「ぐわっ!」
吹っ飛ぶカブト。
ダークカブトが目にも留まらぬ速度でカブトを翻弄する。
「くっ……!」
地面に転がったカブトは
「トドメだ」
ダークカブトがライダーキックをカブトの頭部にお見舞いする。
「うっ!」
カブトは気を失って倒れた。
「ふん」
ダークカブトは去って行った。
「赤木!」
青木がカブトの元へ駆け寄る。
ゼクターを外し、変身を解除させる。
「赤木、しっかりしろ!」
青木は赤木を揺さぶるが反応しない。
「天谷さん、救急車!」
「あ、ああ!」
天谷は119番通報で救急車を呼び、赤木を病院に搬送した。
赤木は集中治療室でドクターの緊急オペを受けた。
結果、手術は成功だった。
「う……」
病室で目を覚ます赤木。
「赤木!」
「……誰?」
赤木は記憶を失っていた。
青木は手帳を見せた。
「ZECT……? わからない」
「自分の名前はわかるか?」
「名前?」
「ああ、そうだ」
「赤木、赤木 裕一だ」
「お前は警察官だ」
そこへ赤木の同僚が駆けつける。
「赤木! 大丈夫なのか!?」
赤木は問う。
「あなたは?」
青木が言う。
「赤木は記憶を失ってます」
「君は?」
青木はZECTの身分証を見せた。
「あんた、ZECTか」
同僚は赤木を見る。
「うっ!」
赤木が頭を押さえる。
「大丈夫か?」
同僚がナースコールをして看護士を呼んだ。
看護士は赤木の様子を
ドクターが駆け付ける。
ドクターの話によると、赤木は頭部に強力な打撃を受けて一時的に記憶を失ってるとのことだった。
だが、一つ問題がある。
それは、赤木の脳が人間のソレではないと言うことだ。
「先生、どう言うことですか?」
「結論から言おう。赤木くんは人間ではない」
「何ですって!?」
「赤木くんはワームの可能性がある。監察医をやってる友人に見てもらったのだが、赤木くんの脳はワームのソレに酷似している」
「赤木が、ワーム……?」
青木が診察室で医師の説明を受けてる一方、病室では赤木がネイティブに襲われていた。
「く、来るなバケモノ!」
ネイティブの攻撃を避ける赤木。
「お前の記憶が飛んでいて助かったよ。悪いが消えてくれ」
ネイティブの次の攻撃が、飛来したカブトゼクターによって弾かれる。
「何だと?」
カブトゼクターがネイティブを攻撃して追い返す。
「今度は何なんだ?」
その時、赤木はカブトムシ型のワーム、ビートルワームに姿を変えた。
「こ、これは……?」
ビートルワームの脳裏に今までに起こったことがよぎる。
(そうか。思い出した。俺は、ワームだったのか。でも、なぜ?)
そこへ青木がやって来る。
「ワーム!?」
振り向くビートルワーム。
「待て」
赤木の姿に戻る。
「赤木……なのか?」
「ああ。全部思い出した。だが、なぜ俺がワームなのか、それがわからない」
「お前のことだ。それを捜査するんだろ?」
「当然」
赤木はその日のうちに退院し、自分の過去を洗い始めた。
子どもの頃、両親をネイティブに殺されたオリジナルの赤木は、逃げる途中にネイティブに殺され、擬態されていたことがわかった。
そして、それを見ていたビートルワームが、赤木に擬態していたのだ。
赤木は、ネイティブの殲滅を、オリジナルの赤木のため心に決めたのだった。