虚・女神転生   作:春猫

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NECがハンドヘルドっぽい入力装置発表してましたねぇ
メガテンマニア系以外からはフルボッコでしたけど……


NETZACH

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【初心者さん歓迎】喫茶居酒屋 京浜第3 その12【仲魔も大歓迎】

1:高幡不動のバスター

 ここは『女神転生Ruina』DDSの雑談スレです。

 スクショは歓迎ですが、外部へのリンクは控え目に!

 煽り、荒らしは華麗にスルーしましょう。

 

 過去スレ:喫茶居酒屋 京浜第3 その1~11

 

 

______(中略)__________

 

 

451:秋葉原のジャックフロスト

 サマナーはもっとランタンやリッパーを大事にするホー!

 妬みと愚痴は聞き飽きたホー!

 

452:吉祥寺のピクシー

 私はイベントNPCじゃないの!

 これもサマナーの影が薄すぎるからいけないの!

「ニンジャだから仕方がない」とか間違ってるの!

 

453:国立のペルソナ使い

 仲魔も大変だねぇ

 

 つ【ジャック・ター】【純米からじし】【越ノ氷輪山】【本醸造百六十二代】【純米秘蔵まさむね】

 

454:府中のオニ

 いただきます【純米秘蔵まさむね】

 

455:葛飾のサマナー

 うちのリリムの金使いが荒い点について!

 日本円稼げるイベント、誰か教えろください!

 

 

 

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「……だよ! と……タケル~、これで書き込めてるんだよね!?」

「それで、リターンキー押せばオッケー! ……にしても足踏み入力とか画期的だな(笑)、仮想キーボードってハードなのか、それともソフトなのか? ソフトでいじれるならフィーネたちのサイズに合わせたものを作れるか……もう、作ってる奴居るよな、たぶん。オークションで探してみるか? いや、アキバに行ってみるか?」

 

『女神転生Ruina』のDDSネットに掲示板とチャットルームが導入された。

 

 セキュリティの関係もあり外部のインターネットへの接続は出来ないが、内部での情報交換、交流がいっそう高まることが期待されている。

 

 また、この掲示板とチャットルームにおいて、特筆すべき点は仲魔やガーディアンも書き込むことが可能になっている点だろう。

 フィーネもさっそくタケルのコンプから掲示板に書き込んでいる。

 

 ムルルもうずうずしてるし、キャロは良く分かって無いみたいだが、それでも他の仲魔がやっているので自分もやりたそうにしている。

 

「仲魔用に劣化コンプでいいから買わないとダメかもな? そういや、拠点用のコンプとかもあるんだっけ? 悪魔合体とか出来て仲魔のストック数も多いやつ」

「なになに、私用のコンプ? 可愛くて高機能のヤツがいい~!」

「僕はカッコいいの!」

「私も~♪」

 

 この調子で仲魔それぞれに買っていたら流石にSEがそれなりに稼げるとはいえ破産してしまう。

 

「なんか、コンプとかドロップする悪魔とかいないのかな?」

 

「こんにちわ~、遊びに来たよ~♪」

「わぁ~♪ エリリだー!」

 ご近所さんになったエリリはたまにタケルの部屋に遊びに来る。

 とはいってもエリリの感覚的にはフィーネのところに遊びに来るという感じだ。

 毎回、ちょっとした手土産持参なのでフィーネたちからすると「エリリが来る」=「おいしいものが食べられる」とパブロフの犬状態だ。

 アキラも遊びに来ることはあるが、手ぶらなのでエリリほど仲魔たちからの歓迎は受けない。

 現金なものである。

 

 

「なになに、新しいコンプ買うの?」

「フィーネたちがDDSネットやるようになってさ、劣化でいいからあった方がいいかな、って……」

「あー、ウチは流石に時間制限付けた、一日一時間じゃないけど(笑)」

「その辺の下見も兼ねてアキバにまた行ってみようかなって」

「今のデフォルトのでもいいけど、オリジナルの可愛いコンプがあれば欲しいかな?」

「あの辺の異界とかも行ってないしな」

「エリリ、エリリ、これ食べていい!?」

「あ、どうぞ~、おいしいよ、それ!」

「わーい、ありがとう♪」

「ありがとう!」

「エリリちゃんありがとー」

 

 エリリの持って来た箱の中には色々なケーキが入っている。

 

「商店街の小さなケーキ屋さんなんだけどね、こっちに引っ越してきて良かった~って思えるくらいおいしいの!」

 さすが女の子、甘い物にはこだわりがあるらしい。

 はしゃぐエリリと自分の仲魔たちを見ながら「なんか匂いと見てるだけでも口の中が甘くなっちゃったな」と砂糖を入れない紅茶を飲むタケルであった。

 

 

 そして三人の都合が整った水曜日、タケル達は秋葉原の町にやって来た。

 相変わらずの賑わい……どころか新規プレイヤーが増えたこともあって更に賑わっている。

 また、転居組も多く、プレイヤーの入居可能な残り部屋数がどんどん減っているらしい。

 

「コンプとかドロップする悪魔とか、ここだと出そうだけどな」

「トンファー型とか実はそうなんじゃね?」

「ソウルハッカーズに出て来た傘型のコンプとかいいなぁ……」

「ガンプ、傘型、メリケンサックは争奪戦が起きるな」

「PvP無いけどね……ガチャの景品とかに原典系アイテムがレアで入ったら破産しても回すヤツ出るよなぁ」

「絶対出る! しかも、アト○スならやりかねない!」

「あー、でもアプリが絶好調らしいから、そこまで鬼畜にはならないんじゃないかな?」

「DDSの掲示板とかチャットが導入されたのも、アプリで稼いだ金でサーバ増やしたからって話もあるしな」

「そこまで儲かってるんだ!」

「いや、タケルだって相当課金してんだろ?」

「フィーネたちが喜ぶし、戦闘もラクになるからなぁ……」

「社会人は違うねぇ、私なんかミニゲームの鬼と化してるよ……」

「プリクラの時みたいな変な欲出して会社火の車にならなきゃいいけど……」

「プリンセスクラウンはいいゲームだったけどな」

「食べてるトコがおいしそうだったよね! あれのVR版とかもやってみたいなぁ」

 

 ヨド○シの中を一通り見て「普通」の範囲を確認してから路地を巡る。

 シルキー喫茶は癒しになることが分かっているので最後の方に行く予定だ。

 前回、色々と精神的に疲れた経験を活かしてのプランだが、果たしてどうなるかは分からない。

 

「宣伝してくれたんだってね、ありがとう」

 前回本を買ったショップでは店員が歓迎をしてくれた。

 トンファー騒動のせいか、脳筋系の客が増えたそうだ。

 

 自分もコンプを使う様になって、ジャンクを漁るアキラの目は真剣になっている。

 

「これ、なんだ?」

「あー、それは自作用の増設MAGバッテリーだね。性能と圧縮率はどんどんと新製品が出る度にあがってるけど、それでも足りないって人が居るからねぇ」

「仮想キーボードのサイズ変更ってソフトでどうにかなるんですか?」

「インターフェイス系は結構難しいよ? アプリを買った方が早いし安全、この辺どう? 多言語配列対応でピクシーから巨神サイズまで可能だよ?」

「それください!」

「あ、私も!」

「俺も買っといた方がいいんかな?」

「毎度アリ~♪」

 

 取り敢えずは目的の一つは果たしたタケルたちだが、コンプの方は「これは!」といったものがなかなか見つからない。

 

「なんか、メシアとガイアが増えて無い?」

「シスターさんがアキバでチラシ配ってって、マハ○ーシャかよ!?」

「メシアンも大変だねぇ……」

 

「「「ラーメン!」」」

 

「ラーメン屋の宣伝?」

「海賊の恰好で?」

「あれってFSMじゃね?」

「なにそれ?」

「空飛ぶスパゲッティ・モンスター教」

「ガイアーズがネタに走ったな?」

「ラーメン屋もやってるみたいだよ?」

「ラーメン屋の宣伝でもあるんだ……、本家怒るんじゃね?」

「いや、本家自体がパロディ宗教だからなぁ……」

 

 活発になったメシアとガイアだが、アキバでは変な方向に頑張っている。

 

 

「「「「いあいあ、すとらま!!」」」

「こっちは邪神ストラマかよ……」

「え? クトゥルフ系?」

「いや、非実在戦闘機……」

「元ネタの会社ってとっくに潰れてんだろ?」

「どこまで本気だったのか、詐欺なのか、パロディなのかすら良く分からないな、今となっては……」

「まあ、下手な神様とか仏様対象にすると実物が来ちゃう危険性あるからなぁ、メガテンの場合」

「『呼んだ~?』とかがあり得るからなぁ……」

「特にこの中は将門公がヒーローショーやるくらい腰が軽いからねぇ」

「『明王戦隊 ゴシキンジャー』とかもあり得るよな」

 

「「「「「それだ!!」」」」」

 

「え? 今の誰?」

「ってか、こんだけカオスだと既にガイア寄りじゃね、アキバって」

「塩の柱にされんよな? まさか?」

「ソドムとゴモラじゃなくアキバとシンジュク?」

「新宿はちょっと一人じゃ怖いよね」

「安全なトコがほとんどだけど、境界線が他の町に比べて分かり辛いな」

 路地から大通りに戻り、雑談を続けながらメッ○の前を通り過ぎる。

 

「ここの四階も異界化してんだろ?」

「現実でもそんな感じじゃね?」

「アニ○イトとかもそうだね」

「池袋とかユ○さまが『ここもじき腐海に沈む』とか言ってそう」

「いや、もう沈んでるだろ?」

「悪魔でもそっち系の趣味のとか居るんかね?」

「居そうだよなぁ、なんか仲魔の♂悪魔とサマナーとかでカップリングしたり、掲示板で論争してたりしそうだ」

「まあ、ギリシャ神話とか普通に同性愛あるし、そっち系の悪魔も居るしなぁ……」

「女サマナーと♀仲魔なら盛り上がったりしそう……」

「その辺、エリリはどう?」

「ノーコメントで……」

 

 大通りを歩きアキバらしい店が減って来たあたりに、唐突といっていい感じに一軒の古い店が姿を見せる。

 目立たない看板、薄暗い店内。

 しかしながらタケル達の目にはっきりと映るメガテンショップのアイコン。

 

「骨董店、こんなトコに?」

「武器、防具のメガテンショップかな?」

「値段高そうだよね?」

 薄暗く古臭いものが多いが、埃などは被っておらず、店主が毎日丁寧に扱っているようだ。

 

 人形、時計、小物入れ、鏡、彫像……どれもいわくあり気で「実は悪魔が……」と言われても信じてしまいそうだ。

 店に入ったタケル達に店主はチラッと視線を向けるが、すぐに新聞に視線を戻す。

「読捨新聞」、「毎朝新聞」などと並んで漫画などの創作ではお馴染みの新聞だ。

 相変わらず変なトコに力の入っている『女神転生Ruina』である。

 

「うわぁ、これ、コンプだ!」

「へえ、扇子か、センスがいいな!」

「アキラ……」

「すみません、これっておいくらですか?」

「「スルーかよ!」」

 

 扇子型のコンプを見つけ目を輝かせたエリリだが、値段を聞いて肩をガックリと落とす。

 

「た、足りない……今から異界行っても足りない……」

 

 タケルとアキラは目で会話をし、店主に声をかける。

 

「じゃ、これください」

「足りない分は俺らが出すわ、なーに、一緒に異界行く仲間の戦力強化だからアリだろ?」

「で、でも……」

「この手のもんは『後で』とかやると、まず間違いなく二度と手に入らないもんだからなぁ、俺も何回泣いたことか……」

 やり取りに特に関心を示すこともない店主に魔貨を支払い、店を後にする。

 

 

 弾む足取りのエリリを見つつ、タケルとアキラは笑顔で視線を交わし、シルキー喫茶への道を歩くのだった。

 

 

 




スマホ二台使えばガンプっぽいもの作れますよね?
グリップ部分に追加バッテリーとか入れて展開ギミック入れて
あるいは片方キーボードにして、スマホ一台とかでも?

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