嘘だけど。(凍結)   作:雨天 蛍

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今回が初投稿です。
このサイトのある作品が好きで似たようなものを作りたいなーと思って作りました。
駄文ですがどうぞよろしくお願いします!



ちなみに今回は東方には一切関係ありません


氷妖精と私
落ちた先は銀世界


いつも一人だった。

家にいても、学校にいても、道を歩いていても。

好きの反対は嫌いだと言われるが、僕は無関心だと思う。

そう、無関心。

誰にも相手にされず見向きもされない。

だから、僕は今日皆にお別れを告げようと思う。

盛大に、道路に赤い花を咲かせて。

誰もが胡麻粒のようにしか見えないくらいの高さ。

 

・・・そもそもなんで都合よくこんな場所があったんだろう。

そんな考えが一瞬よぎったけどすぐにどうでも良くなった。

いつまでもこうしてはいられない。

 

そして僕は一歩を踏み出した。

そこにはもちろん空気しかなく、そんなものの上を歩けるわけもない。

僕の体は真っ逆さまになって落ちる。

 

こういうの、自由落下って、習ったなぁ。

 

体から重力がなくなり、徐々に世界がゆっくりと進むようになる。

 

そういえば、昨日残しておいたアップルパイ食べてくるの忘れてた。

 

それが僕の最期に思ったことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光がある。そう認識した瞬間に思考が働き始める。

 

あれ?僕は自殺をしたんじゃなかったっけ?なんでここにいるんだ?そもそもここはどこだ?

 

「やっと起きたようだね、おはよう、というべきかな?」

 

声が聞こえる。つまりここは現実世界のようだ。人間がいるんだもんな。

 

どうやら死に損なったようである。

 

「いやいや君はしっかり死んだよ。しっかりなんて言葉は不自然だろうけどね」

 

不自然というか、おかしいが正しいと思う。そんなことより死に損なったのだからここは病院だろうか?見たところ目の前にいる男とも女とも取れない奇妙な奴がいて、まわりには何もないように思える。夢だろうか?

 

「夢の世界というのは近いかもね、というかこんなに話しかけてるのにいつまでシカトするんだよ君は」

 

そういって奴は僕に手を伸ばす、僕はどうやら体が動かせないらしく、ただそれを見続けるしかない。

そろそろ体に触れるころだろう。しかしまったく触れている感覚はない。

奴の肘はもう伸び切っているのにだ。

 

「今の君ならわかるよね?君には今体がないんだよ。つまり、死んだんだ」

 

そう言った奴は、どこか怒りを抑えているように感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つまり、僕は自殺は成功したけどそこを神様が通りかかってこうして意識を持たせていると?

 

「そういうこと」

 

どうにも胡散臭い話だが、信用するしかないだろう。

 

「そしてここからが本題だよ、いいね?」

 

いいえの選択をしても変わらないというのはなにもドラ〇エだけではないらしい。

 

「自殺というのは罪深い事なんだ、まして親よりも先に死ぬことなんか特にね。しかし君のいた世界も君にはひどい仕打ちをさせていると思う。そこでだ」

 

世界は複数あるんだってねー、キャーすごーい。

だからどうしたんだっていう話だけどな。

 

「君をどこか別の世界の時間軸に飛ばすとする。つまりは転生だ。それを行って罪滅ぼしをしてもらう。」

 

生き返ることが苦になるのが僕だったからな。うん。

 

「しかしいきなりそこで死なれても困るので、生活保護的な意味で君が欲しいものを三つ提供しようじゃないか。なんでもいいよ?さあ、何がいい?」

 

そう言われた途端、僕の夢がかなったと思った。

 

・・・じゃあ、一つ目。転生先は東方projectの世界で。二つ目は僕に前世、つまり今の記憶を持たせること。最後に僕の能力はありとあらゆる力と力の向きを操れる程度の能力で。

 

一方〇行的な。ただし向きだけじゃなく0からの力も作れるのが違いだ。

 

「・・・チートじゃね?」

 

東方の世界においてはチートではない。フランの能力とかは防げないし。

 

「まあ、いいか。じゃあ君は本当にさっき言ったことを生活保護的なのに使うんだね?」

 

大丈夫だ、問題ない。

 

「そう、じゃあ君の東方project以外の前世の記憶を持って、妖怪ムラサキカガミとして転生してね」

 

・・・ちょっと待て、聞いてないぞそんなこと。

 

「大丈夫だって、妖怪の仕事なんて全うしなくてもいいんだからね。」

 

聞きたいのはそんなことじゃない。

 

「ではでは!またいつか、いや、あそこで死んだらヤマザナドゥに持っていかれるか。じゃあ。さようなら~」

 

僕も人の話は聞かないが、他人にされるとかなり腹が立つということが分かったのが今回の教訓だ。

そしてそのまま、私は意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光が見える。あれ?これってさっきも似たようなことがあったような・・・?

まあいいか。

そう思いつつ目を開けた私の前に広がっていた世界は。

 

 

氷に閉ざされた世界だった。

 

「な・・・なにこれ」

 

そして問題がまた一つ。声が高いのだ。もう完全にロリ声である。さらにどこか舌っ足らずで。

 

「今の自分なんか気にしている場合じゃない。落ち着け・・・いや、餅つけ・・・」

 

ふざけたらどこか落ち着いてきた。それと同時により鮮明に周りの景色が見える。

一面銀世界、雪が降り続け、しんしんという音が聞こえてくるようだ。周りには生物はおろか植物すら生えていない。

 

「・・・絶対餓死するだろ、これ」

 

神は言っている。ここで死ねと。

まさにそんな風景。

 

「というかさむっ!」

 

一応服は着ているが足は完全に裸足である。

 

「私の能力で何とかしないと・・・」

 

ベクトルが操れるんだから、寒さ、冷気の向きを私の体の外側へ反射するように・・・。

とりあえず寒さは防げた。

 

「次は私の体だ」

 

声やら目線の高さやらで私が子供だということは分かる。しかし性別は見てみないと信じられない。

自分が女になっただなんて。

 

足元の氷を溶かして(もちろん能力で。しかし私の体以外には能力を使えないようなので手の熱を数倍にして溶かした。)鏡にしてみた。見にくいが問題ないだろう。

まずは服装から。きれいな形をしている爪、小さくきめ細かな肌、ってなんで服を見ていない。

・・・服は、寒そうな着物だった。ピンク色の。こういうのは紬というのだろうかね。そして体は細かった。ぺったんこだった。希望はまだ無くなっていない。

顔は、ロリだった。

 

知ってたよちくしょう。でも男であった記憶のあるまま幼女だなんて・・・しかも鏡が凸凹なため顔が歪んで映っていたのにもかかわらず若干見とれてしまった。

髪は肩の高さあたりまであり、黒色。若干のたれ目でエメラルドグリーンの色をしていた。何人だよ。

頭の後ろでリボンが結ばれてもいた。紫色だった。そこがどことなく怪しく感じる。

身長は120cmくらいだった。もういいよ。私はロリだよ。ロリータだよ。

前世の私はお姉さん好きだったのになぁ。

 

自分の思考が見た目に引かれていることが少し救いだった。じゃないと恥ずかしすぎる。

もういいや。寝よう。とりあえず洞窟でも探そうっと。

 

そう思い私は歩き始めた。遠くから獲物を狙っている敵がいるとも知らずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どれくらい歩いただろうか?いつまでたっても銀世界。地面なんぞ見えやしない。

・・・恐らく氷河期なんだろうか?しかしなんで人間のいない世界なんかに転生させられたんだ?

そもそもここは何の世界だっけ?

何かを忘れている気がする。忘れたということはそれくらいのことだったんだろうと思い大して気にも留めなかった。

そして、何の気もなしに振り返った。

そこには毛におおわれた見たことのない動物がいた。

体長は3メートルを超えるだろう。鋭そうな爪をもった生き物だ。顔は雪にまみれてよく見えない。

イメージ的にはガル〇モン的な奴だ。そいつに背後をとられていた。

「!?」

全く気が付かなかった。あと少しでも遅く振り向かずに、能力を使って襲い掛かってきた敵の爪をはじいてなければ切り裂かれただろう。いやぁあぶないねぇ。

しかし、なんというか、襲われているのにぼんやりしているのはいけないと思う。ほら今度は噛みつこうとしている。

しかし、やけに鮮明にゆっくりと映るなぁ。もしかしてこれが妖怪の身体能力というやつか。負ける気がしない。攻撃手段も思いつかない。メタルス〇イム状態だ。

いや、ここは相手の力の向きをそのまま返せばいいのか。イメージしろ私の体から反射する膜のよなものがあると。

イメージは上手くいったようで、敵の腕がめちゃくちゃに折れた。攻撃力高くて自分の身を傷つけるとは。

「今度は私からだっ!」

そう言いながらイメージする。自分のこぶしから力が前に放たれる様を。

ドンッ!グシャァ! 擬音で表すならこうだろう。敵も私の腕もぐちゃぐちゃになった。

「いぎぃ!」

なんかイケナイ声が漏れ出る。痛い。めちゃくちゃ痛い。グロイ。あっでもこれで食事はできるな、うん。

しかも腕見てたら何か黒い霧状なのがあふれ出てきている!なにこれ?中二病的ななにか?

・・・いや、妖怪なんだから妖力か。しかしすごい速さでグシャグシャの腕を直していく。そしてなんだか眠くもなってきた。妖力を使っているからだろうか?しかし、安全な場所を作らないと。

・・・そうじゃん、作ればいいじゃん。自分の熱を数倍にして放出すれば溶けて洞窟くらいできるじゃん。

 

そうして洞窟ができるころには腕も治っていた。ついでに服もだ。

しかし、返り血などは消えないので今度お風呂でも作るか。そこで服も体も洗おう。

今日は疲れたよ・・・じゃあ寝ようか。

 

明日はいい日でありますように、おやすみおやすみ

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