ちなみに次話はサイドストーリーの別世界の木五倍子ちゃんを書きます。
力に溺れMI☆NA★GO☆RO★SI☆彡になりますので嫌いな方は飛ばしてください。
まあ、後に関わってくる気もするんですけどね。未定ですが。
残機-1
「・・・・・・」
ただいま♪
「いや、うん。おかえり・・・」
いやーすごいね神力って。触っただけでじゅわっと蒸発しちゃったよ。
「あれは妖怪の体とかの邪悪なものにしかそういう効果は無いからね?神を危険なもの扱いしないでよ?」
触るな危険だったよ。マジで。
「今の木五倍子は妖怪じゃないからここでは安全だって。さあ、怖くない怖くない」
あーうん。流石にあれはビビったからね。距離を取っちゃったよ。
「帰って来たかと思えばまた死んだのかい。君は死んでも元に戻れるけど、その死に慣れてはいけないよ」
はい・・・それは分かっています。
「最大の懸念である彼の方はどうにかなりそうだね」
ん?どういうこと?
「いや、君の中にある彼の部分は君自身が受け取った黒い部分があるんだよ」
くっそ、訳の分からんことばかり言いやがって・・・。
「いつか分かるさ」
そのいつかが長いんだよ!
「大丈夫、君の封印は緩くなってきている。もう少しで全て元通りになるはずだ」
おー、私の封印が解けるのか。それは嬉しいな。
「ああ、ここでの君の体が女性になったしね。あと少しだろう」
へ?私は・・・あれ?俺は?
「おっと、どうやら時間だね。さあ、生き返ってきな」
あ、ちょっと!!
「―――もう少し、もう少しだ」
私の中にある封印されている力の中で唯一私が使えている黒い霧が私のオンバシラを喰らって蒸発した体を包んで再生を行っている。
なんだか回復速度がとても早くなってきている気がする。
「な、なんだよ・・・それ」
「確かに死んでいたのに・・・」
驚いている、驚いているよ二柱の八坂 神奈子と洩矢 諏訪子が。
彼女らの神社というか境界に入った私は妖怪を退治するという名目ととある人物が私に気を付けろと忠告していたらしい。
私の妖力が大妖怪レベルのはずだから緊急で二人とも来たらしいけど私の姿を見るなり「お前があいつの言っていた敵か」とか言って襲い掛かってきやがった。
誰やねん私の敵。
思いつくのは・・・チルノと約束破って消えたとか、殺人疑惑の晴れていない私を永琳が後世に伝えていったか、魔界を出た後に大妖怪としてなんか人が決死の覚悟で襲い掛かってきた時か。
あの人たち別に殺さないで能力使って逃げたからなぁ。三番目が一番有力だ。
ふふふ、私もついに大妖怪の一員さ!世に響け私の名前!
まあ、外見しか伝わっていないらしいけどね。
全く成長しないからなこの肉体。形状記憶されているのだろうか。
まあ、身体が傷つけば黒霧が治すから多分形状記憶だな。
助けの黒霧が私の成長の敵か。
まあ、嘘だけど。
しかし、すごいな。腕の先と頭しか残っていなかった私の体がもうあとは下半身を残すだけだぜ。
衣服も元通りなのが素晴らしい。
「確かに私は死んだよ。そして妖力も減ったから封印したってことにしてくれないかな?」
人に恐れられていたのは妖力があったから。しかしその妖力を失えば私はまたただの妖力無し妖怪になる。
時間経過で戻んないんだよね。妖力って。
だから私はまたただの魔法使いに。くそう、大妖怪だったのは一瞬の出来事だったか。
私は人を食べないし襲わないからね。
元は人間みたいなもんですから。
それで今も無抵抗で殺されたんだけどさ。
・・・私の心には闘争心みたいなものは無いらしい。
ついでに憎しみもあまりない。さっき殺されたのにね。
「ああ、確かに妖力はほとんどなくなったな。しかし人を襲うのではないか?あの時のように」
「あの時がいつの事か知らないけど、私はいままで人を襲ったことは無いよ」
「ふん、嘘つけ。お前が人を襲ったことはよく知っているぞ」
どこ情報だよ。そんなことしたことねーよ
「人から聞いた話を信用しすぎじゃない?私は人を襲ったことなんてないよ」
「なっあいつの言ったことは嘘だと!あいつはそんな奴じゃない」
うーん・・・善良で信用できる奴だったのか、恋は盲目だからなのか。さっきから神奈子としか話していないけど平行線だ。
というかさっきからなんで私はこんなにフランクな呼び方をしているんだろう?
うーん・・・魔界の時もそんな感じだったよな。何かを忘れている気がする。
「そっか、それじゃあ私の体も元に戻ったことだし、殺せない事は分かったでしょ?境界には入らないから見逃してね」
とりあえず撤退することにする。
あー魔界帰りたい。お外怖い。
「待って!」
私と同じくらいの身長の金髪ロリ、もとい洩矢 諏訪子が声を掛けてきた。
そういえば初会話。
「まだ何か?」
「聞きたいことがある。前世で男を殺そうとしなかったかい?」
男?いや、前世は普通に少年・・・。
あれ?私って男だっけ?××は私の名前だ。でも男にこの名前を付けるか?
強烈だった母親は言うことは凄かったけど俺が生まれた時はまだ常識人だった。
しかも、俺の名前を付けたのは、父親じゃなかったか。
魔界でも人間だといったが、男かどうかは言ってなかったな。
そもそも神様と知り合いになれるのに人間なのか?
私は妖怪だ。俺は人間だ。じゃあ、妖怪になる前の自分は?
「うぅ・・・あれ?」
頭が痛い。ガンガンする。
おお、視界が黒くなって血の気が引いて来て、嗚呼これって貧血みたいだな。
このまま私は気を失った。
知らない天井だ。
まあ、私はほとんど魔界にいたから外の世界の少し年季の入ったというか時代の違う天井を見ても知らないのは当たり前なわけですな。
前世の天井はちょっとした大きな家だったからこの天井みたいな感じだったけど。
あれ?何かを忘れているような・・・。
まあいいか。
「お、目覚めたようだね」
扉を開けて諏訪子が入ってくる。
「あ、はい、えっと貴女がいるってことはつまり・・・」
「うん、君の考えている通り神社だよ」
おおう、神聖な所へ来てしまっている。
しかしあの時は殺しに来たのに何故だ?
「あー、なんで生かしているのかって顔だね」
顔て。
「まあ、妖怪だから退治するっていうのが3割、とある人に聞かされた話が7割かな」
「えっと、とある人物とは?」
「うーん、多分君記憶喪失だから下手に教えちゃいけない気がするんだよね」
「記憶喪失?」
確かにもう前世の記憶を忘れかけているし何かが蓋をされている感覚があるけど・・・。
「そうそう、気絶する前に君は何かを思い出そうとしなかったかい?」
「気絶する前?」
そういえばなんでここで寝ていたことを疑問に思わなかったのだろう。
確かに・・・気絶をしたな。
「なんで気絶したか・・・っ!」
頭が痛い。でも、蓋を取れそうな気がする。
何でだ?私は、俺は―――
「やめなさい」
いきなり神様の声がする。
「ああっ大丈夫!?」
諏訪子が私に駆け寄ってくる。
神様の声って、諏訪子も神様じゃんか。
まあ、さっきまで会って話していた方の神様、死んだ時に会う神様の方だね。
「まったく、それを考えて気絶したんだからさ、気を付けなよ」
「ご、ごめんなさい」
私と同じくらいの身長なのにあっちの方がお姉さんって感じがする。
お姉さんは大好きです。
「この後は朝食にするから。それと、あとで神奈子と仲直りしておいてね」
どういうことだ?
「あ、詳しい話は今ここでするべきかな。私たちは以前ある人にお世話になってね、その人が話してくれた内容に君に殺されかけたって内容があるんだよ。ちなみに彼は未来から来た人らしくてね、記憶が君と同じように少し曖昧らしく、なんで殺されたかが分かんないんだって」
すっごい迷惑な話だなおい。
私が未来から来た?確かに前世の記憶と走馬燈の謎の記憶があるけど・・・。
未来から来てはいるね、私。
「その話を信じたというわけですか」
「まあね、確証もあったから未来から来たのは信じることにしたんだ」
曰く、その人は力の向きを変える程度の能力らしく、目の前で赤ちゃんになったりして時間を動かしたようだ。
まあ、今から百年くらい前の人がいまだに若いらしいから信じれるだろうな。
「それで、神奈子は彼に熱を上げているからちょっとやりすぎちゃったんだよね」
ごめん、と諏訪子が頭を下げる。
まあ、死んだからね、別にいいけどさ。
「そういうことなら」
「へへ、ありがとう」
嬉しそうに笑うなぁ。可愛いな。
チルノの時もそうだったけどなんかロリコンに目覚めそうだな。
朝食を食べて、神奈子に謝られて、その後少し雑談をしてからここを出ることにした。
諏訪子とは仲良くできたけど神奈子とは少し難しそうだ。
また遊びに来るよと約束してから神社を後にする。
どうにも私の体で起きていることが分からない。
いや、確証を得られるものさえあればどうにかなる。あと一歩で全てを思い出せそうなのだ。
まあ、思い出せても力を取り戻せるとは限らないけどね。
もう魔界に帰りたいですねぇ(´・ω・`)