赤木は悩んでいた。
ベルクリケタスワームは倒すべき相手だが、青木の妹であることに。
やつを倒せば、青木はどう思うだろうか。
プルルルル──赤木の携帯が鳴った。
「はい?」
赤木は電話に出た。
「赤木、新宿でワームによる殺人事件が発生した。直ぐに向かってくれ。住所は──」
赤木は現場に急行した。
現場は新宿の某所にある広場だった。
赤木は見張りの警察官に手帳を
被害に遭ったのは、
遺体は溶けてしまっており、顔まではわからなかったが、所持していた免許証から直ぐに身元が割れた。
その後の警察の捜査で、被害者とそっくりな顔をした男が見付かる。
赤木はその男に接触した。
「何ですか?」
赤木は男に警察手帳を見せた。
「警察だ。殺人事件の参考人として話が聞きたい」
「殺人? 僕が?」
「ああ。署まで来てもらうぞ」
赤木は男を警視庁へ連行した。
取調室で、赤木の推理を聞かせると、男は本性を現してサリスに姿を変えた。
警視庁から脱走するサリス。
赤木は後を追った。
「待て──っ!」
拳銃で武装した警察官たちがサリスの正面に回り込む。
そのサリスを助けるかのように、他のサリスたちが現れ、警察官たちを取り囲む。
警察官たちは問答無用でサリスたちに発砲する。
だが、サリスたちは微動だにしない。
赤木がカブトゼクターを呼ぼうとすると、サリスたちが爆裂霧散した。
{CLOCK OVER}
その音声と共に、蜂の姿をしたマスクドライダー─仮面ライダーザビー・ライダーフォームー─が現れる。
「マスクドライダー……?」
と、赤木は疑問符を浮かべる。
ザビーの腕からザビーゼクターが外れ、変身が解けて容姿端麗な女の姿になる。
「警視庁捜査一課刑事、あなたが赤木さんね?」
女が赤木に訊ねる。
「失礼。私は
「赤木 裕一だ。助けてくれなんて一言も言ってないが?」
「私はやるべきことをやっただけで、別にあなたを助けた訳じゃなくてよ」
吉崎は赤木をまじまじと見詰める。
「俺の顔に何か?」
「いやね、あなた、よく見るといい男だなって。惚れちゃいそう」
「勝手に惚れるのは構わないが、付き合いはしないぞ」
「わかってるって。ま……今回は挨拶ってことで」
ところで──と、続ける吉崎。「ゼクトには入らないって聞いたけど?」
「ああ、入らない。だが、バックアップはする」
「ん……なるほど。……合格。協力もしないって言った時はそれなりの対応をするつもりだったけどね」
「それなりの対応?」
「あなたを倒すってことよ」
「ほう?」
「じゃ、私はこれで」
吉崎は立ち去った。
その様子を離れたところで見詰めるベルクリケタスワームは思った。使える。
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