戦闘がアレ過ぎた。
だって一撃なんだもの。
出会いの日からはや数年、なのはは現在小学三年生、
今は友人のアリサ・バーニング・・・・もといバニングスと月村すずかと帰宅中である。
「♪」
「なーにニヤついてんのよ、また憧れの「あの人」のこと考えてんの?」
「ち、違うよ〜!憧れなんかじゃなくてお礼を言いたいだけ。」
「でもなんだかロマンチックだね〜。」
「もう!すずかちゃんまで!
楽しそうに会話を弾ませているその時、
「きゃあ!?」
「な、何よあんた達!・・・ひゃっ!」
「アリサちゃん!すずかちゃん!
んぐっ!?」
(あれ?なんだか・・・・眠く・・・)
突如として男たちが慣れた手付きで彼女達を眠らせて車に連れ込んだ、一瞬の出来事の為、気づいた者はいない、
一人を除いては・・・・・・
「はぁ、」
青年は溜息を吐いた、
(まさか誘拐現場を目の当たりにするとはな、制服からして進学校、そして誰がご令嬢って所か。)
「ま、取り敢えず追うか。」
状況を考えて、青年は車を追う、但し、それを発言する前から走っていたのだが。
「ううん・・・・」
なのはが目を覚ました時、周りには大柄な男達と自分共々拘束されているアリサとすずかが目に入った、
「アリサちゃん・・・・」
「なのは、これってどう考えても誘拐だよね?」
「うん、多分私は通報されないようについでだと思うけど・・・
すずかちゃん大丈夫?」
「うん・・・・なんとか。」
3人のそばに1人の男が近づいてきた
「済まないねぇ嬢ちゃん達、これもクライアントからの以来でね」
「クライアント・・・・?」
そこに若い男性が現れた
「おい、ちゃんと連れてきたのか?」
「ええ、この通り、後で謝礼を頼みますぜぇ。」
「好きにしろ、どうせお釣りがくる。」
「ちょっとあんた!なんでなのはとすずかまで誘拐したのよ!人質なら私だけで十分でしょ!?」
その男性にアリサが怒鳴り込む。
「バニングス家の令嬢か・・・確かに単に金目当てならそうだろうが、メインは月村の方でね、」
「!?」
「貴方は・・・・・!」
「やあ久しぶりだね・・・すずかちゃ」
「誰でしたっけ?」
ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3ズゴー!
これによってその場にいた全員が盛大にコケた、
それはもう吉○新喜劇でも見てるかのように。
「ははは・・・酷いなぁ・・・僕は君と同じでそこらの下等種とは違う『夜の一族』だって言うのに・・・・」
「!?」
立ち上がった男性から放たれた「夜の一族」のワードを聞いたすずかの表情が戦慄の物になる。
「ああ・・・そ、そんな・・・そんな・・・」
すずかは今にも気が狂い出しそうなくらいに怯えている。
「すずか・・・・・
ッツ!何よ、何なのよ!すずかがどうしたっていうのよ!
一族がなんだっていうのよ!
あんたはすずかの何を知っているっていうのよ!!」
彼女の尋常でない様子からアリサは男に問いただしまくる、
なのはも黙っているだけで感情は怒りに満ちている。
しかしそこから、事態は一変する。
「ところで、彼女の身体能力は高いと思わないかい?」
「そうだけど、今は関係・・・・っ!?」
「!・・・・・嫌・・・」
「どうやら少し気がついたようだね、そう!私と彼女は唯の人間ではない!
吸血鬼なんだよ
」
「い、イヤ、イヤァァァァァァ!!」
男から放たれた真実に、2人は愕然としていた・・・・
ように見えた。
「・・・・・・・・・・・・・・?
何故だ、何故何も、」
「それがどうしたって言うのよ・・・・・」
「すずかちゃんは私達の友達、大人しくて優しくて、それでいてちょっとだけ運動神経のいい友達。」
「そう、だからそんな事聞いても関係ない!!すずかは私となのはの友達!それだけなんだからね!!」
「アリサちゃん・・・・・なのはちゃん・・・・」
「ふっ、フフフフ、ハッハッハ、ハァーーハッハッハッハッハッハッハ!」
「「!?」」
2人の激論を聞いた男性は突如笑い出した、
「ハハ、そうか、そんなにお人好しか君達は!
お前たち、早くすずかを連れて行け!後の二人は好きにしろ!」
「へへ、そりゃいいぜ!さて、俺らは俺らで楽しもうぜぇ・・・・」
「ょぅじょ・・・ハァハァ」
「「!!!!」」
恐らく男達は2人を犯そうとしているだろう、少なくとも彼女達もロクではないことをしようとしているのは分かる。
「や、やめなさい!やめて!」
(た、助けて!)
現実ならここで助けなど来ない、だか然し、
ーーー来る。
ガシャァァァァン!!
「何だおま・・・へぶっ!」
突然現れた何かに男の1人は鳩尾を突かれ、
「テメエ!このっ・・・・ってなぁ!?」
さらにその男を別の男に投げ、
「ぎゃあ!!」
「あべし!」
残る2人も直ぐに倒された、
・・・なんだか1人違う悲鳴があったのは気にしないでおこう。
ー大丈夫か?ー
なのはは思い出した、数年前と同じ感覚を
あの時助けてくれた人物の事を・・・
「な、何者だお前は!?」
「通りすがりの一般人だ!覚えとかなくていい!」
「覚えとかなくていいの!?」
突然現れた青年によってなのは達は危機を脱した、いつの間にか体を拘束していた鎖も破壊されている。
「やっぱり雇われ者か、道理で雑魚なわけだ、」
「クッ、確かに奴らは雑魚だな、貴様、もしや」
「違うし、知らん、そんなことは俺の管轄外だ。」
「ふん、本当なら僕が出てやってもいいが、行けっ!」
男性の掛け声と共にメイドの様な服装をした女性が四人現れた、
だがその顔には表情はない。
「・・・機械か。」
「物分りが良いな、そう!これは夜の一族の失われし技術によって作られた「自動人形」!しかもこれは余分な感情を排除した戦闘特化型!貴様が何者であろうとこれに勝つことは出来ん!」
「そうか、聞いて安心した、」
「何?」
ここに来て自動人形程ではないが表情に変化のなかった青年の顔に薄く「笑み」が溢れた、
「機械で感情が無いのなら、安心してブッ壊せる。」
男性はその「笑み」に恐怖を感じた、が
「壊すだと?ふざけるな!自動人形達よ!その言葉ごと奴を切り刻め!」
自動人形の一機の右腕が剣となって青年に襲いかかるが、
ガン!
「・・・・・」
彼の手に握られている金属の塊に受け止められ、
バキィ!!
そのまま剣が捻り折れた。
青年の手にある物は「十手」
戦国時代に刀に対抗するような、現代で言う警棒のような物で
さっきの剣はその棒身につけられた鈎に引っ掛けて受け止め、そのまま捻って折ったのだ、
これは実際にはかなり高度な技でこれを難なくやってのけた彼はかなりの使い手であることが分かる。
更に青年は剣を折られて思考の追いつかなくなった目の前の一機を
横払いにしてボディを千切るように切り裂いた、
「ほ、本当に機械だったんだ、」
「いや手が剣になった時点でそうでしょ!?」
この武器は元々打撃用、
そのままの勢いで
一機の頭を砕き、
また一機の動力部を突き貫いた、
そして最後も
一刀両断、
本来なら人一人簡単に殺せる物が、逆に壊されていった、
「う、うわぁぁぁぉぁぁぁぁぉあ!」
男性は気が狂ったように青年に向かっていき
「馬鹿だろお前」
呆気なく返り討ちにされた。
まさかこんなに長くなるとは・・・
やっぱりちゃんとやってなかたんだね。