今回はマシュの特訓完了から、題名通り弓兵戦です。
とはいえ、ここもネタバレ防止の為にサクっと終わるかも。
……というか、普通にこのメンツでプレイすると、ぶっちゃけこうにしか見えなかったというだけですが。
という訳であらかじめ皆様にこれだけ言わせて頂きます。
――――――赤弓及び紅茶ファンの皆様。
誠に申し訳ありませんでした。(土下座
と、いうわけでカッコイイエミヤしかやだor彼が不遇なのは癪に障るという方は冒頭だけ見てプラウザバック推奨です。
では、本編をどうぞ。
特訓開始より大体5時間ほど。
体力続いてるのを見るとやはり英霊っていうのは規格外なんだとつくづく思う。
まあ、何はともあれマシュの特訓が終了した。
顔つきも前より少しキリリとなって、成長した感がすごい。
締めの試験もどきでなんとか宝具も使えるようになって、結果だけ見れば上々の仕上がりといったところである。
よかったよかった。
本当に、よかったよかった。
……俺はウィっカーマンと全力で鬼ごっこした上に片腕が大火傷のトンデモ状態になったがな!!!!!!!
「ごおおおオオオオォォォォォォぉ………」
「あー……すまん。マジですまんとしか言い様がねぇ……取り敢えず、もうチョイで治るから我慢しろ」
「ういいィィィィィ…」
左腕が痛いめっちゃ痛い。ウィッカーマン火力ヤバイ。
マシュの宝具は確かに防御特化というだけあって殆どの火力や熱から俺を守ってくれたが、それでも全ては無理だったようで、結局、とっさにガードで出した腕のうち、服がおおっていない部分が丸焼け寸前と化した。
どうも所長曰く俺が今来ている一件拘束服にデザインの似ている白(かった)服は上下とも礼装の一種で、下手な防爆服よりも堅牢且つ丈夫らしい。
また、魔術的な要素で熱や寒さに対しても高い防御力を有しており、被っていなかった部分以外がほぼ無傷なのはそれのおかげなんだとか。納得である。
クー・フーリン兄貴がルーン魔術で治癒促進とかしてくれているがそれでも痛え。
なお、その防御に失敗したマシュだが、今現在俺の火傷の部分を舐めようとしていたため(おそらく以前誰かから『唾つければ治る』or『舐めておけば治る』と聞いていたのを実践しようとしたのだと思う。戦闘訓練もしていたと言う前の発言からも十分に考えられる)に、ヘラクレスに取り押さえられつつ所長から医学的、生物学的見地から基づいたありがたい説教および指導を食らっている。
なお、牛若丸は自分に出来ることはこれくらいだとして警戒に回った。
見た目はともかく戦の天才GJである。
取り敢えず何でこうなったかを簡単に思い出すと、要はマシュの宝具が使えない事に起因する、クー・フーリン…面倒なのでクー先生と呼ぶが、彼のスパルタ訓練がそもそもの原因である。
指導の最終段階として彼はマシュの宝具使用不可について言及した。
曰く、『本来は普通に使えるはずなのに本人の理性が邪魔をして使えていない』と。
要は元々人間だったということと、マシュ自身がどうも何やら面倒くさい何かを抱えており、それが原因で宝具の使用に弊害が出ているということだった。
故に、精根尽き果てた状態な上嫌でも使用せざるを得ない状況に叩き込み、心の底から使用を必要とすれば使えるはずだ、との事だった。
ここまではいい。
ここまでは。
――――――問題はなんでそんな切羽詰った状態にするための生贄として俺が選ばれたか、だ!
いや、一応理解はできる。
マシュのマスターは俺。つまり俺が死ねばマシュも消える。
運命共同体故の弊害というやつだ。
なるほど確かに、あの菌糸類の性格上、やつ一人ではおそらくそこまでの段階には行かないであろうと俺ですら分かる。
だから別の誰かのを巻き込んだほうが効率いいどころか成功率爆上がりだということもよくわかる。
……ただ、さぁ………
なんで事前情報もなくいきなり宝具開帳の上、追いつかれたら即DEADの鬼ごっこが強制開始なのかがよくわからん。
せめて一言あっても良かったっすよね?クー先生…
◇
取り敢えず、俺の怪我がある程度治り次第、再び俺達は歩を進める事となった。
目的地は柳洞寺――――――今回の騒動の根幹であると思われる、“大聖杯”の鎮座する洞窟である。
道中の敵もより強力に――――――なってるのかが全然わからん。
いや、だって出てくるのは相変わらず骸骨とマドハンドだけだし、なんだかとんでもねぇ唸り声(なんとなくヘラクレスに似てる気がした)が聞こえた所はスルーしたし、偶に影法師モドキが襲ってきたりもしたが、難なく撃退できてるし。
いやはや凄いね英霊って。
あっという間に柳洞寺の石段の真下まで来れてしまった。
周囲は山火事でえらい事になってるが、何故か熱を感じないということは、ここが明らかに異常だという証拠だろう。
むしろ肌寒さすら感じる。
これは所長も同じ――――――否、どうやら所長の方がきついらしい。
顔を青くして、しきりに服の上から体をさすっている。
明らかに気温が低い所に放り出された人間の動きだ。
こんな火の海のど真ん中手前だというのに、明らかにその動作はおかしすぎる。
どうも、純粋な魔術師としての素養がある彼女と俺では魔術的な存在―――この場合は聖杯だろう―――への感覚が違うらしい。
俺は肌寒い程度で何とかなっているが、彼女はモロに影響を受けているようだ。
――――――マズイな。
そう、心の中で独りごちる。
見ればクー先生も気付いたようで、直ぐに何かの魔術を所長にかけていた。
おそらくは、魔術的な耐性を一時的に上げるものだろう。
少々あと、所長が少し持ち直したように見えるのは気のせいではないはずだ。
左腕で所長の手を取り、無事な右腕で何かあった時用に投擲物としてあの柄だけのナイフを持ちながら先導するクー先生の後を着いていく。
左腕は大分回復しているが、少し引き攣る。
戦闘となったらおそらく使い物にはならない。
その事だけが心配事として頭に引っかかるが、事ここに至ってはもはや仕方ないと受け取る以外に道はない。
「―――さて、鬼が出るか蛇が出るか……てか?」
そう呟いて、うちのサーヴァント3人に目配せする。
3人とも力強く頷き返してくれた。
それにこちらも頷いて返し、目の前の洞窟へと一歩を踏み出す。
「――――――行くぞ」
返事は――――――なかった。
◇
後ろを着いてくる二人の少年少女を見ながら、クー・フーリンはこう思う。
はて、自分は思い違いでもしていたか?と。
あの時遠目に見たこの少年の希薄さは、それは異常なものだった。
しかし、今はそこまで希薄なものは感じられない。
むしろ、逆にその存在感を増していると思えてさえくる。
まるで、周囲から“何か”を吸収しているかのようだ。
――――――何かを吸収?
不意にクー・フーリンの脳裏にとある事が思い浮かぶ。
それは遥か昔、影の国で師であるかの国の女王から魔術を学んでいる時に、ちょっとしたこぼれ話として教わったことだった。
……しかし、それはないだろう、と彼は頭を振ってその考えを追い出す。
まず、そんな存在がいるとしたら、ここまで自我を確立している事其の物が異常なのだから。
◇
「――――――空器という起源?」
「起源というよりは……そうだな。体質、と言うべきだろう」
そう言いながら、影の国の女王は顎に手をやって考え込んだ。
それを見ながら、当時まだ若かったクー・フーリンは少々驚いた。
影の国の女王―――スカサハは、クー・フーリンが入ってくる前から、多数の英雄達を指導、教育し、輩出してきた上、本人も長い時を生きてきた、最上級の教師にして、一人の人生経験豊富な人間である。
そんな彼女でもこのように悩む事があるのか、と、彼は素直に驚いていた。
「……なんだ?」
それに気付いたのか、スカサハはチラ、と彼に視線を向けた後、背筋も震えるような笑みを浮かべながら、こう問いかけた。
慌ててクー・フーリンはなんでもないと言葉と身振りで弁明する。
そんな彼に呆れたように、少しだけ嘆息して彼女は再び教鞭を取った。
「……あのな、幾ら長い事生きている私だからといって、実際に見た事がなければこういう反応にもなる。――――――そも、その体質の人間は、基本的に長い事生きてはいられないんだ」
持って生後1年程度だな、と彼女はその後に続けた。
それに対して、クー・フーリンは何故だと問いかける。
たかが体質でそんなに早く死んでしまうのか?と。
するとスカサハは、軽く笑いながらこう答えた。
「お前
――――――例え何も分からぬ赤子だろうと、自分が誰かもわからないのに、人間が正気を保てると思ってるのか?」
と。
◇
と、そこまで思い出した所でフードを後ろから引っ張られ、彼の意識は現代へと引き戻される。
何かと思えば件の少年が怪訝そうな顔で正面を指差していた。
ん?と思いながらその方向に目を向けると――――――居た。
割と自分とは何故か因縁深い、あの白髪褐色の弓兵が、トレードマークである赤い外套を纏わず、髪も下ろして、尚且つ、
黒い靄の様な物を体に纏わせたまま、そこに立っていた。
「……うわ」
思わずそう声が漏れる。
それで何かを察したのか、少年―――志郎がさらに顔を顰めながら、確かめるように言葉を吐き出した。
「知り合いですか……それも相当嫌なタイプと見た」
「まあ、な………実力は認めるが、えぇれえ嫌味ったらしくて不快な野郎だ」
「うわぁ一番友達にしたくないというか知り合いにしたくタイプじゃないですかヤダー…」
「だろ?しかも形から入るタイプな上にせこくてなぁ……挙げ句の果てに沸点が低い」
「それ、大人としてアカンレベルでしょ」
「――――――聞こえてるが?そこの槍兵崩れと小僧」
その言葉に目を向けると、弓兵はその体制こそ変わってはいないものの、眉間にビキビキと血管を浮き上がらせていた。
傍目にもわかる。――――――めっちゃ怒っていた。この上なく怒っていた。
濃密な殺気が抑えられているはずなのに感じられた。
そんな彼を目にして、クー・フーリンと志郎は顔を見合わせると、次の瞬間――――――
――――――だってわざと聞かせてるし!」」
綺麗な笑顔とサムズアップであった。
次の瞬間、なんの音もなく二人が居た所に大量の刀剣やらなんやらが降り注いだのは言うまでもなかった。
◇
志郎がそれを瞬時に飛び退けて避けたのは、ほぼ運である。
なんか来るなと思うより早く、肉体は危険を察知し、動いていた。
あと数俊遅れていれば、彼の体は剣山の様になってしまっていただろう。
一方のクー・フーリンはルーン魔術を用いて矢よけの加護でも発動させたのか、弾道を全て逸らしている。
しかし、どうやら弓兵はそれを見越していたようで直ぐにターゲットを志郎一人に絞ると、その手に携えた弓からまた別の刀剣を飛ば――――――
――――――隙有りィィィィ!!!!」
―――す前に、上空から飛び出してきた露出多めの痴女―――牛若丸に強襲される。
それに対応し、今度は弓兵がその場を飛び退いた。
―――が、
「■■■■■■■■■――――――!!!!!!!」
「何っ……っ!??」
スグその後ろから飛び出してきたヘラクレスの一撃をモロに喰らい、そのまま後方へとブッ飛ぶ。
更にその後ろには――――――
「で――――――ええええぇぇぇぇい!!!!」
「っオオオォォォォォ!?」
――――――すでに先回りしていたマシュが、その大盾でもって、体当たりを仕掛けた。
咄嗟に対応するところは流石英霊というべきだが、それでもヘラクレスの一撃は重かったらしく、弓兵はいつもよりも弱い力でしか対応する事ができない。
ややあって、彼女の胆力に負けて、弾き飛ばされてしまう。
何とか転がらずに着地するも、更にそこへと魔力の弾丸による攻撃と――――――
―――って、なんでさ!?」
――――――何故か、ある武器の“柄”だけがすっ飛んでくる。
何とか手に出した使い慣れている2振りの剣で叩き落とすも、気づけば弓兵は丁度サーヴァント4人に囲まれているという状況に陥っていた。
思わず弓兵は舌打ち――――――した瞬間、
「――――――か か れ ェ ェ ェ ェ !!!!!!」
「「「うおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」」」
「■■■■■■■■■■■■■■■――――――!!!!!!!!」
「え!?ちょ、まっ!!??」
そんな掛け声とともに、4騎のサーヴァントに一斉に襲い掛かられる。
たちまち戦略的撤退を選択するが、時既に遅し。
哀れ弓兵は割といつもよりテンション高めなクー・フーリン、目が据わっている牛若丸とマシュ。そしてあいも変わらず気合入りっぱなしのヘラクレスによってボッコボコに蹂躙されたのであった。
――――――もうどっちが悪人だかわからんな、これ。(作者談)
いかがでしたでしょうか?
どうも雑炊です。
再度いいます。
ファンの皆様まじごめんなさい(土下座
実際にプレイすると大体こうなると言うのは――――――あ、ハイ。いいわけですよね。すいません。
一応次回は格好良くなる予定ですので、それでご勘弁を……
因みにこの時、うちのメンツは
マシュ 30
牛若丸 30
バサクレス 30
AUO 40
でした。
サポートはフレジャンヌ 55でした。
……うん。なんだか居たたまれませんね。
でも、全力で行くのが礼儀だと思いますし……ね?(何がじゃ
というわけで解説行きましょう。
空器
→後々説明はきちんと入れます。
ただ、師匠の説明でわかった人は、大体それであってる可能性が高いです。
ヒントは……強いて言うなら『ボラー』でしょうか?
はい、毎度お馴染み私の趣味ですね。はい。すいませんほんと。
でも、志郎くんはだからこそ何気に異常です。
弓兵の扱い
→別に私嫌いじゃありませんよ弓兵。
勘違いされないように言っておきますけどむしろ好きな方です。
でもまあ、今は敵ですので……(目逸らし
こんな所でしょうか?
ではまた次回。