時よ停まれ。今が美しい。
どこかで、聞いたことのある言葉だ。
俺はこの言葉は正しくないとおもう。
あなたたちはどうだろう。
万物、滅び、終わりを迎えるからこそ、そのものは美しいのではないか?
これは、俺、平和島扉の自論である。
この言葉を俺風に言い換えると。
時よ止まるな。今こそが美しい
である。
さて、皆さんがどう思うかは自由です。
さて、これから、どうしますかね?
滅び、終焉をどういう形で迎えるのかを
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『久しぶりにみたな。この夢。』
平和島扉はふと、呟いた。
誰もいない寝室で。
この、自分でもよくわからない夢はかつて、よくみた夢である。
全ての物は終わりを迎えると悟った時以来よくみるようになったのだ。
だが、この夢を見たときはとてつもなく、不吉なことが起こるのだ。
扉『何か起こるのか?いや、そんなことは…』
現実、思い当たる節は山ほどある。
ダラーズ、粟楠会、黄巾賊、ブルースクウェアなど、カラーギャング、ヤクザ。
一癖、二癖もある連中である
扉『警戒か…』
そう思いながら別荘の階段を一段、また一段と降りて行く。
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下は依然と賑やか。
昨日とはうってかわって、賑やかである。
真姫『あんた、なんかあったの?』
扉『西木野か。大したことじゃあない。』
真姫『そう。ならいいわ。』
そう踵を返し上へと上がっていく西木野。
今、上には誰もいないのだが。
扉『さて、少し遅めの起床だが、大丈夫なのか?』
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絵里『扉?朝御飯なら出来てるわよ。机の上にあるから食べて。』
扉『そうか。そうだな。』
絵里『今日が最終日。今日は自由。みんな、遊びたい盛りだからね。』
扉『だな。だが、はめをはずしすぎるなよ。一番はめを外しすぎそうなのはお前と穂乃果だからな。』
絵里『お姉さんなんだから。示しはつせるわよ。』
扉(ポンコツだけどな。)
絵里(絶対。ポンコツとか思ってるわよね。)
扉『ま、楽しんでこい。時間になったら空港に集合だからな。20時発の便に乗る。』
説明をしている途中で絢瀬が不思議そうな顔をしてこう
絵里『なにゆってるの?扉も行くのよ?』
扉『は?』
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凜『国際通りだにゃ~!』
希『うちも来たことないねんな。ここ。』
穂乃果『修学旅行より、ちょっと早いけど!国際通りだぁぁ!』
海未『穂乃果!静かに!』
花陽『ええ~と。沖縄限定のグッズを…』
にこ『いくわよ!花陽!真姫ちゃん!』
真姫『なんで、私まで。』
絵里『希、扉。行きましょ。』
希『やね。』
扉『あぁ。』
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絵里『これ、似合うかしら?』
そういってこちらに見せてきたのは、なんくるないさ~とプリントされているシャツ。
水色ベースでなんくるないさは白文字でかかれてある。
希『似合うんちゃうん?なぁ?しまっち?』
扉『いいんじゃねえか?(ださい。)』
絵里『ハラショー!私の目に狂いはなかったわ!』
希(ポンコツやなぁ。)
扉(ポンコツ)
絵里『希には紫で扉には黒ね!』
希・扉『はい?』
絵里『これなら、次のμ,sの衣装として。.....』
希・扉『使えない!』
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お昼下がり、そろそろみんなのお腹もすくころである。
どこかで、食べようという話になって、俺が手頃な店をフラってみていると。
二人がナンパにあっていた。
希『やめてください。』
『いいじゃん!俺らと一緒に飯いこうよ!』
絵里『けっこうです。』
『いいじゃん!いいじゃん!ね!ね!』
扉『そこのお二人?こいつら引き取ってくれるんすか?』
『げ!男連れかよ!こいつ二股か!?』
扉『失礼だな。二人とも友達以上友達未満だ。』
希・絵里『ひどい!』
『てか、かっちゃん!こいつ!平和島扉だよ!』
『ご無礼を申し訳ございませんでした。』
扉『え!?まぁ、いいけど。』
希・絵里『ネームバリューやばい。』
『あの!よかったら、飯の美味しいところ案内しましょうか?』
扉『いいのか?』
『はい!是非やらせてください。』
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希『遅いな~しまっち。』
扉は先程の二人組と話していた。
おこっているというより、感謝しているようである。
所々に聞こえたくる。いいですよ。別になど、からして、謝礼を渡しているのだろう。
扉『ま、終わったから飯にするか。』
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花陽『にこちゃん!これ!』
にこ『これは!伝説のアイドル伝説の沖縄限定特別版!こんなところでお目にかかれるなんて!花陽値段は?』
花陽『たかいです。一万9000円。』
にこ『花陽…私たちには最強のヒモがついてるのを忘れたの?』
花陽『最強のヒモ?』
真姫(まさか…)
にこ『扉よ!』
真姫(やっぱり)
花陽『部費で落とすってことですか!』
にこ『そうよ!』
真姫(阿呆らし。って…これは…)
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その後、各々は不毛なじかんを過ごし気づけば便の時刻が近づいているのに気がついた。
あわてて、那覇空港に向かい、ギリギリまにあった。
飛行機のなかではほぼ全員が寝てたが真姫と扉だけは起きていた。
そんななかの会話がこれである。
真姫『あんた。隠し事してるでしょ?』
扉『大したことじゃない。』
真姫『じゃあ、これはなに?』
そういって鞄から一枚の写真を取り出す。
それは真姫がアイドルショップで見かけて買った扉の写真である。
となりには、アライズの三人が写っている。
だが、日付は三年前、およそ扉が中学三年生のときの写真である。
真姫『アライズの三人。何か関係があるの?』
扉『これまた懐かしい写真が出てきたもんだな。』
真姫『?』
扉『これは、あいつらがまだ、アライズじゃない頃、俺があいつらとまだ、つるんでたころの写真だよ。』
真姫『どういうこと?』
扉『とても懐かしい。過去の記憶。俺はあいつらと同じ中学で、あいつらが中2のころ、スクールアイドルするから、手伝えって俺と達也、天良が無理やり手伝わされてたんだよ。』
真姫が少し驚いた顔で話を続ける。
真姫『そうなの。じゃあ、下積み時代ってこと、アライズの。』
扉『あぁ。そして、あいつらがUTXの芸能学科にいくことを知って選別として、曲をいくつかやった。だから、初期の頃のあいつらの曲は俺の曲だ。』
真姫『そうなの。』
扉『ま、いい思いで?なのかもな。あいつらとはもう何年も会ってない。』
扉『ま、あいつらのことだから元気にやってんだろ。』
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そんなこんなで、色々あった合宿も終わりを迎え、東京に帰ってきた。
不吉なことはなにもなかった。
一体なんだったのだろうかという疑問を持ちながら、それぞれの帰路につく。
だが、その日のかえり、扉が一人の時に事件が起きてしまった。
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絵里『おはよう扉・・・って!その傷どうしたの!?』
手の甲に十字の傷。どう見ても人為的につけられたようにしかみえない傷。
だが、それを扉は
扉『ナイフジャグリングしてミスった。』
とごまかした。
扉はこいつは、ポンコツだから大丈夫と思っているのである。
絵里『ダサいわね!ま、学校行くわよ!』
そういって歩き出す絢瀬。その後ろ姿をみていると。色々思い出す。
かつての記憶、今の記憶。
今と昔の平和島。
昨夜のことは解らないが、俺の後始末の悪さが原因なのかもしれない。
今はいと美しいけり。
その美しさを守るべく、戦う日が来るかも知れない。
俺はそんなことを思いながら歩み続ける。
いつもの道を。
仲間と共に。
とりあえず、合宿を終えて東京に戻ってきた一行。
次回からは、新章突入。第一期編ラストスパートです。