感動?ヱクセリヲンは海を行く!(凍結中)   作:プレダコンボイ

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まさかの主人公の名前を間違えていたことに気が付きました。
ヱクセリオン→ヱクセリヲン

訂正しました。


抜錨!ヱクセリヲン!!

雲ひとつない晴天のもと、目の前に広がる広大な海を眺めながら、俺は途方にくれていた。

だってそうだろう?いつものように明日に備えて布団に潜り込み目が覚めたら……無人島だった。

なにを言っているのかわからんかもしれんが、俺もなにを言っているのかわからない。

ただ問題はそれだけじゃなかった。

 

それは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんで!どうして!俺は女になってるんだああああぁぁぁぁーーーー!!」

 

腰まで伸びた青い髪!

声も凛々しい女性のように!

体の所々を覆うSFチックな鎧らしきもの!

そしてなによりも男としてあるべきものがなく、少々ふくらみのある胸!

足元もいつもより遠くに感じるから身長もおそらく変わっているのだろう。

 

どうしてこんなことに……なにもかも変わってしまった自分の体のことと、どうしてこんな砂浜にいるんだという疑問。そんなことを考えてもうどれだけ経ったか。砂浜で目が覚めた時には真上にあった太陽も気が付けば沈もうとしている。

 

「ああ、夕日はきれいだなぁ。ちくしょー。」

 

もう今日は寝よう、きっとこれは夢さ。次に目が覚めたらきっといつもの部屋でいつも通りの生活が待ってる。

ああ、星がきれいだなぁ、太陽がなければ光は消え。空に浮かぶ星々にリアルさが夢ではないと教えてくるような、そんな気が……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはようございます。」

 

目が覚めた。それはもうすがすがしいほどの朝だ。ただ……

 

「夢じゃなかった……」

 

どうやらこれは現実らしい。認めたくないがこれは現実なのだと。砂浜で寝ていたのに、砂がついていない不思議ボディのこともあって夢の続きとも思ったが、髪の毛は砂まみれになっているのでそのうっとうしさにもう夢だと思うのを諦めたのもある。どうして俺は昨日ここで寝たのか……

 

「はぁ…………腹……減ったな。」

 

そういえば昨日の昼からなにも食べてないことに気付く。とはいえ都会で生まれ都会で育った俺にサバイバル知識があるはずもなく。

なにをどうすればいいのやら……

 

「とりあえず島を冒険してみますか。」

 

これで知ってる果物でもあれば問題ないんだけど。

 

 

 

 

 

結論から言おう。

なにもなかった。いやもしかしたら食べれるものもあったかもしれないが生憎だが知識がないためわからなかった。それにこの島思っていたよりも小さいみたいで歩いて一周するのにそんなに時間はかからなかったのだ。

 

そういえばこの体驚くことに疲れ知らずである。

お腹の減り具合がやばいのを除けば、あれから数時間動きっぱなしだったにもかかわらず、全然疲れを感じないのだ。

 

「疲れてなくても、お腹は減る。もうお腹と背中がくっつきそう……うん?あんなところにコンテナ?さっきまでなかったのに。」

 

疑問に思えど、なにかないかと近づいてみる。

 

「どれどれ中身はっと。うんん?なんだこりゃ、この匂いはガソリンかなにかか?」

 

コンテナを開けてみればたちまち中からガソリンのような匂いが拡がる。

 

「おいしそうな匂いだ。」

 

……うん?

 

まて、今俺はなんといった。よりにもよってガソリンの匂いがおいしそう?

俺はあまりにも腹が減りすぎておかしくなったのか。でも……

 

「おいしそうな匂いなんだよなぁ。」

 

そういって俺は中で転がってる手乗りのドラム缶を拾い、缶ジュースをあける要領で開けると。

 

「南無三!」

 

一気に飲み込む!

 

……うん、普通にうまいや。なんで?

 

 

 

 

 

一本飲んだらお腹の減りも収まったので。改めて今後のことを考える。

目が覚めたら無人島!なんていう魔訶不思議な体験をしてしまった以上このあたりを船が通って、助けを求めるなんてことができる保証はない。

そもそもこの鎧みたいのはなんなんだ。

改めて俺の体を見てみる。

目をそらして考えないようにしてきたが、女性になってしまった俺の体は腕や足、胴体にと露出は控えめであるものの、それらを覆う青い金属でできた鎧は以前見た擬人化したガンダムを彷彿とさせる。

 

「あれ、よく見たらなにか書いてある。え~と、E・X・E・L・I・O・N。エクセリオン?うっ!!」

 

そう声にあげて読んだ瞬間、俺の頭に突然様々な知識が流れ込んでくる。

 

地球帝国軍

第四世代航宙艦、ヱクセリヲン級ネームシップ、ヱクセリヲン

 

武装

紅玉式光線主砲、中口径光線副砲、対空パルスレーザー、光子魚雷、マーシャル音波砲

 

………………

 

なんだこれは、俺がヱクセリヲン?なんの冗談だ。俺はいつから宇宙を亜光速で飛ぶトンデモ艦になってしまったのだ。

 

俺がそうやって困惑していると。

 

「どうかしたのですか?」

 

俺の足元になんかすっごい小さい小人がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ~、つまり妖精さんはその深海棲艦とかいうのと戦ってるんだ。」

 

「そうなんです。」

 

え、なに。つまりここは艦これの世界ってこと!?なんかもう驚きの連続で頭が痛い……

 

「だいじょうぶです?」

 

「あたまいたいのですか?」

 

「にゅうきょしますか?」

 

「でもしせつなかったのです。」

 

「ばけつはあるみたいですが。」

 

「それでいきます。」

 

「「「「「そうしよう。」」」」」

 

なんか増えてる……

 

「あの、大丈夫だから。心配しなくてもいいよ。」

 

「ほんとうです?」

 

「ほんと、ほんと。」

 

やばい可愛い。

 

「それにしても妖精さん達はどこから来たんだ?」

 

そう聞くと妖精さん達は悲しそうな顔をして。

 

「こんてなのなかにいましたが。」

 

「かんむすさんのみなさんにつれられて。」

 

「でもてきにみつかって。」

 

「ここまでながれてきた?」

 

「あなたがあけてくれた。」

 

「「「「「いのちのおんじん?」」」」」

 

なんで疑問形なんだ……それはさておきコンテナの中にいたのか。それに艦むす達と一緒にいたってことは帰る場所があるのかな。

 

「じゃあ、皆帰りたいのか?」

 

「「「「「かえりたーい。」」」」」

 

う~む、帰してやりたいが……ここで思い出して欲しい。俺の頭にある知識によれば俺はヱクセリオンという宇宙戦艦みたいなもののようだ。決して海を行く船ではないのだが。

 

「なあ、妖精さん。俺って海の上に立てるのかな?」

 

そう聞くと妖精さん達は困ったそうな顔で。

 

「「「「「さぁ……」」」」」

 

「さぁって。」

 

「こちらのあずかりしらぬものですゆえ。」

 

「ちんぷんかんぷん?」

 

「みちのぎじゅつ?」

 

「てがつけられませぬ。」

 

「いみふめいなそんざい?」

 

意味不明な存在の妖精さんに意味不明と言われるとは。さすがの妖精さんもヱクセリオンの技術はわからないのか。

となると、もう実際に立ってみるしかないか……

 

「よし。」

 

ゴクり、いざ海に出ようと思うと思ったより緊張する。本当に立てるのだろうか、不安な気持ちが余計に疑問を抱かせる。

 

「いざ!」

 

そうやって、海に足を踏み出した瞬間。

俺の背中から巨大な青いリフティングボディの形をした塊が腰に展開される。その大きさは長身であろう俺が小さく感じるほどだ。

 

「それがあなたのぎそうですか?」

 

これが俺の……ヱクセリヲンの艤装……

 

「どうかしましたか?」

 

「いや、なんでもない。どうやらこれが俺の艤装らしい。」

 

「はじめてみるたいぷです?」

 

「ほうとうがありません?」

 

「あんなものはかざりです?」

 

「えらいひとにはわからんのです?」

 

突然展開された俺の艤装に驚いていて、ちょっと忘れかけていたが。無事海の上に立ててる。うん、進み方もわかる。

艤装を展開したからか、自分という存在はしっかりと認識したからか。さっきまでと違ってどうすればなにができるかが手に取るようにわかる。

たぶん戦闘もこなせるはずだ。まあ、光子魚雷を使うことはたぶん一生ないだろうが……

 

光子魚雷は一種の縮退兵器だ、その破壊力が火星の衛星であるフォボスを一撃で消滅させた。と言えばそのあまりの危険性もわかっていただけると思う。

 

「それじゃあ、行きますか。妖精さん達も艤装に乗って。」

 

「「「「「は~い。」」」」」

 

「ヱクセリオン抜錨します!!」

 

「そのまえにかみのけをどうにかしたほうがいいのです?」

 

「……はい。」

 

 

 




ヱクセリヲンさんは魚雷が打てて、主砲があって、航空戦力も積める……あれ?
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