ガメラ外伝 ~THE ABSOLUTE A GUARDIAN DEITY OF THE UNIVERSAL~(未完) 作:アイアンハイド
Noside
海辺の洞窟の中に、ボロボロの服を着て頭を抱えながら横たわっている男が一人がいた。身を震わせながら、その男は絶叫していた。その男は……藤宮であった
主人公side
現在、空にはワームホールが出現していた。我夢の話によると『ゾーリム』の時と全く同じものだという
「よし、何時でも行けるよな❗ 機龍❗」
「ギィアアアアアアアアアアアアアア」
俺はジオベースでコマンダーの指示を待ちながら、機龍と何時でも、発進出来るように準備をする
Noside
その頃、ワームホールからは金属粉らしきものが一直線に地上に向かって噴出している。その金属粉は地上で次々と形を成していき、Σズイグルとなった❗ チームクロウは一斉攻撃を仕掛けていく。するとΣズイグルは稲城リーダーのファイターをロックして標的とする。そして指から発射された黄色光弾は稲城リーダーのファイターめがけて執拗に追っていく。必死に振り切ろうと全速で逃げる稲城リーダー。その時……
「デュア」
後方から一条の赤い光が飛来してファイターに命中寸前の光弾を叩き落とした
「ガイア……」
ガイアは上空からΣズイグルめがけキックを決める。しかし、起き上がったΣズイグルも胸からを捕獲光弾ガイアに向けて放った。ガイアは両腕でガードするがが爆発した際になぜか腕に異様な電光が走る
「デュア」
両手を見つめるガイアだが気を取り直し手からガイアスラッシュを放つとΣズイグルは呆気なく破壊されバラバラに散ってしまった。それと同時にワームホールも消えてしまった。ガイアは闘いを終えて光に戻ろうとしたときフラフラになって海へと向かって行く藤宮を発見した。藤宮は魂の抜けたような表情で一歩、また一歩と、海の中へと入って行く
「藤宮❗」
我夢が駆けつけて、海の中へ入っていった藤宮を抱きとめると藤宮は焦点の定まらぬ目で遠くを見つめながら…
「海が……呼んでいる……」
そう言って藤宮は倒れこんでしまった
病院
点滴を受けながら眠っている藤宮。医師は付き添いできていた我夢に
「彼が倒れたのは精神的な問題しか考えられない」
そう伝えた。医師からの話を聞いた後、藤宮のいる病室へ入ろうとドアノブに手をかけた我夢は両手の甲にくっきりとついた痣のようなものに驚く
「何だこれ?」
不可解に思いながら病室へ入ると、そこに藤宮の姿はなかった。探していると海辺の岩の上に座って静かに海を見つめるていた。そっと歩み寄る我夢に藤宮は……
「世話になったようだな……」
隣に座った我夢に向かって藤宮は静かに語り出した
「海は生きている。さまざまな命を生み出し、疲れた魂が戻ってゆく。そんな生命の営みを、俺は見守りたかった。だが、俺のしたことは、結局、アグルの脅威で人を混乱に落し入れただけなんだ。結果、地底貫通弾が…今は償いも出来ない……」
「君は間違ってなんかいない。ほんの少し結論を急ぎ過ぎただけだ。人間だって変わらなきゃいけんないんだ」
「人類は地球の一部だ。皮肉にもアグルの力を失って初めてそう思った。我夢……お前はウルトラマンの力を失った自分を想像したことがあるか?」
「力を失った自分……」
「俺はアグルの力を取り戻そうとした。だが、もう力は戻ってこない❗ それは俺の心の底に今でもクリシスの予測と同じものが眠っているからだ。あの時…クリシスの予測を知っていたら、お前だったら同じことをしたか?」
「……ああ、結果的には」
「嘘だ❗ お前にそんな事は出来ない❗ 俺自身の中に人類を消去しなければ地球を救えないという」
「いや、そうじゃない。君が本心で、そう思ってる筈はない。藤宮、君だって、あの予測に疑問を持っていた。だから何人もの人の命を助けたんだ。君はあの時『守るものは何もない』と言った。それはクリシスの予測が奴等に操られていたことを知って『闘う誇り』をズタズタにされたからだ」
「闘う誇り……」
「それを取り戻すんだ❗ 藤宮❗」
するとそこへ、リザードの瀬沼とその部下が近づいてきた。そして我夢に藤宮を保護しにやってきたと告げる。
我夢が止めようとすると……
「何故、そこまで彼にこだわる?」
問いただす瀬沼に我夢は……
「藤宮は……ずっと地球のことを考えてきたんです。矛盾だらけの問題を、真剣に考えているんです。地底貫通弾を阻止しようとしたのだって、地球のことを考えぬいた末でやったことなんです」
そう必死に説得する我夢に瀬沼も、もう少し様子を見ようと理解を示す。その時……
ガッシャアアアアアアアアアアアン
ガイアによって粉砕された筈のΣズイグルが破片から再生し復活した。藤宮に逃げるよう言い、我夢はΣズイグルに走り向かって行く。そしてエスプレンダーを翳すが両手の甲のアザが金属のように変化していき、エスプレンダーが金属片になってしまう。更に両腕を電気的な光が覆い、我夢の両腕は十字架に張りつけられでもするかのように広げられてしまう。その瞬間、我夢の全身を十字架の棺桶のごとき金属体が覆ってしまい、Σズイグルの胸が開くと同じ大きさの十字型の穴が空いていた。そこから光線が照射されて、我夢はΣズイグルの胸に十字架ごと組込まれてしまう
主人公side
「本当に復活してやがるな……」
俺はチームストームで機龍を吊るしながらΣズイグルを見て呟く。すると……
(……あれは!?)
俺は急いで通信を入れる
「堤チーフ、アイツの中心部を見てください❗」
そこにはΣズイグルに捕らわれている我夢がいた
Noside
エリアルベースでピースキャリーからの映像をモニターで見たコマンダーは理解して呟いた
「対ガイア用の兵器ということか……」
主人公side
(これじゃあ火器による攻撃は厳禁だな……それなら❗)
「よし、お前らバックユニットを外して高機動型で行くぞ❗」
「「了解❗❗」」
そういいバックユニットをワイヤーで支えていた大羅夢と氷努羅がバックユニットを空中で外す。そして俺もワイヤーを外し……
「機龍、ノズルを噴射するんだ」
「ギィアアアアアアアアアアアアアア」
機龍はノズルを噴射させて、Σズイグルの前に降り立つ
Noside
瀬沼達に支えられ逃げていた藤宮は直感的に我夢の危機を察知して瀬沼達を振りほどき引き返していった。しかし、Σズイグルを前に何も出来ない藤宮は逆にΣズイグルから放たれた黄色光弾に吹き飛ばされてしまい砂浜に横たわったまま意識を失う
主人公side
機龍が降り立った瞬間、Σズイグルは十字架型に変形して突然、現れたワームホールに向かって飛び立っていく
「クソッ……機龍❗」
「ギィアアアアアアアアアアアアアア」
機龍はノズルを噴射させてΣズイグルを追いかけていく
Noside
ワームホールへと連れ去らわれている我夢が叫ぶ
「藤宮ーーー❗❗❗」
その時…藤宮の脳裏には、我夢が…玲子が…稲森博士が…そして彼が救った少女とガイアとアグルが握手する絵に必死にすがりつく車椅子の少年の姿が現れる
「彼らを救ったのは君だ……アグルだ……君が居なければ、彼らは……『闘う誇り』を取り戻すんだ…藤宮…」
その時……藤宮は叫ぶ
「俺には…守るものが……ある…地球よ❗ もう一度、もう一度、俺に力をくれーーー❗❗❗」
全身全霊をこめた叫びに呼応するかのように岩に砕かれ飛沫をあげる波や空をはばたく鳥が、全てが動きが止まっていた。すると藤宮に向かって、巨大な波が彼を包み込むように押し寄せてくる
「アグルーー❗❗ 俺はもう一度、闘いたい❗」
押し寄せる巨大な波の中から、美しく輝く青い光が広がり、そして徐々に輝きを増す光は巨大な波と一緒に藤宮を包み込んでいった
青と紫色の美しい空をはさんで上空にも海が広がっていた。すると突如、海が弾けるようにして、真っ二つに割れその中から姿を現したのは……身をかがめた姿で両腕をクロスさせている青き巨人ウルトラマンアグルV2だった❗
そしてアグルは力強く飛び立っていく
主人公side
「クソッ……間に合え❗」
そう言っているとファイターの近くを青い光が通り過ぎていく
「あれは……アグル!?」
両手を広げ一直線に飛来したアグルはΣズイグル掴むと地上へと自らの体をクッションにして落下させる
「デュオ」
そのまま対峙するアグルとΣズイグル
「機龍、アグルを手助けするぞ」
そういいアグルに近づくとアグルは後ろを振り向き、手を前に出す
「任せろって事か……」
俺の言葉に頷くアグル。そのアグルに俺も頷くとアグルは再びΣズイグルを向く。アグルはΣズイグルを殴ろうとするが胸に閉じ込められた我夢の存在に躊躇し思いとどまる。その隙に再びワームホールへと飛び立とうと
するΣズイグルにアグルは蹴りを食らわせて阻止し、更に青光の剣アグルセイバーを出してフェンシングのような素早い動きで胸から十字架のみを切り取り我夢を救い出した。我夢は駆けつけた瀬沼らに救出された
Σズイグルは必死に黄色光弾の連射を浴びせる。無数の爆発に包まれるアグル。しかし、アグルは身じろぎもしていなかった。手で「来いよ」とでも言うように挑発さえする。Σズイグルが、さらに攻撃を加えようとした時、アグルはフォトンスクリューでΣズイグルの体を一直線に貫いた。そのまま背を向け、ゆっくりと立ち去るアグル。Σズイグルには体にポッカリと大きな風穴を開けられ、身動きもせず突っ立ったまま……数秒後に木っ端微塵に砕け散り爆発する。ワームホールも消え去り、空に青空が戻る
(やっぱり格好いいな……)
アグルを見ながら、俺は、そう考えていた
我夢side
「我夢、早く戻ってこい」
瀬沼さんに助けられてからエリアルベースからコマンダーに言われて飛び立とうとしていると、そこに藤宮がいた。そんな藤宮を見て
「やっぱり、君は凄い奴だ」
藤宮は僕に向かって、アグレイターをつけた腕をかざした。僕も藤宮にエスプレンダーを向け応えてからEXで飛び去っていった
次回はオリジナルです❗