ロクでなし神様達と異世界浪漫譚(旧題:とある神々の眷属) 作:バキュラø
「「「「「はぁ!?」」」」」
ロキファミリア一同は突然の蓮の変わりように、そんな間の抜けた声を出すことしかできなかった。
「なにかおかしいと思ったら、転送先に怪物がいるとか、超危険地帯じゃねーかよ‼ナニ、なんなの?俺に何かしてほしいんじゃなかったのかあいつら‼‼」
「え、えっと…」
気がふれたように叫ぶ蓮の姿に、先程までのシリアスな空気や隙のなさは微塵も感じられなかった。
はっきり言おう。今の蓮は、さっきまでとは別の意味で、不審者度が天元突破していた。
そんな彼の様子をアイズだけは心配そうに見上げるが、お構いなしに叫び続ける。
「『お嬢さん?』とか、『所属は知らない方がお互いの為だ』とかキザすぎだろうが‼‼何それ、俺どんだけ痛い奴だよ‼‼なんだよ、この神が渡してきたバイブル、全然役に立たねーし、つーか、いきなりダンジョンの中とかハードモードすぎんだろッ‼‼ふつう死ぬわボケェェェェー‼‼‼‼」
蓮はどこから出したのか、冊子のようなものを取り出し、地面に思いっきり叩き付けた。
フィン達には見えていなかったが、「サルでもわかる異世界の歩き方。オラリオ初級編
」の文字がでかでかと表紙には書かれていた。
初級編があるなら続きがあるのかといえばそうではない。ただの神たちのノリである。深く考えてはいけない。いけないったら、いけないのだ。
「『ボクはカッコいいと思ったんだけどね。いいじゃないか、中二。ジャ〇プ界隈なら、むしろあって然るべきものだぜ』」
「よーし。テメーは、とりあえず黙ってろ!」
「ど、どうかしたのかな。突然叫び声を上げて?」
一人百面相を続けているような風間に、フィンは、思わず武器を取り落としそうになっていた。今まで、未知の危険なものと認識していたものが、いつの間にか、よくオラリオにいる神々と話しているような、飄々としたような雰囲気や、わけのわからなさを感じてしまい、脱力してしまっていたのだ。
「フゥーフゥー。ッす、すまない。ちょっと混乱が、抜けていなくて…」
蓮は蓮で落ち着いたのか、冷静さを取り戻し始めていた。顔は取り乱したことを見られたのが恥ずかしいのか、うっすらと赤みを帯びていた。
「とりあえず、ダンジョンを抜けてからにしないか?彼に今のところ敵対の意思はないようだし、話なら歩きながらでもできるだろう…」
唖然とした空気からいち早く復帰出来たリヴェリアの言葉に促される形で、いろんな意味で疲れ切った面々は、やっとダンジョンの外へと向かうことになった。
時間は進み、蓮達はダンジョンを抜け、やっと地上に戻ってきていた。
地上に出るまでの間、ミノタウロスの大群との追いかけっこやリヴィラでの一悶着など、いろいろあったが、長くなるのでここでは割愛しよう。
そうして乗り越えてきたダンジョンの道中、ロキファミリアの面々とは、窮地を救ったこともあってよくしてもらっていたし、打ち解けていたはずなんだけど………
俺こと、風間蓮が今、どこにいるかといえば………ロキファミリア本拠地、黄昏の館の地下牢である。
ホント、どうしてこうなった?
出られませんでした。
今回短くて、スミマセン。キリが良かったのでここで切りました。次はほぼ8割出来てるので3日以内に投稿したいと思い〼