罪深き萌えもん世界   作:haruko

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パソコン快調な今のうちに投稿。
というわけで初バトルです。一話にしようと頑張りまくった結果超長くなりました。
これからバトルの度にこれって大丈夫か、自分?



第1話 2 敗北の苦渋

 

「いいんですかマスター! あんなこと言って!」

 

ブルーのいる草むらから少し離れた道の片隅で、スーは挑発的なふるまいのおやに激昂していた。ミズキはというと、今にも眠りそうなポーズで木に寄りかかりながらなにやら怒りのままに自分の萌えもん(ゼニガメとオニスズメがいるのはわかるが他にいるかはわからない)に指示をしている、というよりぶつけている、ブルーの方を見ながらメモを取る。

 

「なーに。ブルーだっておそらくまだ一戦か二戦ぐらいしかしてないんだろう。それで運よく勝っちまってるから少し思い上がっちまってるんだ。だからあれぐらい言ってやった方が今後のためになるのさ」

 

「そうじゃなくて! いや、そっちもですけど!」

 

「なんだよ。戦う前に体力使うなよー?」

 

何を焦っているのかわからない、とでも言いたげなすこぶる穏やかな表情が、かえってスーの焦りをあおる。

 

「いや、だから……何体使ったって倒してやる……って……」

 

「おお、そのつもりだぜ。まあ多くても三匹くらいだと思うけどな」

 

「だって! わたしまだ萌えもんバトルなんかしたことないんですよ!?」

 

「俺だってしたことないさ」

 

「じゃあなんであんなに自信満々にハンデなんかあげちゃうんですか!」

 

もはやスーは目じりに少し涙をためながらミズキの胸をポカポカとたたく。

おお、涙目で見上げるその姿はどうもS心を刺激して……おっと、いかんいかん。

 

「すまんすまん。お前に相談もしないで勝手に決めちまったことに関しては悪かったと思ってるよ。ただな、そんぐらい軽く思えるくらいの気概がなきゃあ、俺たちの旅はいつまでたっても終わらないぜ?」

 

「えっ」

 

 

「ハンデも、マイナスも、不安も、関係ない。すべてをのみこんで、そのうえでもっと上を目指す。俺たちはもともと、そのために旅を始めたんだろ?」

 

 

スーは、ハッとする。

 

 

「俺たちが叶える野望は重りをつけていかなきゃいけないような場所にあるんだぜ?」

 

 

「マスター……」

 

「それにな、俺は別に挑発するためだけにあんなハンデを渡したわけじゃない。聞け、スー」

 

スーを胸の位置に抱き留め、耳元で静かに告げる。

 

 

「俺はお前を強くできる。誰もが認める最高の萌えもんにしてやれる。お前の野望をかなえてやれる」

 

 

 

俺のすごさを証明してやるよ。

 

俺は別に伊達や酔狂でR団をつぶすって言ってるわけじゃねえのさ。

 

 

 

「作戦会議は終わったの? もっと念入りにやっといたほうがよかったんじゃない?」

 

「必要ねえさ。どうやったって俺とスーが勝つ。俺たちは俺の戦法とスーの能力で、もっともっと上を目指す。いや、目指さなきゃいけない高みがある。そのためにはここで負けるわけにはいかない」

 

「何の話だか分からないけど、私にだって夢くらいあるわよ! 私は萌えもんマスターになるの! だからミズキには負けないの!」

 

「そうかい。まあ、お互いそんなことはどうでもいい、勝った奴が勝者なんだ」

 

 

 

 

――――――――――――――――――戦闘開始――――――――――――――――――

 

 

 

 

「いけ、オニスズメ!」

 

「GO スー!」

 

相手はオニスズメ。十中八九さっきの娘なのだろう。

スーが相手にするにあたって、不利なのはとり萌えもん特有のかなりの素早さ。逆に有利なのはこちらの攻撃が遠距離攻撃であることだ。この戦闘における此方の目標は、相手の萌えもんの全滅だ。それを達成するにおいて最も重要なのは、『ダメージを受けず』、かつ『疲れる前に相手を倒す』。これに尽きる。

直接攻撃タイプの相手にダメージを受けずに勝つことはみず萌えもんにとっては難しいことではない。遠距離攻撃に専念すればいずれ相手を一方的に攻撃することができるようになるだろう。

問題となるのは、疲れる前に、の方だ。

どれだけスーが素早いタイプのラプラスだったとしても、空を自由に動き回る機動力を持ったオニスズメにひんしとなるダメージを与えるにはそれなりに時間がかかる。時間がかかればダメージはなくても体力が減る。それは避けたい。

つまり大切なのは、最小限のダメージでオニスズメの動きを封じること。

 

「スー、みずでっぽうだ! あてるまで打ち続けろ!」

 

「オニスズメ! 空へ逃げるのよ!」

 

ブルーのオニスズメは自慢のスピードでいち早く空へと飛んでいく。スーから打ち出されたみずでっぽうは重力に逆らえずに雨のように地上にもどってくる。

いくら打っても空を旋回しこちらの動きが見えているオニスズメにはどう頑張っても当らない。空に虹が虚しく架かる。

 

「あら、ミズキ? 私の手持ちを全部倒すのよね。それにしては随分と頼りないみずでっぽうにみえるけど?」

 

「どうだかな。スー、次はうたうだ!」

 

指示と同時に辺りにラプラスの歌声が響き渡る。

うたうは成功すれば相手をねむり状態にすることができる。萌えもんバトルで一般的に扱う状態異常をおこす技の中でもねむり状態を起こす技はかなり重宝される。

捕獲の際には捕獲率を上げ、戦闘の際は相手を一定時間完全に動けない状態に持ち込む、かなり強力な技だからだ。

 

しかし、もちろん成功すれば、の話。

 

「空中を自由に動き回っているオニスズメに対して、成功率の低いうたうなんて言う技が聞くと思って? そもそも私は、そういう技に対しての防御策もちゃんと用意してあるのよ。オニスズメ!」

 

その合図と同時にオニスズメは激しく体を動かし両翼をバサバサとせわしなくはばたかせ始める。自身の羽ばたきによって音に関する攻撃を自分でシャットアウトしているわけだ。これでうたうは、いや、なきごえも同時に封じられた。

 

「参ったぜブルー。空中を飛びまわられて攻撃は届かねえし、擬似的なとくせい‘‘ぼうおん,,までつけるなんてな。いやーまいったまいった」

 

「何よその言いぐさ。この戦法はね、私がマサラにいるときからしっかり考えた来たものの一つなのよ。年下だからってバトルが下手だなんて思ってると痛い目見るわよ!」

 

「ほー、勉強熱心なこったな。じゃあそんなお前に俺からも一つ授業をしてやろう」

 

「何よ?」

 

 

 

「ノートに書いた戦術通りに物事を運べること。それはそれで素晴らしいことだ。計画的に物事を進めて、すべて自分の思い通りに片づける。それができれば一番だと思う」

 

 

ただな、

 

本当に優れたトレーナーってのはな、思考するのをやめないトレーナーのことだ。

 

 

 

「っ」

 

ブルーは嫌そうな顔をする。自分の努力を否定されたかのような気分になったのだろう。悪いな、ブルー。お前にも強くなってもらいたい以上、お前をここで強いトレーナーにするわけにはいかないんだ。

 

 

「本当にすごいトレーナーってのは、相手の萌えもんがどんな予想外なことをしても、戦術にどんな事故が起きたとしても、それをすべて良しとして勝利を目指せる奴のことなんだよ。スー、しろいきりだ! オニスズメの視覚を奪え!」

 

「! はい!」

 

 

道路の真ん中にスーが口から吐き出した白の濃霧が立ち込める。その霧はやがてスーを飲み込み、二人が互いに見えなくなるようにし、最後に頭上のオニスズメを飲みこむ。

 

「お、オニスズメ。きりばらいよ! しろいきりを吹き飛ばして!」

 

「無駄だ、いまのオニスズメに指示は届いていない」

 

「あっ」

 

ようやくブルーは自分の失策に気が付いた。

今回のブルーの最大の失策、それは『戦いにおける聴覚の重要性を知らなかった』ことだ。

 

音が聞こえない。

 

それは先頭においてはあるいは視覚を失う事よりも恐ろしいことなのだ。

もっと正確に言うと音が聞こえない状況というのは視覚というアドバンテージを十分に生かせなくなってしまう。

今回がそれの顕著な例だ。

結果的にオニスズメは聴覚と資格の両方を失い、パニック状態になってしまっているはずだ。

そして焦るオニスズメに残された選択は……

 

「くるぞ、スー! 甲羅で受けろ!」

 

どういう指示なのかよくわからないままスーはオニスズメがいた方向に背を向ける。

すると背後からの、ガンッ、という鈍い音とほんとに軽い衝撃を覚えた。

 

「いまだ! 振り向きざまにみずでっぽう!」

 

「はい!」

 

直撃。

 

しろいきりを突き破るように放たれたみずでっぽうによって打ち上げられたオニスズメは濡れた地面にべしゃ、っと着地する。

至近距離からのみずでっぽうに加え、シェルアーマーに突撃したことによるはんどうダメージも受けているんだ。

完全にひんし状態だろう。

 

 

「どうだ、スー。俺は口だけの男だったか?」

 

「最高です! マスター!」

 

いい笑顔だ。完全に自信がついたみたいだな。

もしこの後に負けたとしても、俺たちにとっては大収穫だ。

負けねえけど。

 

「さあ、まだいるだろ。こいよブルー。お前のすべてを見せてみろ」

 

オニスズメをボールにしまいこみながら、こっちをにらみつけるようにしてこちらに答える。

 

「言われなくてもそうするわよ! ミズキなんかに舐められたまま終われるもんですか! いくわよ! ゼニちゃん!」

 

「よっこらせっと」

 

二番手はゼニガメか。正直ちょっと顔を合わせづらいが身から出たさびだししょうがない。今の俺はスーのトレーナー、スーが勝てるよう尽力するだけだ。

 

「久しぶりな感じがするわね。こんにちは、ミズキ。さっきブルーから聞いたから知ってはいたけどほんとに旅に出ることにしたのね」

 

ブルーと似たような反応だったがこっちの方が気持ち驚愕が多く感じた。当然と言えば当然なのだが。

 

「おうよ。悪いな。お前らからの誘いを断ったのに、次の日になあなあと顔を合わせることになって、結果的にお前らを二回も裏切ることになっちまった」

 

「別にいいわよ。子供じゃないんだから。振られたことを相手のせいにしたりしないわ。未練たらたらじゃあブルーにも失礼だしね」

 

「違いないな。ああ、こいつが俺の相棒になった、ラプラスのスーだ。スー、こいつは俺が研究所で世話してた三匹のうちの一匹、ゼニガメだ」

 

「あ、ど、どうも。マスターにはいつもお世話に」

 

まだほとんどお世話以下略。

 

「よろしく。といっても、今の私とあなた、並びにミズキは相対してる。楽しく会話はまだ早そうね」

 

「その通りだな。さあ、ブルー。またせたな、いこうか」

 

ゼニガメの後ろのブルーの眉間が大分増えてきたところで、第二ラウンドの開始を宣言する。

 

 

――――――――――――――――――戦闘再開――――――――――――――――――

 

 

さてと。率直に言うとかなり厳しい。

このバトルでスーがつかったわざはうたう、しろいきり、みずでっぽう。

カントー萌えもん教会の制定した公式ルールより、『萌えもんのわざはそのバトル中に最大四種類のみを使用して戦うものとする』とある。

要するにスーは、あやしいひかりとなきごえのどちらかしか使うことができない。

なきごえは論外。あやしいひかりもかなり有用だが引導火力として扱うにはどうにも足りない。

しかし今のわざだけではダメージソースはみずでっぽうだけ。

ゼニガメを倒すにはあまりに厳しい。

 

わざだけ考えれば、の話だがな。

布石はまいた。

後はお前しだいだぜ、スー。

 

「いくわよ、ゼニちゃん。あわ攻撃!」

 

ゼニガメの口からすさまじい量の泡の弾幕が現れる。さすがにこれをよけきるのは無理だな。

 

「みずでっぽうで撃ち落とせ!」

 

水流の勢いに負けて次々とあわ攻撃がはじけていく。もともと広範囲に攻撃できる代わりに威力が抑え目な技だ。防ぐこと自体に苦労はない。

しかし、あわでこちらの素早さを封じに来たのか。スーを見てしっかり素早さを警戒しているあたり、勉強していたというのは伊達じゃないらしい。

 

「スー、あやしいひかりだ。こんらんを狙え」

 

「申し訳ないですが、惑ってもらいます」

 

スーの胸元に重ねた両手の中にぼんやりとした妖光が集まっていく。

 

「あれを見たらだめよ、ゼニちゃん、からにこもる」

 

ゼニガメは殻にこもり、あやしいひかりを目に入れないようにする。

なるほど。どうやらブルーは、相手が使うであろう厄介なわざ、を入念に勉強したようだ。着眼点ははかなりいいと思う。しかしやはり今のブルーに必要なのは予想外に対する適応性。それをこのバトルで学ばせてやる。

 

「スー、しろいきり」

 

そしてもう一度辺りに濃霧の空間を作り出す。

 

「そっちこそ、攻撃がワンパターンなんじゃない? それの攻略法は、さっきあなたが見せてくれたわ。ゼニちゃん、みずでっぽうよ。霧をはらうの!」

 

「まかせなさい」

 

二人のいるバトル空間全域に水がまき散らされ、勢いよく霧が晴れていく。まあもともとしろいきりは視界をつぶすためのわざじゃない。このあたりが限界なのだろう。

そして、予定通りだ。

 

「もう一度、しろいきりだ」

 

「なにっ!?」

 

今日三度目のわざが決まりまたも全員の姿が見えなくなる。

そしてブルーはいら立ちを隠せずにいた。

 

「何よミズキ。あんた、そのワンパターンでこっちの攻撃疲れを誘発してる気なの? 馬鹿にするのもいい加減にしなさいよ! てきおうりょくが足りないのはどっちか、思い知らせてやるわ」

 

そう、そしてお前とお前の萌えもんが選ぶ行動はただ一つ。

 

「みずでっぽうを打ちながら突っ込みなさい! 霧をはらしてたいあたりよ!」

 

正面突破。予定通り。

そして俺のまいた種が、芽吹くとき。

 

「ぎゃん!! 」

 

「ぜ、ゼニちゃん!」

 

指示の後に真っ白な空間に唯一響いたのは攻撃を繰り出すはずのゼニガメの悲鳴だった。

 

「どうしたの、たいあたりよ!」

 

「まって、足が、うまく動かないの」

 

「どうして!?」

 

「わからない。なにも、見えなくて……」

 

笑みがこぼれる。わかったか? ブルー。これが相手を混乱させる、戦術ってやつだ。

 

「いくぞスー、手前の地面に向かってみずでっぽう! 最大出力だ!」

 

「えっ? はっ、はい!」

 

なぜかわからないがゼニガメが苦しんでいる。

そんな状況でなぜミズキは相手ではなく地面を攻撃するのだろう。

 

ブルーはもちろん、スーすらもそんな気持ちでわざを放っていた。

 

 

誰もわかっていない、俺の指示の本当の意味を。

誰も気づいていない、俺が今、チェックをかけたということを。

 

 

「きゃああああああああ!!!!!」

 

「ぜ、ゼニちゃん!?」

 

あーあ、ゼニガメが悲鳴を上げたことで

ブルーも一緒にテンパっちゃった。それじゃあバトルは勝てねえぜ?

 

「い、いったい何をしたのよ。あんた」

 

「知りたいか? じゃあ教えてやるよ、と言いたいところだが、考えなきゃ人は成長できないからな。一つ問いに答えてもらおう」

 

 

「だくりゅう、ってわざを知っているか?」

 

 

「濁流?」

 

ブルーは頭に疑問符を浮かべている。いや、ミズキからすればブルーの姿なの見えないのだが。

 

「ホウエン地方っていう異地方で使われることのあるわざなんだがな、わざ‘‘なみのり,,にじめんタイプわざの性質を混ぜ込んだ強力なわざでな。主に、みず、じめんタイプの萌えもんがよく使うみずタイプわざなんだ」

 

「……それが今、どう関係してるのよ」

 

わからんか、なら答え合わせといこうかね。

 

「スー、霧をはらしてやれ。みずでっぽう」

 

再び激しい水流によって、視界がみるみるはれていく。

 

 

 

そして、見えてきた景色に、ブルーは衝撃と絶望を受けた。

 

 

 

「……ブルー、ミズキ。目が痛い。何も見えない。それに動けない……」

 

 

全身泥まみれで倒れこみ、土と同化したゼニガメの姿だった。

 

「ぜ、ゼニちゃん。大丈夫!!!?」

 

泥だらけのゼニガメに駆け寄り、抱きかかえながら顔を拭いてやる。

実質的なサレンダーだな、こりゃあ。

ミズキとスーも少し遅れて、ぬかるんだ地面を慎重に歩きながらゼニガメへと駆け寄っていく。

 

 

「大丈夫か、ゼニガメ? すまなかったな。汚しちまって」

 

「し、心配なんてするんじゃないわよ。これは勝負なんだから、負けた私に情けなんかいらないわ。けほっ、けほ」

 

土が口の中にも入ってしまったようだ。当然だな。ゼニガメはこのドロドロのぬかるみの中に突っ伏していたんだから。

 

「だ、大丈夫ですか? ゼニちゃんさん? あの、えっと、私……」

 

「だから謝らないでよ、私は負けて、あなたは勝ったのよ。おめでとう、スーちゃん」

 

「いえっ、私は何もしてなくて。ただマスターの指示に必死に従ってただけだったし……」

 

「何言ってんだ。お前が俺の作戦を成功させてくれたから勝てたんだろうが。まごうことなくこれは俺とお前の勝利だよ」

 

「そういう事よ」

 

「あう、あ、ありがとうございます」

 

ほめられなれてないのが目に見えてわかるようだった。やっぱかわいいな、こいつ。

 

「さてと、まだてもちは残ってるのか? ブルー」

 

声をかけるも、ブルーは抱えたゼニガメから視線を逸らさない。

 

「いるけど、降参よ。ゼニちゃんがここまで圧倒されて負けを認めないほど、私は頭が悪くないから」

 

かなり心にきているようで、泣きそうになりながら顔を上げず答えた。

 

「だから教えてちょうだい。いつからあなたの予定通りだったの? いつからあなたの作戦は動いてたの? いつからこの最終形を思い描いてたの?」

 

 

「お前が俺の予想通り、オニスズメを先発させた時から」

 

 

ブルーは驚愕のあまり顔を上げ、ゼニガメは腕の中でくすっと笑い、仕掛けた側のスーですら、何も言えずただただ固まっていた。

 

 

そして何事もなかったかのようにミズキが一枚の紙をメモから破り、ブルーへと投げる。

 

「今の対戦、俺たちにとってはメリットだらけだった。その礼だ。バトル前に俺が作ってた戦略用紙だ。お前にやるよ」

 

そういうと後ろを向いてすべて終ったといわんばかりにすたすたとトキワへ戻っていく。

 

「ほら、スー。早く宿を探そうぜ。頑張ったご褒美にいいものいっぱい食わせてやるよ」

 

「!!! はい!!! それでは、今日はありがとうございました!!!!」

 

その日一番はきはきとしゃべって足取り軽く離れていくラプラスの存在に、二人は苦笑いしかできなかった。

 

 

 

 

 

「嵐のような奴らだったわね」

 

ゼニガメが自分の上の主へとむかって軽口をたたく、が、ブルーからの応答はない。

みるとブルーは、一枚の紙を片手にしながら、プルプルと体を震わせていた。

 

 

 

「これって…………」

 

 

 

自分はすごい人に喧嘩を売っていたのかもしれない。

一人、泥の中に残されたブルーは終わってから一人の男のすごさに気が付いたのだった。

 

 

 




ミズキ 
萌えもんトレーナー 駆け出し 14歳
てもち スー
服装・見た目 白いTシャツ
       黒のジャケット
       サッカー地の紺色長ズボン
       他地域に応じた寒暖対策
もちもの 萌えもんボール×5
     メモ帳
     キャンプセット・食器類
     食材
     ミルミキサー
     コーヒー豆各種


カントー図鑑ナンバー 131 ラプラス
愛称 スー
がんばりやなせいかく たべるのがだいすき
Lv7のとき、マサラタウンで出会った。


ほんとは1-1で書くはずだった情報です。
パソコンが好調な今のうちに書きます(二回目)
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