に招待状を落としてしまった。
「ん?」
それを声をかけてきたトモエが拾ってしまった。
トモエは招待状をじっと見つめると、俺にこう言った。
「センセ?こう言うの覗くのは良くないと思わん?」
ごめんなさい。と、謝る。
「センセは本当に常識がないと言うか、デリカシーに欠けると言うか……ま、ええよ。許してあげる」
トモエはその後、招待状を捨てて俺の片腕にしがみついてくる。もちろん、当たってます。
「じゃ、センセ。帰ろ?」
俺達はそのままキャンプへと戻ることにした。
結婚式……ね。
これは、私が友達の質問に受け答えした時の記録です。
Q サコ、ユコって細身なだけでロリじゃないの?
A 言動が子どもっぽいのでロリです。身長の話ならシンも二人と同じもんです。
Q トモエとユリネ。どっちがおっぱい大きいの?
A ……ユリネ、かな?
Q みんな処女?
A でないと俺は許さない。そして、主人公が……ね。
Q 初代と2。どっちが好き?
A ストーリーは初代。デザインは2。少女達は両方。敵キャラは初代(バーン・レイジー)。
Q 理想の家族構成
A 嫁にキサラギ。妹にアリス。姉にツカサ。……近所の子どもにサコ、ユコ、クロエ。幼馴染みにシン、シノア、スイ。先輩にトモエ、ラン。後輩にリリ。隣の席にヒメカミ。いとこに、ユリネとエンリ。娘にミズキ。
こんなかんじかな。
友人「・・・(呆然)」