当日の朝苦悶の表情を浮かべるラウラ
「まぁ、風助があんただけ誘うなんて気の利いた事するわけないでしょ…」
ラウラの肩に手を当てて同情する鈴
「なんだ、その嬉しくない状況分析は?」
「あの鈍感共を相手にしてきたからこそ見える領域よ」
あまりにも重い言葉になんて言えば良いのか分からなくなる
「お待たせしましたわ」
一人準備に手間取ったセシリアが現れこの話題から逃げられる口実ができラウラはセシリアに感謝した
「ぜ、全員集まったようだし、向かうとしよう!」
大声を上げさっきの事有耶無耶にし出発した
「まだ着かないの?」
シャルが愚痴をこぼす
彼女だけでなく他の面々も疲れが目立ちはじめていた
「それにこの道であっているんですの?」
セシリアの言う通り周りは木々に囲まれ道は碌に舗装されていない、遊園地等があるような道ではなかった
「地図ではそろそろ見えるはずだが…む!あれか?」
先頭を歩くラウラが何かを発見した
そこには観覧車やジェットコースター等のアトラクションがある遊園地があった
「おぉ!思ったよりデカイな」
こんな辺鄙なところにある遊園地だけにあまり期待できなかったが遠目でも分かるくらい立派なアトラクションの数々に一夏達はテンションが上がっていた
「まぁ…誰もいないよな」
ゲートをくぐり中へと入るが客はおろか係員の姿さえ見えず不安を覚えるが案内看板にはセルフサービスでやっているとのことで不安が一段と大きくなるが箒やセシリア、シャルは一夏とのデートにテンションが限界まで高まってそんな判断は出来ないでいた
「一夏!ジェットコースターに乗るぞ!」
「ずるいですわ箒さん」
「そうだよ」
「オメェら頑張れよ!」
一夏の腕を引っ張りジェットコースターへと向かう彼らに激励の言葉を送る風助に鈴は少し関心した
「へぇ…あんた他人の恋愛には分かるのね」
「え?」
「え?」
風助の言葉を箒たちに向けたものだと思って言ったのだが彼の反応から違うことに気付く
「あああああああああ!!!!!!」
「何だ?今の叫びは?」
突如悲鳴が響き渡る
「一夏達に何かあったのかも!行くわよ」
風助の腕を掴みジェットコースターへと走った
そこにはダウンした一夏達が倒れていた
「情けねぇな、ヒロユキだって乗れたぞ」
彼らを見下ろしつぶやく風助
「だ…れ…だ…ひ…ろ…ゆ…き…」
息絶え絶えに言う一夏
「俺の友達のペンギンだ」
その言葉に鈴は疑問を覚える
「そんなの私見た覚えないわよ?アルバムにも見たことないし」
これ以上ない特徴的な友人の存在を知らない鈴は尋ねる
「当たり前だぞ、俺が生まれる前の友達だからな」
「では何故、そのヒロユキがこのジェットコースターに乗れたことを知っているのだ?」
「ここが俺たちが修行した場所と同じならあいつも一回乗れてたからな」
風助の口振りからここはただの遊園地ではないと全員が理解した
「どうしてこっちにもあるかわからねぇけどここは間違いなく俺たち忍空使いが真の忍空使いになる修練の地、忍空の里だ」
いかがですか?
次回戌忍が登場します