Dawn Of The Human Beingとか文明崩壊エンドとかにしか使えないじゃないですか(; ・`д・´)
Epilogueじゃ最終回だし(´・ω:;.:...
「オヤジ! なんで、そんな馬鹿なことを!?」
「俺は○▽×◆だからな……◆◆△●と●◇●のことは任せたぞ」
・・・・
・・・
「兄さん、今日はこの辺で終わりに……」
「そこの尾根を越えると今まで植えて来たとこが見晴らせると思うんだ、だからそこまでやろうよ」
「お兄ちゃん、お腹減ったよぉ、ご飯、ご飯!」
・・
・
「………………ケル~! タケル~! 時間だよ~!」
「う? 夢? なんの夢だよ、あれ?」
「ホラホラ、寝ぼけてないで顔を洗う! でもって私においしい食べ物プリーズ!!」
スマホの目覚まし機能と連動したフィーネに今日も起こされた猛。
この機能追加も課金である。
連動アプリで時計をプレゼントすることで、目覚ましやスケジュール管理が可能になる。
ゴツいヘビーデューティな腕時計や、可愛らしいアクセサリの様な時計、懐中時計やキーホルダー型、ペンダント型など(なんせ悪魔なんで手が無かったり、四足だったりする者も居る)その種類も実に多様だ。
フィーネの左手には可愛らしいピクシーサイズの女性用腕時計が巻かれている。
この時計『女神転生Ruina』中でも装備された状態で、フィーネが見せびらかしまくってムルルを羨ましがらせ、ムルルにも時計をプレゼントする破目になった。
ちなみにムルルには合体で変化しても平気な懐中時計タイプのものをプレゼントしたが、嬉しがって蓋を開けたり閉めたりを繰り返していて、壊れてしまわないか心配になるほどである。
ちなみに時計は課金ガチャの景品としても出るが、時計は時計でも鳩時計だったり、ムーブメントの入ってないおもちゃの時計(三回分のマカラカーン機能がある魔反鏡の上位互換、攻略的には当りアイテム)だったりすることもあるので、素直に購入したりする方が安上がりになることも多い。
「タケルはお仕事でしょ? 早くご飯を食べないと! でもって私にもおいしいものプリーズ!!」
「フィーネもこっちにも随分馴染んだなぁ……クリームソーダでいいか?」
「緑の綺麗なシュワシュワにアイス乗ってるヤツよね! うん、いいよ!」
自分の分のトーストをオーブントースターで焼きながら、スマホを操作してフィーネにクリームソーダを渡す。
これで氷結反射、電撃・衝撃耐性が付く。
ログインは仕事後になり、その前に間違いなくフィーネは食事を要求してくるので上書きされて攻略的には無意味になってしまうのだが、仲魔に対して甘いことに関しては定評のある猛である。
「ありがとー! おいしいね♪」のフィーネの言葉で今日一日頑張る気力も湧いてくるのだから、安いものだともいえる。
「じゃ、フィーネはお留守番な?」
「帰ってきたらあっちでブロードウェイだからね!」
「分かってる、分かってる」
VR端末を手に笑顔で返事を返す猛であった。
仕事を終えVR端末を外すと「タケル、おかえり~!」とスマホからフィーネの声。
アプリでは無く、本当にスマホに住んで居る様に感じる。
「ただいま」と返事を返し、スマホを胸ポケットに入れて中と同じ様にコンビニへ。
ついついフィーネの分のプリンも買ってしまい、帰宅後フィーネのジト目を受けながらパソコンの電源を入れて掲示板を軽く巡回する。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【たんけん】お前らお奨めの引越し先を教えろください! その6【ぼくのまち】
1:市ケ谷のサマナー
ここは『女神転生Ruina』のプレイでのお奨め引越し先を紹介するスレです。
自分の住んでいる場所を紹介するもよし、自分が引っ越したいと思っている街を紹介するもよし!
スクショは歓迎ですが、リンク先へのアクセスは自己責任で!
※ 飯テロは時間を選んで!
煽り、荒らしは華麗にスルーしましょう。
過去スレ:お前らお奨めの引越し先を教えろください! その1~5
______(中略)__________
301:神保町のペルソナ使い
飯テロ行きま~す!
つ【スクショ】【スクショ】【スクショ】
カレー3タイプ、神保町ならカレーオンリーで一週間も可能!
そんでもってガッツリカロリー特盛系
つ【スクショ】【スクショ】【スクショ】
本だけでなく、食い物も充実してるのが神保町
(何で中には芳●書店が無いんだ~!!!)
302:明治神宮前の異能者
うぷっ、おじさん、見ただけで胸焼けが……
まあ、中での肉体は若いんだけどね?
ウチの近くは自然たっぷり、原宿や青山や代々木に歩いていける環境
住むには結構いいよ?
現実だと家賃高いけど、この中なら問題無いし
303:父島のサマナー
引っ越してココ来たけど、いいね!
つ【スクショ】【スクショ】【スクショ】
VRなのに空気の違いがはっきり分かるって凄くない?
本土まで最低でも6時間はかかるがな……?
304:恵比寿のバスター
昼から飲むビールは最高だぜ!
つ【スクショ】【スクショ】
ビール記念館の飲み比べセットお奨め!
305:新宿のバスター
食い物屋なら負けてないぞ?
つ【スクショ】【スクショ】【スクショ】
飲み屋なら圧倒的勝利だしな!
何気にオタ系、PC系も充実してるし
それに都内の移動もターミナルだから楽だし
異界も、かなり高レベルまで挑めるバブルの塔があるし
306:府中の異能者
メジャーなトコは引越しでどんどん埋まってくんだろうなぁ
新規参入組が増えそうだな、逆にウチら辺みたいなマイナー目のトコは
307:巣鴨のサマナー
知名度は高いが、移住希望者は少ないと思われる巣鴨に住んでる俺が来ましたよ!?
贋者の傷痍軍人かと思ったらゾンビソルジャーだったり
そのゾンビソルジャーにお婆ちゃんが塩大福あげたりしてるけどな!
視界に入るの高齢者多いけど、暮らしやすいよ、わりと!
だから、若者カモン!!!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
エリリが「引越ししようかな?」などと口にしていたので見たスレッドだが、半分飯テロスレになっていて星評価をしている人間すら居る始末である。
やはり中野に限らず食べ物には妙に力が入っている。
「ファミレスとコンビニとブロードウェイだけじゃなくて、もっといろんな店に行ってみるか?」
「前に言ってた喫茶店?」
「商店街の中にある様なトコでもいいかもな?」
会話しつつスマホをVR端末に接続してログイン。
見えてはいないのだがスマホを繋いだ状態だと仲魔が側に居る感じでログイン出来る点も猛が連動アプリで気に入っている点だ。
たまに「仕事のログインの時に繋いでいたらどうなるんだろう?」と思ったりもするが、流石に現実で金を稼ぐことに関することで、思い付きレベルのチャレンジは出来ない。
VR内で食事も出来るが、その食事で生きていくことは無理だ。
いくらワークシェアリングで働く場所が増えているとはいえ、それ以上にVRによって働ける人間も増えているのだ。
職種によっては業務用と個人用を完全に区別した最低でも二台のVR機所有が就業条件になっている所さえある。
「タケル~、フィーネ、おかえり~♪」
アガシオンになってからムルルはかなり良く喋るようになっている。
タケルの頭の上のポジションをフィーネと争ったり、ふよふよと眼前に浮いたりと行動はフィーネの影響が強いようだ。
コンプからフィーネとムルルを外に出してスキンシップ。
ムルルは姿は変わっても頭を撫でられると喜ぶのは変わらない。
フィーネは食事と戦闘の時以外はタケルの頭の上が定位置だ。
「そう言えばムルルにあげた花瓶はどうした?」
「この壺の中に入ってるよ! 今度の戦闘ではこれで『カッキーン!』って『葬らん』打つからね!」
「ホームランな! まーたテレビだけで言葉覚えたな?」
「えー、葬らんの方がかっこいいよー!」
ぴょんこぴょんこと壺ごと跳ねるムルル。
触ると固いムルルの壺なのだが、身動きする時はふにょふにょと形を変えていて、さすが悪魔というか、正直訳が分からない。
ブロードウェイでアキラとエリリと合流。
暇そうにしていたウシロも誘ってサンプラザに。
ウシロはイベントでの獲得アイテムがステッキ型コンプだったということでサマナー技能も獲得しているが、現代風の服装にモノクルとステッキという時代遅れの吸血鬼が若者の服を強奪して着ている様な見てくれになっている。
「オリジナルコンプはいいよなぁ」
「一応、スマホの標準のものより仲魔を多く入れられます。でもって実は仕込み杖にもなっているという優れもの」
「おわっ、模造刀じゃなくてマジに刃が付いてるじゃん」
「剣や刀のスキル持ってないんですけどねぇ……。それまで取っちゃうと器用貧乏にすら成れずに一般人(改)程度に留まっちゃいそうで」
「あー、あれも欲しい、これも欲しいってスキルも際限ないからなぁ、どっかで見切りつけないと」
雑談をしつつ、少し強めの悪魔が出る階層を大所帯で歩く。
それぞれの仲魔まで居るため、廊下部分では狭く感じるほどだ。
「タケル~! 臭いの来たよ~!」
「ゾンビベアーって……なんで都内のビルの中で熊が出るんだよ!」
「行っくよー、『自由落下アターック』!!!」
ゾンビベアーの頭に壺で直撃した後、前宙からの花瓶での一撃。
なかなか高度な技を使う様になっているムルル。
「ムルルちゃんやるわね。シェーラ、負けてられないわよ!」
「はいですぅ、エリリちゃん! ジオですぅ!」
熊は三匹と言う数でかなりの脅威なのだが、犬とは違って並んだり入れ替わったりはその体の大きさのせいで出来ず、結果として犬より楽に倒されている。
「開けた場所で会ってたらちょっとヤバかったかもな?」
「実質、一体ずつ×3に過ぎなかったからなぁ」
「その内、更に一体は一撃で死亡というか消滅でしたし」
「タケルの銀の燭台はゾンビ系に有利だよねぇ。特に不利な特徴も無いし」
発動確率は10%で、実際に発動しているのはそれより更に少ないくらいなのだが、わりと効果的な相手に対して発動することが多いため評価が高いタケルの銀の燭台である。
仲魔にフィーネ、ムルル、シェーラという空中勢が居ることで戦い方も三次元的になって、一回あたりの戦闘時間も短くなっている。
また、今回はウシロが加わっていることもあり、ウシロの得意とする補助系の魔法が的確なため、余計に殲滅速度が上がっている。
「ウシロは補助系使うの上手いから、臨時パーティとかヘルプとかでも歓迎されるんじゃね?」
「どういう組み合わせのチームと組んでもいい感じに出来そうだよね」
「バイク乗ってピンチのヘルプとかに駆けつけるとか?」
「また、スキルが必要じゃないですか! スキル沢山、全部低レベルなんてのは勘弁してください!」
戦闘をいくつかこなした後、ウシロも交えた戦闘の感想などをサンプラザ前で雑談。
そのまま解散、のはずなのだが……。
「あれ? エリリ、あっちじゃなかった?」
「こっちにいい部屋があったから引っ越しちゃった! 前の部屋より広いの!」
「天井も高くて、ロフトがあるんですぅ!」
いつもはタケルの向かう方向とは反対方向に歩いていくエリリだが、今日はタケルと同じ方向に歩いている。
「言ってくれれば引越し手伝ったのに!」
「この中での引越しって実はかなり楽なんだよ、知らなかった?」
なんでも本人が移動すれば、移動不可能な家具や家電以外の私物は自動的に新しい部屋に配置されるのだとか。
「金の心配要らなきゃ、毎月でも引越し出来るお手軽さじゃん!」
「さすがにそこまでは出来ないよ! でも物が増え過ぎたら引越しっていうのもアリだね!」
「エリリ~、遊びに行ってもいい!?」
「フィーネちゃんならいつでも歓迎だよ!」
「僕は~?」
「ムルルちゃんも当然!」
タケルのマンションに近い、ちょっと奥まった小奇麗なアパートがエリリの新居だ。
近くのお店などを案内する約束をして別れる。
「エリリがご近所さんだね~!」
「そうだな、車でみんなでどこかに行く時なんかは便利になったな」
「僕の方がこの辺りでは先輩だからね、色々教えてあげなきゃ!」
「張り切ってるな、ムルルは」
そのままコンビニに立ち寄り、ムルル用に男梅の飴を、フィーネにマンゴープリンを購入し、自分用に飲み物となんだか久々に食べたくなったカップ焼きソバも買う。
鍵を開けるとフィーネとムルルが争うように部屋の電気を点けて回る。
「風呂場の灯りは点けなくていいぞ!」
タケルはポットからカップ焼きソバにお湯を注ぎつつ、ムルルに声をかけ、テレビの電源を入れた。
冒頭の夢はタケルの前世というか転生前の出来事ですね
残った曲タイトルがこれだったせいで唐突に今回の話に組込みました
タケルの前世というか転生元は超メジャー神のマイナーな息子です
伏線に見えて実はあんまり本筋とは関係無かったりして(;´Д`)
単に多数のプレイヤーの中にはこういう人間も居るってだけ
メガテン世界観の場合、転生体って分霊ベースなんで、大本の悪魔に対して多数存在し得るんですよねえ(劣化し過ぎて元の格を保てなくなって別の悪魔にとかも)……