ーー 新しい朝ツルギの場合ーー
魔獣練磨師【モンスタートレーナー】の訓練生の朝は早い。特に、魔獣練磨師育成学校【ベキオム】の留年生にして最弱と噂されるトレーナーであるツルギ・ミカムラの朝は空が黒一色の時から始まる。
静まった学園の寮で始めに目を覚ましたツルギは、ルームメイトを起こさぬように静かに身支度を整える。なるべく音を出さないようにツルギ愛用の衣装に身を身に纏い。
確か25代目になる足袋に足を通し応急措置用の治療具等を腰に着けるとまるで新たな強敵を睨み付けるように天を見つめ。
「新たな朝に感謝を。灯る太陽に喜びを。香り運ぶ風に祝福を。芽吹く大地に幸いを。」
貴重な朝の時間を無駄にしたくないと思いつつもやはり習慣は大事だと祝詞を毎朝欠かさずに呟くツルギはルームメイトを起こさないように静かに扉を開ける。
最初の頃は大きな音を出してしまい毎回周りを起こしたものだが、最近は慣れ音を殺し外に出れるようになった。
宿直室で雑誌を読んでいた寮のおばちゃんが、そんなツルギに気づき軽く手をあげる
「やぁ、おはよう。今日も早いね」
「ワシは未熟者じゃからな。その分人よりも努力をせねばのう」
「まぁ、頑張るのは良いけど若いからって、無茶はほどほどにね」
「ありがとうなのじゃ。されど多少の無茶が無ければワシのような者は強くなれないからのう」
この前も寮の草刈りを自分の住む所だからと手伝ってくれたり、病気になろうと訓練をサボることないマジメさを好ましく思いつつも少し位は適当でも良いのではと苦笑するおばちゃんに「では、失礼するのじゃ、お仕事頑張ってください」と深々と礼をしツルギは寮を出る。
「では、新しい朝に感謝をしつつ今日も修練に励むのじゃ」大きく息を吸い気合いを入れるように小さくも強い思いの籠った一声を呟くとツルギは走り出す。
ツルギが学園にあるモンスター用の宿舎に向かうと、宿舎にあった大岩が隆起し、ハンマーのような強固な腕を持つモンスターゴーレムへと変化する。
彼もしくは彼女は生徒達のモンスターを守る守衛であると同時にモンスターの脱走を防ぐ看守である
「おはようございますなのじゃ」学生証を静かに提示し歩き出そうとすると、ゴーレムは並みのモンスターなら一撃で粉砕するその豪腕をツルギへと振り下ろし
「毎度毎度きちんと学生証を提示しておるのに、何故じゃぁ?前は顔だけで通してくれたのにぃ」
大声で叫びながらその腕を突きだした拳で受け止めるツルギ
彼女の朝の日課の一つ。
それにはゴーレムとのタイマン【トレーニング?】も含まれていた
ーー新しい朝レインの場合ーー
ベギオム唯一のスライムトレーナーであるレイン・エルハルトの朝は早い。
彼の日課は寮で一番に目を覚まし朝の祝詞をすると、モンスター用の宿舎へと向かい。
そして………
「いや、そんなフル装備してたらゴーレムでなくても襲い掛かると思うぞ」
甲冑を身に纏い顔を鬼の面で隠した酷く怪しすぎるツルギへと全力克つ大声でツッコミを入れることだった
原作読んであの熱さに引かれました。
釣られちゃいましたよ
それで思わず魔獣練磨師の小説を書きたくなってやっちゃいました。誰かできそこないの魔獣練磨師の小説を書いてよ