いかに自分の飽きっぽさとかが酷いか今ならわかります笑
筆者は語る。
どんな栄光もいつかは過ぎ去り、思い出になるのだと。
教諭は語った。
過去の栄光は輝かしく、眩しいのだ、と。
さて、読者諸君よ。問おう。
彼は果たして過去の栄光の前にどういきるのか、と。
彼は思う。
卒業とは、あっけないものだ。かつて求めた本物は…手に入らなかったのだ。
一色が在校生代表として激励の文をよんでいる。
葉山はいつも通り。こいつも、終ぞ何も得ることは無かったのだろうか。
一方で三浦や、戸部や、由比ヶ浜は泣いている。
泣いて、泣いて、泣いて。
相模や小田や田原たちも、泣いている。
涙を流さなかったのは、俺や、葉山や、海老名。
俺たちは、何も、何一つ得られなかったのだろう。
「せんぱ〜い」
あざとい。
「先輩ってば」
一色はいつもそうだ。あざとく、健気で、愛おしい。
もしかすると、一色も似たような感情を持っているのかもしれない。
「先輩?」
「お、おう。一色か。」
「先輩、先輩も卒業なんですね。」
「誰だってそうだろ」
「先輩、先輩って残された人の気持ちとか、考えたことありますか?」
俺は即答する。
「ない。」
「先輩、わたし、思うんです。いつかなくなるのは当然で、でも!でも…残された人は多分、とても切なくて、哀しくて…ごめんなさい。わかんないですよね。こんな表現じゃ、でも、何か失ったような、もう何もないんじゃないか、っていう感じは、拭いえないんです。」
唐突に俺は避けなければ、と思った。
「じゃあな、一色」
俺は踵を返した。
そでを掴まれた。
「先輩、私…」
「一色!」
一色はびっくりしたように顔を上げた。
「それは、いっときの迷いだ、だからやめろ。」
「先輩、なんで…そんなこと…」
わっ、と一色は泣きだした。
俺はその場を走り去った。
これで良かったのだ、と思う。
間違えていなかった。正しかったのだ、と。
しかし、胸の痛みや、曇りは、いつまでたっても消えやしない。
いつの間にか部室の前に来ていた。
ドアを開けた。
「あら、オタ谷くん、お呼びじゃないのだけれど。
「あ、ヒッキー!」
「お前ら…」
俺は近づいていった
二人とも笑顔で…
風が吹いた。
夢を、見ていた。
何もない。
もう俺には、何もない。
「ハァ…」
「お兄ちゃん?」
「ああ、小町か」
「戻ってきたの?」
「小町、先帰るわ」
「うん…」
部室に背を向けた。
戻る場所は今はもうないのだ。
やはり俺の青春ラブコメは間違っている。
時に筆者は思う。
青春とは間違いの連続である、と。
それは壊れることもあろう。
壊すこともあろう。
友よ、いつまで私は、君は、苦難に耐え続けることが出来るだろう。
如何だったでしょうか?
お楽しみいただけたら幸いです。
短くてごめんなさい。
次話は長めにします笑