センス欲しいですわ。
漫画の作者ってすごいですよね。発想が面白い人が多くて。
私もあんな風に面白い発想と文章を書く力が欲しいです。
幽香の家から少し離れた地に10メートルほどの距離を開けて私と幽香が向かい合う。
何をするかというと、やはりこの人といえばバトルだろうということで私が植物人間になった二日後にこれが開催された。
あちらは何かを企んでいるようで、能力でも何でもありの戦いをするとのこと。
そんな事を言っておきながら私にとってはハンデ戦である。あちらは一応人間、こちらは耐久力が低めの回復狂妖怪なのだ。
私が能力を使えば勢い余って殺しそうだ。ということでついに私も魔法の解禁である。
「驚いたわね、魔法だというからてっきりレーザーか何かだと思ったのだけど、まさか変身だったとわね」
「ふふっ私の戦闘力は53万です」
そう、私の魔法は肉体の変化である。
できれば私にかかっている蓋を取り払いたかったけれど、完全には取り払えず、肉体だけが成長した魔法である。
メリットは肉体の大幅な強化、デメリットは能力が使えなくなることだ。
つまりは弱体化をしているというわけだ。と言いたいのだがこの肉体そのものにかかる能力の無効化が働いているので相手の能力が私に干渉するものだったら効かないわけである。即死は免れた。
といっても相手の能力の使い方による。幻想殺しではなく、自分の肉体に触れたら能力が使えなくなるだけであって、触れる前に使われたら無効化は出来ない。
対策が私に触れられる前に能力を使うこと、絞め技が得意な姿だと思う。
まあ、その分何故か神力や霊力に浄化の力が無くなったらしいから、人間状態だと思いたい。
明確な弱点は無い、再生力は半端じゃないし殴れば地面に窪みを作れる。クレーターっていうの?
幼女の私は実は衝撃などの物理と熱に弱い、妖怪パワーで殴れば殴った腕も割れる。グシャっと。
物理法則を操る程度の能力が無ければ多分死んでいただろう。
いや、再生して腸でも啄まれて苦しんでいたかな?嘘だけど。
死んだら多分神様に会って手助けしてもらってたと思う。
さて、時間もないからさっさとやるか。
足で地面を思いっきり蹴り、一直線で幽香に突っ込んでいく、横に跳んで躱した幽香は私の腹に蹴りを入れてくる。
腹を蹴った瞬間に両手で幽香の足を掴み、捻る。もう片方の足で今度は私の顔を蹴りに来た。
片手を離し顔と手でそちらの足も掴む。蹴りが当たるタイミングに合わせて霊力で力を強化されたせいで顔が半分ほど陥没したが幽香の足を顔から離すと一瞬で治った。
幽香は両足を取られたにもかかわらず髪をわずかに地面にこすらせただけで横から見たらトみたいな字になりそうな位置で停止した。
体幹すごいなこの人。
これでもう能力は抑えたから危険はな――。
私が油断したところに幽香が最後の反撃で霊力と魔力の混ざった力を込めた傘を私の胸に押し当てた。
そして、幽香は私に笑いかけ
「マスタースパーク」
傘からレーザーが放たれ、私の体を飲み込み視界が白に染まっていく。
「こわっ!なにそのレーザー!」
私の上半身が無くなったことで地面に落ちた幽香に私は涙目で抱き着く。
身体の半分を失ったせいか、私の体が回復した時には幼女に戻っていた。
あれはアカン。私じゃなかったらゼロ距離発砲で生きて帰ってこれない。
頑丈なはずの私を龍玉に出てくる細胞の英語版の名前の敵みたいなことに出来るんだ。
あれって確か頭に核があって自爆の時無傷で生き返ったとか言ってたけど頭失ってた攻撃もあるから矛盾してね?とか思ってたなぁ。
そうだ。自爆攻撃とかで何か技作ろう。
落ち着いたので霊力魔力の枯渇で地面に座り込んで回復している幽香から離れる。
いい香りだった。
「私の全力を受けたのに本当に無傷なのね・・・」
幽香も幽香で復活した私が何ともないのにショックを受けているようだ。
まあ、復活速度が恐らく5分以内だったからな。早くなったもんだ。
いまだまともに動けない幽香とピンピンしている私。
これが勝負じゃなくて殺し合いだったら死んでいるもんね。
だからといって殺す気で来たのはいただけないが。
・・・ふむ、動けない美女か。
「さぁて、負けた相手には何してもらおっかな!」
両手をわきわきさせながら幽香に近づく。
ここから先はアールじゅうはちじゃー!
「トカゲの尻尾切りみたいに蘇生できるけどさ、切れた尻尾と本体が両方あれば私はどうなるんだろうね?」
現在は魔界にいる。以前から疑問だったことを神綺と一緒に検討しようということだ。
ああ、幽香とのあの後?一緒に水浴びしただけだよ。
そこで見たものが凄かったが言ったら私が死ぬ可能性があるから言えぬ。
神綺ってお母さんっぽいけど見た目は少女なんだよね。私より少し高い程度しかない。
サラサラの銀髪とかいいよねー。この前温泉作って一緒に入ったんだけどシャンプーもリンスもないのにあの綺麗さよ。
私も同じようなもんだけど鏡を見れないからあまり分からんのよ。
「どちらからでも復活できるなら保存しておけば残機になるんじゃない?」
「それもありそうだけど、私の指が普通に霧になって私の指を構成するほうがあり得そうかな」
まあ、やってみればいいよね。
でもさ、最近は即死だったり緊急時だったから痛みは無かったけど指切るのの痛みに耐えられるだろうか私。
それが怖くてずっとグダグダと予想を話し合っているのだ。
「木五倍子ちゃん、私が指を切るわ」
ついに痺れを切らした神綺に体を拘束され、指が・・・指がぁぁーーーー!!!
痛い痛い痛い、私はトカゲになれない。こんなに痛かったら生きていけない。
死んだ時に痛みなんてないから大丈夫だと思ったけどこれは死ぬより辛いっ!
「ヒィィィ!!」
「痛かったわね、もう大丈夫よ」
痛みで涙を流して痙攣する私に神綺が抱きしめる。
最近は神綺からこういった接触が多くなったなぁ。今はそんなこと思っている余裕はないはずだが。
・・・気が付いたら指が元に戻っている。痛みは無い。
私の悲鳴は大体か細い声でヒィィィ、痛い痛い痛い痛いと泣くのだ。前世からそうだった。
あれ?前世でそんな記憶は無いけど・・・。でも、確かにそうだった記憶がある。
記憶というか、感覚というか。
その記憶に対し、私は忘れていた記憶が元に戻り、失われた力を・・・中二臭い嘘である。
いや、そうなると私ただの中二キャラじゃん。今気が付いたけど。
「・・・指は?」
「あそこでボコボコしているわ」
神綺に抱きしめられながら指の位置を教えられる。
うわ・・・指から人間が復活するのって気持ち悪い。
そうして10分程度経っただろうか。
私の指は元通り、指の私も元通り、私が二人になった。
こいつも中二キャラか・・・駄目だ。一回そう思ってしまうと自己嫌悪が凄い。
あとで神綺のベットで悶えると思う。
私が神綺の家で目覚めた時に寝ていた場所は神綺の部屋だったしな。寝る時は二人で寝てるんですよ。
だからね、こう、神綺と距離が近くなってあまり私は寝られない。前世じゃ男でしたもの。
それを知っているはずの神綺は気にしていないわけでは無いようだ。ただ、「木五倍子ちゃんは元から女の子よ?」と言っていた。
私の前世も女だったのだろうか?最近また自分に自信が持てなくなってきている。
さ、こんなことは置いておき、現実を見よう。
どう見ても、指からもう一人の私が出て来たようにしか見えない。
まあ、完全に私というわけではないらしいけど。
「・・・どういうこと?」
「残機が・・・増えたのよ」
完全に私の意志を離れているが私と見た目が同じ幼女を見つめる。
神綺は少し現実逃避中だ。
「おねーちゃん」
私のピンクの着物とは違い、緑というか私のピンクの補色のように薄い緑の紬、身体は針のように細くぺったんこ。
黒色の髪が肩の高さまであり、若干のたれ目で、赤い瞳をしている。
顔は鏡に映したかのようにいつか見た私の顔と一緒だ。あの時は若干歪んでいたがこうしてみればすごい美幼女だ。
後ろに結んであるリボンは黄色、チルノは水色、私は紫。統一性は無さそう。
私の中にあった黒霧が彼女の方からもごくわずかながら感じる、それ以外は完全に妖怪となったのか妖力がある。
今の私よりは多く、大体トレントもどきレベル。
「おねーちゃん」
もう一度、舌っ足らずなロリ声で呼ばれる。少しは私の声と違う。私より高めの声。
拝啓、前世のお父様お母様、私に妹が出来ました。
じ、次回こそは文字数多くしますから!
ところで三点リーダーでしたっけ、あれの打ち方がいまだに分かっていないんですよね。
この小説の・・・は仕様ではなく作者の力量不足です。
なので次回からは僅かに変わると思います!