天使がダンジョンに堕ちてくるのは間違っているだろうか   作:河灯 泉

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なにげにうっかり前話の前に投稿して削除する手間があったり。
(´・ω・`)いやぁ危ねぇ危ねぇ。



Human

「それじゃあ、いくよ」

 

「どうぞ、お願いします」

 

 背中に感じる体温。

 それと、女の子の香り。

 吐息の間隔すらも感じ取れそうだ。

 

 ……変に意識しすぎると変態的だからここらへんでやめておこう。

 

「よし。今度はちゃんとでき……たよ、うん」

 

「あぁ、よかったぁ」

 

「ようこそ、ヘスティアファミリアへ」

 

「どうも、神ヘスティア」

 

 起き上がり、握手をする。

 先程とは違う、落ち着いたやり取り。

 

「……そして、これがきみのステイタスだ」

 

「ふむ?」

 

 震え躊躇いながら差し出された神……じゃなくて紙を見る。

 ほうほう。

 これがステイタスとやらか。

 

 

=====

 

 

名:エル  Lv.1  種族:ヒューマン(?)

 

力:I50 耐久:I80 器用:I20 敏捷:I60 魔力:H180

 

 

<魔法>

 

【トゥルーワード】

・呪文。真言葉。

 

 

<スキル>

 

堕天開放(フォーリンエンジェル)

・本来の姿である堕天使という存在へと回帰する。

 

 

―――――

 

 

名:エル  Lv.2  種族:セレスティア(堕天使)

 

力:H150 耐久:G240 器用:I60 敏捷:H180 魔力:D540

 

 

<魔法>

 

【トゥルーワード】

・呪文。真言葉。

 

 

<スキル>

 

魔力変換(マギバースト)

・魔力を攻撃力に変換する。

 

急所指摘(クリティカルレイド)

・自分が仲間だと認識している者全てのクリティカル発生時のダメージが上昇。

 

堕天覚醒(フォーリンエンジェル)

・魔力増大。一時的にレベル1相当上昇。

 

 

<アビリティ>

 

【 堕 天 使 】

・以下のアビリティを包括し有する種族特性。

 

 

吸血衝動(ブラッドバーサク)

・吸血行為による超回復。それに伴う理性の減少。

 

恐怖耐性(ストレスフリー)

・恐怖を感じずまたそれを抱かない。

 

浮遊飛翔(エアフロート)

・読んで字の如く。

 

反撃諸刃(リベンジアヴェンジャー)

・攻撃を受ける際に基礎アビリティ(力・耐久・器用)上昇。

 

詠唱妨害(キャストジャミング)

・敵対者が詠唱をする場合に自身の妨害効率が上昇。基礎アビリティ(器用・俊敏)上昇。

 

火事場力(ファイトオアフライト)

・生命の危機に陥った場合に基礎アビリティ上昇。

 

 

 

=====

 

 

「んー……んー?」

 

「……」

 

 まぁ、そんなものかと。自分ではその程度に思う。

 心なしかげっそりとやつれているヘスティアの方へと向き直る。

 

「基本的なステイタスを知らないのでなんとも言えないのですが、どうなんですかこれ」

 

「滅茶苦茶だよ!! なんだいこの『種族:ヒューマン(?)』ってのは!? なにをどうしたら堕天使からヒューマンになれるのさ!?」

 

「トゥルーワードは全能ではありませんが万能です」

 

「理由にも説明にもなってないよ!?」

 

「ご都合主義です」

 

「メタいよ!?」

 

「この世界においてそこでメタいと言ってしまうヘスティア様こそメタいですよ。現状を受け止めなさい、あるがままを受け入れるの」

 

「どうせそれも君の言葉じゃないんだろう……?」

 

「まぁ」

 

 そうなんだけど。

 

 吸血衝動を押さえ込むのは難しそうだったし、ならば根本的に種族から変えてしまえば問題は起こらないだろうと思ってやってみたのだが。

 結果、

 

 大 成 功 !

 

 である。

 無事、見事、人間になれた……っていうのは言い方が悪いか。

 セレスティアからヒューマンになれた。

 これでいい。

 

 元々の呪文が若返りとか復活とか超強化とかもうなんでもありっぽかったからそれを少しばかり改変して、試してみた。それだけだ。

 

 いやぁ成功して良かった良かった。

 危険性とかこれっぽっちも考えなかったからね。

 実はかなり危ない橋を渡っていたのかもしれない。

 

 まぁ。成功したのだから、失敗率の可能性なんてものに意味はないのさ。

 それが物語だ。

 自分でも、誰でも。

 二次元のフィクションだろうと、三次元のノンフィクションだろうとね。

 失敗していたとしても、それはただ失敗談にもならずに消えたIFに過ぎない。

 今のこの成功こそが、現実だ。

 成功したように見せかけて後々どんでん返しがあったりしそうだけどね。

 それはそれでストーリーの一環に過ぎない。

 それでこそ、物語だ。

 こんな私がそんな物を語るのも、ちゃんちゃら可笑しい話だけどね。

 

 閑話休題(んなことぁどーでもよくて)

 

「んじゃあ私は必要な物を買いに行ってきますので。二人でゆっくりのんびりしっぽりとよろしくやっててください」

 

「し、ししししっぽりってなんだい!?」

 

「ドモってるあたりわかってるくせにぃ。あ、マントだけ借りていきますね」

 

「待つんだ! そのまま外に行かせるわけにはいかないぞ! もしバレたりなんかしたら」

 

「未成年ばんざーい!!」

 

 きゃっほーい、と走り出す。

 魔石なんかの戦利品を持ち、ドアを蹴り飛ばす。

 

 なんか轢いたような気がするがそんなものはすぐに意識から外れる。

 ステイタス全力全開で駆け出す。

 おっせぇ! 飛翔した感覚を知っているとただの全力疾走なんてトロいトロい。

 

 いやぁ、それにしても超ハイテンション。

 

 だって、

 ねぇ?

 

 ハイスクール少女がジュニアスクール幼女を過ぎたくらいの姿になったらそりゃあもう大興奮ですよ。

 ステイタスの低下というか、弱体化の影響なのかね?

 力が弱くなる理由にはなる。

 そもそも、私ってまだ生後数週間(?)だし。

 

 幼女と呼べなくもないけどそろそろ少女って感じの女の子になった。

 セレスティアの超人的な思考回路では有り得なかった情動と衝動の発露に身を焦がされている。

 全裸じゃダメみたいだから局部に布を巻いて、その上にマントを羽織る。

 見えそうで見えない。完璧な絶対防御。

 素足なため絶対領域は存在しない。

 羞恥心はちゃんとある。

 ただ、今はそこまで考えが及ばない。

 

「んー、さいっこうにハイってやつだぁ!!」

 

 まずはバベルで冒険者登録と戦利品の換金をして、生活物資を買おう。

 その後に余裕があれば装備を揃えて……

 そうだベル君とヘスティア様のために食料も買っていってあげよう……

 

 あぁ、それにしても。

 

 わくわくする。

 どきどきする。

 

 この気持ちを言葉にするなら、ここから踏み出す私が吐くべき言葉は、

 

「私たちの冒険はこれからだ!」

 

 

 

 いやまぁ私()()って誰だって話だけど。

 ベル君は私とは違うんだよなぁ……。

 複数形に入れて良い人物じゃないような気がするからなぁ。

 

「でも、細かいことは気にしない。それが――」

 

 

 

 私だ。

 この、エルだ。

 元英雄と元一般人の、人間様だ。

 




完結かどうかはわからない。
ネタは切れた。

読者の皆様方にマリアナ海溝よりも浅くπ/の谷間よりも深い感謝を。



スキルとかアビリティで「こっちの方がしっくり来るんじゃね?」とか「こういう表記にした方が超COOLだぜ」といったアイディアがある方はどうぞ。書き殴って下さい。
ルビも漢字もフィーリングでパッと思いついたのを書いただけなので。

感想でいいのかな? それとも活動報告のとこにそれ専用の記事を置くか……?
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