ソードアート・オンライン 〜その日デスゲームが始まった〜   作:Shirasu

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Shirasuです。なんとか3日過ぎる前までに投稿することができました。

※誤字脱字等がありましたら、感想欄でご指摘していただけると助かります。


第2話『第1層迷宮区攻略』〜後編〜

俺たちは一斉にボス部屋に入った。部屋の奥の玉座に座ってるのが第1層のフロアボス〈イルファング・ザ・コボルド・ロード〉だ。全員がボス部屋に入り終わると扉が閉まり、暗かった部屋が明るくなった。奴は玉座から立つと、取り巻きである〈ルイン・コボルド・センチネル〉を3体引き連れて、こちらに向かってきた。

 

『皆!行くぞ、攻撃開始!』

 

ウォォォォォォ!!

 

ディアベルの指示で攻撃が開始された。先陣を切ったのはキバオウ。片手剣ソードスキル〈ソニックリープ〉で〈ルイン・コボルド・センチネル〉に攻撃を当てようとしたが、斧でガードされた。

 

『っ!なんやこいつら、ワイのソードスキルを止めよったぞ!』

 

完璧なガードだ。まるで斧とは思えないほどだ。それでも俺たちはこいつを倒さなければならない。3人でスイッチすればどうにかなるはずだ。

 

今回のボス攻略参加者は33人で6つパーティがある。それぞれ、A隊、B隊、C隊、D隊、E隊、F隊に分かれていて、溢れ組の俺たちはF隊でリーダーはキリト。A隊はディアベル、B隊はキバオウ、C隊はエギル…昨日の大柄の男だ。D隊とE隊のリーダーの名前は俺は知らない。

基本的な陣形は、A隊とB隊が最前線でボスと戦い、C隊、D隊、E隊はディアベルの指示でA隊B隊とスイッチをする。F隊は〈ルイン・コボルド・センチネル〉の討伐で、終わったら他の隊と合流しボスを倒す。

…そういえば、ベータ版でもこんな感じの陣形でボス攻略をしていたな…。もしかしたら、ディアベルもベータテスターなのか?

 

『おい、ダイスケ!敵来るぞ!』

『え?あ、おう!』

 

考えるのは後だ。今は集中するんだ。

 

『はぁぁぁぁ! ダイスケ!スイッチ頼む!』

『よし、任せろ!てぇやぁぁぁぁ!!』ザシュン…パリィン…

 

まずは1体目の討伐成功だ。あと2体。

 

『次!アスナ!スイッチ行くぞ!』

『これで2体目…!』ザシュ…パリィン…

 

…速い…剣先が全く見えない…。おそらく今のは細剣ソードスキルの〈リニアー〉だ。細剣使いでここまで速いやつは初めて見た…。

 

『ダイスケ!スイッチだ!』

『おう!うぉぉぉ!』ザシュ ザシュン…パリィン…

 

これで全部討伐し終わった。早速合流しなければ。

 

『ボスのHPバーが赤色になったぞ!!』

 

D隊のリーダーがそう言うと、〈イルファング・ザ・コボルド・ロード〉は斧とバックラーを捨てた。

 

『お?どうやら情報通りみたいやな。このまま一気に討伐するで!』

 

キバオウが言うと、A隊とB隊が奴に向かって突撃する。奴はタルワールに持ち替える……はずだった。なんと奴は刀カテゴリのノダチに持ち替えた。ベータ版と違う…。それに刀カテゴリの武器は、第1層の時点じゃ入手できない。そのため、攻撃パターンもベータテスター以外は知らない…。

 

『ダメだ!!前に出るな!下がれ!!』

 

キリトは大声で叫ぶが既に遅かった。奴の刀ソードスキルがディアベルの体を斬り裂いた。

 

『ディアベルはん!!!』

 

キバオウが叫ぶがディアベルのHPは徐々に0に近づいていき…死んでしまった。この時キリトがポーションをディアベルに飲まそうとしたが、何故かディアベルはそれは拒否した。

何がなんだか全くわからない…。俺はどうすればいい?そんなことを考えてると、キリトとアスナがボスに向かっていった。…そうだ。俺は何を考えてたんだ。俺が今するべきことは奴を討伐することだ…。

 

『っ!しまった!!』ザシュ!

 

!奴のソードスキルがキリトに当たった。全力の攻撃じゃなかったため、致命傷にはならなかったが半分削られている。助けなくては。

 

『キリト!』

 

しかし体が動かない。体が動くのを…キリトを助けるのを拒否する。足を見るとその足は震えていた…。

 

『うぉらぁぁぁ!!』

 

間一髪のところをC隊リーダーのエギルがソードスキルを使い、奴を怯ませた。C隊が奴に向かって行くが、すぐに返り討ちにあい攻撃を受けてしまう。そしてジャンプし、ソードスキルでトドメを刺そうとする。もう誰かが死ぬところを目の前で見たくない…。やっと足の震えが止まり、俺は彼らを助けるため走った。

でも、奴に追いついて何をすればいいんだ?ソニックリープもスラントもバーチカルも火力が足りない…。何か敵を吹っ飛ばせるものは………未完成のアレを使うしかないか…。失敗すれば彼らどころか俺の命すら危なくなる…だがこの世界で失敗は許されない。成功するのかではなく、成功させるんだ。

 

 

『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』ザシュザシュザシュザシュ…ザシュン!

 

未完成の技は成功した。奴は吹っ飛んだ。あとはキリトとアスナの2人に任せる。今の技の欠点は硬直時間が長いことだ。まだまだ改善の余地がありそうだな。

 

『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』ザシュン…ザッシュン!…パリィン…

 

キリトの〈バーチカルアーク〉によってV字に斬られた奴は倒された…。

 

『やったぁぁぁぁ!!』

 

部屋にいたほとんどの人が喜んだ。全員が喜んだわけではない。仲間が殺され悲しむ者もいれば、疲れてその場に座った者もいたからだ。

 

疲れてその場に座っていると、エギルが話しかけてきた。

 

『俺が今ここにいるのはあんたが助けてくれたおかげだ。礼を言う、ありがとう。しかし、さっきのアレはなんだ?片手剣ソードスキルにあんな強いものがあるなんて聞いてないぞ?』

『あれか…システム外スキルだよ。〈オリジナルソードスキル〉。』

『システム外スキル?』

『うーんと、なんて説明したらいいかな。本来そのゲームじゃできないことをできるようにする…みたいな感じかな。』

 

俺自体、システム外スキルのことを完全に把握してるわけではないが、自分なりの説明をエギルにした。

 

『そのソードスキルの名前はなんて言うんだ?』

『〈スラッシュブレード〉。右左右左と対象を4連続斬ったあと、思いっきり力を込めて突き攻撃をする。というものだ。』

『なんだそりゃ!?かなり強いじゃねぇか…』

 

エギルはとても驚いた。

 

『でも、このソードスキルには欠点があって、硬直時間が長すぎることなんだ。…15秒くらい硬直する。』

『じゅ…15秒!?』

『あぁそうだ。最後の一撃なんかで使うのが一番いいタイミングかな。』

 

会話が終わった後、周りを見渡すと皆はもう第2層へ進んでいた。

俺とキリトとアスナは第1層を突破するまでパーティを組むと約束していたため、突破した今はまたソロプレイヤーだ。

確かにソロは危険が多い。だが、自分のやりたいことがたくさんできるのが良い点だ。

 

『とりあえず、また美味しいものでも探そうかな。』

 

俺以外誰もいなくなったボス部屋で、独り言を呟いた俺は次の層へ進むのであった…。




最後まで読んでいただきありがとうございました。
次話のストーリーをまだ考えてないので、次の投稿まで期間が少し空きますが、気長に待っていてください。
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