ロクでなし神様達と異世界浪漫譚(旧題:とある神々の眷属)   作:バキュラø

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よろしくお願いします。
もう一つのダンまち二次の合間に書いたものです。(暴走してる気もする)









プロローグ

 天上の世界は、今まさに神々の黄昏(ラグナロク)を迎えようとしていた。主に、その殺人的なまでの忙しさによって。

 

 

 

 とある天空と星々を司る神、アンは、来る日も来る日も星の運航を乱さぬため、空にかかりきりに、とある冥界の神、ハデスは、滞り続ける死者の魂の選別、送り出しに追われ、とある知恵と技術を司る神、ミネルヴァは、下界へ降臨した神々の恩恵を受けた眷属(こどもたち)によってもたらされる技術革新を纏めるのに奔走する、など、など、など。

 とにかく、天上に残された神々は、毎日、――――それこそ、人からすれば悠久に近い時間を――――仕事という仕事に奔走せねばならなかった。

 

 

 

 

 そんな神々の思いは一致していた。

 

「「「「「なに、このブラック企業……」」」」」と。

 

 

 

 

 本来、娯楽好きである神々は、自分たちも、出来るなら下界に降臨した神々のように仕事を放り出し、逃げ出し、自ら降臨したいのだが、先を越され、また仕事が増えるのでは?と互いに互いを牽制し合うために、それは叶わずにいた。

 

 結果、残された神々は逆切れした(キレた)。なぜ自分達ばかりが、こんな辛い目に合わなくてはならないのかと。

 ――――天上に残っている神々も、仕事を放り出して降臨しようと隙を見ていたので、盛大なブーメランではあるのだが――――

 

 

 

 ゆえに、神々は決意した。いけぬのならば、せめて奴ら(下界の神)嫌がらせ(裁き)をしようと。

 

 奴らが自分たちの眷属(子供たち)を自慢するというのなら、よろしい、ならば戦争だ‼‼‼

 私達も呼び出してやろうではないか、それに見合う我々の眷属(チートな奴)を‼‼‼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「というわけで、キミにご足労願ったわけだよ」」」」」

 

『いや、どういうわけだよ‼‼‼‼』

 どこぞのエヴァン〇リオンの司令のような体勢で円卓に座る神々に、突然呼び出された彼は思わず叫んでしまっていた。

 

「いやーだってさ、あいつらむかつくじゃん?」

 

「自分達だけ、お楽しみですかってか」

 

「私達なんて、自分の時間もロクに取れないのよ」

 

「あの、アバズレフレイヤなんて、下界の眷属達を囲って、逆ハーレムなんて作ってるのよ‼‼私だって愛欲を司る神なのに、この差は何なの‼‼‼」

 

「アレスなんて、国まで作っちゃってるし…」

 

「「「「「アッハッハッハ、マジ、奴らユルサナイ‼」」」」」

 もはや、神と思えないほどの愚痴のオンパレードである。

 

『…………』

 本来、まともな神格者(じんかくしゃ)もこの中にはいたはずなのだが、いろいろ極まりすぎていたため、どうしようもなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「奴らに嫌がらせをできるなら、手段は、なんでもいい。代理戦争 戦い、決闘、攻城戦、バトルロイヤル、ぶつかり合い、相対、賞金稼ぎ、知恵比べ、騙し合い、なんだっていい‼じゃんけんでもいい‼‼」 

 

 

「魔法、魔道具、鍛治、剣術、武術、格闘術、銃術、騎乗、技術、富、名声、カリスマ、感情、権利、利益、交渉、政治、民意、武力、知力、精神力、情報力、己の持てるすべてをもって‼‼‼」

 

 

「神、ヒューマン、エルフ、ドワーフ、キャットピープル、シアンスロープ、パルゥム、アマゾネス、ハーフ、クォーター、平民、騎士、武士、忍者、冒険者、戦士、魔法使い、王族、貴族、君主、皇帝、教皇、老若男女、種族も地位もすべてを打倒し‼‼‼‼」

 

 

「オラリオ、極東、ラキア、アルテナ、その他、下界の各所にいる神々へ思い知らせてほしい」

 

「「「「「我らの怒りを(ざまあみろと)‼‼‼‼‼‼」」」」」 

 

『お、おう⁉』

 神達の強い勢いに押され、思わず、彼は承諾してしまう。

 

「「「「「よし‼‼では、これからオラリオへ向かってもらう」」」」」

 

『待て待て。ってか、なんで俺なんだ?』

 

「ん?しがらみが、少なくて……チートになりそうな子を……ピックアップした」

 彼は、そのあんまりにもあんまりな理由に崩れ落ちた。

 

「いずれにせよ、行くことを承諾してくれた以上、キミは俺たちの恩恵(ファルナ)を受ける。神々の眷属(子ども)、家族になるんだ」

 

『…ッ‼』 

 

「あまり、下界へは神の力を行使できないけど、ステータス以外に一度だけ、誰か一柱を分体で呼び出せるようにキミに力を与えよう。必要最低限のことは思い出せるようにしてあるから」

 

「……わかった」

 

「それでは、行ってもらおう‼そして、存分に、好きなように、思うがままに生きて、奴らを悔しがらせてやれ‼‼‼」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「我らが眷属(息子)よ‼‼‼‼‼」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 これは、英雄譚などではない。

 

 

 だが、これもまた、後の世に最後の英雄(ラストヒーロー)とともに並び語られる、とある神々のエゴによって、この世界に迷い込んだ少年の異世界浪漫譚(ファミリア・ミィス)、その最初の一ページである。




進みは、もう一方優先なので遅くなると思いますが、反響が大きければ頑張ります。
まあ、評価がダメダメでしたら消しますが。








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