オーバーロード~狼、ほのぼのファンタジーライフを目指して~   作:ぶーく・ぶくぶく

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第159話:SAN値は大丈夫?

 

 

/*/ カルネ・ダーシュ村の隣ウルフ竜騎兵団駐屯地

 

 

カルネ・ダーシュ村の隣に築かれた駐屯地。

真っ黒な〈転移門〉から続々と兵たちが帰還すると、すぐさま兵站車が動き出した。

 

 

/*/ 駐屯地と村人の交わり

 

 

駐屯地に兵站車が展開されると、その匂いは村まで届いた。

炊事車の釜から立ち昇る湯気に、カルネ・ダーシュの子供たちが鼻をひくつかせて駐屯地の柵に集まってくる。

 

「いい匂いだなあ!」

「お母ちゃん、あれが"神獣様の兵隊飯"か?」

 

勇気を出して近づいた子供に、ゴブリン兵が木椀を差し出す。

「ほら、シチューだ。熱いから気をつけろよ」

最初は怯えていた母親も、子供が頬を赤くしながら夢中で食べる姿を見て、深々と頭を下げた。

 

一方、入浴車では別の光景。

村の老人たちが湯気を見て興味を示すと、ナーガの女性兵士グレイシアが微笑んで声を掛ける。

「衰弱している者は順番に入ってください。薬湯もご用意できます」

蛇体の下半身に驚きつつも、湯に入った老人は「ああ、生き返る」と呟き、次々と村人が列に加わった。

 

食料運搬車からは新鮮な卵や牛乳が下ろされ、ドワーフの料理長が村の婦人たちに手振りで調理を教える。

「こうやって固めれば甘い菓子になるんだ!」

「へえ、牛乳でこんなものが……!」

婦人たちは瞳を輝かせ、子供たちは皿を抱えて順番を待った。

 

やがて駐屯地は、兵士と村人が入り交じる賑やかな広場と化した。

ワーウルフが子供を肩に乗せて走り回り、オーガが木材を担いで村の納屋を修繕する。

エルフが弓の扱いを少年に教え、リザードマンは水汲みを手伝いながら村娘に笑われていた。

 

丘の上からその様子を眺め、ジョンは低く呟く。

「……血を流させるだけが軍団じゃない。こうして共に食い、働き、笑う。それもまた、俺たちの力だ」

 

 

/*/

 

 

駐屯地の医療テント。包帯や薬瓶が並ぶ中、ンフィーレアが手にした小瓶を差し出す。

 

「グレイシアさん、この赤いポーション、完成しました。僕が開発した『真の神の血』です」

 

グレイシアはその鮮やかな赤色を見つめ、慎重に小瓶を受け取る。

「ンフィーレアさん……これがあれば、戦場でもっと多くの人を助けられるわ」

 

ンフィーレアは微かに微笑む。

「ええ、回復力も強化されていて、出血や毒も抑えられます。戦場で一瞬でも生死の差を作れると思います」

 

グレイシアは小さく頷く。

「戦いの最前線で、兵士たちの命を守る。ンフィーレアさんの研究が、こうして生きる形になるのね」

 

ンフィーレアは頬を少し赤くして答える。

「えへへ……だからこそ、現場での運用はグレイシアさんに任せます。戦場では、誰の判断も間違えられませんから」

 

外からは兵士や村人の笑い声が聞こえる。二人は赤いポーションを慎重に並べ、今日も誰かの命を守る準備を整えた。

 

 

/*/

 

 

駐屯地の魔法隊テント。空間には魔法的な光が漂い、書類や魔法陣が散らばる中、ニニャが杖を手に小さな光の球を浮かべていた。

 

「アメリア、見て。新しい術式で『加速』を構成してみたの」

ニニャは小さな光球を手で揺らし、波紋のように魔力の干渉を見せる。

「これなら、アメリアも使い勝手が良い筈なの」

 

グレイシアの妹であるナーガのアメリアは興味深そうに目を細め、光球に手をかざす。

「なるほど……身体能力を直接高めるんじゃなくて、被験者の固有時間を加速させるのね」

彼女は小さく頷きながら考察を続ける。

「これなら『加速中』でも魔法を使える……魔力消費は増えるけど、戦闘でも非常に応用が利きそうね」

 

ニニャは嬉しそうに杖を軽く振る。光球が一瞬大きく膨らみ、ふわりとテントの天井近くまで浮かぶ。

「ほら、テスト用の魔力エネルギーも変化なし。これなら実戦でも使えると思うの」

 

アメリアは光球に指を触れ、感覚を確かめるように微笑む。

「ありがとう、ニニャ。こういう実験的な術式が共有されると、隊全体の戦術も広がるわ」

 

テントの外では、他の魔法隊員が簡単な回復魔法や防御魔法の練習をしている。

「ニニャの術式なら、前線での迅速な支援や敵の撹乱にも使えそうね」とアメリアが続けると、ニニャも小さく頷き、二人の間には淡い笑みが交わった。

 

 

/*/

 

 

カルネ・ダーシュ村の研究室は、夜の静けさに包まれていた。月光が木製の窓枠を通して差し込み、机や棚に並ぶ魔道具や古書に淡い影を落とす。机の上には大小さまざまな瓶や奇妙な木工細工、魔力結晶が散らばり、空間全体にほのかな魔力の匂いが漂う。

ニニャは皮の手袋をはめ、杖を握りながらベルトにぶら下げたハスターリリィに視線を向ける。

 

「ハスターリリィ……今日は、ドリームランドを覗いてみたいの」

 

精霊は小さく跳ね、無邪気に揺れる触手の角をぴくぴく動かす。

「うふふ、いいわよ、ニニャさん! 面白い夢の世界を見せてあげる!」

杖を軽く振ると、机の上の古書の文字が空中に浮かび、黄土色の光の帯となってゆらゆら揺れる。文字は瞬間ごとに形を変え、まるで生命を宿しているかのようだった。

 

ニニャは深呼吸し、椅子に腰かけて目を閉じる。精霊の触手が空気をかき分け、時間の感覚がわずかに歪む。意識がふわりと浮遊し、見知らぬ景色に引き込まれた。

 

目の前には、夢の都市。建物は柔らかく揺らぎ、通りは流動的に形を変える。空には現実ではありえない色の星々が瞬き、風景は常にわずかに歪んでいる。歩く人影も、まるで自らの意思で形を変えているかのようだ。

 

「……これが、ドリームランド……」

ニニャの声は内なる思考として響き、現実の研究室の静寂とは別の時間の流れを生む。

 

ハスターリリィは嬉しげに飛び回り、舞台杖で光の文字を撫でるたび、幻影がくるくると現れる。

「ほらほら、あっちに変な夢の人が! こっちは大きな竜の影!」

ニニャは杖を握り、精霊に目線を合わせ慎重に観察する。

「無理に触れないで……見るだけ。安全に……」

 

彼女は周囲を見渡し、夢の都市に現れる異形の存在や漂う魔力のパターンを記録する。これが戦術や魔法研究にどう応用できるかを、頭の中でひとつずつ整理していく。

光が揺れるたび、彼女はペンを手にメモを取り、後で解析可能な情報を精密に抽出する。

 

「……ありがとう、ハスターリリィ。これで少し、世界の見方が広がる」

 

小さな精霊は満足そうにくるくると回り、文字と光の渦に消えていった。

ニニャは目を開け、机の上に戻る。外は深い夜だが、研究室の中には新しい発想と知識が確かに刻まれていた。月光が瓶の赤い液体を透かして輝き、これからの実験や戦術に新たな可能性を示すようだった。

 

 

/*/ カルネ・ダーシュ村 ニニャの研究室

 

 

翌朝、カルネ・ダーシュ村の研究室。外は淡い朝日が差し込み、村の広場からは兵士たちの声が届く。ニニャは昨夜のドリームランドの記憶を整理し、机に並べた魔法陣の前に立つ。

 

カルネ・ダーシュ村の研究室。朝の光が机の上の魔道具や古書を淡く照らす。ニニャは杖を握り、机の前に立った。

 

「貴女、今日も協力してね。加速術式の調整をしたいの」

 

ハスターリリィは机の上をぴょんと跳ね、触手の角を揺らす。

「任せてニニャ! 光の流れを見せてあげる!」

 

杖を軽く振ると、机の上の古書から文字が空中に浮かび上がり、黄土色の光の帯となって揺れる。文字は瞬時に形を変え、まるで意思を持つかのようだ。

ハスターリリィが文字や光の上をくるくる飛び回るたび、文字は整列し、魔力の干渉パターンが可視化される。

 

ニニャは光の流れを指先で追いながら分析する。

「なるほど……この部分の干渉が固有時間の加速に影響しているのね」

貴女が文字や光を微細に操作することで、ニニャは直接触れずとも術式の微調整に必要なデータを得られる。

 

「うふふ、見える? この光の渦が少し変わると、時間の流れも変わるよ」

ハスターリリィの無邪気な声が、研究の指標として自然に機能する。

 

ニニャはペンを取り、机の上に広げた魔法陣の図と貴女が示す光の干渉パターンを対応させて書き込む。

「貴女がいなければ、この微細な変化を正確に観察するのは難しい……ありがとう」

 

ハスターリリィはくるくると跳ねながら応える。

「えへへ、私が手伝うと、ニニャの研究ももっと面白くなるんだから!」

 

こうしてハスターリリィは、単なる魔法の存在ではなく、ニニャの研究を可視化・媒介する存在として自然に機能する。文字や光の流れを操作することで、術式の微調整や加速術式の応用研究が円滑に進むのだ。

 

外では村や駐屯地の日常が淡く響き、静かな研究室内に精霊と魔法の光が揺れる。ニニャの手元には、昨夜ドリームランドで得た知見を反映させた術式の改良案が少しずつ形になりつつあった。

 

 

/*/

 

 

ジョンがにやりと笑いながら声をかけた。

「そういやニニャ。お前髪、伸ばさないのか? もう女だってバレてるし、髪は魔法の触媒にも使えるから便利だぞ」

 

ニニャは顔を赤らめ、思わず後ずさる。

「え……」

 

「非力さが心配なら、村のオーガとかと腕相撲してみろよ。お前、勝てるから」

 

「えー……」

嫌そうに言いながらも、ニニャはオーガの青年と机を挟んで腕を組む。

 

――すると、本当に力負けしない。むしろオーガの青年をじりじりと押し返す。

 

「……え、うそ、私、勝っちゃった……」

ニニャは慌てて手を離し、思わず顔を両手で覆う。

 

ジョンは笑いながら肩を竦める。

「ペテルとかと比べれば非力だが、普通の基準ではお前、怪力だな」

 

ニニャは耳まで真っ赤になり、微妙な表情で目を逸らす。

「怪力……って、年頃の女の子として、それ言う?」

 

ジョンは少しだけ反省して苦笑い。

「まあ、そうかもな。でも、お前の力はこういう時便利なんだぞ。髪も触媒になるし」

 

ニニャはモジモジと小さくため息をつきつつも、内心では自分の怪力が役に立つことに、ちょっとだけ誇らしさを覚えていた。

 

 

/*/

 

 

ジョンの提案で始まったニニャの腕相撲実験は、あっという間にちょっとした騒ぎになった。

 

「せっかくだ、俺も混ぜてもらおうかな」

ペテルが近づき、長い腕を机に伸ばす。

「ニニャ、力比べか。あんまり無理するなよ」

 

「えー、でも……やるなら、ルクルットも!」

ニニャは小さな声で言う。ルクルットは目を輝かせ、蜘蛛のように細長い手足を伸ばした。

「おお、腕相撲大会! よし、盛り上がってきたな!」

 

まずはニニャvsペテル。ペテルは軽く力を入れ、しかしニニャの腕はぴくりともせず、逆にペテルの手をじりじりと押し返す。

「え、な、なんで……!」

ペテルは思わず笑って力を抜く。

 

「すごい……普通に強いじゃない、ニニャ!」

ルクルットは両手で自分の腕を叩きながら興奮気味に言う。

「じゃあ次は俺と勝負だ!」

細長い腕を差し出すルクルット。ニニャは少し戸惑いながらも構える。

 

――結果はやはりニニャの圧勝。ルクルットは腕を押さえ、手足をぴょこぴょこと動かして悔しがる。

「ええー! ニニャ、怪力すぎるよ!」

「怪力……怪力……」

ニニャは耳まで真っ赤になり、机に顔を伏せる。

 

ジョンは笑いながら肩を竦める。

「怪力でも可愛さは損なわれないから安心しろ」

ペテルも笑顔で手を差し伸べる。

「まあ、これで前線でも役に立つ力があるってわかったな」

 

ルクルットは最後まで悔しそうに手を振り、しかしどこか楽しそうだ。

「よーし、今度は全員参加のトーナメントだな!」

 

こうして、カルネ・ダーシュ村の研究室は一時、笑いと小さな熱気に包まれた。研究の合間のほんのひととき、仲間たちの距離がさらに縮まった瞬間だった。

 

 

/*/ 新装備

 

 

ジョンは、カルネ=ダーシュ村の研究室に忍び込むようにして、ニニャの前に一式の装備を置いた。

 

「ニニャ、これだ。」

 

目の前に広げられたのは、聖遺物級《レガシー》の大魔術師のローブ《ステラリリィ》と、星辰結晶をあしらった杖《ステラリリィ・ワンド》。ペテルやルクルットの装備よりも二ランク以上上の品格と機能を備えている。

 

「え……これ、私用に……ですか?」ニニャは目を丸くした。

 

「お前は特別な人材だ。失ってはいけない。」ジョンは淡々と言う。その視線には、単なる保護ではなく、信頼と期待の色が込められていた。

 

「……良かった。ガーターベルトじゃない……」

「なんて?」

「クレマンティーヌさんが、師匠の性癖だって」

「あれは、クレマンティーヌが元々そういうかっこうだったからだ」

 

ニニャは手に取って眺める。軽量で柔らかく、動きを妨げず、少女らしいシルエットを保つデザイン。だが、どうしても自分には似合わないのではないかという思いが先に立つ。

 

「私……こんなの、着ていいんでしょうか……」

 

「似合う。絶対に似合う。」ジョンはにっこりと微笑むと、手を伸ばし、ニニャの肩にローブを羽織らせた。布地が肌に触れる感触に、ニニャは思わず顔を赤らめる。

 

「でも……」遠慮するニニャに、ジョンは杖を持たせ、軽く振らせた。杖先の星辰結晶が微かに光を放つ。

 

「ニニャにはこれが必要だ。戦闘でも儀式でも、研究でも。お前の力を最大限に引き出すための装備だ。」

 

ニニャはその光を見つめながら、少しずつ覚悟を決める。自分には似合わないと遠慮していたが、ジョンが用意した意味は、単なる見た目ではなく、彼女自身の力を守り、最大限活かすためのものだったのだ。

 

「……わかりました。じゃあ、着ます」

 

ハスターリリィが肩のあたりからぴょこんと顔を覗かせる。

 

「ニニャ、似合ってる」

「……貴女まで……!」

 

軽やかに揺れるローブと杖の星屑の光。ニニャは自分の手で杖を握りしめ、目の前に広がる未知の術式や幻影の世界を、少しだけ楽しみに思った。

 

 

/*/

 

 

モモンガの声が〈伝言〉越しに苛立ちを帯びて響いた。

「ジョンさん!ルプスレギナに探知が全然効かないんだが!」

 

ジョンは青白い毛並みを揺らし、にやりと笑う。

「ああ、それは当然だ。あの子には大魔術師の護符、《アミュレット・オブ・ワードナ》を持たせてあるからな」

 

「え……それって、探知妨害が掛かってるってことか?」モモンガの声は呆然と混ざった驚きで震える。

 

「そういうことだ。簡単に言えば、『ここにいるよ』って信号を消してるんだよ。だからモモンガさんの探知魔法は届かない。」ジョンは肩をすくめる。

 

「悪戯し放題じゃないですか……苦情が来てるんですが」モモンガは少し困惑した声で問いかける。

 

「安心しろ。護符は万能じゃない。危険な時や命の危機には反応するように調整してある。モモンガさんが必要なときにはちゃんと知らせてくれる。」

 

「……ジョンさん、相変わらず細かいな。けど、必要なのは”いま”です!」モモンガの声に、少し苛立ちと焦りが混ざる。

 

「お、おう。モモンガさんのところに出頭するように伝えておく」ジョンは少し慌てたように応じる。

 

「本当に頼みますよ!ルプスレギナが暴れ出す前に、どうにかして下さい!」モモンガは魔法陣越しに手を振る。

 

ジョンは肩をすくめ、低く笑った。

「分かった。……だが、モモンガさん、心配しなくても大丈夫だ。あの子は俺が守る。護符は『探知させない』だけで、危険から逃げることは許してあるからな。」

 

「……いや、それでも探知が効かないと指示が出せないんですよ!」モモンガは半ば呆れ、半ば諦めた声で言った。

 

「ならば、こう伝えてくれ」ジョンの声が落ち着いて魔法陣を通して響く。

「必要になったら直接、俺に連絡する。モモンガさんが探知する必要はない――俺が全て把握しているからな。」

 

モモンガはため息交じりに一瞬黙り込むが、すぐに小さく呟いた。

「……相変わらず、ルプスレギナには甘いな、ジョンさん。でも……分かりました。信じます」

 

ジョンは微かに笑い、ゆっくりと背中を伸ばした。

青白い巨躯の人狼の戦略は、今日も静かに、しかし確実に守りを築いていた。

 

 

/*/ ナザリック地下大墳墓 モモンガの執務室

 

 

ルプスレギナがにやりと笑い、軽い調子で叫んだ。

「いやー、悪戯しやすいと思ったら、そういう事っすかー!」

 

執務机越しのモモンガは、冷たく白い骸骨の頭を微かに傾け、赤く輝く魔眼で彼女を見据える。

「作戦の邪魔や、アウラとマーレに命じている建築の邪魔は絶対にするな。違反したら、悪戯1件につきジョンさん断ち1週間だぞ」

 

ルプスレギナはぴしっと背筋を伸ばし、目を真剣に光らせて返す。

「了解っす!」

 

モモンガは、骨格の咬合を軽く響かせるように歯を見せ、呆れ混じりに微かに骨の顎を動かす。

「……まあ、そこまでやる奴じゃないと思うけどな」

 

ルプスレギナはにっこり笑い、指を立てて軽く敬礼のような仕草を見せる。

「はいっす!悪戯もほどほどにしておきますっす!」

 

モモンガは赤い魔眼をわずかに細め、満足げに頷く。

執務机越しのやり取りは、一瞬の静寂を経て落ち着きを取り戻した。

 

机上の書類や魔法陣の光が微かに揺れる執務室の中、規律と軽妙なユーモアが絶妙に混ざったやり取りの余韻だけが、静かに空間を満たしていた。

 

 

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