結構頑張って書き溜めしていたのに倍の6000文字にしかなりませんでした。
小説書くのって難しい。
人が豚や牛、鶏を食べるように他の生物も他を喰らう。
ヒトと家畜の違いは知性だろう。知能を持つ生き物を食べようとは思わないのかもしれない。
あくまで人の感性だろうけど。
妖怪は人を食う。食べなくてもいい奴がいるらしいけど私は違う。
食わなければ死ぬ。
他のものを食べようが人間を食べない限りは空腹は満たされない。
しかし人間は見た目が私と同じなので食べることには少しながら抵抗がある。
しかし、妖力を回復させるのにも人間の恐怖が一番早い。
だから、手っ取り早く回復するためにも。
「食べられる最後まで、恐怖で震え続けてね?」
走った。
今の現状を一言で表すならそれが一番だ。
隣でチルノも走っている。
正確には浮いているのだけど。
数日前に発見した時には感動した木々も今となっては逃走の邪魔でしかない。
「どうするの!このまま振り切れそうにもないよ!」
チルノが叫ぶ。どうしようかねぇ。
私的にはリスクが大きいから戦いたくはない。
なんたって相手は私以外で二体目の妖怪なのだから。
旅をした初日に発見した海を見て私が気が付いたことがある。
あ・・・ここ、大陸の上じゃなくて海の上なんだ。
朝の起き抜けにそう思った。
それからは南下してたらついに陸地を見つけた。
緑を見つけた時は驚いたものだ。
そして心の中で叫んだこともある。
今氷河期じゃないじゃん!!
それからは森というか山というか木々で空が塞がれているジャングルみたいなここいらを旅していた。いまだに人型の生物は私とチルノしか見ていない。
そんななかで私の妖怪アンテナが立った。
「妖怪の気配を感じる!」
そう言って走り出したのを覚えている。ついさっきの出来事だし。
私の後を追いかけてきたチルノと一緒に向かった先にいたのは。
木の妖怪だった。
「そして今に至る」
「いきなり頷きだしてどうしたの?」
こっちの話だと返事をして少し振り向く。
見た目は木。気配は妖怪。
・・・魔物じゃないのかな?似たようなものか。
トレントみたいなやつに追われてもう10分は経っただろう。私はチルノを気にして全力を出して逃走できない。チルノは木々を躱して逃げる。そこまで早くない。トレントもどきは慣れているのかすいすい動く。しかし足は遅い。
知能がないのか相手は一向に追いつかないのに追跡をやめない。
仕方ない。あんなのがいるんだし、他の妖怪もいるだろう。
「倒すよ、チルノ」
「分かったよ、××!」
早速味方から攻撃された。歯を食いしばれ、私。
逃げることを諦めたと思ったのかトレントもどきはここぞとばかりに襲い掛かってくる。
そりゃあ見た目幼女二人だけど、抵抗しないと思ってるのかな?もしかしてこいつ・・・
ロ〇コン
アホな考えをしている私に向かってくるトレントもどきにチルノは氷の礫を飛ばす。
妖怪とだけあってか、表面に傷をつけた程度の傷だった。
攻撃されたことにより狙いを変えたトレントもどきはチルノへ向かって走り出す。
一瞬おびえたような顔をしたがチルノは氷の礫を飛ばし続ける。
トレントもどきは躱す気がないのか、喰らってもわずかにひるんだ程度でどんどんチルノへ近づいていく。
徐々にチルノの顔色が悪くなっていく。そろそろ私も動こうかな。
右手を上げる。イメージはトレントもどきの頭上に、重力を。
「ええと、確か・・・グラビデ!!」
効果範囲ギリギリの所でトレントもどきはいきなり来た上からの圧力に倒れこむ。
私も能力の出力を上げる。イメージを膨らませることで。
ミシミシッグシャ!いつぞやの私の腕を思い出すような音だった。最後とか。
「××!」
いきなりチルノが飛びついてきた。いや、まあ怖かっただろうし問題ないけど。
「・・・よしよし」
頭を撫でてやりつつ、今後も似たようなことがあるんだろうなぁと思う私であった。
使った技がパクリであることは言うまでもない。
今までに襲った人の中で私に気付いて逃げられるなんて失態は犯したことがなかった。
それくらいには実力が備わっているものだろうし、人間ごときに遅れをとるはずもない。
しかし、追い詰めた後は存分に恐怖を味わわせる。
声をあげて助けを求めるもの、それでも逃げようとするもの、涙を流すもの。反応は様々だった。
しかし、それらは恐怖や生にしがみつこうとする行動であり、それらもそろそろ見飽きてきた。
「なんか飽きてきちゃったし、遊びでもしようかしら?」
それとも、私が満足できそうな相手でも探してみようか?
同族も私以外には獣のような姿しかしていないし、人間も大したことは無い。
じゃあ次は、神様でも狩ってみよう。失敗するはずがない。なんたって私は。
神様にも等しい能力があるのだから。
トレントもどきに襲われてから二日くらい経った。
「××~!朝だよっ!」
チルノが肉体言語付きで起こしに来た。
細かく言えばダイブしてきた。私の下はただの草と土の上である。つまり何が言いたいかというと、寝起きで能力なしのために挟まれて
「ぐふっ」
潰れる私。そんな事お構いなしにチルノが私に話しかけ続ける。
「もうお昼だよ!」
・・・最近の私は寝不足である。
今日は私が寝坊したためにチルノがご飯をとってきたらしい。珍しく木の実だ。アケビとかはまだわかるけど怪しい色した木の実多くない?
「××の分のご飯だよ」
これを食べろってか。チルノは自然から発生したというか自然そのものだから問題ないだろうけど私は妖怪だ。
・・・毒は妖怪なら気にしなくてもいいか。
「じゃあ、いただきますかな。ありがとね、チルノ」
この後はやはりというかお腹あたりに違和感があった。おいしかったけどね。
まあ、私の体はなぜか大半の生理現象は起きないのだけどね。だから服を脱ぐ必要がなく、水浴びくらいでしか私の体は見ない。
いくら自分の体だといっても恥ずかしいものは恥ずかしいからね。
この世界っていつの時代なんだろう。いや、異世界だから何でもありだろうけどさ。
「氷河期かと思ったら今度は近未来かよ・・・」
私の目の前には東京よりはるかに近未来化した都市が見える。例えるならFF7のミッド○ルだ。
ソルジャー居そう。妖怪や大型の獣がいるのだからそれっぽい組織はあるだろうな。
「ここ、なんか嫌な感じがする」
チルノが隣で小さくつぶやく。自然とは反対の場所だからかね。私的には結局同じ星の物質なんだから自然も何もって感じだが。手を加えるのがいけない事なのだろうか。
「早く離れよう?」
「ちょっと様子を見させて」
返事がないので許可が下りたと判断し、指で輪を作る。そこに能力で光を収束させる。
上手くピントが合わない。ちなみに今はチルノに背負ってもらいながら上空を偵察している。あっピントが合った。
「服装は独特だね、髪色も統一性はない。しかし顔は大体が東洋風っと」
あ、すっごい美人さん発見。銀の髪をした優しそうな人だ。服装は何とも言えないけど、あの人なら似合うなーって思う。
美人さんが上を向く。目が合う。ところで私の能力が物理法則ガン無視なのだけど私は高校で物理選択してないんだよね。
文系なのよ、私。
だから何だという話である。
とりあえず見つかってしまったので騒がれる前に撤退するとしよう。
一向に騒がれる気配がないけど。
「チルノ、逃げるよ!」
「分かった!」
そこまで早くない速度で都から離れる。
・・・なんとなくだがあの人にはもう一回会う気がする。
同類に会ってみたい。そんな気持ちが私を狩りに走らせていた。
種族的な意味ではなく、性格的な意味でだ。
素の性格をひた隠しにして他人を欺く、存在感が薄い、皮を食べるのが好き、何かを抱いて寝る癖がある、正面から包み込まれるように抱かれるのは嫌い、これ以上は妥協するにしてもこれらのうち全てが当てはまる生き物なんてどこにでもいるだろう。
しかし、会えない。私の仲間はそこまで数が少ないのか、隠れようとするのか。
もしかしたら都のような人が多い場所にはいないのかもしれない。群れるのは嫌いだし。
しかし、外に出れば寂しさを感じるはずだ。だから都にと黙っている可能性は高い。
腕を振るい、体を使い、食べ物を料理する。
辺りに血とその匂いをまき散らし、呼び寄せる。
私の同類を。
しかし、ここで心配する出来事がある。
同類に会ったら、ただ話し合うだけで済むのだろうか?
私が同類に会えたらまずは話し合いをしてみたい。他愛もない会話でもいい、考えを聞いてみたい。
そして、同意が得られるのなら行動をできる限りともにしたい。
旅をしてみよう、人を殺してみよう、水辺で遊んでみたりしよう。
想像しただけで心が躍る。
しかし、同類と会えばどうしても争う気がしてならない。
血で血を洗うような、不毛なことであるはずなのに、そうしなくてはいけないような。そんな気がする。
それでも私は会いたいと願う。さらには争わないで済みたい。
しかし、まあ、何事もまずは出会ってからではないと始まらない。
いつか出会えるように、私は儀式でもするかのように人を殺す。
生贄を使い、呼び寄せる。
私の愛おしい同類――――
そういえば人を見つけたのに何の感動もなかったな。
どちらかというと犬耳猫耳の人に会いたかったからだろうか。
・・・それよりも前に人だったものを見つけたからだろうな。
今、都からそれほど離れていない山に私たちはいる。
美人さん巡り(?)をした日の夜です。今ね。
この間物騒なものを見つけてしまってからはチルノの教育によろしくないものを避けようと思い夜間警備に出ている。
しかし、私の引きが強いのか何なのか、ほぼ毎日物騒な場所を見つけてしまう。
茂みをかき分けていたら、ほら見つけた。
何者かが食い散らかした神らしき残骸がそこにあった。
・・・この間までは人だったのになぁ。
神と判断した理由はなんか神々しかったからである。
辺りを注意しながら神だったものに対して黙祷をする。
そして触れてみた。生暖かい。
「つまりは大して時間が経ってないのだろうから逃げるとするか」
今の私じゃ神を倒すのは難しい。敵を倒す代わりに地球滅亡する技は思いついているのだけどなぁ。危険だからね。
何より、能力に頼りっきりだから通用しない相手に当たったら負けるしかない。
「明日からは能力を制限して、能力以外の方法で戦うすべを持とう」
つまりは修行さ。私の体って成長しないから純粋な力は強くならないだろうけどね。
技を持つべきだな・・・うん。
まあいいや、明日の事は明日の私に任せよう。
今日もチルノを抱いて眠るとしますか。
東の空が白んできた。さっさと寝ないと睡眠時間が無くなる。
「急いで戻らなきゃ!」
出来れば5年位はずっと寝ていたい私だった。
「離せー!」
「あと5年は寝ようぜー、チルノ」
「あたいは眠くないんだって!」
本日も起きてすぐに元気いっぱいのチルノに起こされました。声で。
今日の私はチルノを腕ごと抱いて寝たので身動きが取れなかったらしい。
ちなみに今日の私の睡眠時間は体感的に4時間ほど。辛い。
まあ、この感覚は気分的なものだと思う。妖怪って夜行性だろうし、寝なくても大丈夫そうなスペックの高さを持ってるし。
「眠い」
「あたいが冷やして目を覚まさせてあげようか?」
つまり永眠しろと。
「どうせ死ぬなら誰かの腕の中がいいな・・・あ、でも正面から包むように抱くのは駄目ね」
「とりあえず朝ごはん食べようよ」
綺麗にスルーされた。チルノも私の扱いが上手くなったもんだ。
「ちょっと××!なんで能力使わないの!!」
「チート主人公は序盤力を封印されてるものでしょ!」
「何言ってるかわかんないよ!どうするのこれ!」
絶賛囲まれ中です。モテるんだよ、幼女だし。
数はトレントもどき3体、大きな虫の形をした妖怪が5体である。
そしてこちらは自主的能力縛りと、能力が効いていなかった奴の2名。
勝ち目なんてあるもんか。
しかし勝たないといけないのが悲しいところ。負けて死んでも協会からやり直せないものかねぇ。
「チルノは虫をどうにかして。トレントは私がどうにかするから」
「了解!」
予想外の返答をしながらチルノが上空へ昇りだす。了解なんて言葉をいつ知ったんだ・・・。
味方が逃げたと思ったのか妖怪が一斉に私へ向かってくる。え、ちょっと虫も来るの?
「今の私は物理防御力低いんだぞ!?寄って集って恥ずかしくないのか!」
私の抗議をスルーして襲い掛かる妖怪たち。倒すしかない。
虫の妖怪は私の半分くらいの大きさだから持ち上げられそう。そう判断し飛びかかった虫の足を掴む。
そのまま遠心力を利用し勢いを付けながらトレントもどきへぶつける。
強度的に虫が負けるだろうと思っていたけどその通りに虫が黄色いモノをぶちまけながら潰れる。掴んでいた足はまだ動いている。
先ほどの攻撃に怯まなかったトレントもどきが私につかみかかろうとする。その手首をつかみつつ全力で引く。
体制が前のめりになったトレントもどきに足をかけ転倒させる。
掴みっぱなしだった手を捻る。バキバキと音を立てて折れる。もげた。
腕もとい枝を振りかぶり虫2体目を打ち落とす。偶然だ。その棒を振り下ろすことで3体目を両断する。
落ちていた2体目に枝をそのまま叩きつけて頭を破壊する。叩きつけた瞬間には反動で持ち上がっていた枝をまた振り下ろす。胴が潰れる。
枝が壊れてきたので地面に突き刺し一気にバックステップをとる。着地地点に枝の先端を置かれた4体目が串刺しになる。
バックステップで距離を取ろうとした私に2体目トレントが手を伸ばす。上から降ってきた氷塊でトレントが潰れる。
「チルノナイス!」
チルノは私の英語やら何やらの言葉が分からないらしいので首をかしげている。次元の壁か、世代の壁か。伝わらなくて悲しい。
残りは虫が1体ね・・・いや。
後ろを振り返る。トレントもどきが迫っていた。
「っ!!」
足を取られるそのまま持ち上げられる。視界がさかさまになり、激しい動きで若干着崩れた紬がめくれる素足がさらされる。
このままいくと胸辺りまでめくれる!
若干遅れた思考で結論を出し行動に移る手を伸ばして押さえる。かなりきわどい状態になってしまった。
トレントもどきは私を釣り上げただけで何もしてこない。しかし目らしき部分は私を見つめている気がする。
・・・トレントもどきは皆ロ〇コンなのだろうか。
虫の妖怪が氷漬けになっている。私の頭上、つまり地面で。ならば私の後ろにはチルノがいるのだろう。
しかしそのチルノが攻撃をしてこない。もしかして私、盾扱い?
能力を使えないようにしているから今攻撃を喰らえば氷になるだろうなぁ。
のんきに考え事をしているとトレントもどきの頭が貫かれる。
「あぶなっ!」
手が放されたので体を思い切り捻る。何かが私の足首をかすっていった。
あのまま突き抜けられれば足を持っていかれてた。
その事実に戦慄しつつも後ろへ跳躍しチルノと並ぶ。
先ほどの一撃でトレントもどきが倒れている。弱点あったんかい。
そして、私たちを助けてくれたのか、新たな敵なのか、そいつが現れる。
この間目が合った、素敵なお姉さんだった。
正直に言えば、時系列が分かってないんですよね。月の人々と同時に人型の妖怪とか妖精とか出してよかったのだろうか・・・。