仮面ライダーカブト   作:桂ヒナギク

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Episode 5

 青木の妹、志織が吉崎に接触した。

 志織は攪音波催眠を発生させ、吉崎を催眠状態にした。

「あなたにはカブトを倒してもらいたいの」

「わかりました」

 志織はその場を離れると、赤木を捜し始めた。

 赤木は直ぐに見付かった。

「見付けたわ。仲間の仇!」

 赤木の前に姿を見せる志織。

「お前か。お前と戦う気はない」

「どういうことだ?」

「青木の妹だからだ。お前を倒したら、青木に恨まれる」

「そう。ならこいつとはどうかしら?」

 吉崎が志織の後ろから出てくる。

「吉崎?」

 吉崎がザビー・マスクドフォームに変身した。

「赤木 裕一、あんたを殺す」

 不審に思った赤木はカブトに変身して応戦した。

「ワームに味方するとは、一体どういうつもりだ?」

 ザビーと殴り合いをしながら訊ねるカブト。

「あんたには関係ない」

 ザビーはカブトを吹っ飛ばした。

「キャストオフ」

 ザビーはバインドリングを展開し、ゼクターを半回転させた。

{CAST OFF──CHANGE WASP}

 マスクドアーマーが弾け飛び、ライダーフォームが露わになるザビー。

「クロックアップ」

 ザビーがトレーススイッチに触れ、クロックアップする。

{CLOCK UP}

 目にも留まらぬ速度でカブトを襲うザビー。

「うわ!」

 宙を舞ったカブトは、ザビーによって地面へ叩き付けられた。

「ぐっ!」

 蹌踉(よろ)めきながら立ち上がるカブト。

 ゼクターのフルスロットルを押すザビー。

{RIDER STING}

 ザビーの必殺の針、ライダースティングがカブトに炸裂した。

{CLOCK OVER}

「うわああああ!」

 カブトは吹っ飛び、地面に転がって変身が解けた。

「どうして戦わない? 赤木 裕一」

「戦う理由がない」

「ならば死ね!」

 ザビーが赤木目掛けてゼクターから針を発射した。

 赤木にザビーの針が接近してくる。

 だが、赤木には避ける力はなかった。

(ここまでか……)

 赤木がそう思った刹那、針はカブトゼクターによって弾き落とされた。

「何?」

 カブトゼクターは赤木の手に収まる。

「戦士に休息はなしってか」

 赤木はゼクターをバックルにセットした。

{HENSHIN}

 カブトに変身する赤木。

(恐らく、吉崎は操られてる。だったら)

 カブトはゼクターホーンを展開し、キャストオフをしてライダーフォームになった。

 三つのフルスロットルを押し、ゼクターホーンを反対側へ倒す。

「ライダーキック」

 カブトはゼクターホーンを展開し、ザビーの頭部に回し蹴りを放った。

{RIDER KICK}

「うっ!」

 頭を押さえるザビー。

「あれ? 私は何を?」

「使えない女め」

 志織は去っていった。

「吉崎」

 ザビーはカブトを見る。

「カブト……?」

 カブトとザビーは変身を解いた。

「私、今まで何を」

「お前はワームに操られていたんだ」

「何ですって!? あなたが正気に戻してくれたの?」

「ああ」

「れ、礼なんて言わないわよ」

 吉崎はそういうと、頬を赤らめた。

「ところで、吉崎は青木を知ってるか?」

「青木? そういえばそんな名前の男が鈴木班にいたわね。それがどうかしたの?」

「青木に伝えてやれ。妹はワームだってな」

「わかったわ」

それじゃ──と、吉崎は去っていった。

 

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