青木の妹、志織が吉崎に接触した。
志織は攪音波催眠を発生させ、吉崎を催眠状態にした。
「あなたにはカブトを倒してもらいたいの」
「わかりました」
志織はその場を離れると、赤木を捜し始めた。
赤木は直ぐに見付かった。
「見付けたわ。仲間の仇!」
赤木の前に姿を見せる志織。
「お前か。お前と戦う気はない」
「どういうことだ?」
「青木の妹だからだ。お前を倒したら、青木に恨まれる」
「そう。ならこいつとはどうかしら?」
吉崎が志織の後ろから出てくる。
「吉崎?」
吉崎がザビー・マスクドフォームに変身した。
「赤木 裕一、あんたを殺す」
不審に思った赤木はカブトに変身して応戦した。
「ワームに味方するとは、一体どういうつもりだ?」
ザビーと殴り合いをしながら訊ねるカブト。
「あんたには関係ない」
ザビーはカブトを吹っ飛ばした。
「キャストオフ」
ザビーはバインドリングを展開し、ゼクターを半回転させた。
{CAST OFF──CHANGE WASP}
マスクドアーマーが弾け飛び、ライダーフォームが露わになるザビー。
「クロックアップ」
ザビーがトレーススイッチに触れ、クロックアップする。
{CLOCK UP}
目にも留まらぬ速度でカブトを襲うザビー。
「うわ!」
宙を舞ったカブトは、ザビーによって地面へ叩き付けられた。
「ぐっ!」
ゼクターのフルスロットルを押すザビー。
{RIDER STING}
ザビーの必殺の針、ライダースティングがカブトに炸裂した。
{CLOCK OVER}
「うわああああ!」
カブトは吹っ飛び、地面に転がって変身が解けた。
「どうして戦わない? 赤木 裕一」
「戦う理由がない」
「ならば死ね!」
ザビーが赤木目掛けてゼクターから針を発射した。
赤木にザビーの針が接近してくる。
だが、赤木には避ける力はなかった。
(ここまでか……)
赤木がそう思った刹那、針はカブトゼクターによって弾き落とされた。
「何?」
カブトゼクターは赤木の手に収まる。
「戦士に休息はなしってか」
赤木はゼクターをバックルにセットした。
{HENSHIN}
カブトに変身する赤木。
(恐らく、吉崎は操られてる。だったら)
カブトはゼクターホーンを展開し、キャストオフをしてライダーフォームになった。
三つのフルスロットルを押し、ゼクターホーンを反対側へ倒す。
「ライダーキック」
カブトはゼクターホーンを展開し、ザビーの頭部に回し蹴りを放った。
{RIDER KICK}
「うっ!」
頭を押さえるザビー。
「あれ? 私は何を?」
「使えない女め」
志織は去っていった。
「吉崎」
ザビーはカブトを見る。
「カブト……?」
カブトとザビーは変身を解いた。
「私、今まで何を」
「お前はワームに操られていたんだ」
「何ですって!? あなたが正気に戻してくれたの?」
「ああ」
「れ、礼なんて言わないわよ」
吉崎はそういうと、頬を赤らめた。
「ところで、吉崎は青木を知ってるか?」
「青木? そういえばそんな名前の男が鈴木班にいたわね。それがどうかしたの?」
「青木に伝えてやれ。妹はワームだってな」
「わかったわ」
それじゃ──と、吉崎は去っていった。