だるいけど、書きますわ。暇じゃないんだからね!
本編
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市木「菜々枝さん、あなたの『数字』分かったかもしれません。」
菜々枝「え、本当!?」
市木「はい。」
薄暗い部屋で意気揚々に語る。これが間違いだったらもうこの部屋からは出られないかもしれない。
市木「菜々枝さん、あなたの『スペードの数字』は…『9』じゃないですか?」
菜々枝「えっ!?そうなんですか?」
市木「おそらく…これで扉は開くはず…」
…
…
…
…
…ゴゴ
ゴゴゴゴゴゴッ!!
足元から大きな音がする。扉は床にあったようだ。しかし、その先も明るい外に通じているという訳でも無さそうだ。
菜々枝「やりましたねっ!!(≧∇≦)でも、どうして市木さんは私の数字が『9』だって分かったのですか?」
市木「それは『スペードの数字』を当てる、つまり『トランプのマーク以外の数字の数』が答えなんじゃないかと思いまして…でもその答えのきっかけをくれたのは菜々枝さんです。(照)」
菜々枝「いやいや!私そんな…(貰い照)やっぱり、若いから頭の回転が良いんですね〜」
市木「ハハハ…(菜々枝さんって歳はいくつなんだろう?)」
良かった…これで扉は開いて次に進める。でも、この床から下はどれ位の高さがあるんだろう?下手したらそのまま落ちて…どうするか2人で決めよう。
市木「とにかく、扉は開きましたがこれからどうします?」
菜々枝「あ、そうですね…どちらにせよ先に進まないと。ここにいて助けが来る保証はないですから…」
市木「う〜ん。そうですよねぇ。」
菜々枝さんはこの下に行くことに不安は無いのだろうか。何か安全を確認する方法は…そうだ!
ガサガサ、ヌギヌギ。
菜々枝「?市木さん何をしてるんですか?」
市木「ちょっと、靴をこの下に落としてどれ位の高さがあるか、音で確かめてみようと思いまして…」
菜々枝「おー!市木さん頭いいー!!(≧∇≦)♪」
テンションが上がってるのかな?まぁ、仲良くやってけそうだからいいか。
市木「それじゃぁ、落としますよ?」
靴を離す。
ヒュー…
…
ポトッ!
以外とそれ程まで深くは無いのだろうか。すぐに音がした。
菜々枝「これなら下りれそうですよね?」
市木「そうかもしれません。念のため、もう片方も落としてみます。」
…
やっぱり下りても怪我をする程の距離は無さそうだ。
市木「自分が先に下りますね。」
菜々枝「あ、ありがとうございます。市木さんって頼りになりますね〜。長男だったりします?」
市木「いや、自分双子の弟なんですよ。兄がダラしなくて弟の自分がしっかりしようって思ってこんな感じになっちゃいました(-。-;」
菜々枝「へぇ〜双子さんだったんですね。私、一人っ子だから兄弟って羨ましいです。」
市木「そろそろ下りますね。下から合図するんで、そしたら下りて来てください。」
菜々枝「あ、はい。すみません。気を付けて…」
菜々さんから励ましを受けて、いざ下りる。
受け身を取れるように慎重に…
下が見えないとやはり怖いなぁ…
うわっ!
ザザザザッーーーッ!!!
イテッ
少し尻もちをつく程度で下りることができた。上からは気づかなかったけど少し奥に明かりが見える。どうやらここは通路のようだ。
市木「大丈夫そうですーー!!気を付けて下りてきて下さーい!!」
菜々枝「はーい!!分かりましたー!!」
ザザザザッーーーッ!!!
菜々枝「アイタッ」
やはり彼女も尻もちをついた。
市木「大丈夫ですか?」
菜々枝「はい。あ!明かり…」
市木「流石にこの暗さは足元も見えないですか…ら?」
明かりのおかげで、ようやく菜々枝さんの顔が見ることができた。すごく美人だった。色白で髪は少し茶色い。前髪を左に分けてアシンメトリーな感じ。
菜々枝「市木さん?どうかしました?」
市木「あ、ああ!いえ、すいません。やっと顔が見れて…そのあの…」
クスクスッ笑
菜々枝「市木さんって面白いです。私も顔が見れて安心しました。(^^)」
和やかな雰囲気になれました。←ここまで妄想で表現したところで作者は悲しくなった。あ、ごめん。本編に戻ります。
2人で明かりのところまで行き、明かりはランプのようで持ち運びできた為それを持って先に進むことにした。20分くらい歩いたようなところでようやく道の終わりに扉とその下に『黒電話』と『白電話』、何かが入っていそうなケースが2つあった。
市木「また、電話…しかも2つ。」
菜々枝「さっきの部屋で薄っすらしか見えなかったですけど黒い方は前のと同じみたいですね…」
市木「そうですね…」
ジリリリリリリリリン!
!?また、突然黒い方から呼び鈴が鳴り響く。
ジリリリリリリリリン!
!?!?今度は白い方からも呼び鈴が鳴る。
市木「自分は黒い方を取ります。菜々枝さんは白い方をお願いしても良いですか?」
菜々枝「あ、はい!」
2人で同時に受話器を取る。
市木「もしもし…」
受話器からはやはり聞こえる音はない。
市木「…。」
ちらっと菜々枝さんの方を見る。彼女も何も音がしないという表情をしている。
市木「もしもし…」
受話器「…。ルール説明に入ります。『市木 陵』さんですね。次のゲームでは同じ部屋の中にいる『スペード以外のマークの人物』を見つけ出して、殺して下さい。手段は問いません。また、その人物の『数字』を当て、直接手を下すのは『スペードの数字』を持つ者が行って下さい。今回のゲームでは、『ハート』が2人紛れています。『ハートの人物』はその部屋にいる『自分と同じマークをもつ人物』を見つけ『スペード』を全員殺せばゲームクリアとなります。その際、『数字』を当てる必要はありません。手段も誰が殺しても問題ありません。この電話を聞いた後はケースの中にあるアイテムを持っていくことをお勧めいたします。もう一度聞きたい場合は1を押して下さい。以上でルール説明を終了します。」
ブチッ
またか…一体なんなんだ!!この訳の分からないゲームという奴は、しかも今回は人を殺めなければならないだって!!ふざけるのもいい加減にしてくれっ!!もう一度聞く気にはならなかった自分は、まだ受話器からの音を聞いている菜々枝さんを待つことにした。
…
…ガチャン
受話器を下ろした菜々枝さんが訳の分からないという表情でこちらを見た。
菜々枝「市木さん…何なんですか?この電話…」
市木「今はとにかくこのケースを持って中に入るしかないんですよ…自分たちは…」
少し気が荒くなっていて菜々枝さんに強く当たっていると自覚しながらもケースを持って扉を開けて中に入ることにした。
がチャリ…
???「誰だぁテメェら。」
???「口が悪いですよ。おそらく同じく誘拐監禁されている仲間でしょう。」
???「あーまた来たのー?」
???「…。」
???「2人いるようだぞ。」
???「ハァハァ…同士よ…あちらのべっぴんさんどう思う?」
???「なかなかでござるな…是非、拙者たちと御出井戸に…」
???「能力者がまた増えたか。悦い!悦いぞ!悦い兆しである。この死の楽園(†デスパレード†)に良くぞ参った!!」
なんなんだ…このゲームは…
〜次回に続く〜
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本編
後書き
がっつり書いてしまった…
しっかり読んで下さった方本当にありがとうございます*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
数字のくだりはまぁ無理やりかもしれませんがしっかりと本当のトリックがあるのでこの第2ゲームで明かしていきたいと思います。←やる気が保てば
ではまた次回でお会いしましょう。