やってきました童実野町、待っていろデュエルアカデミア!
あの後、デュエルアカデミアを受験するかどうか考えてみたが、やはりこの世界ではデュエルが強ければ有利な点が多々あるようだった。そりゃデュエルで世界が回ってるもんな。そうと決まれば、わざわざ受験料を無駄にする必要はない。
しかし未だにこの世界に落とされたのは解せない。確かに“魔法を使ったり、魔物を召喚する”けど、それで“遊戯王”というのは何か違うだろう…その辺りについてはカードリストを確認していて知ったことだが、シハーブは《ランプの魔人》というカードの精霊らしく、ランプの中を見せてもらうとそのカードが入っていた。きっとそれが関連しているのだろう。
そもそも何故精霊のカードがあっちの世界に流れてきていたのかは分からないが、恐らくこれからも分かることはないのであろう。それに興味もない。
それと、山積みのアタッシュケースにはまさに“全て”のカードが入っていた。三幻神や社長の嫁や三幻魔、トゥーンやナンバーズもおかまい無しに入っていたので、それらはもちろん自重して、シンクロやエクシーズも世界の法則が捻曲がる気がするので同様に自重することにした。原作効果のカードとOCG効果のカードの両方がリストにあったが、それは適当に使い分けて行くとしよう。
とりあえずはあっちでも使っていたお気に入りの奴らを適当に使って頑張ってみることにしよう。アニメでは5D'sの回想シーンでしか出てこないとはいえ、この時代ならちょうどいいはずだしな。
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初めて来た場所なので受験会場が分からないかもしれないと思ったのだが、そんなことはなかった。何故なら大量の受験生が会場目指して歩いており、それについていけばどうやっても迷いようがないのだ。
受験会場に到着し、受験票を見せて筆記試験会場に移動する。筆記試験に合格しない限り実技試験を受けることも出来ないはずなんだが…確か実技は100番台が1組目だったか?この会場だけでどう見ても500人近くいるんだが…倍率が気になる所だ。
さて、問題を見てみよう。
…第一問
《青眼の白龍》の種族、属性、攻撃力、守備力、攻撃名を答えよ。*この問題に答えられなければ即不合格とする。
…どうやら社長が不合格者量産の原因だったようだ。社長しか持ってないカードなんだから、ステータスの全てを知らない人もいるだろう。何せこの世界には何故か遊戯王Wikiのようなものはないので、知っているカードは見たことのあるカードか噂で聞いたカードという程度である。尤も、社長の嫁は決闘者王国やバトルシティの再放送も時々やっているのでかなり有名ではあるのだが…でも攻撃名って個人個人で違うんじゃなかったか?まぁいいけど。
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問題は一問一点の100点満点だったようで、一応回答欄は全て埋めはした。筆記試験の合格発表は一時間後に掲示するとのこと。いや、早過ぎるだろう。採点員はどれだけ優秀なんだ。それとも機械で読み取りなのか?記述式なのに?
…などと考えている間に、採点が終わったらしい。予定より15分早いなんて、KC社の仕事っぷりは尋常じゃないな。
張り出された結果を見ると…7位か。思いのほか上位に食い込んだようなので、実技も妥当にいけばラーイエローかな?オシリスレッドだと複数人で一部屋みたいだから、ラーイエローのほうが嬉しいんだけど。ラッキーセブンだなんて縁起もいいし、なんとなく嬉しい。
そして名前も張り出されるおかげで分かったのだが、時間軸は遊戯王GXで間違いないようだ。1番に三沢大地、110番に遊城十代、119番に丸藤翔を発見した。アニメは一応見ていたし、なんとなく話の筋道は覚えている。これは中々愉快な学生生活を送れそうだ。
さて、ホテルに戻ってデッキ調整かな。
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今日は実技試験だが…会場の海馬ランドは目立つため非常に分かりやすい。しかも道行く人に聞いたとしても全員知っている場所だから、迷う隙がない。迷ったら困るんだが。
受付を済ませてデュエルを観戦しているんだが…《天空の聖域》をフィールドで使っているのに、天使族が召喚される様子が全くないという状況はどういうことなんだ。あ、受験生が負けた。114番はリタイアっと。
そうこう待っている内に俺の番だな。負けるつもりはないが少し緊張してきた。ちなみにシハーブは、鞄の中で待機してもらっている。そもそもデッキに入れるようなカードでもないため、ランプのなかに置きっ放しというのが正しいが。
「受験番号7番、代田葵です。よろしくお願いします」
「「決闘<デュエル>!」」
葵LP4000
試験官LP4000
「先攻は受験生である君に譲ろう」
試験だからって随分優しいな。それにしてもやっぱり先攻後攻は言ったもの勝ちだったのか。これからは積極的にならないといけないのだろうか。
「ありがとうございます。ドロー、俺は《デュアル・サモナー》を攻撃表示で召喚!カードを一枚伏せてターンを終了」
《デュアル・サモナー》ATK/1500
「私のターン、ドロー。私は《怒れる類人猿》を攻撃表示で召喚!」
《怒れる類人猿》ATK/2000
でた、下級1900ラインの敵!下級の刺し合いだとほぼデメリット無しモンスター!
「バトルだ。《怒れる類人猿》で《デュアル・サモナー》を攻撃!バーサークナックル!」
向かい合う召喚師と猿。猿の先制攻撃で吹き飛んで倒れ伏す召喚師。ドラミングを始める猿。…なんか青い奴らに笑われている気がする。俺も少し笑った。それにしても攻撃名は言わなきゃいけないんだな。どうしよう、何も考えてなかった。
「《デュアル・サモナー》は一ターンに一度、戦闘によって破壊されません」
「だがダメージは受けてもらおう」
《怒れる類人猿》ATK/2000
《デュアル・サモナー》ATK/1500
葵LP4000→3500
「ふむ。私はこのままターンを終了する」
伏せカードは無しか。手札に伏せるカードがないのか、それとも入試デュエルだから手を抜いるのだろうか。どちらにせよこっちとしては都合がいいので、気にしないでおこう。
「エンドフェイズ時に《デュアル・サモナー》の効果発動!ライフを500ポイント払って、《デュアル・サモナー》をリリ…生け贄に、手札からデュアルモンスター《ヘルカイザー・ドラゴン》をアドバ…生け贄召喚!」
《ヘルカイザー・ドラゴン》ATK2400
葵LP3500→3000
マスタールールに慣れていたのでついつい用語を間違えそうになるが、この時代ではまだ生け贄召喚なのだ。そうこう思っている間にサモナーが消えて、その奇抜な格好の基となったであろう雄大なドラゴンが現れた。ドラゴンのままだと格好いいのに、コスプレにすると残念だよなぁ…
「俺のターン、ドロー。《ヘルカイザー・ドラゴン》を再度召喚!」
召喚の魔力を注がれた《ヘルカイザー・ドラゴン》が光り輝き、その雄々しさに磨きがかかる。…それにしても、さっきから上に居る青い制服の人の目線が超痛いんだけど。興味ないフリしてちらちら見てるのバレバレだから。もしかしてアレがカイザーか?
「わざわざ召喚権を消費するなど、二度手間でしか「うっさい!二度手間言うな!」すまない…」
おっと、ついカッとなって試験官に暴言をはいてしまった。だがな、通常モンスターとして扱われるってのは便利なんだぞ!
「更にリバースカードオープン。罠カード《デュアル・ブースター》を発動!このカードを装備し、《ヘルカイザー・ドラゴン》の攻撃力が700上昇します」
フィールドに発電機のようなものが現れ、《ヘルカイザー・ドラゴン》に力を供給する。OCGでは《スーペルヴィス》の陰に隠れてしまったカードなので、対戦で使われたのをみたことがない。自分も相手もこいつをわざわざ破壊するような状況は見当たらないし、二つ目の効果とか使うことはほとんどないだろう。
《ヘルカイザー・ドラゴン》ATK/2400→3100
「攻撃力が3000を超えただと!」
いや、そんなに驚くことじゃない気がするのは俺だけだろうか?上級モンスターで装備魔法使ってようやく3000を上回ったってだけなのだが。だからカイザー(仮)はそんなに目を輝かせるな。隣の人…多分明日香さん…が引いてるから。
「《ヘルカイザー・ドラゴン》で《怒れる類人猿》を攻撃!カイザーバースト!」
《ヘルカイザー・ドラゴン》の口からの光線で消し飛ぶ猿。そして天高く咆哮する《ヘルカイザー・ドラゴン》。ふと気になったのだが、こいつ実体化してないよな? そんなことしてたら会場が大惨事になってしまうのだが…
「くっ」
《ヘルカイザー・ドラゴン》ATK/3100
《怒れる類人猿》ATK/2000
試験官LP4000→2900
「さらに、再度召喚された《ヘルカイザー・ドラゴン》は、1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる!」
「なんだと!」
いちいちリアクションの大きい人だな…まぁこっちもテンションが上がってきたから、人のことは言えないんだけどね。ソリッドヴィジョンを使ったデュエルはなかなか新鮮で楽しいなぁ。…ソリッドヴィジョンだよな? ここで試験官が消し炭になったりしたら笑えんぞ。
「《ヘルカイザー・ドラゴン》で直接攻撃<ダイレクトアタック>!カイザーバースト、第二打ァ!」
「うわあぁ!」
《ヘルカイザー・ドラゴン》ATK/3100
試験官LP2900→0
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ふぅ、上手くいった。そして試験官が消し炭にならなくてよかった。どうやら実体化させようと思って召喚しなければ、実体化はしないらしい。それなら安心してデュエルできるな。
「ありがとうございました」
「お疲れさま。観客席に戻ってよろしい」
1ショットキルを成功させたためか、観客席はざわついている。なんといっても初期ライフ4000って一瞬で溶けるからなぁ。それこそリクルーターでも、三回直接攻撃すれば終わってしまう。8000でも大差ないと言ってしまえばそこまでだが、やはり4000は少ない。
ひとまず観戦にもどるとしよう。三沢のデュエルがちょうど終わったところか。しかし試験官の使っていた【超防御デッキ】ってどうやって勝つつもりなのか…《ウェポン・チェンジ》でも使うのか?
『むむ、精霊の気配を感じますぞ』
ランプをこすってもいないのにシハーブが出てきた。というかお前精霊の気配とか分かるんだな。ついでに周りの人たちは…どうやらシハーブが見えてる人はいなさそう。シハーブの目線の先を追うと水色髪の少年とメッシュの入った茶髪の少年が話している所だった。
「多分、あれが遊城十代ってことだろ。ちょうど今来たみたいだしな」
『ほうほう、あれが主人公というわけですな。某、年甲斐もなくワクワクしてきました』
朗らかに笑っている所悪いが、シハーブの見た目でワクワクされても気味が悪い。とりあえずあっちの“主人公の愉快な仲間たち”と合流して、主人公の記念すべき初デュエルを一緒に観戦するか。
「こんにちわ、筆記1位の三沢大地くん。隣いいかな?」
「そういう君は、さっき1ショットキルを成功させた受験番号7番くんだね。隣は空席だから座るのは構わないよ」
「なんだ、見ていたのか。俺は代田葵。葵で構わない。それじゃ遠慮なく座らせてもらおう」
つつがなく挨拶も終わり、十代とクロノス教諭のデュエルを観戦する。翔?そういえば居たみたいだけど、食い入るように十代の様子を見ているから俺に気付いているかどうかも怪しい。
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「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!先生!」
三沢と意見交換しながら十代のデュエルを見ていたのだが、アニメと同じく使用デッキは【E・HERO】で、精霊も《ハネクリボー》だったので安心した。
しかし派手なデュエルだった。俺のときはフィールド魔法とか使わなかったし、あんな派手なエフェクトもほとんど出なかった分、より興奮するというものだ。…周りの興奮は十代がクロノス教諭を倒したことによるものばかりだが、アニメで知っていたのとは別にしても、あちらでは8000のライフが一瞬で溶けるなんてよくあることだったので、あまり驚いていない。
そういえばこの世界の人々はカード知識が随分ちぐはぐな気がする。解説していた三沢は筆記一位だし、やっぱり知っている人は知っているものなのだろうか…そのわりには先生が知らないというのが解せない。
まぁいいや。お腹も空いたし、帰るとするか。
初回はハデなぐらいがちょうどいいかな、と思いワンショットキルする方向に。筆者はデュアルの中では《マジック・スライム》が一番のお気に入りです。専用構築をするぐらいにはお気に入りなので、《マジック・スライム》が輝けるように精進したいですね。
基本的に原作のデュエルシーンはカットしていく方針です。
それにしてもカードの詳細な効果とかを出すべきかが悩みますね…
要望が有ったら追加していくぐらいのスタンスで良いんでしょうか?