Fate/グダグダ進撃隊   作:雑炊

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大聖杯到着までです。
今回も色々とキャラ崩壊凄まじいので、ご注意ください。









あと、引越し先は西岡崎に決定しまして候。(独り言


では、本編をどうぞ。


ボス戦直前なう

「うし、終わーり」

 

そう言いながらサーヴァント4人にボッコボコにされた上、止めと言わんばかりにウィッカーマンに伸し掛られた弓兵―――エミヤをクー先生に手伝って貰いながら適当な鎖やらなんやらでグルグル巻きにする。

事ここに至っては本人も特に抵抗の意思はないようで、頭が痛そうな表情を浮かべながらなすがままになっていた。

 

割と可愛そうだが仕方ない。こっちだって命は惜しいのだ。

ならば、手段なんぞ選んでいられるわけもない。

 

「……と、いうわけで尋問開始だオラさあ情報吐きやがれ」

 

「おいちょっとまて!!その手に持ったわりと長めの綿棒はなんだ!?なんでそんなもの持ちながらゆっくり近づいてくる!?あと周囲の奴らは何故そんなに私を哀れんだように見る?!」

 

そんなもん、これからお前が何をされるかわかったからに決まってるんじゃないですかね?

そう、口には出さないながらも芋虫状態になった弓兵の上にどっかと腰を下ろす。

チラと見ればマシュと所長の顔が真っ青だ。

どうも何をやるかが想像ついたらしい。

他の連中は何となく哀れんでる感じなので、まあ、何をするかは想像つかないが酷い目にあうのは解った、というところだろう。

 

 

 

 

 

まあ、あながち間違っちゃいないのだが、今からしようとしているこれ、実は立派な医療行為でもあったりする。

 

……まあ、ぶっちゃけ半ば拷問に近いのだが。個人的な感想を言うと。

 

そう思いつつ弓兵の鼻に指を軽くひっかけて、同時に綿棒をスタンバイさせて一言。

 

 

「んじゃ、質問に答えてくださいねー。キョドったり黙ったり取り敢えず何かしたら容赦無く行きますんで」

 

「……え!?あ!!そういう事か!!!これはそういうことか貴様!!!おいまて割りとそれは酷過ぎるのでは―――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、そういうの、いいんで」

 

 

そーれブ ス ッっとな。

 

 

直後に何とも言えない悲鳴と粘膜を弄りまわすような音。

そして時折、男性の盛大なくしゃみの音が洞窟内に響き渡ることとなった。

 

 

 

 

……ほんと、痛みよりも擽られるよりもよっぽどキツいよなぁ……コレは。

 

 

 

 

尋問は意外と早く終了した。

………というか、どうもこの弓兵……エミヤもこちらに戦闘を仕掛けてきたのは自己意志ではなく、聖杯に取り込まれたことにより叩き込まれた追加プログラムのようなものの所為であったらしい。

 

 

 

 

 

まあ、

だとしても容赦はミリレベルで無いわけだが。

 

「先輩。この弓兵の武器。とても欲しいです」

 

「うん。許可する。もってけドロボー」

 

「いや私の所有物だからな!?君に決定権はないからな!?そしてそこのフード男は意気揚々と渡すんじゃない!!」

 

そう、蓑虫状態でヘラクレスに俵抱きされたエミヤが抗議する。

それをサラっと無視しながらクー先生がエミヤが使用していた双剣の内黒い方をマシュへ。白い方を俺に渡してくる。

 

受け取り、軽く振ってみて感触を確かめる。

……良い。凄く良い。

さっきまで拾った鉄パイプなどとは比較にならないレベルで、こう、手にフィットする感覚がする。

重さ自体も然程無く、軽く振るだけでヒュンという小気味良い音を立ててくれる。

クー先生から事前に『投影魔術』とやらで魔力を編んで実体化させられた、過去存在していた実際の宝具のレプリカ…つまり劣化品だと教えてもらっているが、実際の物がわからない俺としては、これが劣化品などとは思えない。

また、聞く限りによると投影魔術は些か精度が落ちるとは言え、エミヤほどの技量であれば『起源』に沿わない物品でも実用に耐えうるレベルで実体化が可能なのだという。

 

………つまり、それは解析できてしまえば、日用品から趣向品その他諸々まで作れるというわけで……

 

 

「………言いたくないですけど、この投影魔術って考え様によってはエライ便利ですよね。だって電球とか、それこそ洗濯バサミとか物干し竿とか一々買いに行く必要ないですもんね。……どうにかして、使えるようにならねぇかなぁ……」

 

「……君のその思考は確実に魔術師に喧嘩を売っているな……というか、現在進行形で売っているのか?そこの娘が凄い目で貴様を見ているが」

 

「え?いやいやそんな気はないですよ?ただ、貧乏人たる俺個人としては使えるなら相当生活費浮くなぁ、と思っただけ……痛い痛い痛い所長痛いですって左手掴まんで下さいってイタタタタ!!!!!!!」

 

「あ ん た は ちょっと黙ってなさい真面目な場面でしょうがァァァァ!!!」

 

「アッー!」

 

 

 

 

 

 

割と余裕そうに苦悶の声を上げる少年を見て、蓑虫状態でヘラクレスに抱えられているエミヤは思う。

どこかで見たようなやり取りだと。

 

否、見たことはないし体験した事もない光景ではある。

確かに目の前の少年は忌まわしき過去の自分と同じ名前な上に、怪我している左腕も包帯に血が滲み、隙間から見える腕自体は火傷のせいか、薄暗い洞窟の中では元から褐色だったようにも見える。

その見た目は――――――

 

 

(―――ああ、クソッ)

 

思わず心の中で、昔の口調で悪態をつく。

何故ならば、その見た目になど自分はなったこともないし、見た事もないはずなのだ。

だというのに、目の前のそれは、確かに自分の中で『見覚えのあるものとして』処理されている。

一体それはいつの自分の記憶なのだろうか?摩耗し過ぎた自分では、既に思い出すことすら叶わないらしい。

 

しかし、そこに更に拍車をかける物として、青年の顔立ちがある。

 

黒い髪、青に近い黒い瞳。

性別も、格好も、何もかもが違う。

 

…というのに、その顔を見ると、ある人物が想起される。

かつて自分を冬の川に突き落としたり、ある世界線では自分をサーヴァントにしたりと、まあ色々と縁がある彼女のことを。

 

 

「………あなたのような人でも、そんな顔をするのですね」

 

不意に、横合いからそう声をかけてきた者がいた。

見れば――――――思わず過去の口癖が出そうになるほどの、肌を露出させた、一人の少女。

先ほど自分に不意打ちをかましてきた、少年のサーヴァントの一人だった。

 

「…そんな顔?どんな顔だというのかね」

 

自然と口調が刺々しいものになる。

しかし、特に気にした様子もなく―――というか、気付いた様子もなく、といったふうに、

 

 

あっけらかんと、彼女は言い放った。

 

 

 

「あ、いえ――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――酷く泣きそうで、でも笑ってしまいそうでしたので…」

 

 

 

 

 

 

 

さて、エミヤの案内に従い、洞窟内のマドハンドとスケルトンを嬲り殺しにしつつ奥まで進むと、いよいよなんだかダンジョンのボス部屋みたいな所に辿り着く。

巨大な光の柱が天へ登るようにそびえ立ち、その下をぐるっと石の壁が囲っている。

なるほど、見ようによっては杯と言えよう。

……どっちかといえば、大釜か土鍋の方が似合いそうな気がしないでもないが。

 

――――――んで、

 

 

 

 

 

そこへと至る丁度壁の手前あたりに、黒いドレスの上から甲冑を着込んだ見事な金髪に恐ろしく白い肌の、たぶん女性であろう人影が剣を携えて仁王立ちしている。

 

 

 

うーわ帰りたい」

 

「先輩。心の声が漏れています」

 

「あ、すまん」

 

そんな会話をしながらも、視界はそこからずらさない。

 

離れているのに威圧感と存在感が半端ないのは、傍目からして明らかだ。

と、すれば、である。

 

 

クー先生からの事前情報とエミヤからの情報によれば、あれこそが――――――

 

 

 

 

 

「……お初に、お目にかかるって言えば、よろしいんですかね?………えーっと」

 

「……別に呼び方はなんでも構わん。セイバーでも、アルトリアでも好きに呼ぶがいい。どうせ、全員纏めて剣のサビになるだけだからな」

 

「あ~………じゃあ、好きに呼ばせてもらいますわ。

 

 

―――アーサー王」

 

そう呼びかけると、少女――――――アーサー王は、凄惨な笑みを口元に浮かべながら、ゆっくりと動き出す。

その動き、正しく王の歩みと呼ぶに相応しい、堂々たる覇気を持ち……ってか?

威風堂々、見た目に囚われてはいけないと、一瞬でわかるほどの迫力だった。

 

 

 

 

「……さてはそこの青フードと使えん黒執事から聞いたな?如何にも私こそがアーサー王……ブリテンの覇者。そして、名だたる聖剣の中でも一際輝くもの――――――エクスカリバーの、使い手である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――よし、お仕事終了。おい、そこの女難EX黒執事と槍の当たらん青元槍兵今魔術師。海まで釣りに行ってブリを釣り上げて来い。私はブリの照り焼きとほかほかのご飯と味噌汁が食べたい。山ほど。

 

さあ、早く。いけ。さあ行け。行くのだ。ごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはん」

 

 

 

『だぁぁぁぁぁぁ!?』

 

瞬間、エミヤとヘラクレスを除いた全員がその場でズッコケた。

即座に持ち直して見てみればエミヤは静かに涙を流しながら何か言っている。

耳を澄ますと『せめて………せめてあと少しだけ真面目にしててくれれば………!』とか言っている。

クー先生も立ち上がりながら、「そういやこういう奴だった」と、頭が痛そうにしている。

というか、実際痛そうだ。

どうもコケた時に頭を地面にぶつけたらしい。ご愁傷様である。

 

そして、所長。顔を手で覆ってさめざめと泣かんでください。

たぶん、この後もきっと最後までこんなノリですから。うん。

 

 

 

 

……あ、マシュ。そのゴマ団子、俺にも貰える?

 




いかがでしたでしょうか?
どうも雑炊です。


私の描くボスキャラはどうしてこうギャグに走るのでしょうかね?(白目
やっぱり今回も暴走してくれやがりました。

ちなみにセリフにコソっとネタを入れ込んでたりもします。

では解説を。


尋問
→わかる人にはわかる。
具体的に言うと内科でインフルの検査って言えばわかると思う。


あれはマジメに拷問物(真顔


志郎くんを見たエミヤの反応。
→まあ、簡単に言うとHFの士郎っぽくなってます。今の志郎くんは。
また、公式でグダ男は凛のTSした姿をコンセプトとしてるとか言ってたのでこの反応です。


騎士王
→リリィ以降は多分腹ペコというスキルが備わってるのではないかと思う(え

というわけで今回はここまで。
ではまた次回。
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